こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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納会(^O^)

2012-12-29 23:32:39 | 日々のあれこれ
昨日28日は、待ちに待った納会でした。

ギリギリまでバタバタしたステーションですが、今年はどうやら穏やかな年末年始を迎えられそうです。

毎年、この納会の準備をするのが私の楽しみでもあります。
そう、私は宴会のメニューを考えたり、料理の準備をするのが大好きなんです。

今年は、連携先のケアマネさんにも声をかけ、ますますパワーアップした宴会になりました。
本当は、連携先のクリニックにも声をかけましたが、残念ながら納会が重なってしまいました。

ともあれ、午後から仕事を終えたスタッフあーちゃんと、コストコに買い出しに行きました。

そこで、チーズのセット、セロリ、パエリア、ティラミス、ローストビーフ、かにチラシ、海鮮ちらし、サラダ3種類、ブルーベリー、ホットチキン、プルコギ、サンチュ、ワイン、グレープジュース、マンゴネクター、グレープフルーツジュースなどを購入。
となりのサンワでいいちこを買い、瀬谷に戻ってカスタードで小さなケーキを買い、帰ってきました。
コストコは、平日とは言え年の瀬もあって、かなりの混雑でした。
あの馬鹿でかいカートが右往左往して、そこのあいだを子供がウロウロし、試食のあたりでは堰のように通路を塞ぎ、カート通路の真ん中に置きっぱなしにする人やら、流れに逆行する人やらで、かなりイライラしながら買い物をしました。

でも、13時半ころにこちらを出て、帰ってきたのが16時なので、3箇所回ったわりにはまあまあの時間だったかな。

そして、チキンを温めてからトースターで焼き直し、プルコギを炒め、マリネしたセロリにローストビーフを飾り、パエリアを温めました。


お寿司はもちろん寿司竹です。    

そして、小さな子供も含め約25人ほど、賑やかで美味しい大宴会となりました。
一年、一生懸命頑張った、スタッフみんなの厄落としでもあります。

最後は、余った食材やらジュースも、みんな持ち帰ってスッキリ片付きました。

これでまた来年一年間、お仕事頑張れるかな??
あとは31日にどうしてもの方のために出勤しますが、それが終わると開けて4日までお休みです。
みんないいお正月を迎えてくれると思います。


ところで、私は今日になって待ち人からの便りが有り、とっても気持ちが楽になりました。
大変な一年ではありましたが、これは私の試練でもあり、ここを乗り越えることで開ける未来があると信じて、また新しい年を迎えたいと思います。

もちろん、ウーちゃんも一緒です

こたつ犬         


抑制じゃなくて、何ができる??

2012-12-26 23:18:19 | 訪問看護、緩和ケア
急遽入院が決まった患者さんの、入院前の処置と準備のために、朝からバタバタと訪問しました。
ご家族が遠方なので、医療的な部分のお手伝いが必要です。
朝からの一連の処置やケアをやりつつ、物品を用途別に分けます。
薬も数を合わせ、何を飲んで何を飲んでいないのか、今日の状態はどうかなども申し送りをします。
サマリは、昨日既に送ってあるし、使うか使わないかは分からないけれど、褥瘡の処置に使っていた衛生材料も一部準備しました。

これで、あとは午後から行政の担当にバトンタッチができました。
「さみしくなるわね・・」と患者さん。

ああ、よかった。一応待っていてくれたんだ・・。
ちょっと嬉しかったりします。

「頑張って、早く良くなって帰ってきてね。」

きっと、色々な面で改善が図れると思います。


ところで、在宅ではよくあることですが、体をかきむしって傷を作ってしまう方がいます。

痒いのでしょうが、それだけではない何かが、掻くを通り越してえぐるになってしまうのです。

つなぎを着せても、驚くくらい見事にロックを外してしまいます。

あの手この手で考えますが、ご家族が男性ということもあり、なかなかご家族が工夫するのは難しい状況なのだそうです。

そんなスタッフの報告を聞いて、ちょこっと創作意欲がわいてきました。



100円均一の綿の手袋に、幅広の厚手でがっしりした綿テープ(?)を縫い付け、両箸にマジックテープをつけました。
それをぐるりと手首に回し、テープで止めます。
さらにその上にぬいつけてあるリボンで、手首をましてしっかり固結びをします。
表と裏です。  

