こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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10月も終わりです。

2010-10-31 23:59:28 | 訪問看護、緩和ケア
あの猛暑がウソみたいに、朝晩は寒くて暖房が欠かせなくなってきました。
布団ももう冬布団。

季節の変わり目で台風も来たりで、風邪が結構流行っているようです。
我が家も風邪が流行っていて、私も風邪をいただきました。
おかげで、また息苦しい毎日ですが、なんとか頑張っています。

長く自分が担当している患者さんも、5年、6年たつと加齢に伴って体力も低下してきます。

今まで歩けていた方が、だんだんと歩けなくなり、嚥下の機能が落ちてきて、認知症状も進んでくるのをみるにつけ、時間の流れの速さを感じてしまいます。

同じように、私たち自身も年を取っていくのだなと、焦りにも似た感情に揺れ動くときもあります。

体力だけが取り柄だった頃から、体調が悪くていろんな事がしんどくなったり、疲れやすかったり、あちこちきしんだり・・・
加齢という言葉が、身に沁みるようになってきます。

老いや病を妙に意識したり、まだまだ頑張れるぞ!と思ったり・・。

思いのほか長引く息苦しさの、本当の原因がわからなくて、それが一番怖いのだとおもいます。

それでも、私がここに存在する意味を考えれば、なすべきことはわかっています。

今は、もうちょっとお仕事頑張って、春先にはまた子供たちと旅行に行くのを楽しみに、がんばらなくちゃ。

長いかかわりの患者さんの状態が悪化して、昨日も緊急当番から私に電話が回ってきました。

ケアマネも訪問看護も私が担当しています。

この半年の体力の低下は著しくて、毎週訪問の度に弱っています。
昨日は、とうとう体が傾いてしまう、様子が変との相談の電話で、一応緊急受診をお勧めしました。
結局は、大きな病変はなく若干の水分不足と栄養不足と言われたとのこと。

うーん、でも、結構食べられているし、便の量もすごく多い。
水分だって食塩も足して、食間に胃瘻から1ℓくらい入れているのだけれど・・・
目に見えない小さな変化が、どこかで起きているのじゃないかと思っていましたが・・。

困ったことに、妻が右手首の腱を痛めて使えません。
明日から4日間の初めてのショートがありますが、その後のことを相談しないといけません。
毎週、私と話すたびにぽろぽろとなく奥さん。

お友達が電話をかけてきては、あれこれ介護のことで言われるのだそうです。
私がどんなに大変かも知らないで、言いたい放題言って・・。と。

でも、私がちゃんと知っています。
どんなに頑張って、どれほど愛情をかけて夫を介護しているか。
誰が何と言っても、私が知っているから。
絶対に、奥さんだけが抱え込むようなことはさせないから。
大丈夫。ちゃんと見れるように手伝うからね。

そんな約束をしてきました。
だから、私も頑張らなくちゃ。
私を待っていてくれる人たちがいるのだから。

明日から11月です。
待望も新しい看護師さんも来ます。
よし、頑張ろう!。

訪問看護を知ってほしい!

2010-10-30 11:09:12 | 訪問看護、緩和ケア
しつこいようですが、訪問看護ってまだまだ知られていないのです・・・。

現役の病院のナースでさえも、「よく知らない」というかたが数知れず・・・。
同業者もよくわからにのに、普通の方が知っている割合は、もっと低いわけです。

現場では訪問看護どころか、介護保険などのサービスがあることすら知らない方がたくさんいて、家族だけで病人を抱えて大変な思いをされていたりします。

こういう方を探し出して、地域でちゃんとサポートしていこうよ!と言う事を、瀬谷区の在宅高齢者サポートネットワークでも叫んできました。

その中で、「介護保険とは・・・」などという見出しのパンフなど「肝心の高齢者が見る気になるわけないじゃないか!」という話になって、何気ないキーワード「通院が難しくなったら」とか「お風呂に入れなくなったら」などの日常の言葉で目に留まるようなパンフを作りました。

これを病院窓口や包括支援センターなどに配置して、ご家族がふと手にとえるようにしようとしました。
実際はパンフが出来上がったところまでは聞きましたが、その後どうなってどう活用されているのかがわかりません。
(瀬谷区のホームページにもそのパンフのことは載っていないので・・。残念。)

本当は、病院の外来ナースやドクターが、日常生活に支障がありそうな方や、病状が思わしくないはずなのに、代理受診ばかりで済まそうとする方などに対して、ちょっとした声掛けをしていただいたりというのが、一番効果的なのだとは思いますが、外来ナースもそこまでの余裕がないのが実際なんでしょうね。

あとは地域の目ですね。

あそこには、おばあさんがいたはずだけど最近見ないな。大丈夫かな。
ちょこっと気にして、ちょこっと声掛けしてくれるだけでも、助かることがあるのではないかと思います。

結局は、地域の力なのでしょうか。

安心して一生を終えることができる街でありたいものです。

話は戻りますが、とにかく地域でのマンパワーが不足していることは深刻です。

潜在ナースも、病院でなんとなく疑問を持ちながら働いているナースも、子育てしながらフレックスで働きたいナースも、じっくり1対1の看護をやってみたいナースも、ちょっとだけでも耳を貸してほしいなと思います。

今年度も、市訪問看護連絡協議会と横浜市福祉局では、潜在看護師向け訪問看護セミナーを無料で全4日間行うことができました。
最終日は、午後から懇親会と修了証書の授与を行いました。
この中から、一人でも二人でも、それぞれの地域で訪問看護を始めてくれればうれしいなと思います。


