こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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今日は耳鼻科の往診デー

2010-06-30 22:58:50 | 訪問看護、緩和ケア
今日は耳鼻科の往診です。
大好きなシノブ先生との往診は、道すがらのおしゃべりがとっても楽しいんです。

木村 信至バンドのボーカルで、シンンガ―ソングライタ―である先生は、とにかくお年寄りが大好き。

声かけも、盛り上げ方も心得ていて、いつも笑顔が素敵です。

普段の診療はスッピンですが、ライブともなれば、超カッコイイお姉さんになり、パワフルにハートフルに盛り上げてくれます。

しのぶ先生との往診を初めて、もう3年位たちますが、ずいぶんいろんな患者さんを廻りました。

街でよく『耳垢そうじ』とかの看板を見ますが、あれはコスプレのお姉さんが膝の上で耳をコチョコチョしてくれるらしいですね。
それとは別に、バイクで耳掃除を専門に各家庭を回っているお兄さんもいるとか…

特に、免許が必要なものではないですが、耳掃除は場合によってはとても危険なので、小児やお年寄りは、耳鼻科の先生にお願いするのが一番良いと思います。

よくあるのは、耳掃除をしているつもりで、綿棒で耳垢を奥まで詰め込んでしまい、鼓膜の前にぎっしり詰まって難聴になってしまう事。

こういうばあいは、耳垢除去後に突然よーく聞こえるようになって、びっくりする事がままあります。

また、長年の中耳炎により、耳ダレがあったり外耳炎になったりしている事もあります。
こういう場合は、鼓膜に穴があいている事が多く、イソジン点耳や抗生剤の点耳が必要になります。

そのほかにも、真珠腫が見つかったりすることもあり、たかが耳垢と侮らない方がいいようです。

また、診察時は必ず鼻も喉も見ます。

喉の診察は、口腔内の清潔の確認や、ついでに舌圧子で咽頭周囲を刺激して、反射の確認もしてくれます。
嚥下状態が悪ければ、お願いすれば自宅で簡単な嚥下機能検査もしてもらえます。

先生曰く、定期的に耳垢除去をしている患者さんのなかで、衰弱が進んでくると耳の状態でもわかるのだそうです。

耳垢は新陳代謝の老廃物。
老衰や廃用がすすむと、耳垢の量がすごく減り、外耳道の状態も変化してくるとのこと。
「あのかた、もうお会いできないかもね。」なんて話もたまにあります。

今日は、転居される老夫妻の最後の耳鼻科往診でした。
若いころの中耳炎に寄り、鼓膜は破れており、難聴と感染を繰り返している方です。

「転居先でも定期的に見てもらえる先生を探してみて下さいね。
寂しくなりますが、どうかお元気でお過ごしください。」と、丁寧に声をかけて下さいました。

ちなみに、7月10日は、横浜、関内のライブハウス『セブンスアベニュー』で、しのぶ先生のバースデーライブがあります。
子供も大人も、絶対楽しめますので、お近くの方はおすすめです。
私は残念なことに多区の15周年イベントに出席のため、子供たちだけで出席します。
(三つ境の高畑耳鼻科でもチケット買えます。)

耳鼻科治療で、やっと風邪が抜けつつある私。
耳鼻科、治療はあんまり気持ちの良いものではありませんが、老人の健康管理には欠かせないと思います。

おダイコン様

2010-06-29 21:37:17 | 訪問看護、緩和ケア
去年に引き続き、今年もスタッフが妙な大根をもらってきました。

あんまり怪しい姿なので、ちょっと遊んでみました。



これ、最初は私が座らせて目をつけただけなのですが、訪問から帰ると蝶ネクタイと開運のお札がついていました。

さらに、開運のお願いをする私の前で、1万円を挟む事務Oが・・・



すみません・・下品で。

暇なわけではないんですが、すぐにこういうことをしたくなる性分なんです。

隣には、お供え物もあります。

なんでもあるもので楽しまなくちゃね。

今日は、サッカー観戦のためこの辺で・・・

IVHのおさらい

2010-06-29 00:11:46 | 訪問看護、緩和ケア
夏ですね・・・。
携帯写真なので色がいまいちですが・・
本当は、青空に木の濃い緑が燃えるように映えていたんですが・・・