実際付けてみると、やすい綿手袋では意外に細かい作業ができちゃいます。
この硬結びも解けそう・・。

なぜ5本指の綿手袋かといえば、ご自分でリモコンを操作したり、食事を摂ったり、字を書いてりもできるからです。
ミトンじゃそれはできません。

でも、ぎりぎりボタンはずしや、結び目をほどくのはできないでいて欲しい。

ということでこれにしました。
ただ、この手袋をする前に、両手の親指と人差し指の先端に、必ず絆創膏を巻いてもらいます。

オウムの信者で、指紋を削った犯人もいっていましたが、指紋がないだけで指先の感覚は全く麻痺してしまったそうです。

同じように、それぞれの指先にばんそうこうを貼ると、すごく感覚が鈍るのです。
そうして手袋をつけると、かなり細かい作業は無zかしくなるのです。

そんなわけで、明日にでもこれの効果を確かめてみたいと思います。

ああ・・、もう眠くて死にそうなので、今日はこれまでです。
おやす

年末ばたばた

2012-12-25 22:56:34 | 訪問看護、緩和ケア
この年の瀬に来て、バタバタといろんなことが起こっていて、あちこち謝ったり、なんだかんだといろんな話が耳に入ってきて、いささか疲れました。

まあ、言いたいことを言える環境といえばそうなんでしょうが・・。
私もそんなに鉄の心の持ち主ではないので、どこまで頑張れるか、ちょっと自信がなくなってきました。

責任は全部常勤とか、管理者だからあれもこれも当たり前って言われてもね。

まあ、そういう悲しい立場は、私たちみたいな雇われママ的管理者には当たり前なのかもしれませんね。
上から押し付けられ、下から突き上げられるのは、中間管理職の宿命でもありますか。

たとえば、管理者を持ち回り制で何年か交代でやってみるっていうのはどうでしょう。

お互いの立場がよくわかっていいかもしれないです。

なーんて、そんなどこかの国の政権交代みたいなことやっていたら、信用なくしますね。

どちらにしても、今更ながらパートの時代が懐かしくて、一番楽しくお仕事できていたなぁと思います。

まあ、愚痴はこのくらいにして、そんな中でも思いのほかうまく連携がいって、トントン拍子に病院に入院に繋ぐことのできた患者さんがいて、これは本当にほっとしました。

内科的・外科的・皮膚科的・精神科てきとあらゆる方面からの治療を必要とするケースでは、なかなか受け入れ先が見つからないのが現実的です。

でも、今回は皮膚科のドクターのおかげで、本当に可及的速やかに入院が決まったので、今日はサマリを書いたり経過の写真を用意したり、入院の準備をしたり、あまり余計なことを考える暇もなく午後が過ぎていきました。

あと残すところ仕事納まで3日。

気持ちの落ち込みには、待ち人来たらずのせいもあって、どこか心にぽっかりと穴があいている私です。

モイスキンシート

2012-12-22 22:57:55 | 訪問看護、緩和ケア
一人褥瘡が出ると、意外に続く褥瘡のケース。

現在、大腿骨の露出した大転子の褥瘡と奮闘中ではありますが、実は条件を整えれば、こんな褥瘡でも長くて半年あれば綺麗に治ります。

逆に除圧、栄養、清潔を保てなければ、うまくいかないということになります。

うーん。
今のところ、どうもこれがうまくいきません。

ベットやエアマットを入れても、電源抜かれれば逆効果ですし、ベット以外のところで長いこと寝ていれば、何の役にも立ちません。

とくに糖尿病がある場合は、血糖のコントロールが創の治癒の重要なキーになります。
これもかなりいい加減で、これは早い段階で入院も考える必要がありそうです。

今まで無理に在宅を続けたことで、こんなにひどくなってしまったとことを考慮すると、このところの評価で早めの判断をする必要があります。

とはいえ、褥瘡はきちんと評価しながら、処置を確実に行っていかなければなりません。

評価は、DESIGN(デザイン)を使って、1)Depth(深さ)2)Exudate(滲出液)Size(大きさ))Inflammation/Infection(炎症/感染)Granulation tissue(肉芽組織)Necrotic tissue(壊死組織)Pocket(ポケット)それぞれ計測しながら点数化していきます。

そして、必ず写真を撮ります。
この時に必要なのは、一緒にスケールを置いて、創の大きさがわかるようにすることです。
なので、デジカメの袋に線引きを入れておいたりしましたが、この線引きを使いまわすのがすごーく嫌でした。
いくらアルコール綿で拭いても、創に直接触れなくても、なんか気になっていました。

皮膚科の往診医の先生は、たぶん製薬会社にもらったであろうスケールになっている付箋を、傷の横にピタンと貼って写真を撮り、それを使い捨てにしていました。

訪問看護ステーションは、製薬会社からそんなものはもらえないので、自分で作ってみました。
方眼用紙を無料ツールでダウンロードして、それをカットして裏に両面テープをちょこっと貼ってみました。
大きい創用にL時のものすごいも作りました。
使い捨てのものと、ちょくちょく図る場合ように透明テープでコーティングしたものも作りました。