それから、お知らせです。
市訪問看護連絡協議会の広報担当として、役員の熱い要望にお応えして、協議会のブログを開きました
まだ開いて数日なので、あまり盛り上がっていませんが、これから情報交換であったり、愚痴のはけ口であったり、各ステーション周辺情報であったり、誰もが参加できる訪問看護ブログにしていきたいと思います。
横浜市訪問看護連絡協議会ブログ 訪問看護大好き!
をよろしくお願いします。
ケアマネやサービス事業所の皆様からの、ご意見ご要望も書き込んでいただけたら、すごくうれしいです。
ちなみに、まだ2週間もたっていないのに、日本ブログ村「看護・ナース」のランキング11位になってるという恐ろしさ。
組織票とは、かくも恐ろしいものです・・・。なんちゃって。


久しぶりの新患さん・・

2010-10-28 00:23:55 | 訪問看護、緩和ケア
いやはや、長いこと新患さんをお受けできずに、申し訳ない思いでいっぱいでしたが、やっと新規のご依頼を気持ちよくお引き受けできる状態になりました。

長期にわたる人手不足で、だいぶ前にお約束した患者さん以外は、全くと言っていいほど新規の患者さんをお受けできないでいました。

ご依頼の電話にペコペコ謝ることなく、喜んでお受けできるのは、とっても幸せな気分です。

11月からは、新しいスタッフが来てくれます。
12月からは、扶養を外して訪問件数を増やしてくれるスタッフもいます。
ありがたいです~。
10月から来た専任ケアマネも、すっかり馴染んで一人で動けるようになりました。

そんなわけで、今までお受けできなかった連携室にもクリニックにもOKサインを出しました。
また、頑張らないといけませんね。

とはいえ、まだマンパワーは不足しています。

現実問題として、まだまだ周知されていない訪問看護。
病院勤務の看護師にも、訪問看護を自体を知らない人がまだまだいるとか・・・。

もっと知ってほしいと思います。


そして、夜には横浜市訪問看護連絡協議会の役員会がありました。

いつも横浜駅近くの県民サポートセンターで、追い出されるまでやっています。
あいにくこんな寒さと雨なので、今日こそは早く終わろうと、気持ちはあるものの結局9時半ごろまでかかりました。


こんな感じでやっています。
そして、今日は会長の買ってきてくれた軽食も・・・

机の上は、議題の多さを物語り。

そしてもう、夜中です。
また明日、お仕事が待っているので、寝ないといけません。
おやすみなさい。

訪問看護セミナー終了!

2010-10-27 22:36:54 | 訪問看護、緩和ケア
横浜市訪問看護連絡協議会と、横浜市福祉局の共働事業である潜在看護師向け訪問看護セミナーが、今日終了しました。

今日は、午前中に3例の事例発表のあと、午後から懇親会をして終了となりました。

事例発表は、私の在宅ターミナルケアの事例から始まり、認知症の事例、廃用症候群の事例と、在宅現場では欠かせない事例を挙げて、リアルに現場を感じて頂くとともに、在宅でのかかわりで、何が重要なのかを分かってもらえればうれしいなと・・・。

訪問看護は、現場では1対1で向き合いますし、治療云々以前に生活そのものに沿っていく支援なので、必然的に訪問看護師は、患者さんへの思いが強くなっていきます。

「私の患者さん。」

そういう表現をよく聞きますし、私も自分の関わっている患者さんには、かなりの思い入れがあります。
そのなかで、プロの訪問看護師として、客観的に判断し、アセスメントし、援助の目標を立て、支援していくという一連のプロセスが、十分伝わったのではないかと思います。

参加者の方の感想のなかに、「みなさんの熱い思いがすごく伝わってきて、逆に不安になりました。なんとなくセミナーを受けに来ただけの私には、無理なのじゃないかと思ってしまいます。」というような発言がありました。

それはい意外なことだったので、「そうなのか・・・」と、ちょっとショックでした。

思いが強いこと=いろんな意味で重いこと  にも通じるのでしょうか。

自分たちの思いの詰まった事例発表ですが、聞いている側の人の中には、熱くてちょっと引いてしまうというのは、言われてみればわかる気がします。

ただ、在宅を考えるときに軽い思いじゃ困ります。

一生懸命に、生活を支える援助者であるとともに、そこには冷静さや客観性や、時に目をつむったり、ひいてみたりという駆け引きがあっての思いだと言う事は、実際やってみて初めて分かることなのだと思います。

ただ、普段からアンテナを立てて、こういうセミナーに参加してくれた方々なので、きっと遅かれ早かれ、訪問看護の扉を開いてくれると思います。
みなさん、それほど真剣でしたから。

最後に修了証書をお渡しして、このセミナーは終了となりました。

わーい。一つ終わったぞ~。って感じですかね。

そのあとは、反省会をやりながら、今後の方向性なども話し合いました。

連絡協議会では、横浜市のケアマネ連絡会ともリンクしていて、役員の中からも参加しています。
横浜市内のケアマネさんたちとも、今後共働や連携でよい関係が作れるとよいのですが・・・。

ケアマネは、いろんな職種の人がいますが、看護師もかなり多くて、うちのステーションでも私を含めて8人の看護師がケアマネを持っていますし、兼務もしています。

でも、看護師もやめてケアマネとして活動している方も、かなり多くいるようです。

看護師がケアマネをすることのメリットとしては、医療ニードの高い利用者さんに、病状を予測していち早く必要なサービスを導入できることだとおもいます。
ただし、それゆえケアマネ専任で関わると、看護師という職業とのラインがうやむやになる方がかなり多いのではないかと言う事です。

