こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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訪問看護に興味のある方へ。セミナーのお誘い。

2010-08-31 20:24:19 | 訪問看護、緩和ケア

今は家庭で専業主婦だったり、病院や施設で働いているけど、訪問看護に興味がある方。です。

横浜市と横浜市訪問看護連絡協議会の協働で訪問看護セミナーが開催されます。


セミナー名称:『訪問看護の役割』  

期間:22年10月5日、12日、18日、27日の計4日間全日出席できる方。
   このうち1日は訪問看護ステーションでの見学実習があります。

場所:神奈川県総合医療会館(伊勢佐木長者町)、ウィリング横浜など

時間:10時から15時(実習に関しては、施設により異なります。)

先着30名  要看護師免許  無料

申し込み方法:Eメール jimu@yns-net.com
または045-750-5124 横浜市訪問看護連絡協議会事務局まで

Eメールの場合のみ、セミナー名称、名前、住所、連絡先、職歴(あれば)、希望の働き方
を明記して下さい。
問い合わせは、上記  まで。

締切:9月24日


後半、私もちょこっとだけお話をさせて頂きます。

訪問看護って、一人で行くことが不安だったり、地域での位置ずけや、実際どんなことをするのか分からない方も多いと思います。

でも、本当に素敵な仕事なんですよ。

そこで、訪問看護の位置ずけや制度を始め、地域での役割や実際の内容をお伝えするとともに、忘れかけていた看護技術も思い出していただけるようプログラムを組んでいます。

これから復職を考えている方や、病棟勤務に疲れてしまった方、また疑問を持たれている方、是非参加して頂けたら嬉しいです。

見学実習は、受け入れ可能な横浜市内の訪問看護ステーションから、ある程度ですが選ぶこともできます。

実際の訪問看護師と一緒に、地域の現状を見てほしいし、みんなの笑顔も見てほしいですね。

来て、見て、感じてくださいね。

お待ちしています。

(ちなみに、今回は、どちらかと言うと潜在看護師さん向けです。病院在職中の方には、後日セミナーがあります。)

丹毒と蜂窩織炎

2010-08-30 22:45:23 | 訪問看護、緩和ケア
日曜日に、緊急訪問したのは、フットワークがいいのに仙骨部に褥瘡が出来ているSさん。
この前は、戦争のお話しをしてくれたばかりです。
ほとんど上皮化して良くなっっていた褥創ですが、ヘルパーさんが訪問すると、何故がガムテープがべったり貼ってあって、はがすと出血しているとか・・。
「モイスキンパットもガーゼももうなくなっています。」
と言う事で、急きょ訪問しました。

Sさんは、いつものように「やあやあ御苦労さま。お尻見るの?」って、見せてくれました。
せっかく上皮化していた皮膚は、再び擦り剥けて、血がにじんでいますし、周囲はガムテープでかぶれています。

以前どうしてもガーゼやフィルム材やデュオアクティブや、何を貼ってはがしてしまうおばちゃんがいましたが、フィルム材って私たちが思うより、違和感があるんでしょうか?
便器に座った時に、滑りが悪いのか、端がはがれてくるとペラペラして気になるのか・・・?
ヘルパーさんは、『前の処置(モイスキンパットにスキナゲートでの保護)のほうが、いじらないみたいです。』とのこと。
結局もとに戻しました。
ガムテープを付けたのは、やはり認知の妻。
愛をこめて、ティッシュのカスごとよれたガーゼの上から、ガムテープでばっちり固定してありました。

「ところで、Sさんその顔どうしたの?」

右耳から右の頬前面が赤紫になっています。
触ると熱感があり「痛いよ。」と言います。

ヘルパーさんから、「おととい、耳が痛いからって、いつもの内科の先生のところに行って、薬もらってきてましたよ。」

「耳?どれどれ?」

あらら、耳の後ろに何度も掻き壊して肥厚したカサブタがあります。
そしてそこから耳全体が腫れ、頬まで全部膨隆しています。
鼻はなんともなく、境界は鮮明。

カサブタから感染したことは間違いありません。
なにかな?蜂窩織炎?・・・って顔もなるのかな??

内科の先生に行ったときには、まだ耳だけだったみたいですが、「朝起きたらこんなになってて、びっくりしたよ~。触ると痛いんだよ~」と言います。
とりあえず、クラビットの処方を受けていたので、明日どうするか相談することとしました。

で、内科の主治医に、皮膚症状の拡大を報告して、皮膚科の受診の許可を得て、いつも的確に診断して下さる増田先生に電話をしました。
「丹毒ですね。昼過ぎに連れてきてね。」とのことで、ヘルパーさんにお願いしました。

結果は、やはり丹毒。褥創は今の処置でOKとのこと。

丹毒・・て何だっけ。前にもあったけど、蜂窩織炎みたいなものだったと思うんだけど・・・
もちろん、ケアマネさんもヘルパーさんも「え?なんですか?聞いたことないんですけど・・」って。

調べてみました。

丹毒:溶連菌が大小の傷口を通して侵入、真皮のリンパ管を侵し、菌の侵入後3~7日して発生します。顔面、頭部、耳介や外傷を受けやすい手足、臍部(さいぶ)、陰部などに生じやすく、皮膚病変の境界は鮮明で、赤みが強く、時に水ぶくれ(水疱〈すいほう〉)や小さなうみ(膿疱〈のうほう〉)がみられることがあります。焼けるような強い痛みがあり、しばしば発熱などの全身症状がみられます。

そうか、溶連菌感染症でした。たしかに境界鮮明です。

蜂窩織炎:主として黄色ブドウ球菌が小さな傷から直接、あるいは他の皮膚病変から2次的に菌が真皮に感染し、赤く腫れ上がります。病変は次第に拡大し、赤みが強くなり、硬くしこりを触れるようになります。また病変部は熱をもち、触ると強い痛みを感じるようになります。しかし丹毒と異なり、境界は不鮮明です。治療を受けないと病気が進行し、しこりの中心部の組織が死んで(壊死〈えし〉)腐ったようになると、しこりの中心部が軟らかくなり、うみ(膿)が一部の表皮を破って出てきて、潰瘍(かいよう)となることもあります。発熱などの全身症状を伴うこともありますが、丹毒よりはまれで、その程度も軽度です。しばしばリンパ管やリンパ節にも感染が波及し、リンパ管炎やリンパ節炎を起こします。下肢、とくに足の蜂巣炎の頻度が多く、その大部分は足の指の間に生じた水虫(足白癬〈はくせん〉)による傷口から細菌が侵入して生じたものです。

黄色ブドウ球菌、固いしこり、境界不鮮明・・・そうそう、足などカチカチになって、全体に赤くはれ上がりますよね。
発熱もよくあります。

蜂窩織炎は、在宅でもけっこうみられますので、早めの対応が出来ますが、丹毒は昔あったような気がしますが、今回勉強になりました。
ここで写真を載せる事はできませんが、明日はスタッフに良く説明して、ちゃんと判断して専門医に早くつなげられるようにしたいと思います。

ちなみに、本当は細菌培養で確定診断すべきところですが、培養待ってるとひどくなっちゃうので、臨床症状から判断して早期から適切な薬を所お包しなければなりません。

今回、クラビットから、ペニシリン系の抗生剤に変更になりました。

最近時々テレビなどでも話題になる、壊死性筋膜炎は、A群溶連菌などでもっと深部の感染をおこし、どんどん悪化して壊死を起こしていきます。
菌が嫌気性菌などで、ガスを発生させるものをガス壊疽と言って、とても危険な状況になり、命の危機にさらされます。