創の処置の関しては、うちではガーゼは使わないので、最近ではほとんどモイスキンパットです。
モイスキンパットが使えない場合は、ポリエチレンラップ療法(穴あきポリ袋にサルバを切って入れたもの。)を使います。

やはりガーゼよりは全然治る過程がいいです。
ガーゼがよれて創をさらに傷つけるようなことはありませんし、創の収縮が全然綺麗です。

ただ、浸出液が多い場合、吸収量に若干問題があります。
上から、紙おむつなどを当てて対処していましたが、モイスキンパット自体水を通さないので、もう少し吸収量が欲しいなと思っていました。

そうしたら、出ました。

モイスキンシート。
ロール状でカットした多孔質のシートに軟膏を塗って、創に当てた上から直接紙おむつを当てるので、吸水量は相当あります。

実際使ってみましたが、尿とりパットがしっかり吸水していました。

で、もっと吸収量を多く、しかもしっかり創面に滅菌のシートが当たるようにしたものが、モイスキンパットスルーです。

これは、モイスキンパットの裏側に貼ってある、青い格子模様のシートがないものです。
病院で熱傷の処置に使われているそうです。
確かにいいかも。

ケースバイケースで一番あったものをチョイスできればいいですね。

ところで、先日亡くなられた患者さんのご家族から素敵なお礼状をいただきました。

              
手書きの挿絵に、暖かな書体で心のこもったお手紙でした。
       
                           
時々いただくお礼状を見るたびに、いつも感激してしまいます。
こう言う言葉が、現場のみんなのモチベーションを保ってくれるのだと思います。

今年もあと少し・・。
寒さの中でも、暖かな一言でほっこり温まる私たちです。





やっぱり、困難事例。

2012-12-20 22:07:15 | 訪問看護、緩和ケア
うーん。
困難事例になりそう・・と思っていたけれど、やっぱり困難事例でした。

毎日、どうアプローチをすればいいか、試行錯誤の毎日です。

大腿骨が見えるほどの深い大きな褥瘡と、同じく大きなポケットのある仙骨部の褥瘡。


そして独居、こたつでのごろ寝、よつばいの移動、見えないひとりの時間、多量の服薬管理、インシュリン、低血糖、ずさんな栄養管理、山ほどある病名・・。

拒否と依存と、こだわりと無頓着のごちゃまぜ。

今週は、毎日みんなで振り回されています。

多分今まで、見て見ぬふりをされていた問題を、私たちが放っておけないだけかもしれないけれど・・・。

でも、引き受けた以上頑張らないとね・・。

スタッフからもかなりブーイングはあるものの、それでもみんな頑張ってくれています。

行政、訪問看護、自立支援ヘルパー、ご家族が関わりながら、今までどうしてこんなにバラバラの支援体制だったのだろう???

なんで、こんな褥瘡があるのに、2ヶ月もこたつ生活を辞めさせなかったんだろう??

もう、考えるのなんで??だらけなので、そこは前向きにこれからのことを考えないといけません。

自立支援と介護保険の線引きがまた面倒くさくて、病名一つとっても、介護保険での適応になるかならないかが変わってきたりします。

とにかく、今はうちのケアマネちゃんと、環境の調整やらチーム編成やらで支援体制を強化中です。

でも、いきなり支援体制を強化していたら、今度は強度の依存に傾きかけているので、今度はちょっと引いたり線引きしたり・・

久しぶりの大物ってところでしょうか。


でも、最初からできないとか、施設とか、入院!!って騒ぐのは絶対したくないんですよ。

今回のケースだって、支援体制さえ確立して、片目をつぶりながら駆け引きをしていけば、きっとだんだん落ち着いてくると思うのです。

やる前から、大騒ぎして「出来ない!出来ない!」言わない。
そうです、頑張りましょう。

そんなことを思っていたら、このところで新患さんのご依頼がバタバタとあり、今日は午後から鎌倉までケアマネちゃんと退院前共同指導に行ってきました。

車で行ったら思ったよりは近かったけれど、行ってカンファして帰って2時間半・・。
これで、退院中止になったら泣きます。

そして、そのあとは地域のステーション連絡会です。
2月1日にある、年に一度の「医療・介護セミナー」のための準備の大詰めです。

昨日は、一日ケアマネの更新研修最終日で一日研修だったし、今週はずっと外十中を行ったり来たりで、いささか疲れました。

いろんな問題で気が紛れてはいるけれど、実は大好きな人からの連絡をずっと待ち続けているのです。

今日も、待ち人来たらず・・。さみしいな。


なんだか、とりとめのないことばかりですみません。
今日は愚痴の日ですね・・。

さて、明日で今週も終わり。
3連休が待っていますが、私は緊急当番です。

それでもお休みは嬉しいです〜。

明日一日、頑張るぞ!!

