これは、いつもみんなで悩んでしまうのですが、在宅療養中の、いわゆる老衰の域での点滴って、どうなのだろう??と・・。
開業医の先生で、ちょっと具合が悪い、風邪をひいたといえば、すぐに点滴をしてくれる先生はどこにでもいて、こういう先生は概ねお年寄りに評判がよかったりしますね。
「あそこの先生は、すぐに点滴を打ってくれるから、とっても元気が出てはやくなおるよね。」なんて言葉をよく聴きます。
90代でいわゆる老衰の方がいて、終日眠っているし経口摂取もごくわずか。
だから、同居のご家族はすごく心配をして、近所のお医者さんに車椅子で通っています。
実際は、普通の車椅子で通院するのはかなり無理がある状況なのですが、それでもむりくり車椅子に乗せ通院するのです。
そして、一日おきに点滴を500㎖しては帰宅し、あとはほとんど寝かせています。
途中で、ケアマネさんより「こんな感じだけれど、家で最後までみたいと言っているのでよろしく。」と訪問の依頼があり、入ることになりました。
点滴を隔日に訪問看護が行うと、単位が足りなくなってしまうので、「自分が点滴は連れて行きたい。」というご家族の意向もあり、今も週三日は通院で点滴中。
確かに、特別指示書を書いてもらえば、毎日でも点滴に訪問することはできるけれど、今、そこまでして点滴する必要はあるのかと私たちは考えてしまうのです。
かれこれ1か月以上、週に3回の点滴をしているので、手も足もグローブのように浮腫み、皮膚は薄くセロファンでできた水風船のようです。
今は、足からの点滴がやっとのようですが、足背もすでにパンパン・・。
しかも、通院先の医師からも看護師からも「水を頑張って飲ませなさい。」と言われているので、必死に家族はのませます。
でも、とろみをつけると思うように飲ませられなかったようで、ポカリスウェットをそのまま吸い飲みでじゃばじゃばと飲ませていたようで、点滴の後ステーションに電話がかかってきました。
「なんだか、ゼロゼロ苦しそうなんですが・・。」と。
訪問したナースの報告によれば「溺れている感じ。」
ゼコゼコヒューヒューバリバリ。
あわてて吸引器を持っていくと、ポカリスウェットの香りの泡沫状の痰が引けてきたそうです。
体位ドレナージをしながら吸引をしていると、80台だったSPO2は90代まで回復したそうで、呼吸も少し楽になったようでした。
「もう、今日は無理に飲んだり食べたりさせないでくださいね。明日、主治医の先生と今後のことをよく相談してみましょう。」ということに。
「今日は、代理受診でいいよ。」といわれたものの、律義なご家族は今日も車椅子で連れて行ったそうです。
私が、主治医に電話をすると、既に点滴中とのことで「大丈夫だよ、元気だよ。今、抗生剤入りの点滴してるよ。連休中は点滴ここではできないから。」と。
昨日の状況は説明済みなので、水分にはとろみをつけることは指導してくださいましたが、ウーン・・これでいいのだろうか???
でも、今日訪問すると昨日のことがウソのように、胸もきれいですーやすやと寝息をた立て眠っていました。これも恐るべし・(~_~;)
でも、浮腫は腰部から背中まで広がっていましたが・・・。
水分のIN、OUTをしっかり見ているわけじゃないですから、脱水よりはいいという考え方なのでしょうか??
このメリットは、どこにあるのだろう??