患者さんの家の裏です。
場所は希望が丘ですが、要はこの近辺は(瀬谷を含めて)まだまだ田舎ってことですね。
初夏の木々は、ものすごくエネルギッシュで、キラキラ輝いていて大好きです。


先週末から緊急当番ですが、電話は3回だけで、申し訳ないくらいの週末でした。

そのうち2回は、スタッフ経由でのやりとりとなり、私が対応したのは1回だけ。

支えたいという思い」でも書いたご夫婦です。

やはり不安はIVHの事です。

『主人と意見が分かれてしまって・・。カフティポンプの電池を換えるときは、クレンメは閉めるんですか?』

「ルートのクレンメは、一気に落ちてしまうのを避けるためにとめるものなので、ポンプのスイッチを切って電池を入れ替えるだけなら、クレンメは触らなくていいですよ。」

『そうですよね~?!・・・(夫に向かって)だって!』

それだけ確認して明るく電話を切りました。

頑張っているみたいで安心しました。

今日の訪問でわかったこと。

このフルカリックを、一人で混和できるようになっていた。



このルートの上下が分かるようになっていた。



電池の入れ替えができていた。

そして、空液アラームが鳴っても、あわてず解除、空気抜き、再開ができた。
カチッとね。


二人で、確認してちゃんとできるようになっていました。
たった二日の練習でクリアしました。

もちろん、創のモイスキンパットの交換も!

「奥さんと二人でやると、早く済みますね。」と言うと、すごくうれしそうにされていました。

当初の目標である、「妻が介護出来るようにする。」が達成しつつあります。

もちろん細かいこと、これから気をつけること、いっぱいありますが、大丈夫。太鼓判です。

これからの事も、ご夫婦と先生と私たちと、ちゃんと話あってやっていけると信じています。


雨、降ったりやんだり・・・

2010-06-27 22:46:08 | 草、花、収穫
蒸し暑いですね~。

雨が降ったりやんだりです。

咳と鼻水がとれず、体調はいまいちですが、そんなことばかりも言ってられないので、少しだけ庭仕事をしました。



ポーチュラカが、咲き始めています。

庭の花壇に植えたミニキュウリ、サルスベリの木に絡んでいます。

実は昨日2本初収穫。
まだまだ花がたくさんついています。

ゴーヤは、連作障害か、あまり実がついてきません。
これからかな~?

蔓もので、初めて挑戦の坊っちゃんカボチャ。

直径12センチ位になりました。
まだ皮が白いのだけれど、緑になってから収穫するのかな?


窓辺にある、多肉植物。
森ぞうと、キッコロに見えるんですけど・・いかがですか?

多肉植物も、よく見ると結構きれいで好きです。

水分をたっぷりため込んで、プックリしていて面白い形のものが多いです。



今日は、2階で育てた百日草の苗を庭の花壇に植えかえました。

あとは、次の苗を植える為の準備。腰にきますが、何とか頑張りました。

坊っちゃんカボチャ、早く収穫したいな~。

出入り自由?!

2010-06-25 22:30:01 | 訪問看護、緩和ケア
うちのステーション、休日は医師会立の休日急患診療所になります。

そのためかどうかはわかりませんが、ご相談の方など、いつの間にか入ってきて、待合室のソファーに座っていたり、ステーションの中まで入ってきてニコニコ笑ってたりするので、びっくりします。

最近では、ご近所のご利用者さんのAおじいちゃんが、しょっちゅう来ます。
そして、一時サービスを全部断り自分たちだけで好きにやっていたBおじいさんが、いよいよ奥さんの面倒が見られなくなり、今では毎日やってきては長いお話をされていきます。

もちろんすぐに、うかがってヘルパーさんも導入したり、病院と連携したりしていますが、ほとんど朝か夕方には、「大丈夫?ちゃんと来てくれるの?」「いやー、大変なんだよ~。」などといながら座り込んでしまいます。