横浜赤レンガ・クリスマスマーケット

2012-12-17 23:05:38 | 旅行・グルメ
先日テレビを見ていたら、赤レンガ倉庫でクリスマスのイルミネーションと、ドイツ風のクリスマスマーケットをやっているということを知りました。

クリスマスツリーは「イッテQ」で点灯式をやっていて、きれいだなーと思っていたら、そこにクリスマスマーケットっていうので、これはいかなければと思い、日曜日の18時過ぎに娘と行ってきました。

意外に道はすいていて、奮発して首都高使ったので、30分もかからず到着しましたが、一番近い駐車場の前で長蛇の列となっていました。

それでも、隣接する海保の車や隊員を「おお!!海猿!!」とか言いながら見ていると、30分弱で入庫することができました。
(川の向こうのワールドポーターズの駐車場ならもっと早く入れたかも・・と思ったりもしましたが。)
でも結果、帰りにゲートの駐車券の受け取り機が壊れていて、約1000円の駐車場代がタダになってラッキー(*^^)vでした。

日曜の夜ということで、桜木町界隈はかなりの人が出ていました。

そのうちのきっと7割ぐらいはカップルかな??
確かにいいデートーコースです。

いつもは、桜木町の医師会のビルから眺めている夜景ですが、港側から見る夜景もまた素敵です。

赤レンガの入口は、今年も特設アイススケートリンクがあって、芋洗い状態で賑わっていました。

そしてその横にゲート。

両側に、クリスマスの飾りつけをした特設テントがずらりと並んで、その真ん中に大きなクリスマスツリーが見えます。

    

その光のシャワーに気分はぐっとクリスマスになります。ヾ(@⌒ー⌒@)ノ

街灯のようなカサつきのスタンドは、実はすごく暖かいヒーターでした。
そばによるとめっちゃ暖かい!

そして、メインはこのツリー。

     

金色に光り輝いて、暖かな光を全身から放っていました。

木の下には、キリストの生誕の像なんかも飾られていて、盛り上がっています。


それぞれのテントの上の石像もまばゆく光りながら、神々しい感じです。
                

私たちは、フランクフルトとラビオリのクリーム煮、牛肉の串焼き、それにスープをチョイスして、特設のビニールで風避けされたテーブル席でいただきました。

若者たちは、黒ビールやらなんやらで、わいわいと楽しそうでしたよ〜
寒空の下ですが、なかなかいい雰囲気でした。

そのあと、赤レンガの中をぷらぷらとして、帰りも30分くらいで帰ってきました。

クリスマスが終わるまでやっているようです。
11時から23時までということですが、8時半頃には人もグッと減りました。

たまには、夜の港のクリスマスいかがでしょうか。

認知症だから選挙権がないって?!

2012-12-15 23:33:05 | 訪問看護、緩和ケア
先日、うちのスタッフが担当のAさんのことで、「なんだかAさん、すごく可哀想というか、見てて切なかったんです。」と言っていました。

その理由を聞いて、私もなんだかすごく複雑な気持ちで、ちょっと考え込んでしまいました。

ご夫婦二人暮らしのAさん。
お二人揃って訪問看護に伺っています。

ある日、奥様のもとに選挙のお知らせが来ました。

当然、一緒に来るはずの夫宛のお知らせが来ないので、夫は何かの間違いかと思い横浜市に確認の電話をしたのだそうです。

すると「Aさんは、認知症のため後見人がついています。後見人が付いているということは、ご本人に判断能力がないということで、選挙権はありません。」というようなことを言われてしまったのだそうです。

これにはAさん怒りました。
「俺は、日本人じゃないのか。俺には、基本的な人権がないのか。俺は、人として認められてはないのか。」

Aさんのコタツの上には、ずいぶん前から各政党のマニフェストが載った新聞が置かれていて、きっとご自分では誰に投票するかきちんと決めていたのだと思います。

奥さんは、「私が余計なことを言って火をつけちゃって、悪いことしちゃった・・。」としょげていて、スタッフもかける言葉を失ったようです。

Aさんは、後見人にも詰め寄ったようですが、後見人は通り一遍の法的な話を繰り返すばかりで、彼は納得するはずもなく、失われた権利にひどくショックを受けてたそうです。

確かに、Aさんは5分前のことさえ忘れてしまう認知症ではあります。
それでも、今まで長い人生を社会人として過ごしてきたわけで、何もかもわからないというわけではないのです。
政治に対しても、きっと若い頃から興味を持って選挙も欠かさず行った方だと思います。

当たり前だと思っていた国民の権利が、「認知症で後見人がいる。」というだけで、剥奪されてしまったわけですから、一国民としての存在を否定されたように思ってしまいますよね・・。