すごく昔、私が大学病院の整形外科にいたころ、このガス壊疽菌に感染した青年がいました。

彼は、雨の高速道路でスリップし、車の底が抜け片足をアスファルトに引きずった状態で数メートル回転して止まりました。
下肢は複雑骨折で開放創。足はあらぬ方向を向いていました。
救急搬送後、ゴールデンアワーと言われる6時間以内の創洗浄も行い、創外固定をされましたが、翌日くらいら皮下気腫のようなものが出現し、悪臭と共に創が壊死を始めました。
やがて、あっという間にそれは広がり、ガス壊疽と診断されました。
先生方も、実際に見た人は一人くらいしかいませんでしたし、減張切開を繰り返しながら、酸素のチューブを通したりしましたが(高圧酸素室は無かったので)効果なくせまりくる壊死の進行を止めるには、切断しかありませんでした。
この時の匂いは、一生忘れることは無いと思います。
病室から数メートル内は、この強烈な刺激臭で充満し、処置後などは部屋を出るなり嘔吐を我慢するように走り去るスタッフもいたほどです。

と、話がそれましたが、在宅でも早く気がつけば大事に至らない事はたくさんあります。
蜂窩織炎だって、丹毒だって、ひどくなれば入院して点滴治療が必要な事もなりますし、敗血症になる可能性だってありますので、介護職、医療職の皆様も、ご利用者さんや患者さんのお身体は、ちゃんとすみずみ監察しましょうね。

サンプルいろいろ

2010-08-28 22:00:25 | 医療機器・介護用品
ステーションでは、よくいろんなサンプルを頂きます。

金曜日には、白十字のかたがいろんな尿取りパットと、モイスキンパットを持ってきてくれました。



モイスキンパットに関しては、このブログで以前私が書いた記事を見て持ってきてくれたみたいです。

現在、うちのステーションでは、大きめのサイズで必要に応じてカットして使っています。
本当は、切らないで下さいって言われたんですが、半分とか4分の一位に切って使うことが多く、これは料金的なことと調度よいサイズがないからという理由で、使っていました。

モイスキンパットは、ラップ療法ので鳥谷部医師が考案した「穴あきポリエチレン紙おむつ」   (これらはステーションのスタッフの手作り)

を、白十字社が商品化したもので、穴あきポリエチレンおむつより薄手で、微小な穴があいていて、空気は通すけれど、浸出液はちゃんとポリーマーにキャッチされ、滅菌個別包装されているもので、うちのステーションでもあるルートで購入し、必要な患者さんにお分けしています。

ただ、割安で購入出来たとしても、やはり手作りのものよりコストがかかるので、うちでは患者さんの状況に応じて使い分けていますが・・・
この穴あきポリエチレン紙おむつのパットも、すごく効果的ですが、忙しい仕事の合間に作るのはかなり大変です。

そんなわけで、最近では最初からモイスキンパットを使うことも増えています。
で今回小さなサイズが出来たそうなので、頂いたサンプルからご紹介です。

これは4.5×4.5㎝ですね。
しかも、これからは5枚入りで一般の薬局に注文すれば、市販で買えるとのことで、膝小僧すりむいた方にも本当にお勧めです。

このモイスキンパットにアズノールを塗って、耳下腺腫瘍の自壊部周囲の糜爛を処置していたら、1週間くらいで上皮化し始めました。
ガーゼで処置していた時は、洗浄する時もお湯でガーゼ繊維をとるのに時間がかかり、出血したりしましたが、これは傷に張りつくことなく、余分な浸出液だけは微小な穴を通して吸ってくれますし、通気性もよいので創の状態がすごくいいです。
このときは、外側には枡目が書いてあるので、このときは耳の形に一部切り込みをいれて耳を挟むように固定してみました。
私の作ったように、ご家族が枡目を数えて、同じ大きさにいつでも作れるように、メモを作っていました。

ちなみに、これをはるテープですが、スキナゲートがお勧めです。
うちの往診をお願いしている皮膚科のDRから教えて頂きましたが、本当に柔らかく、通気性も良く貼るとき、はがす時ともにとても優しいテープです。
皮膚の弱い方に、是非お勧めですね。

頸損のため臀部の糜爛を繰り返し、デュオアクティブでも改善しなかった皮膚の糜爛が、この二つですごく改善し、患者さんが一番びっくりしていました。

とはいえ、ケースバイケースですので、ご使用時には十分な説明と良好な関係性をきずいたうえでということを忘れないでくださいね。

あと、尿取りパットも持ってきてくれました。


このPUサルバ尿吸収パット
たたんで3つ折りにしてありますが、たたんである外側が吸収面になっていて、要するに尿漏れをするのは尿道がおむつに密着していないからということに着目して作ったようです。
つまりこのパット、そのまま外側になっている部分を、尿道にぴったりつけてその上からおむつで固定するというものです。
場合によって、筒状に丸めたり、おなじみの蛇腹にしてみたりして尿道に密着させるわけですね。
尿量が多くて、いつも尿もれ多量なんて方など、色々使えそうですね。


これはPHコントロール尿取りパットですね。
吸収量が多くて、しかも吸収した尿をアルカリ性から弱酸性に変えることでおむつかぶれを回避するらしいです。
いずれも尿量が多かったりおむつ交換の回数が少ないかたには良いかもしれません。

ほかに男性用尿取りパットなんかも持ってきてくれましたよ。

何か新しいことを試そうとか思ったら、会社のほうに電話をして、どんどんサンプルお願いしちゃいます。

うちではキュレルのシリーズも栄養補助食品も、半固形化剤や濃厚流動食などもサンプルどんどん貰います。


「こういう目的で、こういう管理をしたいのだけれど・・」と相談すると、さっそく来て説明したりサンプルくれる会社はいっぱいあります。

もちろんうちだって、もらって当たり前みたいなことはしませんので、ちゃんと試作してみて良ければ患者さんにもご紹介しています。
たまにそうだんしても、事務的でサンプルも1個とか2個くらいしかなくて、ただ郵送してくるところがありますが、なんだか会社の体質が分かりますね。
テルモさんとか大塚さんとか、明治さんとか、大きい所はやっぱり凄いです。
飛んできて、相談乗ってくれますから。
もちろん白十字さんもです。

いいものは、どんどん取り入れたいなと思っていますが、なるべく患者さんの負担にならない方法を考えるのも、必要なことです。

何かいい情報&いいサンプルあったら教えてください。

今日は歓送迎会

2010-08-27 23:58:48 | 日々のあれこれ
今日は新しく入ったヘルパーさんと、退職する看護師さんの歓送迎会でした。

場所は二俣川の「しらはま」。

旬の魚料理がたらふく美味しく食べられるお店です。

アジの南蛮ずけ
石カレイの薄作り

サービスの超新鮮なしめサバ
カマスの塩焼き
アジのから揚げ
最後はアナゴの焼き込みご飯すごーくいい香り。
そして漬物。
煮魚は、とり損ねました・・。

会は多いに盛り上がり、お腹はパンパン。
残ったアナゴご飯は、頂いて帰りました。

ご馳走様でした~。

カナダのホスピス勉強会など・・・

2010-08-26 23:37:21 | 日々のあれこれ
23時30分今帰ってきました。

あわただしく長い一日でした。

午前中の新患さんの初回訪問。
思ったよりもかなり時間がかかって、ステーションに帰って着替えてあわてて飛びだしました。

今日は、Missyさんの日本でのセミナーが開催される日なので、1時30分までには伊勢佐木長者町に行きたかったので。

途中昼ご飯をかき込み、関内から「不老町のケアプラザまで」とタクシーの運転手に言いました。
ところがこの運転手「はい」とか言って街をぐるっと回ったところで、「すいません。なんか勘違いみたいで、分かりません。」とのたまわったんです。
「えー・・。ケアプラザですよー」でも、ケアプラザってみんなが知っていると思ったら大間違いで、知らない人のほうが多いんだということが分かりました。