そして面白いのが、AおじいさんとBおじいさんはとても仲良しで、ヘルパーさんがAおじいさんのところへ訪問していると、Bおじいさんがいて、何やら楽しそうに話しこんでいるそうなのです。

そしてお互いバラバラに、何かと言えばうちのステーションにやって来ては、誰かを捕まえてひとしきりお話をしてから、満足そうに帰って行くんです。

Aおじいさんは、ケアマネさんはちゃんといるのですが、何故かいろんなことをうちに言ってきます。
それを、うちのヘルパーさんがケアマネさんに電話をして、ケアマネさんがAさんに電話をするという、遠まわりな事をやっているわけです。

Bさんは、一応私がケアマネをお引き受けしたのですが、やはり何度ご説明しても、時間構わずいつのまにかステーションにいて、OAチェアーをクルクルさせながら、誰かが聞いてくれるのを待っています。

お二人とも、若干いろんなことが曖昧になるお年頃で、お二人の会話がかみ合っているのかどうかは疑問ですが、仲良しなのはちょっとかわいいと思ってしまいます。

確かに、忙しい時にはちょっと困ることもありますが、「あそこに行けば、何とかしてくれる。」「話を聞いてくれる。」って思ってくれているのだとしたら、それはそれで嬉しいことですよね。

事務も、ヘルパーも看護師も、時間が許す限りちょっと手を止めて、お相手をしています。みんな優しいんです。

地域の中で、当たり前のようにそこにある場所として、近隣の人に受け入れられているのだとしたら、それは感謝しないといけないのでしょうね。

まあ、いいんです。

だって、ここは「よろず相談どころ」ですから。

支えたいという思い。

2010-06-24 23:35:20 | 訪問看護、緩和ケア
たくさんの患者さん。
たくさんの出会いのなかで、泣いたり笑ったり怒ったりしていますし、この地域で出来る限り在宅での生活を支えたいと思っています。
その中でも、「絶対に支える!支えたい!」という強い衝動にかられる事があります。

仲の良いご夫婦。
子供はいないので、いつも夫に甘えて頼って暮らしてきたのだそうです。
その夫が、突然予後宣告を受けました。

IVHを在宅で行うために、カフティポンプもつけられます。
輸液の交換もしなければいけないし、たまに空液のアラームが鳴ったりします。

この空液アラームは、ご利用さんのご家族には、恐怖だと思います。
ほとんどのご家族が、あわてて電話をかけてきます。

中には、難なく操作を覚えてしまう方もいらっしゃいますが、一般の方は直接身体の中へ薬を送り込む機械ですから、出来ることなら触りたくないのが本音です。

この日も、なれないカフティポンプの操作や、創の消毒の仕方を一緒にやっていました。
一生懸命メモに取ったり、復唱したりと必死の妻。
でもあせってしまうのか、なかなかうまくできません。

「もう!あなたも一緒に見ててよ。私よりあたまいいんだから!」妻が夫に甘えます。

「駄目だ。もう、俺に頼るな。お前一人でやるんだ。俺はもうすぐ寝たきりになるんだぞ!」

妻は一瞬言葉を飲み込みましたが、また笑顔で手順を復唱しながら懸命に私の手先を覗き込んでいました。

それから、「私、全部この人に頼ってきたから、恩ががえししないと行けないのに・・」と。


その時思ったのです。

私はこの人たちを絶対に支える。

この妻の手で、夫の介護が全部できるようにする。


強く、そう思いました。

何より、ご主人の妻に向けるまなざしの優しさを感じたから・・・

一人でも、出来るように。



ちなみに、高カロリー輸液は閉鎖式のポリバックに入っていて、中央が閉じており、使うときに上部の薬の入った突起をパキンとおり、さらに上の部分の袋を手で思いっきり押すと、真中の仕切りが圧力でさけ、薬が全部混ざるようになっています。
このときに、やたらジャバジャバ混ぜると、細かい気泡が大量に出現してソーダー水みたいになってしまいます。