そこから、「訪問看護は単価が高いから、間は私が見ます。医療処置もやっちゃいます。」という方がいると言う事を聴きました。

これは結構が~んですよね。

一番わかっているはずの人が、一番訪問看護の必要性を分かっていない、ってことですね。
私たちは、医師の指示書のもとにプロとして全身状態をみながらケアをしているわけですし、責任の所在もはっきりしています。
ですが、指示書もないのに医療処置をするのは、まず法律違反ですし、何かあった時の責任の所在はどこにあるのかと言う事になります。

そうか、同業者にまずわかってもらわないといけないんだ・・。これはかなり衝撃でした。

訪問看護も含めて、介護保険の問題点はまだまだたくさんありますし、国の予算はすっからかんのこれから、いろんな懸案事項は山積ですね。

というわけで、今日は終わりにします。
おやすみなさい。

誰が誰やら・・

2010-10-26 22:45:54 | 訪問看護、緩和ケア
老々介護や認認介護のご家庭に、いろんなサービスが入りますが、ケアマネさんはじめ、ヘルパーもナースもみんな頑張って関わっていても、当のご本人にとっては、誰が誰やらわからないこと、多いみたいです・・・

今日も一日早い訪問のお願いを、電話でしようとしました。
電話に最初に出てきたのは89歳の妻。
「え?、誰?お尻を見る人?なんか、よくわからないわ。お父さ~ん、薬屋さんの人みたい。」
声を振り絞って、その後はご本人に電話口で今日の訪問をお伝えしようとしましたが、耳がかなり遠いこともあり、説明を断念。
「とにかく、今日これから行きますからー!!」と、怒鳴るように大声でいうと「はいはい、来てください。」って簡単にOK。
なんだか、かえって心配になります。
誰だかわからないのに、自分のところに来る人は、全部受け入れちゃうのじゃないかと思って・・。

結局訪問して顔を見て、初めて見覚えのある顔で認識していただきました。

そして、訪問の帰り際「あなたは、なんの人?ヘルパーさん?先生?」って・・。

でもいいんです。帰りは門のところまで送ってくれて、ずっと手を振ってくれましたし。


夕方、スタッフとある患者さんのことで話をしていたら、彼女からこんな話も聞きました。

Aさんご夫婦。
最初は、訪問看護の受け入れがすごく悪くて、毎回キャンセルの電話が入って、その間に具合が悪くなっては、むすめたちを呼びつける事を繰り返していました。

とうとう振り回されていた娘さんが、ご両親に
「絶対訪問看護を入れないとダメ。必ず来てもらって、身体のことはそっちで相談してもらって!何でもかんでも仕事を休んで駆けつけられない!」と一喝。
やっと訪問看護を受け入れてくれました。
それまでのケアマネさんの奮闘は、何度も足を運んで、通院にも同席して、大変だったと思います・・。

訪問看護の導入で今後は、出来る限り最後まで在宅の方針となり、往診医も決まりました。

そして、なんとか生活が回るようになったある日、その娘さんがケアマネさんに一言。

「看護師さんが毎週来てくれるようになったから、あなたはもういいわ。」

・・・


「そう言われちゃいました・・」と、がっくり話すケアマネさん。

本当によく動くし、ちゃんとご利用者さんに寄り添えるいいケアマネさんなんですよ・・・。

どんなに説明しても、プランの相談に足しげく通っても、こんなこともあるんですよね・・。

そういえば、往診医を紹介したとたんに、「じゃあ看護師はいらないわ。」と言われたことが昔あったっけ・・。

関係性の問題とか、説明の仕方の問題とか、そういう話じゃなくて、どんなに頑張っても、わかってもらえない事ってありますよね。

介護保険って、まだまだ一般の人たち、それも高齢の方にはよくわからない制度であることは間違いありません。

その中で、誰が何をしてくれるのかなんて、よくわからないでプランに乗っている方たちはたくさんいますよね。
せめて、娘さんの世代にはわかってもらいたいですよねぇ・・。

紙おむつが、よくわからない方へ。

2010-10-25 22:59:57 | 訪問看護、緩和ケア
よく、紙おむつの種類がわからない、当て方がわからない・・。
そんな話を聴きます。
ネットでも、質問に「大人の紙おむつの当て方がわからない。どうすればいいかわからない。」というものが多かったので、少しずつアップしていきます。

テープ式のおむつを、前後逆に止めている方もいて、すごくとめにくかっただろうなぁ・・と感心したりして。

初回訪問でも、オムツの利用方法がわからなくて、困っている方によく出会います。

今日は、歩ける人向けの紙おむつのお話です。

多いのは、リハビリパンツを履いていているけれど、失禁が多くてリハビリパンツがいくつあっても足りない。お金がかかってしょうがない。というケース。

リハビリパンツの中に、尿取パットを入れていないために、パンツごと変えるしかないんですね。

こういう場合は、中に尿取パットを入れておいて、それだけ変えれば経済的ですよ。とお伝えします。
    
でも、パットもいろいろ種類があって、どれを買えばよいかわからない!と聞きます。

大・中・小のほかに、女性用・男性用、夜用・ヒル用、吸収する尿量によっても別れていて、さらに最近では、PHバランスでかぶれにくいものや、尿量の多い方用に全面給水面になっているものまであります。
この写真は、大きさの違いです。 
もっと種類はたくさんありますし、メーカーによって、色、形も全然違います。

