こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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56回めぐみ在宅地域緩和ケア研究会

2012-01-17 23:06:24 | めぐみ在宅緩和ケア関連
今日は、職場の健康診断で半日健診センターで過ごしました。

横浜駅東口から5分くらいにある、ヘルチェックセンターは、レディス専用のめっちゃきれいな健診センターです。
医師もスタッフも全員女性で、利用者もみなピンクの検診着で、優雅に検査を受けていきます。

色々検査を受けるのですが、一番つらいのは胃の造影検査。

発泡剤を少量の水で飲み干す時に蒸せ、辛いのなんのって。

むせてげっぷをしてしまったので、もう一包飲む羽目になり、その上からさらにバリウムを飲み込んだあげく、台の上を何度も回され逆さにされて、これは高齢者には出来ない検査だな~と実感。
来年は、造影はパスして内視鏡を受けようと心に誓いました。^_^;

で、夜は56回の在宅緩和ケア研究会に参加しました。

今日は、いつもと違って映画鑑賞会となりました。

うまれる

                

めぐみ在宅の院長である小澤先生が、この映画の監督の奥様と知り合いになったことがきっかけで上映会を開くことになったようです。

つるの剛士がナレーションで、人が生まれると言う事はどういうことか、人はどこから来たのか、命をどう育んでいくのか、たくさんのメッセージが伝わる作品でした。

内容は、4組の夫婦のドキュメンタリーで構成されています。

両親が不仲な過程で育った夫と、母に虐待された経験を持つ妻。
その二人が結婚し、妻が妊娠しました。
子どもに愛情が持てるのだろうか?
自分も虐待をしてしまわないだろうか?
そんな不安のなかで、二人は子供を持つ事の意味を何度も話し合い、出産を心待ちにします。
まるで子供のおままごとのような夫婦。
とまどいながらも、ひょうきんでまっすぐな夫には、会場からも笑いが起こっていて、何ともほのぼのとしました。
この家族の笑顔に、とても救われた思いがしました。

それとは対照的に、出産予定日に死産してしまった夫婦の、子どもへの想いの深さを追っていきます。
出産予定日に、突然わが子の心臓が胎内で止まってしまった悲しみ。
もう、死んでしまったわが子を出産し、泣く事の無かったわが子を夫婦で抱いて取った写真。
出産の喜びに満ちた笑顔と、胸に抱きしめる死んでしまった赤ちゃん。
そこから、この夫婦が本当に笑顔を取り戻すまでの軌跡が、とても心を震わせます。

そして、13トリソミーという先天性の疾患があることを知って出産した夫婦。
愛くるしい表情で、懸命に生きるわが子を、慈しみあくまでも前向きに育てる夫婦。
愛して、愛して、どれほど愛しているか。
命の長さではない、愛する想いの深さが胸を打ちます。
父の撮る数えきれないほどの写真が、本当に素敵で、光に満ち溢れていて、涙が出ます。

4組目の夫婦は、長い不妊治療の末妊娠をあきらめ、違う形で人を育ててみようと決意した妻と、それを見守る夫の生き方です。
彼女は、とにかくかっこいい。
悲しみを乗り越えてきた人がも持つ、美しさだと思いました。

この4組の夫婦の生き方を、とても上手に組み合わせ、それぞれの生活を追いながら、産科医の話も織り交ぜ、比較的淡々と追っていきます。
ドキュメンタリーなので、それぞれ受け止め方は違うと思いますし、言葉に出来なくても、きっと何かのメッセージは受け止められるのではないでしょうか。

なかなか良かったですよ。とても温かくなりました。

自主上映会を有料で請け負い、そのお金を基金として、全国の学校などで無料上映ヲするという趣旨のようですね。

どこかで、機会があったらぜひご覧ください。
出来たら、親子で見るのがいいかもしれません。