これをすぐにルートにつなぐと、溶け込んでいる気泡が少しずつ合体したり膨張したりして、カフティポンプのセンサーに引っかかってしまいます。

ですから、泡立てないように数回懇和したら、点滴台につるして泡を少し指でポンポンと叩いてみます。
すると、袋の内側から小さな気泡が泡だって登って行くのがわかります。
交換の30分くらい前に混ぜてつるしておくと、気泡が上にあがってルートに入りくくなります。
また、保管してある部屋と輸液をする部屋の温度差が大きくても、気泡が発生しやすいように思います。

もし、空液アラームが鳴ったら、あわてずにポンプのスイッチをきります。
そして、輸液のクレンメ(指で回して滴数を調節するところ)を完全に止めてから、ポンプのカセットを外します。
付属のカチットスタンドに、しるしを合わせてカチッと音がしたら、中の泡を指ではじいて飛ばします。
再びカセットを戻して、蓋を閉めクレンメヲ全開にします。
スイッチを入れれば完璧です。

この練習は、入院中に病棟で行ってくることもありますが、ほとんどはあまりよくわからない状態での帰宅になることが多いです。
ご高齢の方は、むりに覚えて頂く事はせず、緊急対応で対処しますが、お若い方は訪問そのものも高額になってしまうので、なるべく覚えて頂きます。

覚えてしまえば何でもないことでも、体に直接作用するものへの恐怖心は、医療関係者が考える以上のストレスになるのです。

私たちがすべておぜん立てして、やってしまうことが看護ではないと思っています。

時には、見守る事、待つことも大切にしたいと思います。

今日もいまいちだったけど・・

2010-06-23 23:27:12 | 訪問看護、緩和ケア
今日も体調いまいちでしたが、そんなことは世の中ではまったく通用せず、朝から担当者会議や保健師さんとの同行訪問やら新患さんやらに追われ、一日が過ぎて行きました。
この暑いのに、マスクをしているとそれだけでムシムシになります・・・。

ともあれ、急きょ対応を迫られた困難事例をどう対処していくかが、当面の課題となりました。

こういうときに困難事例であっても、気持ちよく仕事を請け負ってくれる事業所には、本当に頭が下がります。
医療が今のところ入れないので、ここはなんとかヘルパーさんの導入で切り崩していかないと、これから近い将来急激な病状悪化に対応が難しくなるケースです。
たぶん、かなりの抵抗に合うでしょうが、いつもいつも心ずよい助っ人になってくれるので、感謝しています。
こういうヘルパーさん、まだまだ少ないんですよね~。

劣悪な環境に関しては、関係を作ってからでないと難しいので、とにかく人が入ることに慣れてもらいたなと思います。


だれもが、サービスを喜ぶとは限りませんし、こちらがありえないと思うような環境でも、ご本人にとっては快適ならばそれもありですよね。
とはいえ、さすがにこのままでは、地域でもネグレクトになってしまうので、ちょっとずつ介入を試みます。

明日も明後日も、新患さんが待っていますが、そろそろ満杯なので、ちょっとセーブしないとパンクしそうです。

なんだかんだいってれば、今週中には風邪も治るかな~??

あと二日、這ってでも頑張るぞ~。

在宅でのスキルアップは・・・

2010-06-22 21:43:44 | 訪問看護、緩和ケア
昨日に引き続き、朝から頬が痛いので、半休をとって耳鼻科を受診しました。

やっぱり急性の副鼻腔炎でした。
もともとアレルギーの私。
鼻炎があるところに感染して、炎症がひどくなったみたいです。

「痛いけど、あとで楽にあるから、我慢して。あとですっきりしてくせになるよ。」って、綿棒で何度も副鼻腔をお掃除。
吸引もたっぷりすると、痛いけど鼻がすっきり通りました。