いつ、どのくらいの時間使用するかを考えます。
昼用と、夜用を分けると失敗も少ないと思います。

大事なのは、リハビリパンツの中のギャザーをちゃんと立てることです。
よく、ギャザーが中に入り込んでいて、横漏れしている方が多いです。
ちゃん中のギャザー(ひらひらしている部分)は立てて、外のギャザーは外に向けます。
尿取パットは、何枚も入れすぎないようにします。

一番困るのは、高分子吸収体がキラキラして破れて溢れるほど、リハビリパンツを長いこと履いている方です。
何回尿が出ても、一日一回しか変えない。3日に一回の方もいましたが・・。悲惨です。

これは、オムツかぶれや褥瘡、尿路感染、真菌症などの原因になりますので、パットは汚れたら変えます。
リハビリパンツは、汚れていなければ一日1回でOKです。


自治体によっても若干違いはありますが、横浜市では介護度1以上の方に紙おむつの助成制度があります。
非課税の方であれば、限度額以内で給付されますので、詳しいことはケアマネさんか、地区のケースワーカーに聞いてくださいね。

次回は、寝たきりの方のおむつ交換のお話です。

瀬谷の秋

2010-10-24 23:10:48 | 日々のあれこれ
今日は、瀬谷まつりで娘が太鼓をたたくので、ぶらりと海軍道路まで行ってみました。

会場は、あいにくの曇り空の下ものすごい人でごった返していて、フリマもとてもゆっくり見れる状態じゃなかったので、娘の出場した「興魂太鼓」をビデオ撮影しただけで、車に戻りました。

海軍道路の裏のほうは、のどかな田園風景になっています。
そっちのほうが、いい気持だったので、プラプラ夫と散歩してみました。

 これは人参畑です。
この辺は、高い建物もなく全体にこんな感じです。

肌寒い風にセイタカアワダチソウが揺れていました。
         くしゃみでそうです・・。

瀬谷の特産品はいろいろありますが、これは何だかわかりますか?

アップにすると・・

知らない人も多いと思いますが、これは瀬谷の特産品のひとつ、「ウド」です。

「ウドの大木」っていう言葉がありますが、ウドは大きくなると食べることも木として使うこともできない事から、図体ばっかり大きくても、役に立たないことの慣用句として使われるのだそうです。

私もよくはわからないのですが、こうして畑で大きくしたものから、根を取って穴を掘った室の中に移して、お店でよく売っているあの白いウドを作るのだそうです。
だれが考えてのでしょうね。
面倒くさいことをするものです・・。
ちなみに、私はウドのキンンピラが大好きです。(皮もおいしい!)

そのあと、市民の森にコスモスを見に行ってみました。

薄曇りの森の中は陽の光も射さず、歩くとカサコソと堆積する枯葉が、冬の気配を漂わせてい
ました。

道のあちこちには、キノコが顔を出していましたが、名前は全くわかりません。
 

森のオブジェ? 

そして、森を抜けると

  
まるで、ペーパークラフトみたい。

ひんやりする曇り空の下ですが、それでも今が一番と咲き誇る秋桜に、ほっと一息つきました。

夕方からは雨となって、きっとあの秋桜も冷たい雨にうたれて揺れているのだと思います。

もうすぐ、冬が来ますね。

我が家に年寄りがいるという事。

2010-10-23 23:17:22 | 家族のこと
うちには、89歳のおじいちゃんと、85歳のおばあちゃんがいます。

おじいちゃんは今だに、ほぼ毎日カラオケ、民謡、老人会、ダンス、たまに詩吟と忙しく出歩いています。
自転車に乗って、かなり遠くまで行ってしまい、転んだことも数知れず・・。
さすがに最近は、なるべくバスや徒歩で移動するようになってきましたが、それでも気が付くと自転車で出かけて行ってしまいます。
おじいちゃんは、戦時中将校として南方の最前線(スマトラ)に長いこと行っていました。
その時になぜか英語を覚え、終戦まで前線にいて、帰国後はいち早く米軍に就職し定年まで勤め上げました。

若いころから米軍で働いていたので、ますます英語も達者になり、自宅で英語塾なども開いていたそうですが、初めての内孫だった我が家の長男坊に英語を教えたくて、同居と同時に毎日レッスンを始めました。
まだ、年長さんか1年生ぐらいでしたか、その教え方はかなりしつこくて旧式だったため、息子はそれが苦痛でチック症状が出るようになったため、かなり勇気がいりましたが、私からやめてもらうようにお願いしました。
その時は、かなり憤慨していたようですが、おじいちゃんはもともと人格者で温厚な人柄なので、あまり尾を引くこともなく、学習面での口出しはしなくなりました。
でも、その時のおかげで英語に関しては、息子もあまり苦手意識を持つことなく今まで来ているようです。

下の娘が3歳の時に、転勤先の大阪から戻り同居したのですが、早いものでもう13年もたってしまいました。
最初の数年間は、とにかく大変でした。

世にいう、嫁姑問題ってやつですか。

おばあちゃんは、すごく気性の激しい人で、しかも専業主婦しか知らない人なので、働きながら主婦と子育てをすると言う事が、どんなものかを知りませんでした。

夫も親にはずいぶん迷惑をかけたことがあり、何も知らないで嫁に来た私は、結婚前の夫の所業(笑)で、事あるごとに嫌味を言われたりしました。

おじいちゃんが優しかったので、なんとか我慢してきましたが、ある日あまりの辛さに家を出ることを決心しました。
夫もそうしようと言ってくれたので、アパートを探し始めたことがわかると、大騒ぎになり兄弟も含めて家族会議になったりもしました。
結局、おばあちゃんは一気にトーンダウンして、おじいちゃんは「家を出る必要なんてないよ。」と言ってくれたので、そのまま頑張ることになりました。