心臓や肺、大丈夫かなぁ・・。レントゲン撮ってくれないのかなぁ・・。
なんてことを考えつつ、この4連休で、余分なお水がうまく引けますようにと、祈るのみですヮ・・。
人って、最後は枯れていく方が絶対に楽に逝けると思うのですが、在宅の場合、何もしないことが不安なご家族にとって、かなり難しい判断になるのでしょうね。
主治医と患者、家族の関係性もあるので、関わり方も慎重になりますし。
自然な形のお別れについて、毎回少しづずご家族にお話をしているこの頃です。
開業医の先生で、ちょっと具合が悪い、風邪をひいたといえば、すぐに点滴をしてくれる先生はどこにでもいて、こういう先生は概ねお年寄りに評判がよかったりしますね。
「あそこの先生は、すぐに点滴を打ってくれるから、とっても元気が出てはやくなおるよね。」なんて言葉をよく聴きます。
90代でいわゆる老衰の方がいて、終日眠っているし経口摂取もごくわずか。
だから、同居のご家族はすごく心配をして、近所のお医者さんに車椅子で通っています。
実際は、普通の車椅子で通院するのはかなり無理がある状況なのですが、それでもむりくり車椅子に乗せ通院するのです。
そして、一日おきに点滴を500㎖しては帰宅し、あとはほとんど寝かせています。
途中で、ケアマネさんより「こんな感じだけれど、家で最後までみたいと言っているのでよろしく。」と訪問の依頼があり、入ることになりました。
点滴を隔日に訪問看護が行うと、単位が足りなくなってしまうので、「自分が点滴は連れて行きたい。」というご家族の意向もあり、今も週三日は通院で点滴中。
確かに、特別指示書を書いてもらえば、毎日でも点滴に訪問することはできるけれど、今、そこまでして点滴する必要はあるのかと私たちは考えてしまうのです。
かれこれ1か月以上、週に3回の点滴をしているので、手も足もグローブのように浮腫み、皮膚は薄くセロファンでできた水風船のようです。
今は、足からの点滴がやっとのようですが、足背もすでにパンパン・・。
しかも、通院先の医師からも看護師からも「水を頑張って飲ませなさい。」と言われているので、必死に家族はのませます。
でも、とろみをつけると思うように飲ませられなかったようで、ポカリスウェットをそのまま吸い飲みでじゃばじゃばと飲ませていたようで、点滴の後ステーションに電話がかかってきました。
「なんだか、ゼロゼロ苦しそうなんですが・・。」と。
訪問したナースの報告によれば「溺れている感じ。」
ゼコゼコヒューヒューバリバリ。
あわてて吸引器を持っていくと、ポカリスウェットの香りの泡沫状の痰が引けてきたそうです。
体位ドレナージをしながら吸引をしていると、80台だったSPO2は90代まで回復したそうで、呼吸も少し楽になったようでした。
「もう、今日は無理に飲んだり食べたりさせないでくださいね。明日、主治医の先生と今後のことをよく相談してみましょう。」ということに。
「今日は、代理受診でいいよ。」といわれたものの、律義なご家族は今日も車椅子で連れて行ったそうです。
私が、主治医に電話をすると、既に点滴中とのことで「大丈夫だよ、元気だよ。今、抗生剤入りの点滴してるよ。連休中は点滴ここではできないから。」と。
昨日の状況は説明済みなので、水分にはとろみをつけることは指導してくださいましたが、ウーン・・これでいいのだろうか???
でも、今日訪問すると昨日のことがウソのように、胸もきれいですーやすやと寝息をた立て眠っていました。これも恐るべし・(~_~;)
でも、浮腫は腰部から背中まで広がっていましたが・・・。
水分のIN、OUTをしっかり見ているわけじゃないですから、脱水よりはいいという考え方なのでしょうか??
このメリットは、どこにあるのだろう??
心臓や肺、大丈夫かなぁ・・。レントゲン撮ってくれないのかなぁ・・。
なんてことを考えつつ、この4連休で、余分なお水がうまく引けますようにと、祈るのみですヮ・・。
人って、最後は枯れていく方が絶対に楽に逝けると思うのですが、在宅の場合、何もしないことが不安なご家族にとって、かなり難しい判断になるのでしょうね。
主治医と患者、家族の関係性もあるので、関わり方も慎重になりますし。
自然な形のお別れについて、毎回少しづずご家族にお話をしているこの頃です。
スゴイ雨ですね。
コーセーは雨漏りで大変でした。
>人って、最後は枯れていく方が絶対に楽に逝けると思うのですが
?? これって本当でしょうか?
死んだ人が教えてくれたのでしょうか?
恐山のイタコさんに聞いたのならともかく(それ自体も科学的根拠ゼロですけど^^;)、
本当は喉がからからで声も出せない・・・かもしれませんよね。
一つ言えるのは若干Dryにしてあげると、
呼吸が楽そうに「まわり」が思えることですよね。
呼吸が楽そうだと「まわり」が安心する。
だから良しとしよう、との根底があるきがします。
それと同じで点滴をすると「まわり(この場合は家族」が安心する。
それでいい気がします。
だいたい週三回の500mlの点滴で、
浮腫が増強するでしょうか。
別な原因で浮腫がある様な気がしますし、
あったとしても週三500mlで増強するでしょうか。
確かにメリットは何処にあるのかと疑問も感じますが、
デメリットもあまり無い気がします。
むせたとき以外の呼吸音が正常なのであれば、