認知と言っても、人それぞれですから、<これだけは忘れず日課になっている。>ことだってあるし、部分的にはとても専門的な知識を持っている方だっています。

後見人だって、比較的認知症状が軽いうちに付いちゃう場合もあって、私たちも今回の話を聞くまで、選挙権がなくなっちゃうなんて知りませんでした。

選挙権があっても「行けない。行きたくない。興味がない。」ひとがたくさんいる中で、この混沌とした社会情勢にきちんと向き合って候補者を選んでいた、一人の老人の失われた一票をどう考えればいいのでしょうね。

なんだかすごく腹立たしいような、切ないような複雑な気持ちになりました。

引き波のあと。

2012-12-13 23:01:28 | 訪問看護、緩和ケア
ばたばたとお別れが続いたあとですが、新患さんもぼちぼち入ってきています。

数日前、コタツで寝起きしていてひどい褥瘡になってしまった患者さんに、初回訪問の時にケアマネも連れて行き、当日ベットとエアマットを入れた話は書いたと思います。

訪問看護は、まだ同行訪問しただけで、実際の初回訪問は週明けになりますから、その後の様子はよくわかっていませんでした。

その患者さんのところに、今日ケアマネが訪ねたところ、劇的な変化があったようです。


痛くて痛くて、毎晩多量の眠剤を飲んでも熟睡できなかった患者さんが、ベットが入って以来、毎晩痛みを感じずに熟睡できているというのです。
おかげで、なんとなくすっきりしているのか、今日はつかまりながら室内もしっかり歩いていたそうです。

いや〜、環境というものは本当に大切ですよね。
特に、快適な睡眠を取れるということは、人間にとって最も重要なことだと思います。

これがきっかけで睡眠剤も減量につながれば、意識ももっとはっきりして、ADLも上がるだろうし、食事も取れるのではないかと期待してしまいます。

コタツで24時間過ごしている方は、実際かなり多いように思います。

今までにも、何人かいらっしゃいましたし、面倒くさがりやの独身男性なんかにも実は多いのじゃないかと思います。

私が子供の頃、となりの美容院のお兄さんは、コタツに酔っ払ったまま寝ていて、ストーブのヤカンが足にひっくり返っても朝まで気づかず、翌日ひどい熱傷で病院に担ぎ込まれたことを思い出します。

体力があって、昼間は起きていられる方ならいいのですが、これが衰弱傾向で栄養状態も悪ければ、あっという間に悪化してしまいますよね。

床に寝ることができるのは、元気な人だけです。

そういえば、昨年3.11の時に、被災後床に座布団だけで寝かされていたおばあちゃんを、娘さんが必死にこちらに連れて帰ってきましたが、やはりひど褥瘡が多発していました。

しかし・・こんなになるまでなんで対処できな買ったのかなぁ・・。とため息が出てしまいます。
行政やらいろんな自立支援のサービスが入っていたのに・・。

でも、来週には皮膚科の先生もお願いしたので、デブリと洗浄、適切な処置を行いながら、栄養状態の改善も並行してやっていくことができます。

軌道に乗るまで、スタッフ総出で調整をしたいと思います。

もうお一人の新患さんも、担当ナースを決めましたから、きっと安心していただけると思います。

それでもまだスケジュールに余裕がありますが、ここが思案のしどころです。
まもなく冬休みに突入します。
暮れ正月は、なるべく平和に過ごしたいものです。
それを考えると、そんなに増えたら困るわけで、かと言って空きのままにするのもちょっと不安・・
そんな微妙な状況です。
まあ、実際はなるようにしかならないわけで、そんなに考えても仕方ないことです。


そいうえば、先日市内の医師会系列の管理者たちとの連絡会がありました。

各ステーションのトピックスなども面白くて、とてもいい感じの集まりでした。
その中で、やはり24時間巡回型訪問介護・看護の話が出ました。

その日出席の管理者は10名ほどでしたが、うち3事業所が連携契約を結んだそうです。
でも、実際活動したのは1事業所のみで、もともと患者さんだった方のために契約したのだそうです。
一つは、契約したもののご依頼は未だないと言っていました。

また、契約して活動に入ったものの、とても1時間ではケアしきれず、毎回90分訪問になってしまって、ものすごい大赤字だと言う管理者もいました。。
まあいい勉強になったので今回はそれでも致し方ないけれど、今後は新たに契約はしないと思うとのことでした。

話の中で、やはり丸目の中で訪問看護をやってしまえば、そのうち普通の訪問看護の単価も下げられかねないよね。という話になりました。
私たちの価値や、必要性を理解されなくなるし、医療の目が入りくくなることで、トラブルも起こってくるし、訪問看護の先を考えれば、参入はしない方向で行くべきかもしれないという話になりました。

まあ、ケースバイケースでしょうが、これもなかなか適応が難しいのが現状ですね。

というわけで、あすはやっと金曜日です。
あと一日、お仕事頑張ります!