けっきょく、不老町1丁目でタクシーをおりました。「多分この辺が不老町なので、この辺にありますよ。すいませんね。」と言って走り去ったタクシーをしり目に、こんなはずじゃなかった・・と思いつつ街をうろつきました。

なしろ暑い盛りですから、あんまり人通りもないし、その辺人に何人か聞いても、「ケアプラザ?知らないなー」「デイサービスとかもやってるところ?あ・・なんかどこかでみたような・・」そんな答えばかりで。

結局長者町のセブンイレブンで「多分あそこ」と言われてやっと辿り着きました。

そんなわけで、セミナーはすでにはじまっていて、こそこそと着席。

Missyさんは、思った通りのパワフルで素敵な人でした。

それに、「想い・思い・おもい」の管理人さんも出席されていて、はからずも初めてのご対面となりました。

なんだかどんどんいろんな人との輪が広がっているなぁ・・と実感。
情報交換やgitanistさんの話も聞けて、とてもうれしかったです。

人数的には主催者を入れても、11人と少なめでしたが、帰って話が見えてよかったですよ。

やはり日本とカナダの医療制度には大きな開きがあり、日本はまだまだ医師はチームと言うよりは、「お医者様」であることが多く、そこを対等に話せるようになるには、こちら側ももっと勉強しないとだめじゃん。とおもいますね。

カナダのナースは、オピオイドの量まで常に計算して、それが適量か、その人にあった処方がされているかまでチェックし、違うと思えば医師に伝えて変更するそうです。
これは、日本ではまだまだですね。
緩和ケアチームでさえ、医師が決定した処方に関して、なかなか強くは言えないですから・・。
ただ、役割分担としては、私たちはもっと時間をかけて患者さんの言葉や周辺状況に耳を傾け、環境調整などはかなり頑張っていると思うのですが・・。

詳しいことは、またあとで書きますが、それが終わってから、想い・思い・おもいの管理人さんと横浜まで行き、19時までの時間つぶしに「英国式足つぼマッサージ」に行きました。
あー気持ちいい~。とおもいつつはりこんだ50分はあっという間に過ぎ、気がつけば18時20分。
あわてて、生ハムとアンチョビのパニーニの夕食をとり、横浜市訪問看護連絡協議会の役員会へと行きました。

役員会は、いつも県民サポートセンターの9階でやっていますが、今日はすごく混んでいて10階へ。

いろんなグループが会議や打ち合わせ、マンツーマンの語学講習みたいなことをやっています。
無料でつかえるので、時に満員になってしまいます。

そして今日も白熱、次々と難題の議題を話し合い、それでも今日は21時30分ぐらいには終わることが出来ました。

ちょうど最後の議題を話し合っている時、なにやら白はつのおばあさんが、後ろのロッカーを怒りながら言ったり来たりしています。
私は、掃除のおばさんが何か手違いがあって、怒りながら閉館の準備をしているのかな?と思っていましたが、実はそうではなく、毎日閉館の22時までここに住んでる(?)おばあさんと言うことでした。
世の中、いろんなところにいろんな人がいるものです。

そして、やっと帰れるかと思いきや、学童保育指導員Gさんからの電話が・・・
私は学童の親OBで、現在はその学童の運営委員を形ばかり引き受けているんですが、「今から顔出して。みんな揃ってるよ~。駅まで迎えに行こうか?」というお誘いが。

今日は、緊急電話を持っていて飲めませんが、それでも三ツ境で降りて、顔を出しに行きました。

あー・・・。
長い一日でしたわ。
というわけで、これからシャワーを浴びて眠りにつきます。

あと一日がんばらなくちゃ。
明日は、スタッフの歓送迎会で、二俣川の「白浜」です。

おやすみなさい。

戦争の話。

2010-08-25 22:46:19 | 訪問看護、緩和ケア
いつも、元気に迎えてくれるSさん。
95歳とは思えないほどフットワークがいいのですが、座りだこから悪化した褥瘡の処置をしに行っています。
いろんなこと、分からなくなったり、物忘れも激しくなったり、不思議なことをやっていたり・・・でも、いつも明るくていつも笑顔で過ごされています。

今日は、戦争の話をしてくれました。

Sさんは、徴兵されてまず配属されたのは満州だったそうです。
満州の田舎町にその小隊はいたそうですが、休みともなると歩いて1時間くらいかけ、大きな町に遊びに行ったそうです。
そのころは、満州が日本に統治されていて、大きな変動はなかったのでしょうね。

街に出ると、あちこちに日本人が住んでいて、彼らを見ると「兵隊さん。ご苦労様です!」と言って、ご馳走してくれて、みんなそれが楽しみだった様です。

当時、伍長だったSさんの部下が、ある日顔をひどく殴られて帰ってきました。
「おい、どうしたんだ?」聞いてもなかなか答えません。
兵舎の裏に連れて行って「誰にも言わんから、本当の事言ってみろ。」と言うと、やっと話し始めました。

町はずれの路地を兵隊が歩いていると、路地の影から「おい。」と呼ぶ声が聞こえます。
何かと振り返ると、憲兵がいきなりサッと敬礼をするのだそうです。
兵隊は、急に憲兵が現れて敬礼するもので、びっくりしてもたもたしていたら「貴様、自分が敬礼しているのに答礼しないとは何事か!!」と言って、いきなり殴られたというのです。

当時、一番下っ端の兵隊からみれば、憲兵はとても怖い存在だったそうで、はむかえる理由はなく、ただボコボコにされるがままだったそうです。

それは一人だけではなく、街に出るたび何人もの部下が同じ目にあってきたので、Sさんはその理不尽さに腹をすえかねて、ある日決心をしたそうです。

そして、その憲兵がいるところの前を、わざとゆっくり歩いて行くとやはり「おい」と呼ぶ声が・・
声と同時に振り返ったSさんは、憲兵が敬礼するよりも早く、サッと敬礼し挨拶をしました。

びっくりしたのは相手のほうで、あたふたする姿を見ると、憲兵もまた伍長であることが分かったそうです。
けれど、当時憲兵のほうが絶対的権限を与えられており、兵隊が物申すなどとんでもないことでした。
それでもSさんは「なぜ私の敬礼に答礼しないのですか!?私の部下に対して、答礼をしないと言って殴ったのではないですか?!」と詰め寄ったそうです。
本当なら、ここのままだと逆にSさんはとんでもないことになっていたかもしれないのですが、ちょうどその時、向こうから憲兵の上官が馬に乗ってやってきたそうです。
「何をしている?」と聞かれたSさんは、今までの経緯を話しました。
すると上官は「分かった。それは私の部下が悪かった。私からよく話しておくから、もう行きなさい。」と言ったそうです。
Sさんは、礼を言って逃げるようにその場を去って、公園の椅子を見つけてへたり込むように座った時には、全身冷汗が流れていたそうです。