今にして思えば、生活環境やしきたりや、いろんな意味で価値観はちがうし、ゼネレーションギャップはあるしで、そんなに簡単にうまくいくはずはないんですよね。

自分なりに良かれと思ったことが相手にはうれしくなかったり、相手の望むことをこちらが気ずかず、気のきかない嫁であったり・・・

わざと聞こえるように嫌味を言われると、それに反応して過剰に動いたりしていて、一時は毎日子供を連れて家を出ることばかり考えていました。

でも、時間は少しずつ私たちの間を埋めていってくれました。

いやなことはいやと言う事。
地雷がどこにあるかを理解して、そこは踏まないようにすること。
見ざる言わざる聞かざる。
大根の切れ端でも捨てないこと。
何があろうと、おなあちゃんお部屋には入らないこと。(治外法権と呼んでいます。笑)
頼まれたことは、誠意をもってすること。
おじいちゃん、おばあちゃんを立てること。
必ず声をかけること。

いろんなことがわかってくると、多少のいざこざはいつものこととして流せるようになってきます。
なんと言われようが、いい意味で図太くならなくちゃ。

ただし、絶対に意地悪や無視だけはしないことが鉄則。

そうして、他人だった私はいつのまにか家族になりました。

子供たちも、それを見ながら育ってきてるので、おじいちゃんやおばあちゃんの性格はよくわかっているし、年を取っていろんなことが難しくなってきていることをよく理解しています。

私の母が喘息で弱っていって、入退院を繰り返した末に亡くなる過程も見ていますので、人の晩年というものを見ています。
うちのおじいちゃんとおばあちゃんは、私が母の介護に毎日通う事に、一言も嫌なことを言いませんでした。
それどころか「早く行ってやりなよ。こっちは大丈夫だから。」と言い続けてくれました。
それは本当にありがたかったです。

母が退院すると、子供たちと車いすに乗せて、よく買い物に連れて行ったり、食事に連れて行ったりもしました。
入院中は、娘と一緒に頭を洗ったり足浴や手浴をしたりしました。

母が死んだとき、5年生と3年生だった子供たちは小学校の校長室で、私が迎えに行くまで大きな声で泣いていたそうです。

そんなこともあり、今ではおばあちゃんの外出には、娘が車椅子を率先して押してくれます。
孫娘の押す車椅子に乗ってるのが、一番安心なのだそうです。
「アー楽ちんだった。今日は楽しかった。ありがとうね。」今日のお買いものは、たっぷりお金を出してくれました。
そのうちの2000円は娘のお駄賃なのだそうです。

クイズ番組を一緒に見て、おじいちゃんの話し相手になっている息子や、おばあちゃんの車椅子を押している娘を見るにつけ、家に年寄りがいるって事は、結構ありがたいことなんだと思ったりするこの頃です。

冬近し・・足にご用心。

2010-10-21 22:17:43 | 訪問看護、緩和ケア
朝夕めっきり寒くなりましたね。
さすがに、半そでだと肌寒いです・・。

今日は、訪問看護と居宅の公表調査も2時間ほどで終わり、職場のホームページがうまくアップロードできなくなったので、むきになってPCに向かていたら、ひどい肩こりになってしまいました・・。
肩こりって、欧米人にはないって本当なんでしょうか??
友人にも、一度も肩凝ったことない人いましたから、本当なのかもしれません。

ところで、これから冬に向かって、末梢循環の悪い人はつらい季節になります。ドリームさんの記事のコメントにも書きましたが、入浴や更衣などで足先が紫色になっている方は、十分注意が必要です。

糖尿病の人は言うまでもなく、糖尿病がなくても身体の血管が細くなっていて、寒さで血管が収縮するとちょっとした怪我でも、そこから壊死を起こしていく病気があるので、ご家族を介護をされている方や、介護職の方も足の色や温度に注意してくださいね。

入浴や足浴で一時的に色が戻るものの、ちょっとするとすぐ紫色になる人は、要注意です。

そういう方は、まず保温に心掛けてください。
けがの予防にもなりますので、厚手の靴下がよいと思います。
よく保温シートなどをはったり、湯たんぽを入れたりして、逆に低温火傷を起こす場合がありますが、低温火傷はかなり深い部分まで損傷します。
ただえでさ循環の悪い方が、けがや火傷、深爪などすると、なかなか治らないで、ひどくなれば切断することもあります。

それから、足浴。
バブ(炭酸入浴剤)を割って、足浴用のバケツに入れてゆっくりと温めてください。
炭酸浴効果で、ぽかぽかになりますよ。
すぐに靴下をはいて、冷めないように保温してくださいね。

もし、紫色の足をしていて、冬場「足が痛い。」と訴えるようなら、かなり危険です。
また、紫色の足の指の先に、怪我もしていないのに小さな穴(針先ほどでも)がぽつんと空いたら、大至大きめの病院の血管外科か皮膚科へ受診してくださいね。
病院によっては、糖尿病や閉塞性動脈硬化症(ASO)などの専門医がいて、血管の詰まり具合を見ながら、血流を回復する処置や手術をしてくれます。

手遅れになると切断ですので、発見が早いほど治ります。

意外とご家族や介護サービスの方も気が付かずに、往診医や訪問看護師が入って初めて発見することも少なくないです。
うちの患者さんでも、毎年冬になると5人6人と増えていきます。

運悪く悪化した場合も、医師の診察を受けて創の処置をしながら、循環の改善もしていく必要があります。
糖尿病などのある方は、そちらのコントロールも必要ですね。

在宅での治療に不安があるようなら、主治医と相談の上ぜひ訪問看護師にご連絡ください。

足の動脈が触れにくくなっていないか、色や冷感、拡大の有無、保温や清潔の維持、全身から見て以上はないか、などなど観察や療養のお手伝いができると思います。

冬は、足元からぬくぬくしましょう!