肺水腫のような危機は今のところ無さそうですし・・・
>自然な形のお別れについて、毎回少しづずご家族にお話をしているこの頃です。
難しいですよね。
小澤先生も説明になってはダメだと言ってますし、
自分が大事にしている事への誘導もダメだと思います。
じゃーどーするのぉー!といつも現場で頭をかかえます。
日々勉強だな~~~。
在宅で溺れるようになっている高齢の患者さんに接したことがあります。
ご家族は食べられなくなったら点滴をするという事で安心されるようですが、体にたまって心負荷がかかり呼吸が苦しくなってしまう患者さんは辛いと思います。
皮下点滴で維持しつつ天寿を全うされていった方は本当に穏やかなお顔をされていました。
ご家族が納得されていることが前提ですから、患者さんの人生の幕引きへ向けての周囲の人達の理解と認識の統一が大切ですよね。
一般に、在宅診療医ではなく近所のお医者さんは点滴バンバンいっちゃう傾向にあるような気がします。
話は変わりますが、お忙しい中ブログの更新されていて尊敬いたします。
私はまだ訪問看護師2年目ですが、こちらでは色々なケースの事が話題になり勉強になっています。
これからもご無理のない中で情報を発信していただけると嬉しいです。
でもね、四肢も水風船みたいで、あちこち針穴だらけ、無理やり水分を取らせようとするので、誤嚥してぜこぜこ・・・
確かに、脱水なのかもしれないけれど、皮下はみずみずしいですよ。
これって、家族はよくわからないからないだけで、本人はやっぱり苦しいと思うんですよね。
枯れてというと語弊があるけれど、やはり先生の言うように水分は引き気味のほうが、お互いのためだと思うのです。
ゼコゼコしているのを、吸引するのもどうかと思うし、在宅で出来る限り穏やかに過ごさせてあげたいなと思います。
全くカラカラにするというのではなくて、皮下点滴や量の調節など、ご家族が安心する方法はほかにもあると思うのです。
そう言う働きかけも、在宅医療では重要になってきますよね。
これからどこに向かい、どこでどのように過ごすのかを、一緒に考えていくことが在宅療養だと思います。
また、コメントくださいね(^^)/
こういうときドライのほうが確かに楽だと言われていて説明するけど
もっと元気なときは、脱水は危険でに本人もしんどい....ってテレビでも言ってるし医療者もそう説明する。
医療者じゃない御家族は混乱され理解できないのも納得。難しいしですよね。
脱水(ドライ気味)の程度にもよるんだろうけど点滴してムクムクのほうがしんどいのか
ドライ気味のほうが楽でしんどくないのか..そんなこと分からないから悩んでしまいます。
確かに見た目はドライのほうが楽そうだけど
カリカリの姿を見るのは家族は耐え難いですよね。
ゼコゼコするまで水分を摂らせるのはナンセンスだと思います。
経口も難しくなってきた、でも点滴は出来る。
家族は点滴に思いが行ってしまうのは仕方無いと思います。
経口摂取をしなければゼコゼコしないのであれば、
経口摂取を中止する理由に点滴するというのはどうでしょうか。
この方の場合、経口摂取をさせなければゼコゼコしないので、
穏やかに過ごすために経口中止→点滴のほうが、
家族は受け入れやすいのではないでしょうか。
じっさいむくむくではありますが、呼吸音は落ち着いているんですもんね。
それこそ水分過剰でゼコゼコしだしたり、
むくみで点滴も困難になったらその時に、
また家族へ説明し点滴も困難な時期に来たよと伝えるのもスムーズな移行な気がします。
また同じ穏やかなのであれば、
ドライな状態を良しとする家族もいれば、
浮腫んでいる方がふくよかに見え、それはそれで家族が喜ぶ場合もあります。
急変の原因はほかにあって、状況的にご自宅に戻るのは難しいと思われますが、ご家族はほっとされていました。
場面場面での方向転換は必要ですし、見えない変化を把握するのは難しいですよね。
けれど、そのなかで経験からある程度の状況判断が出来るようになりたいと思っています。
在宅は、データーもレントゲンもないわけですから、ご本人の表情や体の変化、ご家族の不安などから、総合的に判断するしかないですしね。
ご家族でも、ゼロゼロがひどく、手足がむくみ始めると、その時点で無理な水分投与や点滴の継続に疑問を持たれる方もいらっしゃいます。
点滴を否定する気は毛頭ありませんが、あきらかに過剰と思われるときは、私たち自身とても抵抗があります。
確かにカリカリも見ていられないけれど、ずぶずぶに浮腫んで、点滴の皮下出血で真っ青になっている身体を見るのも辛いのではないかと思います。
何より、今日もご家族が何度も言っていました。「このゼロゼロが苦しそうなので、何とかとってください。」と。
何でもバランスが大事だなと、今日改めて実感しました。
在宅の場合、昔からの<町のお医者さんと患者さん>みたいなのがあって、長い付き合いの中で関係が出来上がっているので、私たちが入ったとたん「それはおかしい」とは言えないのが現状です。
関係が良い=安心できる
という構図もあり、うまくかかわらないと、のちのちの禍根を残すことにもなりかねません。
そのうえで、うまく現状を分かってもらうように誘導するのはなかなか難しい事です。
開業医の先生の場合は、なかなか周囲の意見を聞く耳もないことが多いのであいだに入る私たちは頭を抱えることになるのです。