久々の大物褥瘡

2012-12-11 22:42:42 | 訪問看護、緩和ケア
このところ、立て続けに患者さんが亡くなったり入所したりで、急にスケジュールにに空きが目立ち始めました。
今年入ったスタッフのSUさんは、短期間に次々亡くなられる患者さんに、涙の枯れる間もなく「私って、疫病神ですか??」って、真剣に悩んでいました。

「いやいや、続くときはそういうものだよ。これはしばらく続くと思ってね。病院でもあったでしょう?急変にやたらと当たる時期。」

そういうものなのです。
これは、波の満ち引きのように、あがらえないものなのです。
一人一人、静かに見送ることを、しっかりと受け止めて欲しいなと思っています。
そうこうしているあいだも、いろんなことは起きてきます。

今日、精神のステーションから患者さんを引き継ぐことになりまsた。

なぜなら、やっかいな褥瘡があるからです。

そして、同行訪問でびっくりしました。

仙骨と左大転子に4度の褥瘡、ポケットもかなり深く、自壊して悪臭があります。
さらに反対の大転子にも出現していました。

原因。

畳の上に薄いカーペットとコタツ。
その上に、24時間直に寝たり起きたりしているからです。

時々出会います。

コタツにはまったきり24時間過ごされる方。

1年前にも、同様の状態で巨大褥瘡ができ(同じところです。)私たちが入ってベットとエアマットをいれ、皮膚科の往診医をお連れして、デブリすることと4回。
ものすごいスピードで改善して、3ヶ月ほどで8割がた、5ヶ月ほどでほぼ完治しました。
今は、お尻も腰もピカピカです。

ということで、褥瘡を見ると燃えてしまう私たちですから、絶対に治します!!

まずは環境調整から。
栄養状態もかなり問題がありそうです。
しかもDMもあるとのこと。
問題は、暮れ正月をどう過ごすか・・です。
独居なので。

というわけで、あすから調整がまた大変です。


ところで、毎年クリスマスシーズンに忘れず手作りキャラメルと手作りポプリ、手作りエコたわしをたくさん送ってくれる方がいます。

4年前に亡くなられた患者さんの奥様と息子さん。
今でも、私たちのことを忘れずに励ましのお便りとともに、送ってくださいます。

去年もブログで書きましたが、そのキャラメルの美味しいことと言ったら、グリコのキャラメルよりずーっと美味しいです。

みんな、訪問の合間に口に放り込んでは出ていきます。

今でも、忘れないでいてくれるご家族がいる。
それだけで、私たちのモチベーションはずずっと上がります。

さてさて、今年もあと半月です。

あとひと踏ん張り頑張りましょう!



さみしっくて、切なくって・・。(;_;)

2012-12-08 23:11:49 | 訪問看護、緩和ケア
昨日のことです。

今までも、このブログに何度も登場した高齢のご夫婦が、とうとう特養に入所してしまいました。(T ^ T)

真冬でも、家の中では上半身裸で、ポケットシュガーをアンパンにかけて「うまいな〜。食べてみなさい。上品な甘さで美味しいよ〜。」と言って、高笑いをしていたあのご老人です。

戦時中、南方の島で餓死で部下を何十人も亡くし、「戦争は二度としてはいけないんだよ。」と話してくれた方です。

認知症で、5分前のこともすぐに忘れてしまう妻と、それでも毎日笑顔で過ごされていました。

98歳と91歳のご夫婦を、ご親戚の方は二人だけで置いておくことに、不安があったのでしょう。

お子さんもいないので、日常の世話はヘルパーさんに頼っていましたが、この夏は妻の体調ががなり悪く、随分周りを心配させました。
それでも、秋になるとまた元気を取り戻して、ご夫婦二人で「今が一番幸せだよ〜」って、言っていました。

この頃から、スタッフに担当を任せましたが、そのスタッフとも仲良く歌を歌ったり体操をしたりしていましたから、担当の看護師も、とてもショックを受けていました。

昨日、担当ケアマネに電話をしてみると、ケアマネさんから、こんな話を聞きました。
「実は前日に初めて入所の話をご親戚がしたら、Gさんすごく激怒して、絶対行かない!!って言ってたんです。だからGさんが、迎えの車に乗らなかったら、今回は諦めようと思っていたんですが・・。
でも、Gさんが先に乗っちゃったんです。Tさん(妻)の方がすごく不穏になって「Gさん一人で行けばいいでしょう?私はいかない。」ってごねて。
そしたらGさんが「お前、今日はお泊りに行くんだよ。そして、いいところだったら、ずっとお泊りするんだよ。」って言って・・。あとは、ご親戚の方にうまく乗せられて、行っちゃいました・・。私もう、切なくて切なくて、なんにもやる気がしないんです。」