公表調査の準備完了

2010-10-20 22:32:40 | 訪問看護、緩和ケア
明日は、公表調査となります。
当初、何人もの人間がぞろぞろきて、高い料金を取って大騒ぎでやりましたが、あまりの評判の悪さに年々料金も下がり、人も減っていき、とうとう一人になりました。

いわゆる天下りセクションで、蓋を開けたらろくに利用されていない公表調査に、あまり緊張することもなくなり、毎年同じようなパターンでそろえておけばそのまま「有り」で通ってしまうような内容に呆れながらもしょうがないから準備をしている感じです。

とはいえ、来てくださる調査員の方は、委託業者であってお役人ではないので、そこは失礼のないようにしないといけませんよね。


私自身が公表制度を利用して事業所を判断する機会が全くないので、世の中の皆様がどれほど利用しているのかはわかりませんが、どのくらいの利用率で、どのくらい調査内容と実態との差があるのか、その辺もぜひ調査してほしいですね。

いくら書類ばかり揃えても、張りぼてでは困りますよね。

私はやはり、自分の耳と目で確認した事業所を選びたいと思っています。

昨日も書きましたが、あまりに融通の利かない事業所は、とてもチームとしてはやっていけません。

今日も、スタッフがあまりにひどい事業所の対応に、怒ってましたし・・。
いつになったらこんなことがなくなるんだろうか・・と。

現行では、ケアマネのプランというものにあまりに縛られすぎていて、人間相手なのにプランの「文字」が動きを封じ込めていたりします。

もちろん、プランは必要だし、きちんとした理由も必要だとは思いますが・・。

たとえば、
Aさんというご利用者さんに、いつも入浴介助と家事援助をお願いしていたとします。
ある日風邪をひいたので、「入浴介助じゃなくて清拭をしてください。」とお願いしたら、『プランの中に「清拭」の記載がないのでできません。』という答えが・・。

そうかとおもえば、
Bさんは、いつもお願いしている入浴介助と家事援助を、臨時に違う日にも入れてもらったとします。
でも、その日来たヘルパーさんは「私は入浴介助はできないんです。」と言って、顔だけ拭いて家事援助をして帰っていきました。ノートには「清拭」と書いてありました・・。
時間は入浴介助を想定しての時間。身体介護で入浴をメインにお願いしているのに、入浴介助ができないヘルパーさんが来るの??(そんなのあり?)
じゃあいつも言っている、「うちは、プランにないことはできません」だの「法律を守らないと。事業所を守れません。」っていう言葉はなに?

「それなら、清拭じゃなくて顔拭きって記録してよ!」って話ですよね・・。

この頃、前向きな事業所が増えていて、いいチームワークが組めているだけに、目立つんですよね。
そういうところって・・。

これからの時代、どんどん重症化して在宅に戻ってくる患者さんが増えてきます。

事業所ももちろんだけど、現行法をなんとかしないと、だあれも在宅なんて帰れなくなりますよね~。


42回 めぐみ在宅地域緩和ケア研究会

2010-10-19 23:04:34 | めぐみ在宅緩和ケア関連
今日は、移転後初めてのめぐみ在宅緩和ケア研究会でした。

日産のショールームだっただけあって、この広さ。


外来待合室と研修ルームですね。
ピッカピッカです。
車も結構停められますが、2階Pはすごくカーブがきつくて、切り返さないと登れませんでした・・。
次回からは、やっぱ歩いてこよっと。

今日は30分ほど、いつもの「支え」についてのお話で、初めて参加された方は熱心に耳を傾けていました。

このあと、地域別にKJ法によるグループディスカッションを行いました。
瀬谷区、旭区、泉区、その他の地域の4グループに分かれ、その地域の課題対策を話し合い、そのうえで、あればめぐみ在宅に望むことを話し合いました。

瀬谷区は、私がファシリテーターを務めましたが、瀬谷の菩薩であられる中野さんやうちのスタッフや、あゆみ訪問看護STの管理者や、傾聴ボランティアさんなどの知った顔ぶれが多く、新鮮なところでは高校生の時、小澤先生の講演を聞いて医師をめざして医学部に入った青年とその母なんかもいて、活発な意見が出ました。

その他の地域は、どちらかというと大学病院の医師や、他区で在宅緩和ケアをやっている医師、病院ナースなどが多く、話の収集がなかなかつかないほど盛り上がっていたようです。

多かった意見としては、
本人が在宅を希望しても、周囲の環境や意見がそれを阻んでいることや、在宅療養ができる環境であると言う事さえ、知らない人たちがまだたくさんいるのではないかと言う事でした。
また、在宅療養をしていても、介護者の逃げ場がないことや、レスパイトとしての受け入れ先が非常に少ないこと、在宅での看取りまで責任を持ってみてくれる医師が限られていることなどでした。

そして、訪問看護師や在宅支援診療所の医師、一部の介護事業所が行っている、24時間体制が体力的にも、精神的にも負担が大きく、絶対的にマンパワーが不足しているという声もあがりました。

今後、人材育成や情報の交換や発信、多様化する相談にも対応できるネットワークを作り上げていくことが必要という結論となりました。

でも、こういう勉強会にしても、あちこちでのセミナーにしても、自分からアンテナを張っていなければキャッチできないわけですよね。
意識的に多職種と接点を多く持ったり、いろんな意見を聞いて改善しようとしなければ、何も変わらないわけで、どうしたらそこに意識を向けてもらえるのかも課題だと思いました。