鎮咳剤が効かないのも、アレルギーのためかも・・・と、オノンも出ました。

そのためか少し楽になり、午後からはなんとか仕事に行きました。

でもやっぱり頭が重いし、咳をすると頭ががんがんします。

本当は、今日は市訪問看護連絡協議会の役員会・・。
会長にお願いしてお休みさせていただきました。

そんななかでも、いろんな事は起こります。

新患さんの依頼もたてこんできました。

めぐみ在宅クリニックでのデスケースカンファレンス。

「最期まで、家族の生活スタイルやリズムを止めない。」事を、みんなで意識してのお看とりでした。
結果、ご家族は仕事を休むこともなく、介護も生活のスタイルも変えることなく見送ることができました。

これは、ショートやデイサービスの姿勢によることが大きく、今後看とりまでできる施設をどうしたら増やしていくことができるかが、課題になると思いました。


夕方になるといろんな電話が入ります。
担当スタッフが訪問して病状が悪化していることにきずき、救急搬送した患者さんのご家族からもありました。

抑制されながら透析を回し、意識レベルも悪く、様子を見に行ったスタッフがとてもショックを受けていた患者さんです。
いろんな悪条件が重なったり、逆にとんとん拍子に物事がうまく運んだり・・・

世の中、いろんなことが起こる中で、どうしようもなかったこともあるわけで、それも含めて後方支援するしかないのが私たちです。

そのなかで、ご家族から「今日は目に力が戻りました!」というご報告の電話。

重篤な状態にはかわりないものの、ご家族にとって担当看護師の思いが嬉しかったからこその、ご報告だと思います。
今日は不在のスタッフですが、そんな小さな変化もきっと嬉しいんじゃないかと思います。

そして、夕方神経難病の患者さんの担当の看護師が、なにやら電話で話し込んでいました。

訳を聞いて驚きました。

その患者さんは訪問看護週2回。
今回、看護師では時間が足りない部分の清潔援助を、ヘルパーさんにお願いすることになりました。
ベット上で、仰臥位での洗髪とシーツ交換です。

お願いに当たって、「もし洗髪の方法が心配ならいつでも同行しますよ。」と伝えたのですが、そのヘルパー事業所は大丈夫ですと答え、サービスは開始されていたはずなのですが・・

ケアマネさんからの電話は、「ヘルパーさんに洗髪してもらったら、痛い!痛い!といい上手く出来なかった。」とのこと。
何故かというと、仰向けに寝た状態で、首の下に洗面器を入れて洗髪しようとしたから・・・とのことでした。

首の下に、洗面器・・・
そりゃあ痛いでしょう。

やはり、スキルの差が問題です。
多分、資格をとるまでには習ってきていると思うのですが・・・
出来ないのに、出来ると言ってしまうことも問題だし、それをまたケアマネ通して「やっぱり見せてください。」というサ責はどうなんだろうかと・・・
でも、こういうこと言うと、「訪問看護師が介護の事まで口出しする。」とか言われちゃうのかな~?

私たちは、同じ土俵で仕事をしたいと思っているので、出来ないことは補い合えばいいと考えています。
だから、最初から一緒にやってみようって言っている訳なのだけれど。

どうしたら、わかってもらえるんだろう・・・。
この差を埋めるためには、何が今必要なんでしょうねぇ。


ダウン

2010-06-21 21:58:14 | 日々のあれこれ
やばいです。
咳取れません。気管痛いし・・
鼻もひどく詰まって、鼻かみすぎて両頬の下がすごく痛いです。
う~ん。
急性副鼻腔炎??

今、強盗に襲われて、口をガムテープでふさがれたら、確実に3分で死にます。
考えるだけで恐ろしい・・。

クラビット500mg効いてこないし、やっぱりウィルスなのかな・・??