Sさんは言います。
「憲兵に楯ついたらら、どんな罰が待っているかもわからなかったけれど、どうしても許せなかったんだ。だから、腹をくくっての抗議だった。」と。

「かっこいいですよ!!すっきりしますね。でも、憲兵の偉い人がいい人でよかったですねー。」
「はははは。本当だよ。怖かったよー!」

遠い遠い昔の話です。
でも、なんか臨場感があって、思わず聞き入ってしまいました。

Sさんは、その後軍曹となって南方のトラック島に配属されました。
南海の美しいサンゴ礁の島ですよね。一度は行ってみたいなんて思っていました。

けれど、当時は戦争中です。
当初はバナナやその他の果物など、現地人もいて結構あったようですが、戦争が長期化して、やがて敗戦の色濃くなってくると、食料も尽きみな栄養失調になっていったそうです。
「魚は採れるでしょう?」
「最後のころは、島の周囲をぐるっとアメリカ軍の船に囲まれて、魚をとろうと下手に海に出れば、鉄砲玉が飛んできたんだよ。だから、夜中や明けがたそーっと魚をとり行くんだ。でも、大した魚じゃなかったよ。そなことは言ってらんないから必死に食べたけど。塩だけはいっぱいあったから塩焼き。ドラム缶いっぱいの海水を煮込むと4分の一くらの潮になったんだよ。」
あとは、トカゲや蝙蝠。
「トカゲは鶏肉みたいな味で、蝙蝠は脂があって結構おいしかったよ。でも、それすらもとれなくなって、みんなもう飢餓状態だった。じゃんけんをして負けた奴が、生えている雑草や木の実を食べるんだよ。それで、おなかが痛くなかったらみんなで食べるんだ。美味しいとかそんなこと言えないから。必死だった。」

「自分には48人の部下がいたんだ。でもそのうち20人が栄養失調で死んだ。それはひどい状態だった。戦死者ってよく言うだろ?兵隊はさ、鉄砲玉に当たって死ぬのは覚悟が出来てるんだ。でも、戦死者って言われる人の60%が本当は栄養失調で死んだんだよ。体中がむくんで、しぼんで3回繰り返すと死ぬんだよ。」

「栄養失調で死にそうな部下にさ、ご飯炊いて缶詰あけて食べさせようとするとさ、ある奴はもうすぐ自分が死ぬの分かっているから、それ見てボロボロ泣きながら『もったいない。』と言って、仲間の兵隊に食べさせて死んだよ。
ある奴は、やっぱりボロボロ泣きながらそれをかき込んで『もうこれで、思い残す事はありません。安心して地獄に落ちます』って死んでったよ。
日本は、そんな戦争をしたんだよ。」

Sさんの記憶が、どこまで正しいのかはわかりません。
けれど、きっとそれは本当にあったことなのだと思います。
胸がいっぱいになりました。

この老人の生きてきた道のりが、どれほど過酷なものだったのか・・・
動乱の日本を生き抜いたこの老人への、尊敬と感謝の想いで胸が熱くなりました。

そして、こういう話はちゃんと残したいと思います。

以前、NHK連続テレビ小説ものの半世紀を毎週話してくれたおばあちゃんがいて、今となってはなぜ書き留めておかなかったのかと悔やまれてなりません。
先人の経験を忘れないために、今日話はここに記します。

出会えてよかった。

2010-08-24 23:04:09 | めぐみ在宅緩和ケア関連
今日は、第4火曜日なので、めぐみ在宅クリニックでのデスケースカンファレンスでした。
かねてから、ご希望があった市大看護科の学生さんや、市大医学部の学生さんも参加しました。

ケースはうちのステーションでお見送りしたMさん。

奥様が来てくれました。

久しぶりにお会いした奥様は、あの時5キロもやせてしまったままでしたが、とてもお元気で「きゃー!久しぶり!」と満面の笑顔でご挨拶してくれました。

ケアマネも兼任してくれたスタッフSも合流して、カンファが始まるまでの間、なんとも賑やかに話が弾みました。
デスケースカンファで、こんなに明るくにぎやかで良いものかと思うくらいでしたが、Mさんご夫婦の事ですから、これでよいのだと思いました。

奥さんいわく「ねえねえ、これって私たち特別な例なの?私此処にいていいの?」とちょっと心配気。

「いいのいいの。特別なことではなくて、ここでの関わりで亡くなられた方は、あとでこうして反省会みたいな事をするの。もちろんできる限りご家族にも来てもらって、みんなで振り返るのよ。」
「えー。そうなの。」
そして、直後にかかってきた携帯に「あとでね。これから、○ちゃんの先生や看護師さんと反省会するから。」って言っていました。
その言葉に、スタッフみんなの笑顔がこぼれました。

なんというか、Mさんの残した奥様は、そんな素直でかわいらしい奥様だったんです。

最初の経過から、いつものように振り返りました。

*苦しみは・・・
*支えは・・・
*良かったことと反省点は・・・
*今後の課題は・・

苦しみは、やはり痛みと、痰がらみ。そして、呼吸困難。

何を使っても完全にはとれない苦痛は、鎮静をするしかないのですが、それも個人差があります。
課題は、そこをどうクリアするか・・・
今後もずっと引き継がれる課題です。

けれど、苦痛は身体が感じる苦しみだけではないのです。
特に自律の強い方であればなおのこと、自律を失う苦しみは、絶望感へとつながります。
歩きたい。トイレに行きたい。食事がとりたい。妻と一緒にいたい・・・

先日肺がんで亡くなった梨本さんが、「トイレに行けなくなった」ことをとても辛いと言っていましたね。
それも自律を失うと言う事です。

でも、支えもたくさんありました。
何より、いつも頼ってばかりで、危なげでおっちょこちょいの妻が、『自分が絶対頑張って最後まで介護する!』と心に決めて、本当に必死に頑張っていろんな事を覚え、あるときから立場は逆転して、妻が誰よりも頼りになった事です。
心強く、ありがたく、そして、安心して旅立てたとおもいます。

妻は言っていました。
『私ね、主人がいなくなったら、きっと毎日泣いて暮らすのかと思ってたの。でも、介護している時の方が泣いてた・・。
今はなんだかちっとも涙が出ないのよ。』

「そうね。頑張って頑張って、一生懸命やりきったもの。すごかった。えらかったもの。だから涙は出ないのよ。」
みんながそう言いました。

「そうかかもしれない。」と嬉しそうな奥さん。

「主人の病気で、先生や看護師さんやヘルパーさんや、いろんな人と出会えてよかった。すごく恵まれたと思います。でも、出来れば病気じゃない状態で、主人と知り合いになってほしかった。主人はすごい人だから。」

心の底からご主人を尊敬していた奥さんです。
本当に、違う形でこのご夫婦と出会えていたら、もっといろんことを教えてもらえたかもしれないし、もっと楽しい時間が過ごせたかもしれないと思います。

でも、この時に出会えてこそ・・と言う事もありますよね。

出会うべくして、出会ったご夫婦です。

そして、本当に出会えてよかった。

たくさんの出会いと別れ。

どの出会いからも、どの別れからもたくさんのものを頂きました。

これがあるから辞められないんですよね。本当は・・・


看護師さんは今いずこ??