ヘルパーさんだって、隣のおばちゃん感覚で仕事をしている人もいれば、プロ意識を持ってあっぱれな仕事をしていく人もいますよね。

ある事業所のヘルパーさんは、おなかの調子が悪い患者さんに「じゃあ今日はおかゆにしましょうね。」と言って、ご飯にお湯をかけて、ふやけたら食べるように言ったそうです。
しかも、おかずはジャガイモをチンしてマヨネーズをかけたものだったとか・・。
居合わせた者が、「あなたどこのヘルパーさんですか?」って聞いたら「えーっと、えーっと。確かここに電話番号と名前が・」ってカバンを探りはじめたそうで、「自分の職場の名前も出てこないのか?!」って、あきれてものが言えなかったそうです。
これは本当に、つい最近あったことですよ。

やはり、同じラインに立って初めてチームが組めるわけで、まずは底上げしないとまずいんじゃないかと・・。
もちろん施設も同じですね。
二言目には「何かあったら責任問題」「事業所を守らねばなりません。」って、逃げることしか考えないで、都合のいい利用者さんだけ選りすぐっている施設と、一生懸命さがビンビン伝わって来るような施設との差が大きすぎますから。

そんなに何かあるのが怖いのならgitanisさんじゃないけれど、「やめちまえ」って言いたいです。

在宅で管理されたい?

2010-10-18 23:51:03 | 訪問看護、緩和ケア
これは、看護師がやたら使う言葉で、私も抵抗を感じつつも時々使ってしまう言葉があります。

それは「管理・指導」という言葉です。

看護計画にもよく出てきます。

「糖尿病の血糖コントロールにために服薬管理をする。」とか「日常生活の管理指導を行う。」とか・・。

なんだか上から目線な言葉。

確かに、服薬管理に関しては、ほかに適当な言葉はないのですが・・。


いつか在宅セミナーで、胃瘻から経口に切り替えることができた患者さんの事例発表をしたとき、参加者の一人から「もっと最初から、生活全般の生活指導や病状管理をしていたら、もっと早く達成できたんじゃないですか?」というお言葉をいただきました。

でもうちのスタッフは「在宅は生活の場ですし、最初からこの方の生活を管理しようとしてアプローチしていません。この方の生活スタイルに沿って、ここまでに至ったんです。」と反論しました。

患者さんに対して「指導」「管理」をやたら使われると、どうしても違和感があるんですよね。

病院では、「栄養管理目的」とか、「生活指導目的」とかでお勉強目的で入院することがよくありますが、そこでは確かにみっちりカロリー計算や塩分計算などをされており、それはそれでいいとは思うのですが・・。

家に帰ってまで、なんで他人に管理されなくちゃならないのか・・。

必要な手技や療養上知っておいたほうがよいと思われることは、もちろんお伝えする必要はあると思いますが、それには生活スタイルに沿うことと、その方個人のパーソナリティを考えてお伝えしないと、あまりいい関係性は作れないと思います。

病院ではないこと、生活の場であることを考えれば、指導はともかくとしても、「管理」は違うと思うこの頃です。

静かな緊急当番でした(^O^)

2010-10-17 21:59:03 | 日々のあれこれ
今回は、退院の報告の電話が一回あっただけ。

で、昨日は北海道直送のサンマをただいたので、バーベキューセットを出してきて庭でサンマを焼きました。
やっぱりサンマは目黒ならぬ炭火が一番ですわ。
大根おろしに、庭でとれたスダチを絞って、抜群です。
そして、娘のリクエストで茶碗蒸し。

日本の秋ですねぇ。

そして今日は一日庭の木を選定せて、ローリエの葉っぱを一枚ずつ摘み、きれいに洗って汚れを取って陰干しにしました。

今は、インディージョーンズを鑑賞中なので、これで今日はおしまいです。

明日からはまた、忙しい毎日が始まります。

ちなみに今、「ワンピース」を一巻から読み直し中。
やっぱり面白い!
ONE PIECE 1 (ジャンプ・コミックス)
尾田 栄一郎
集英社






タウン誌の取材!

2010-10-15 23:55:36 | 訪問看護、緩和ケア
昨日、この辺の地域のタウン誌「タウンニュース」の取材があり、写真を撮らせてくださいと言われ、今日のカンファレンスの写真をとってもらうことになりました。

夕方、訪問の後ともなれば、みんな化粧は剥げ落ち、お疲れモードの顔にになっていましたが、そこは笑顔の染みついた私たちですから、きっといい写真になっていると思います。なんつって。

タウン誌は、新聞の折り込みになっていて、週に1回発行されていますが、これを見ている人は結構多くて、あとで「載ってたでしょう?!」と言われることがよくあります。(5年ほど前にも一度患者さんの訪問中の写真が掲載されましたので・・。)
訪問看護を知ってもらういいチャンスになると思いますし、この仕事に興味を持って仲間になってくれる人が現れたら、もっと素敵ですよね。

カンファレンスでは、それぞれの抱えている患者さんの問題をみんなで検討したり、伝達講習があったりしました。
そのなかで、膀胱洗浄の話が興味深かったので、ちょこっと書きます。

最近の泌尿器科の先生は膀胱洗浄を嫌がることが多いですよね。

感染を繰り返して、浮遊物や沈殿物が多くてすぐにバルンカテーテルが詰まる患者さんに、しょっちゅうバルン交換をするのはコスト的にもマンパワー的にも、身体的にも負担がかかります。
特に男性の場合は、医師でないと原則交換はできませんので、その都度病院へ行って頂くとなると、ご家族の負担はすごく大きくなります。

