こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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仕事始め

2012-01-04 22:31:38 | 訪問看護、緩和ケア
仕事始めで挨拶をしながら職場にはいったとたん、昨日1月3日に患者さんが一人旅立たれたことを知りました。

緊急当番は、たまたまその患者さんの主担当のSaさん。

亡くなられた患者さんは103歳。

103才とはいえ一人暮らしで、お風呂の浴槽もついこの前までまたげていた方です。
こんなに早く逝かれるとは、誰もが思っていませんでした。

Tさんは、いつも学生さんを気持ちよく受け入れてくれて、ここ数年うちに来た学生さんの半分以上は同行訪問させて頂いていました。

いつもにこにこ、気づかいの方で、とってもかわいらしいおばあちゃまでした。

担当ナースの話だと、年末から風邪気味でちょっとぜいぜいしていたため、受診もして頂いたり、明けてから介護に来ているご家族に電話をかけたりしてたそうです。
でも、ご家族は「全然元気ですよ。いつも変わりません。」と明るく答えてくれたとか・・。

安心していたら、昨日緊急電話に「おばあちゃんが亡くなりました。」と電話があってびっくりしたそうです。

ご家族が、ちょっと用事を済ませて見に行くと、すでに呼吸も心臓も止まっていたとか・・。

103才。
それはそれは大往生ですね。

もしかしたら、うとうとしながら自分でも気づかづに逝ってしまったのかもしれませんね。

穏やかな、とても安らかなお顔で、エンゼルケアのあとは、とっても素敵な身支度が出来たそうです。

眠るように、誰にもそれがわからないくらい静かに旅立つ。

そんな最後は、ちょっとうらやましくもありました。

あらためて103年間、いくつかの時代を生き抜き、国のため、家族のために働いてこられたことに敬意を表します。
ご苦労様でした。合掌。


そんな仕事始めでしたが、始まると同時にいろんな問題が出てきました。

はてさて、明日からは何が待ち構えているのでしょうね。