2010-08-23 21:57:30 | 訪問看護、緩和ケア
今、うちのステーションを含めて、病院も施設も看護師不足で困っています。
近隣の大きな病院も、看護師不足で病棟が全部開けないところもあります。

看護大学も看護学校も結構増えているし、手に職時代の昨今、毎年たくさんの新人ナースが育っているはずなのに・・・

どこに行っちゃうんでしょうねぇ。

でも、大きな健診センターとか行くと、若くてきれいな看護師さんがいっぱいいたりしますよね。

そうか~。

こういうところにはいっぱいいるんだぁ・・・。と思ったりして・・

定刻で上がれて、きれいでゆったりしていて、静かに流れていく仕事。
ドタバタも急変もなく、家族のごたごたもなく、患者さんはとりあえず元気。
確かに良いかも・・あとくされなくて。

ちょっと前まで、こういうところは、リタイア後の人が働くのかと思ってたけれど、逆です。
若くてきれいじゃないと、こういうオフィスでのいわゆる接客業は駄目みたいですね。
私は、もう雇ってもらえないだろうな~

あとは・・・
子育て中の人、介護中の人、闘病中の人・・・看護師の仕事が嫌いな人・・?

うーん。
それにしても、少ないんじゃない?


私は、小さい時から「看護婦さんになりたい!」って思ってきたので、まずは卒業した大学病院にお礼奉公して、鍛えられて育ててもらいました。
(あんまり中身は育たなかったけど、体は立派に今も育ってます。)

9年弱勤めて、結婚を期に夫について名古屋へ行きましたが、そこでは名古屋市緑区にある市民病院の外来でパートをしました。
外来パートだって、結構面白かったですよ。婦人科外来けっこうドラマチックだったし。
いろんな患者さんいたし、地域が違えば風習も違うしですごく楽しかったです。

それから、子供が生まれてしばらく家にいましたが、なんとなく訪問看護に興味が・・
下の娘が3歳の時、転勤先の大阪吹田市から、夫の実家である今の家に戻った2週間後に、今の職場の募集が目に入りました。
その時は、「きっと募集がすぐいっぱいになって、早くしないと雇ってもらえない!」と思って、かなり焦ったのを覚えていますが、何のことはなく、その時は私ともう一人だけの募集でした。

・・って、二人もいたのはすごいことですよね、今思えば。

もう一人の人は、どうしてもなじめなくて、半年待たずに辞めて行きましたが・・・。

あれから十数年、今では募集をかける立場になりました

新聞広告のあの小さな四角のスペースに、看護師募集の短い言葉を入れるだけで、何万円もかかるの知ってますか?

ネットと新聞の折り込みチラシ、1週間も入れれば十万以上軽く飛びます。

人材派遣の会社からは、しょっちゅう勧誘の電話がありますが、これも成功報酬三十万とかからで、来ない広告出すのとどっちが効果的かちょっと検討始めました。


そうはいっても、訪問看護師さん、誰でもいわけじゃないんです。
ちゃんと患者さんに向き合える人じゃないと困りますし、きちんと状況をアセスメント出来なくてもこまります。

訪問看護の敬遠される理由の一つ「一人で訪問するのは、責任が重くて不安。何かあったら怖い。」

訪問は一人でも、ちゃんと後ろでフォローするから!!っていっても、目に見えなければやっぱり不安らしい。

それは、きっと訪問看護の事がよくわからないから、どんなに素敵な仕事かよく知らないから・・・・なのだと思います。

去年から、>横浜市訪問看護連絡協議会では、潜在看護師向けに「訪問看護セミナー」を無料で始めました

訪問看護に興味はあるけれど、いったいどんなシステムで、どんなことをするのか分からない人のために、市訪問看護連絡協議会と横浜市の福祉局との協働で始まりました。

去年は2グループに分けて計4日間、うち1日は訪問看護ステーションでの見学実習もいれました。

受講者は、受講中みな真剣で、誰ひとり居眠りをする人もいず、とても好評だったようで、そのうちの数人は実際訪問看護師として就職したそうです。

そして、今年もやります。
10月5日、12日、18日、27日の4日間です。詳しいことは、後日 横浜市訪問看護連絡協議会のホームページでもアップしますし、このブログでもご紹介しますので、訪問看護に興味のある看護師さん!ぜひ参加して下さい!

ちなみに、うちのステーションも実習先に選べます。

それ以外でも、興味がある方はどんどん問い合わせてくださいね。

未来永劫、看護師免許は宝物ですよ。

あなたを待っている人が、在宅にはいっぱいいるんです~。
来てね 

マンガもいいですよ。

2010-08-21 23:03:49 | 読書、漫画、TVなど
このところずっと我慢して、伸ばしていた髪。
あっちこっちはねてしょうがないので、今日ストレートパーマをかけてきました。

パーマをかけるということは、美容院に数時間いるってことなので、本屋さんで「ワンピース」の41巻42巻を買っていきました。

「ワンピース」は、大好きな漫画です。
荒唐無稽で何でもありで、ハチャメチャなようでいて、そこにはすごく熱いストーリーとメッセージがあるんですよね。
ドラゴンボールもそうだったけでど、勇気とか友情とか、あきらめない気持ちとか、信じる気持ちとか、そういうものがギュっと詰まっているような気がします。
これって、実は大和魂ってやつであり、武士道であり、日本人がとても大事にしてきたことなんだと思うのですが、なんとなくそういうものが希薄になっている時代だからこそ、今大人まではまってしまうんじゃないかと思います。

私は、もともと漫画大好き人間で、高校の時の部活はマン研だったんです。
当時は、宇宙戦艦ヤマトが大好きでした。沖田艦長の時代ですが・・。
漫画家は、「ポーの一族」の萩尾 もとや、大島由美子が大好きでしたが、一世を風靡していたのはあの「ベルばら」です。
「メゾン一刻」も大好きでした

でもなぜか、「ガンダム」や「エバンゲリオン」はスル―しました。なんでかなー?
ちなみにガッチャマンやマジンガーゼットは全部歌えますが・・。

最近はやっぱり「のだめ」が最高ですね。何度も読み直しました。
それから「もやしもん」。まだまだこれからも続くので、すごく楽しみです。

で、遅ればせながら「ワンピース」を少しずつ読み進んでいます。


結局、美容院で42巻を読み終わって、続きが気になってしょうがなくて、結局あと3巻息子に買ってきてもらいました。
我慢できない~。良かったですよー

それにしても、ついつい溜まってしまう文庫本や漫画の単行本、しまうスペースが無くなって困っています。
でも、手もとにおきたくてついつい買ってしまいます。

これって、もしかしたら現実逃避なのかな??

でもいいんです。
昔から、空想ごっこは大好きでしたから。
今夜からは、内田康夫のあたしい小説読み始めます。
もうすぐ、読書の秋ですね。

異常な夏です。

2010-08-19 23:28:58 | 訪問看護、緩和ケア
毎日うだるような暑さとはこのことで、患者さんの体温も37度超えが多いですね。
相変わらず、意地でもエアコンを買わないご家庭も多く、まだまだ気が抜けません。
ちなみに、うちの職場のエアコン1つ壊れたため、普段使っていない休日診療所の外来をキンキンに冷やして、こちらの部屋に誘導していますが、いまひとつ蒸し暑いです・。
修理までには、時間がかかりそうです。

ところで、先日患者さんのところの愛犬が、17年の命を終えました。
小さなテリアで、もともと身体はあまり強くはありませんでしたが、ご家族に愛されて過ごしていました。
ワンちゃんは、ご主人さまが身体を自分で動かせないことも良くわかっていました。
結構虚弱なわんちゃんでしたから、患者さんのお父さんが亡くなった時には、一緒に逝ってしまうのではないかと思いましたが、お母さんのために踏みとどまってくれました。
最近では、お母さんも体が弱ってきてとても心配ですが、ワンちゃんのおかげでお父さん亡き後も、出来る限り娘婿の介護を頑張ってくれていました。

そのワンちゃんが、亡くなったのです。

お母さんは「お父さんが迎えに来てくれてるから。」と、落ち着いていたのでほっとしました。

娘婿である患者さんは、もう30年近くも頸椎損傷でベットの上からいろんなことを発信している人ですが、その日も私はいつものように処置をしていました。

でも・・・なんとなく時々何かが動く気配があるんです。
小さな物音・・?足音・・?爪の音・・?