なので一時期、膀胱洗浄をお願いしても、主治医がうんと言ってくれないことがあり、結局あまりに頻繁に救外受診しているのがわかると、やっと膀胱洗浄の許可が下りるなんてこともありました。
(男性でも、医師の指示が明記してあって、問題がなければ看護師も入れ替えることは可能ですが、こういう場合、多くは前立せん肥大があったりするので、医師にお願いすることになります。)

ところが、スタッフの聞いたセミナーでの話によると、膀胱洗浄は全く問題ないし、かえって結石の予防にもなり感染を繰り返す人には有効なのだそうです。

膀胱洗浄否定説は、あるドエライ泌尿器科の先生が、間違って大きな学会で発表しちゃったせいなのだということでした。

そんなことってあるのかなー??

と思いつつも、講師の先生曰く「洗浄を行うことでおこる感染のリスクは、次に排尿することでほとんど菌が流れてしまうので、全く問題はない。」ということでした。
私が以前自己導尿のことで泌尿器科の先生に聞いた話でも、「手洗いだけで素手で自己導尿しても、残尿を残しておくよりリスクは少ない。10の細菌が膀胱に入ったとしても、尿が流出することで7割は流れてしまう。多少残った菌があってもまた次の排尿で流れる。」って言ってました。
同じことですよね。

ただ、そのエビデンスがちゃんとした形でないのだそうです。
結局比較検証しようにも、被験者がそろわないということでした・・。

で、頚損の方は最近は膀胱瘻が主流となっていて、叩打圧迫は禁忌というのは前回も書いた通りです。

在宅事情をよく分かっている先生は、ちゃんと物品もそろえてくれるので問題ありませんが、たまにご理解をいただけない場合は、本当に困っていしまいます。

でも、こういう通説って、いつもどんでん返しがあるので、ちゃんと情報収集しないといけませんね。
それから、脊損の管理をずっとしている先生と、一般の病院の先生との見解にも若干の開きがあるように感じました。
どちらにせよ、在宅での膀洗は絶対必要だと思います。

瀬谷区ケアマネット 訪問看護交流会

2010-10-14 23:36:53 | 訪問看護、緩和ケア
今日は瀬谷区ケアマネットで、訪問看護とケアマネさんとの交流会を行いました。

いろんなケアマネさんが、各訪問看護ステーションのテーブルを、時間を切って回るという方法で、なかなか面白い趣向でした。

私は、患者さんの退院前の病状説明を聞きに、ご家族と一緒に病院へ行き、大幅に遅れて会場についた途端緊急電話で呼ばれ、バルンを入れ替えて折り返し、やっと参加することができました。ぜーぜー

結局は、いつもお世話になっているケアマネさんとのお話が多かったのですが、お互いの要望も言えてよかったかなあと思います。

施設系のケアマネさんに、「うちの利用者の方は、みんな軽いので、訪問看護の必要な方はいないんです。それに、どのタイミングで訪問看護を入れればいいのかもわからないし・・。」と言われました。

「いやいや、べつに医療ニードの高い人とか、処置が必要な人だけが、訪問看護の対象じゃないんですよ。内服がうまく自分で管理できなくなって、病状が安定しない人とか、予防的にリハビリや病状観察が必要な人とか、お話しするだけで安心したり安定する人もいるんですよ。
うちだけじゃなくて、どこの訪問看護ステーションでも、電話くださればいつでも相談にのりますし、相談だけで別に無理に訪問看護入れなくても、そういう使い方してくだされば、いくらでもご協力しますよ。」とお伝えしました。

やはり、訪問看護って周知されていないんですね。さみしい・・・

でも、いつでもどこのステーションでも、相談だけでもOKということはお伝えできたので、よかったです。

ところで、その前に退院前の病状説明をした医師の話のなかで、なるべく早い退院を勧めるにあたって、いい感じの説明をしていました。

「ベットがないからもう退院してください。」とか「これ以上ここでやることはないので家に帰りましょう。なるべく早く。」みたいな説明が多い中で、本音はともかく「時間が限られています。明日帰らなければ、帰る機会をなくしてしまうかもしれない。週明けにと思っていても、日曜日に病状が悪化するかもしれない。今が一番いい時です。この大事な時間を無駄にしないように、なるべく早く家に帰してあげたいんですよ。」って言ってました。
ご家族は、いたく感激していましたが、奥さんが体調悪いので週明けにお返事を・・といったら、「時間が残り少ないので、急ぎましょう。」って・・。

確かにそうだとは思う・・でも週明けにしてあげてほしかったな・・と思ったりもして。

でも、こういう言い方は、同じ退院を促すにしても優しいなと思いました。
そして「いつでも戻ってこれるよ。」とも・・。

とても不安の強い奥様なのですが、この先生なら在宅医につなげなくても大丈夫そうだと安心しました。(なにしろ、何回も繰り返し、嫌がらずムンテラしてくれましたし・・)

当たり前のことだけれど、話し方は患者さんを不安にもさせるし安心もさせます。
タカビーな医師や看護師もまだたくさんいますが、全体的にはだいぶ変わってきたように感じます。
いいことですよね。


話はガラッと変わりますが、11月から看護師ひとりゲットです!うれしいー。

でも、も少し余裕がほしいんです。
で、看板を作ってもらいました。

前の道路からでも、郵便局からでもよーく見えるすごく派手なやつです。
  
全体にピンクな感じがちょっと怪しいものの、とにかく目立とうということで、こんな看板になりました。

効果を期待しています!