長いこと、二人のことをまるで一人娘のように世話をしていたケアマネさんです。
これは本音だと思います。
私たちだって、サービス事業者の前に人間ですから、こんなふうにいつも和ませて癒されてきたご利用者さんとのお別れは、本当に悲しいのです。
なんというか、「まだもうちょっと大丈夫だったのに・・」みたいな気持ちもあって、どうしようもないとは思いながら、切なくてやりきれなかったりします。

ご夫婦でとても気に入っていたおうちです。
庭には、季節の木や花がたくさん植えられていて、毎日遊びに来るツガイの鳩や雀に、お米を蒔いてやるのが楽しみの二人でした。

豪快で元気なGさんと、可愛らしくて優しい妻のTさん。

ある日突然、知らない施設に行ってしまいました・・。

誰が悪いわけでもなく、まして施設が悪いわけでなく、まもなく見えてきたこれから先の問題を考えれば、当然のことなのかもしれません。

でも、切ないです。悲しいです。

その話を、そばにいたスタッフに話していたら、悲しくなって涙がぼろぼろ出てしまいました。
一緒に、そのスタッフも泣いてくれました。

泣くのはおかしいって、思われるかもしれませんが、本当に悲しかったのです。

でもきっと、あのご夫婦のことですから、どこに行っても愛されと思います。

もう、裸でいられないけど、朝から日本酒にお砂糖入れて飲めないけど、お庭で鳩に餌をやれないけど、新しい生活の中で、楽しみを見つけてくれるといいな。。と思います。

鳩たちは、きっとしばらくやってくるんでしょうね。
「おじいさんとおばあさん、どうしたのかなな??」って思うでしょうか。
そして、やがて二人を待つこともなくなるんでしょうね。

たくさんたくさん、元気と笑いとくれたGさんご夫婦に、本当に感謝です。
お別れ、言えなかったな・・。

こんなことがあるのも在宅です。


ケアマネ研修3日目!

2012-12-06 22:20:53 | 訪問看護、緩和ケア
今日は、ケアマネの更新研修3日目です。
朝から上大岡のウィリング横浜に缶詰でした-。

事前課題の困難事例を8部ずつコピーして持って行きました。
これをグループ内で発表して、その中か一つ事例を決めて次回プランニングをします。

事例のグループワークは、なんだかんだと話し合っているのでいいのですが、その前後の座学は本当に眠くてまいりました。

事例検討の要点は・・とか、心構えとか、進行方法は・・などという話を、だらだらと聞いていると、もう意識は遠くへ行ってしまって、とにかく肩がこりました。

私のグループは6人全員女性で、包括の人が二人、あとはフリーの人が一人、そして居宅事業所の人が二人、そして私という内訳です。

私は、以前身寄りのない独居の方を、自宅でお看取りしたケースを出しました。
課題としては、サービスの入らない空白の時間をどう考えるか。
後見人も、身元引受人もいない方のケアマネとして、死後のお墓やアパートの片付けの手配や、残されたお金を区役所に預けるまで管理せざるを得なかったことなど、インフォーマルなサービスをどこまで負うかということをあげました。
とはいえ、自分としてはいいお看取りができたケースではあるので、とりあえず提出したからいいやという感じです。

グループ内での話し合いで、現在進行形で悩んでいる、包括のケアマネさんのケースを、うちのグループの事例検討にすることにしました。

包括のケアマネさんですが、精神症状があり、入院を拒否する独居のケースなのに、生保の担当者が全く動いてくれないことにも悩んでいました。
ただ、経過を聞くと、予後のかなり短いターミナルの様子なのに、全く医療情報を取れていないのです。
病院連携室とも繋がっていず、骨転移までしていて、通過障害もあるのに病状観察もされていないため、病院連携室との接触、在宅支援診療所と訪問看護の導入、区分変更、そのうえで在宅チームを強化して保護担当を動かす。という一連の作業を速やかにやるようにグルーメンバー全員から勧めました。

問題点が明確なので、事例にしてわかりやすいケースだと思います。
来週、あと一回で終了です。
早く終わって欲しいです-。

ところで、ケアマネ研修で思うことですが、なにしろお年寄りと言ってしまいそうな(すみません)年齢と思われる方が結構多いのです。

ケアマネって、いくつまで出来るんだろう??
本当に日々プランを立てて、走り回っているのかな??