お母さんが何かしてるのかな?でもお母さんは最近は横になっています。

「○○さん、なんかコ○ちゃんいるみたいなんだけど・・。なんか気配が・・」と言ってみました。
「あ、そうでしょう?いるんですよ。部屋の中歩き回ってるでしょう?」当たり前のような答えが・・
「う~ん・・」

感覚的なものなので、そんな気がしちゃうだけなのかもしれないけれど、庭のお墓には貝殻の墓標がありました。

でも、お盆が終わればきっと、お父さんと一緒にあちらへと旅立っていくのでしょうね。

そう思うと、お母さんや○○さんが、意外と悲しみに沈んでいないことが分かる気がしました。

信じるか信じないかは、あなた次第です。なんちゃって。


ところで、ステロイド30mgから始まり6日目でやっと咳が止まったと思ったら、なんだかずっと胸が重くて、口の中も喉もイガイガしています。喉も舌も痛いし。
咳が止まっていたのは3日だけ。痰も少し増えてきて、もやもやいらいら。
咳がしたくてムズムズしていて、ちっともすっきりしません。
何のために、飲んだのやら。ステロイドがこんなにすっきり効かないなんてこと、あるんでしょうか?
もしかして、更年期障害のせい??精神的なもの?
どちらかと言うと、抗アレルギー剤飲んだほうがいいんじゃないかと思ったり・・・
とりあえず、現在10mgまで減らしたので、あと1週間は飲まないといけません。
あ~。やだ。もう我慢しないで思いっきり咳をします。
咳早く止めてほしいよ~

第40回 めぐみ在宅地域緩和ケア研究会

2010-08-18 23:36:49 | めぐみ在宅緩和ケア関連
昨日は、緩和ケア研究会でした。

今回は、いつもの事例検討会ではなく、めぐみ在宅との連携ではない場合を想定して、最後まで家で過ごしたいと願う老々介護のケースの問題点と対策を、職業別にディスカッションするという形でした。

出席者は、病院関係、訪問看護師、ケアマネジャー、その他の職種(患者家族を含む)に分かれて話し合いました。

地域としては、瀬谷区を中心として、泉区、旭区そして今回は座間の訪問看護ステーションのかたも初参加となっていました。
病院グループでは、東邦大学の心療内科の医師もおり、大学病院としての受け止め方や、役割などの意見も出されました。

また、現役看護師から横浜市大の医学部看護科の看護過程に在学中の学生も参加しています。

訪問看護師サイドでは、一般的な環境調整や、療養環境の確保、家族支援は当然あるものとして、すでに決まっている在宅の主治医の中で、実際最後まで看てもらえないケースや、緩和ケアそのものが出来ない医師がいること、面倒になるとすぐに入院を支持する医師や、予測指示もなく、チームとしての在宅医療を理解していない医師がまだまだ多く、まずそこがクリアできないと、患者さんの望む在宅療養を実現することは難しいという話が出ました。

医師としては、現実問題リスクを最大限回避することに躍起になっている人も多く、柔軟な対応はなかなか難しいのが実情です。
これは、訪問看護もしかり、各サービスでも言えることですが・・
これについては、自分たちの立場も守らなければ、次の患者さんも支えられなくなってしまうため、法の壁をいかにうまく潜り抜けるかが課題ですね。

今後に関しては、やはり人材育成をしていくことが最大のテーマと言うことだと思いました。

在宅医療に関しては、生活の場であることをまず基本として、それを支えるケアマネ、ヘルパーの意識も変えていくことや、医師、看護師、薬剤師、さらにインフォーマルな関わりも含めての、学習の場を今後も継続し、広めていくことに意義があるということが語られました。

地域が違うだけでいまだに24時間対応の訪問看護ステーションがなく、往診医も少ない中、ご利用者さんのほとんどが最後は病院という地域もありました。
この地域の薬剤師さんの発言に「ヘルパーや薬剤師も、在宅のケアチームの仲間として認めてほしい。」と言うものがあり、驚きを隠せませんでした。
なぜなら、私たちはすでに薬剤師とも常に連携をとっていますし、ヘルパーとの情報交換もかなり行えていると自負しているからです。
中野御大が、「なぜ、そういう話が出るのか、とても不本意なおもいです。どうか、ご自分たちからどんどん入ってきてください。」と言ったとき小澤先生より「これが地域の格差なんです。ここが(瀬谷)普通だと思わないで下さい。まだまだ、地域連携の基盤が整っていない地域のほうが多いんです。」と言うようなことを言っていました。

実際、田舎のご家族の事で、地域のあまりの格差で頭を抱えているスタッフも多く、現在の恵まれた環境に慣れてしまっている私たちは、ちょっと麻痺しているのではないかと感じました。

とはいえ、まだまだ課題は山のように残っていて、これからこの地域でどれだけの事をしていけるのだろうかと、ちょっと不安になったりもしています。

実際もっともっといろんな勉強もしたいし、外も見てみたいとおもいつつ、ここで腰を据えて頑張ることの意義もあるのではないかと考えたりもしています。

ひとついえることは、このよな場面にいることによって、多くの人たちとも出会うことが出来、あらたな情報や知識を得る事が出来る。と言うことです。
8月26日には、MISSYさんの日本里帰り後のセミナーもあり、初めて楽患ネットの参加もさせていただくので、とても楽しみです。
だからこのブログも、みなさんとの出会いの場として、ほんとうに始めてよかったとつくずく思っています。

できれば、ここから一緒に仕事をしてくれる仲間が増えてくれるともっと嬉しいのですが。。。

こればかりは、どうやらなかなか難しいようです・・・
訪問看護師さん募集中です。


那須でキャンプ その3

2010-08-17 22:02:24 | 旅行・グルメ
二日目の夜は、小雨ぱらつく中バーベキューを慣行!

これは、娘作。牛角風ニンニクのオイル焼き。
あとで、まっ黒になりましたが・・・
置き火になるまで待てない人たち。
でも大丈夫。
この後はちゃんと食べられました。

夜も更けるに従って、雨もどんどん強くなり、今夜は残念ながら星空はお預けとなりました。
そのまま朝になって、雨の中キャンプ道具をかたずけ、ほとんどかたずいたころに雨も上がりました。

さて帰りはどこをみてから帰ろうか・・・

「乙女の滝」っていうのが、地図の載っていました。

車で30分ほどで到着のはずでしたが、なんだか道に迷って農道やら山道やらをぐるぐる。

今は、田んぼに稲の稲穂が神戸を垂れかけています。
一面の緑の絨毯です。
その農道を、一匹の犬が横切り・・・って、犬じゃありません。

  

あららら・・・猿でした。
子供を抱いたり、おんぶしたりしながら、猿が山から下りてきて、我が物顔で稲を食べています。
車を止めて写真をとっても、どこ吹く風。
大阪の箕面の猿は、餌をもらって人慣れしすぎて、車の窓から手は突っ込むは、ボンネットに乗るわで、かわいげがないのですが、ここのお猿はあくまで野生的?
でも、こちらを警戒しながらも、2本足で稲の穂を折って食べてたりしてたから、やっぱり問題ですね。

だからと言って、案山子があるでもなく、電線で囲ってあるわけでもなく、ここの農家の人たちは、猿の食べる分も計算済みなのかと思ってしまいました。

職場でこの話をしたら、福島出身のスタッフが「一年間、お米を作るのがどんなに大変か!駄目です。かわいくありませんから、猿!!」って怒っていました。

そのあとたどりついた「乙女の滝」でも、売店付近をうろうろしていました。
おしりがちょっと素敵。

で、山の中の「乙女の滝」です。
滝の周辺はマイナスイオンのシャワー!

