こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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指示書を貰えない理由

2014-02-22 19:42:21 | 訪問看護、緩和ケア
すっかりご無沙汰しました。(ーー;)
リフォームが、大雪の影響でどんどん伸びてしまって、今だにとなりの息子のアパートとの二重生活が続いています。
食事は姉が義母、私が義父の分を作ってそれぞれ運んでいます。
トイレは、二階にありますが、夜は階段昇降が危ないので、夜は二人で同じポータブルトイレを使ってもらっています。
水も1階では使えないので、それもいちいち運びます。
なんてことをやっているので、夕食の後片付けが終わると、私はヘロヘロになっているわけです。
たぶん、なんだかんだであと4日から5日はかかるんじゃないかと思っています。
早く出来上がらないかな〜。
そうそう、大工さんはすごいなーと感心しています。
ひとりでどんどん家を壊したり作り直したり・・・。
大工さんの大ファンになってしまいました。\(^^)/

話は変わって、本題です。


訪問中のご家族の健康相談などをしていると、そのご家族から訪問看護を受けたいと言っていただくことがよくあります。

ご高齢の夫婦となれば、患者さんの奥さんだったり旦那さんだって、それこそいろんな病気を持っていてもおかしくはありません。

Aさんの奥さんも、介護疲れもあって、あちこち体の不調を訴えて、体重もどんどん減って、食事が取れなくなっていました。
冷えもひどくて、足先も循環障害で真っ青です。

もっと自分の相談に乗って欲しい。
看護師さんにアドバイスをもらったり、足浴をして足のケアをしてもらったり、状態観察をしてくれたら、本当に安心できるのに。
そんな話を受けて、ケアマネさんと相談して主治医に訪問看護を希望する旨を伝えてもらいました。

すると、「僕には、訪問看護の必要性がわからない。」と簡単に却下されました。
その後も、ケアマネさんからお願いしたりしましたが、やっぱり「僕は書かない。」とのことでした。

それじゃあ、ほかの科でかかっている先生に書いてもらえばいいのだけれど、ご本人はどうしてもその先生に書いてほしいとこだわっています。

ある日、その先生から電話がかかってきて「ボクはよくわからないのだけれど、訪問看護ってどういうことで入るの?」と聞いてきました。

話の中で、やはりこの奥さんの件でかけてきたようでしたので、担当の看護師が変わりました。

訪問看護を何故希望されているのか、病気への不安や介護のストレスで、かなりナーバスになっていることや、末梢の循環状態も悪く、フットケアも希望されていること、なにより精神的な支援を必要とされていることなどを、丁寧に話しているのを、私もそばで聞いていました。

電話を切ったスタッフは、半分憤慨して半分情けなさそうな顔をしていました。

「先生なんて言ってたの?」

「精神的な支援が必要なら、僕は内科だから精神科に行って書いてもらって。デパスも出さないようにしているんだ。僕が書くことはできない・・・・。
だそうです!」


ひぇー!!
びっくりでした・・・。

内科の患者さんは、精神的な不安を抱えていないということでしょうか?
不安を抱えたら、精神疾患になるんでしょうか?
街のお医者さんとしての自覚あるんでしょうか?
内科のお医者さんは、不安に対応してはいけないのでしょうか?


でも、実はこういうタイプのドクターたくさんいます。
医師会では、ホームドクターを持ちましょう!みたいなキャンペーンを以前やっていましたが、そういうホームドクターとして、いろいろな健康面での相談や、心の支えとなってくれる先生は本当に少なくなっているんです。

「僕は糖尿病以外のことは知らない。関係ない。」って言っちゃう先生もいます。

大きな病院では専門外来でそんな言葉をよく聞きますが、開業したら街のお医者さんとしての役割があると思うのだけれど、本当に困ってしまいます。


どちらにしても、こういう主治医との連携は困難なわけで、他にかかっている先生にお願いするしかないようです。
本当は、主たる病名の主治医と連携関係にあるべきだとは思うのですが、ケースバイケースですね。
時々こういう話を聞くたびに、どうやったら訪問看護を分かっていただけるのか、本当に悩んでしまいます。