でも、この仕事以外に免許だけ持ってて、実はほとんどやってません。という方も多いらしいのです。
申し訳程度に2人とか3人とか・・。
私も実はそうですが・・。
専任のケアマネが来てからは、そこは楽させてもらっています。

さて、あすは金曜日。
あと一日、あすはお仕事頑張りましょう。


ところで・・
昨夜のことですが、私がお風呂から上がってもどると、な、なんと・・!!

パソコンデスクに置いたはずの私の携帯が!!!

バラバラになった読みかけの小説の横に、歯型だらけで横たわっていました・・・

「ああああああああああ!!!うーちゃん!!」

携帯の液晶画面は見事にひび割れて、いくら押しても叩いても、何も映さなくなっていました。
ガビーンです。

まだ、契約期間は間があります。
いま機種変は高いよな-。

でも、このままじゃ電話もメールも繋がらないし・・。

なんてこったです。
日曜日まで、行く時間がないので、今日は一日じいちゃんの携帯を持っていました。

はー。困ったものです。
でも、可愛いんですよね〜。うーちゃん。



施設もお金です。

2012-12-04 22:55:29 | 訪問看護、緩和ケア
今日もスタッフとの何気ない話の中で、自分の老後の話をしていました。

「動けなくなったら、入所できるくらいのお金がないと、家族も大変だよねー。とにかくそれくらいは貯めとこうね。」「特養だといろんな減免措置を受けれれば、多床室なら6万くらい?」「減免なければ安くても10万は切らないよね。」「今は15万とか18万とか、もっと高いところもあるよ。」

確かに施設にもよりますし、介護度にもよりますが、最近は食費も結構高くて一日1800円とかしますから、それだけで月54000円ですし、ここにユニットの個室料金やらおむつ代やらが入ると、まず月に安くても10万から20万は掛かるということになりますよね。

夫婦で入ると月に20から40万位は見積もらないと、医療費や諸雑費だってかかります。

やっぱり、必死に働くしかないですね。

でも、現代社会をみれば、正規雇用されていない若者だらけで、ニートやフリータは年金だってろくに支払っていません。
しかも、年々生活保護受給者はうなぎのぼりです。

私たちが年老いた時に、一体本当に年金がもらえるのかどうかだって分からない世の中です。

なんだか暗澹たる気持ちなりますね。

実際問題、施設入所したくても費用面で入所できない人たちはたくさんいますし、それなのに施設はどんどん高級感漂わせ高くなっていきます。

高専賃だって、サービスを一体化して、介護保険ではなく利用者負担を増やすシステムを国は模索しています。

国民の実情は、そんな甘くない昨今ですが、これからはお金持ちか、生活保護のかたしか施設利用をできなくなってしまうのではないかなんて、ちょと考えたりもして・・。


自分たちの老後が、これからどうなっていくのか。
自分たちの子供の時代はどうなのか・・。
なんて考えると、なんだか日本という国の未来が、すごく不安になってしまいます。

一生懸命働いて、なんとか私たちは年金をいただけるとは思いますが、世の中を見たときに、非正規雇用で点々と毎日をつないでいる人たちの雇用を、国はちゃんと考えて欲しいと思います。
っていうか、介護の世界は人手不足なのに、なんで職がない!とか言ってフリーターしているのかもわかりませんが。

楽して高級もらえる仕事なんてないんだぞー!!


というわけで、話は変わりますが、ホームヘルパーさん、PTさん、OTさん、募集中です。

お近くにお住まいで、詳細を聞きたいという方は、メールください。



ここに来てダウン。

2012-12-01 16:11:09 | 日々のあれこれ
この年末の忙しい時期に、ダウンしました。

昨夜、娘と二人スーパー銭湯「ここち湯」に行き、いい気持ちで帰ってきたのですが・・

朝吐き気と腹部の渋り感で目が覚めました。
とにかく気持ち悪くて、こみ上げる不快感で我慢できず、トイレでかなり吐きました。
昨夕に食べたものが、未消化で胃の中で停滞している感じ。

胃の痛みとお腹の渋りと吐き気に身動きが取れず・・。

水を飲んでは何度も吐き、今日は一日こたつで絶食状態です。
まあ、絶食に関しては1週間位食べなくても、蓄えがものすごくあるので、健康にいいいくら位ですが、辛いです・・。動くと吐くのでじっと転がっています。

さっき、家の中を家捜しして、ナウゼリンとガナトンを1錠見つけ出し、それを飲んだら少し吐き気が収まりました。

でも、もうガナトンはないので、ナウゼリンだけで明日まで過ごします。
明日になれば、休日診療所が空くので、お薬をもらってきたいと思います

そんなわけで、今日の夕飯は、夫が弁当を買いに行きました。
私は、食べ物の写真を見るのも嫌です。

下痢こそないものの、しぶり腹はありますし、とにかくいが辛いのです。
これ、胃腸風邪ってやつでしょうか。
また寝ます。(ーー;)