そこからは、さらに山の中を分け入りこんな道を突き進み、こんなところに出ました。

ここは「沼原湿原」の入り口です。
眼下に人工の貯蔵池があり、その周囲が一面の湿原らしく、はるか下に板張りの道が見えます。
そして、ちゃんとトレッキングシューズをはき、長そで長ズボンに帽子をかぶり、ピッケルとか持って、鈴をつけた人たちが、時々入り口を行き来していました。

やだー。サンダル履きで半そで半ズボンの間抜けな家族は、ちょっとお呼びじゃない感じ・・・

ちなみに入口にはこんな立て札が。
鈴は、クマよけなんですよね。

はるか眼下に見える湿原、いつか歩いてみたいな~とおもいつつ、再び山を下りて行きました。

昼食は、庄屋さんの家を移築したのか、古い民家を蕎麦屋にしているお店があったので入ってみました。

メニューには「しゃもそば」「しゃもうどん」とそのセットメニューしかなく、単品で1000円、セットだと1900円という超お高いもの。

しょうがないのでお高いセットメニュー二つと単品二つを頼みました。

これ、しゃも(軍鶏)うどんセット。
味は美味しかったですが…ちょっと高すぎる感じです。


こんなもんとか、はく製とか飾ってありますが・・。

まあ、そんなこんなであとはお土産を買って帰路につきました。

ぁ、途中寄った観光牧場でこんなものがありました。
 羊にやる餌とかを、ガチャポンで買うんですよ。
絵、うまいです・・・。G2号、いつのまにか牛顔になって・・・

でも、那須本当に良い所でした。
ここに魅せられてしまう人の気持ちがわかりました。
またくるよ~。
    

那須でキャンプ その2

2010-08-16 23:07:48 | 旅行・グルメ
キャンプ場の朝は、なぜか早起きになります。
6時前にテントを出ると、曇りがちながら青空。

しばらくすると、それでも木漏れ日がテントに降りそそぎます。
フライパンピザや、パ二ーニ、サラダなど、朝から食欲旺盛です。

作るのは、私。
洗いものは、夫と子供たち。

そして、今日の予定は『那須どうぶつ王国』です。

ここからは、車で20分くらいだそうです。

9時30分に到着したときには、もうけっこう車がいっぱいでした。さすがお盆休み。

此処で会いたかったのは、アルパカ君です。
この子はアルパカのヒビキ君。
気温は30度を優に超えていましたが、この毛むくじゃらで大丈夫なのかと思っていしまいます。
さわるとふかふかで、すごく熱くて、ちょっとかわいそうでした。

ここはまあ、動物園みたいなものでしょうが、比較的触れるところに、触れる動物がいます。
また、自分のペット同伴も可だし、レンタルペットもいます。

柵も低いし、犬も猫も触られることに慣れきっていると言うか、もう「勝手にしてくれ」モードで誰ていました。
 

ダレているのは他にもいます。
オヤジ臭いカンガルー・・・
 
『芋がおいしい』カピバラ君です。

猛禽類もけっこういました・ 

そのなかで、猛禽類によるショーをやっていたのですが、ショーの広場の裏を歩いていた私たちの前に、こんなお兄さんが・・・


こんな離れた所から、合図を待って広場まで滑空するようでした。

私たちのために、出番待ちのあいだ、写真を撮らせてくれたり、説明をしてくれたり、とても親切にしてくれました。

うしろの羊が近づくと、首がグルリと真後ろにまわります。

なんてりりしいお顔でしょうか。

デ番の合図に、彼はお兄さんの腕から見事に羽ばたき、下の広場に翼を広げて滑空していきました。

周囲のなだらかな丘陵地帯は、牧場になっていて、のどかな時間が流れていました。
 

ここでは、羊やらウマやらに餌をあげれるんですが、ちまちまと餌を与える娘とシャベルの引っ張りっこをしている羊くんは、ほぼ同レベルの動物ですね・・・

でも、このこたちは食肉用らしいです・・・。「めえェェェ~」

昼過ぎにそこを出て、食事をする場所を探していたら、「道の駅」がありました。

道の駅は、日本全国観光地にいくとありますが、その土地の地場野菜や特産品なんかもあって、すごく好きです。
那須の道の駅はかなり規模も大きく、素敵な石のオブジェがひときわ目を引く、ちょっと凝ったつくりでした。


そこで、私と娘が食べたのが 栃木牛のステーキ丼セット。1900円言い値段です!
でも、お肉抜群に柔らかくて「おいしー」

音と息子は1000円のビーフシチュー。これもおいしそうでした。

そのあとは、チーズケーキノ専門店や、「お菓子の城」でお土産を買いました。

」お菓子の城」はお菓子工場の見学ができるほか、別料金で森林の散策や、川での観察などが出来るようになっていますが、あまり知られていないのか、数組の親子ずれしかいませんでした。

我が家は私一人だけ、500円を払い入場。
最初に見事なイングリッシュガーデンがあり、そのあとに林の散策路が続きます。

続きはまた明日にします。








那須でキャンプ 1日目

2010-08-15 22:23:47 | 旅行・グルメ
今年の夏休みの家族旅行は、大好きなキャンプになりました。

どこのキャンプ場がよいか、随分迷いましたが、seijiさんのブログでいつも素敵な写真を載せて頂いているので、那須で探してみました。

そして見つけたのが「キャンプ ラビット」です。
サイトが二つだけ残っていたので、即決で予約しました。

おりしも、台風が接近中のお盆渋滞真っ最中です。
が、部分的な渋滞はあったものの、6時半ころ家を出て、12時前には現地に到着しました。

那須インターをおりて、ナビに従って車を走らせると、どんどん車の数は減って行きます。



途中で野菜とか買っていきたいと思いましたが、お店も見当たりません。

なぜか、人もほとんど見ず、見渡す限りの緑、緑、緑・・・

でも、いままでのキャンプ場と違うのは、緑が広々しているんです。
途中から牧草地なのだと分かりました。

なだらかな緑の丘の、ところどころに森があります。

そんな緑のじゅうたんの間をどんどん進んでいきます。
遠くに山。
なんて山??
独特な形ですね。

娘が「第一村人発見!」とか叫んだのは、草刈り中のおじいさんでした。

さらに進むとやっぱり牧場です。  牛さんのんびり草を食んでいます。

そして隣にはチーズケーキのお店が。
 さっそく車を止めましたが、なんとその日は定休日・・
明日には絶対食べるぞ!と決意して車にのりこみました。
そのケーキ屋さんを曲がって、さらに山奥へ入ったところに「キャンプラビット」はありました!

途中には、牛舎がありましたが、口蹄疫の影響ですね。
道が石灰で真っ白になっていました。
でも、この辺の牛さんたちは、とっても元気そうでした。

そして、キャンプラビット到着。

とてもきれいに整理された、静かな森のキャンプ場です。

場内にはあちこちに小川が流れています。 

チェックインをして、一番奥にあるテントサイトの地図を渡され、車を慎重にはしらせました。
「ここだー!」と喜んだのもつかのま、どこに車を置けばいいのかちょっとわからず・・
サイトには、水はけが良いように砂利が敷き詰められているのですが、私はなぜか砂利がない所にわざわざ車を突っ込んでしまいました。
そして、脱出不能に・・ 悲しくひびくタイヤの空回りの音・・

管理等に電話をしたら、管理人さんが飛んできてくれました。
そして嫌な顔一つせず、引っ張ってくれました.
と言うことで無事、テント設営。

でも・・張ったと同時に大きな雨粒が・・そうです。台風なんですよ。
でも、風は大したことないようなので、管理人さんに聞いて買い出しにでかけました。
車で20分以上はかかったでしょうか・・
スーパー「だいゆう」か「塩原屋」。
この辺まで行くと、車がかなり多くて、その先はもう渋滞中。

今日はバーべQはあきらめて、昼のお弁当と夜用の食材を買って帰りました。

雨のキャンプ場もしっとりとして、そんなに悪いものじゃあありません。

この、イワタニコンロは使い勝手がすごくいいんですよ。
それと、ダッチオーブンにもなる土鍋、フライパン、中鍋。これだけあれば何でもできます。
土鍋のご飯は、早く出来るしすごくおいしいですね。

夕暮れとともに、灯がともります。

我が家のランタン(カンテラ?)はやっぱりイワタニ
カセットボンベ2本でかなり持ちます。
明るさもかなりあるので、普段は絞り気味で、全然問題なし。
タープの外からだとこんな感じ。

あとは、小さな電池式のランタン2コ。テントの中でも安全です。

このキャンプ場は、あえて街灯をつけていないんで、夜の移動は懐中電灯が必須です。
トイレ、シャワーはとても清潔です。
家族風呂はあるのですが、とてもじゃないけど予約取れませんので、はなからパスです。

かくして、キャンプ場の夜は雨の中更けてゆくのでした。

ちなみに、夜更けにやんだ雨。

息子がごそごそとテントを抜け出して、しばらくしてから戻ってきました。
「そと、雲の切れ間から星が見えるよ。すごい星だよ。1等星から5等星まで。流星も見える。」
その声で目が覚めました。
夫が代わりに見に行ったみたいです。
隣のテントからはすごい鼾が聞こえています。
深夜、1時過ぎ。

私もトイレのついでに、外へ。

森の木の間、さらに雲の合間には、空がものすごく近くに迫っていました。
星の大きさと多さに呆然。
雲間の空にもかかわらず、小さな流星が流れて行きました。

真夜中の森の中にたたずんでいて、少しも怖さを感じないのが不思議でした。

明日は、張れるといいんだけれど・・・

訪問看護は、まるめの看護

2010-08-11 22:17:45 | 訪問看護、緩和ケア
このところ、いわゆる老々介護だったり認々介護だったりと言うご家庭が多く、ケアマネはじめ訪問看護もなかなか大変です。
長年連れ添った老夫婦に訪れた病魔。
それぞれのご夫婦の形があるし、お子さんたちとの関わりもあります。
なかなか、周りがよかれと思っても、ご本人たちにとっては大きなお世話の事もありますから・・

在宅は、あくまでも生活の場ですから、その方の生活スタイルに合わなければ、ただの押し付けになってしまいます。

それにつけても、多いのは熱中症。

エアコンのない家は、まだまだたくさんあります。

今日も今日とて、長袖のシャツとブラウスで涼しいお顔。
「あらら、お熱37.4℃ありますね。暑くないですか?」
「ちょうどいいわね。」
「そうですか・・・でも、これからお泊りにいく、あそこは涼しいでしょう?」
「そうそう。あそこは涼しくていいわ~」
…やっぱり、暑いんですね・・・と思いつつ、お薬のセッティングをしてバルンカテーテルとレッグバックを確認して、小規模多機能のデイサービスへ送り出しました。
残ったのはご主人。
「あのさー、俺困ってんだよ~」
「どうしました?」
「薬がなくなったんだけど、昨日もらいに行ったら、○○医院もう夏休みだたんだよね~。だから心臓の薬昨日から全然飲んでないんだ。」
「エ~、お父さんそれまずいでしょう?どれどれ、どんな薬飲んでたの?」

そこから、お父さんのお薬を確認したり、奥さんのかかっているクリニックにお願いして、私がお薬手帳と保険証を持って、簡単なアナムネ聴いて処方箋を書いてもらって届けたり・・。

この前から、どうもお父さんのお薬が怪しいって、ケアマネさんも担当看護師も言っていて、「9月からはお父さんも訪問看護を!ってお願いされてはいたんですが・・
「お父さん。今度からお父さんも訪問看護来てお薬みようか?」
「なんで~?俺全部自分で出来るもん。まだいいよー。」
実はHOTも使っているんです。
「俺より、自分に訪問看護来てもらえよ~」

は~・・・

こんな会話をした次の患者さん宅。
すごくフットワークの良いアルツハイマーのご主人。
何故かお尻に褥瘡が・・・。
洗浄とユーパスタとモイスキンパットで、2週間でほぼ上皮化。
あとは豆粒くらい残すのみで、来週にはフィルム材を貼っての仕上げにかかる予定です。
パンツ一丁で「これからおやつに一杯飲むんだ。わっはっは」という夫の血圧を測っていたら、もっとひどいアルツハイマーの奥さまが、「私も・・」と腕をだします。
「はいはい、測りましょうね。・・あれ、おかあさんちょっと高めね。」
ん?壁に下がっている妻のお薬カレンダー。
フランドールテープ、随分いっぱい残っています。
「今日これ貼り替えた?」
「貼ってない」
「じゃあ貼ろう。これで少し下がるかもね。」
「ここ。ここ。」と服をめくります。
お父さんは「あっはっは!お酒もうこれしか残ってない、自転車で買いに行かなくちゃ!」

ケアマネさんに報告したら、「この前は3枚貼ってありました・・。済みませんが、お母さんの指示書出してもらっていいですか~?」と言うことでした。
このお父さんは、熱中症で一度は衰弱していたところを発見され、今ではエアコンの効いた部屋で、元気に裸で暮らしています。

こんな感じのおうちが、実はたくさんあるんです。
なので、訪問看護に入った患者さん&その連れ合いまで看ることになるんです。
指示書がないから、知りませんとは言えないです。
ひどければ、やはり指示書をかいてもらって、一緒に見ることになります。

訪問看護は、その患者さんだけ見ればいいわけではありません。
病気だけ見ればいいわけでもありません。
家族もまるめ。

でも、それが魅力でもあるんです。
実は、こんな会話が楽しかったりもするんです。

こんな楽しい仕事、誰か一緒にやりませんか~?!


ところで、話は全然かわりますが、今日コンビニで買った新製品のそうめん。
誰かのブログでも見たことあるんですが、美味しかったです。
さっぱりしていて、大好物のもずくが入っていて、トマトも絶妙に待ちしていました。

暑い訪問から帰ってきて、冷たいそうめんは癒されます~。

明日は早朝から那須の山奥へファミリーキャンプに出発です。
もう寝ないといけません。
咳はまだ続いていますが、こころなしか間はあいて来ています。
来週までにおさまるといいな。

そういうわけで、次の更新は土曜日です。
台風きてるけど、行ってきま―す。