そんなわけで、寝ます。

「エチカの鏡」を見て思うこと。

2010-06-20 21:43:56 | 読書、漫画、TVなど
夫にうつされた風邪は、今日も咳と鼻水とくしゃみと喉の痛みを伴って、いっこうに良くなりません。

なので、今日は何もせず、うだうだと過ごしました。

おじいちゃんのために、父の日お食事会を隣の姉宅でしましたが、ほとんど役に立たず帰宅。

夜9時過ぎからなんとなくつけたテレビ「エチカの鏡」のテーマが「あなたはどんな最期を迎えたいか」
というものでした。

いろんな葬儀の仕方や、任意契約などの紹介もあり、故人の遺伝子をペンダントに固定するとか、声を再生するとか、磁器にするとかダイアモンドにするとか・・・
いろいろな形で残すことから、散骨などのように残さないためのもの、などのご紹介がありました。

けれど、最後に漫画家青柳祐介さんが妻に残したものは、本当に素敵なものでした。

高知出身の青柳さんは、幼なじみの奥さんと結婚して50年。
亭主関白で、妻には3歩あとからついてこい!と言うような人だったそうですが、耳下腺癌が再発した時、すべての治療を拒否し、残された時間を大切にしたいと宣言したそうです。

そして、自分の葬儀の写真から葬儀の手順、はてはお棺の中のデッサンまで書いて、どこに何を置くかを指示したそうです。

そのかたわら、妻のために筆で大きな長い手紙を書きました。
人は皆死ななければいけないし、自分は早めに行くだけだから、悲しまないで楽しく暮らせ。というような内容でしたが、

最期に「お前が落ち込んだら、俺が一番悲しむぞ。解ったか。」とひときわ大きく書かれていました。

「解ったか!」は生前から亭主関白の夫の口癖だったそうです。

その手紙は今も仕事部屋に貼ってあり、その書体のおおらかさと優しさは、妻の心の支えとなっていました。

いろいろ指図をして、ほとんどの死出の準備が整い、それでもあたふたとする妻をそばに呼んで夫はこう言ったそうです。

「俺との時間が、ほしくないか?」

  そして、妻を抱きしめました。


今でも月命日に墓参りをする妻をカメラが追います。

その墓標には、彼の自筆のイラストが描かれていました。

小学生の少年が、幼なじみの年下の少女と向かい合っている、とても温かなイラストでした。

二人の影が、地面で一つになっている・・・

すごいな~。
感動しました。

こんなにも、残された人に愛を伝えられるなんて。
自分の死の恐怖よりも、残す人の悲しみのほうが耐えられなかったのでしょうね。

あらん限りのエールを、妻に残して旅立ったのだなぁ・・・と。

昼にみたテレビでも、13歳で母親になり、16歳で骨肉腫になった少女が、小さな我が子に「母に愛された記録を残したい。」と言ってビデオレターを撮り続けたという実話をやっていました。

ここにきて、人はやはり真実を知ればこそ、大切な誰かにメッセージを残す事が出来るし、自分自身の自律を支えられるのだということが実感できます。

もちろん青柳さんは、自分が自分の病気や予後を知らないなんて、絶対に許せなかったでしょうね。

13歳で母親になった少女は、両親が話し合い考えた末に、「子供のために何も知らせない事のほうが、かわいそうだ。」として本人に告げました。
彼女は、わが子のために生きると決め、泣き言を言わずに抗がん剤に耐えましたが、それも効果がなく自分の死を悟った時に、『あなたは望まれて生まれ、心からママに愛されていたのよ。』と言うことをどうしたら伝えられるかを考えました。

それがビデオレターだったのですね。

自分の死を自分で受け止めることで、自分にしかできないメッセージを残す事が出来る。

わたしは、やはり自分のときにはそれを知りたいし、誰もが知る権利を持っていると思います。

家族の会話の中で、いちどは話し合っておくべきなのかもしれませんね。


6月19日 今日の庭

2010-06-19 22:44:09 | 訪問看護、緩和ケア
一昨日より、夫からもらった風邪が悪化してます。

喉痛い。咳出る。鼻水ぐずぐず。
体つらい・・・

でも、庭のお手入れしなくっちゃ。

このところの雨で、植物たちは元気です。

マトリカリアスノーホワイトは、切り花に重宝しました。
根元から切り戻すと、すでに新しい芽がいっぱい出ていました。

アリストロメリアもおしまい。

いま満開なのはストケシア

フェイスタ

ポーチュラカが、ちらほら咲き始めました。




今年作った駐車場わきの小さな花壇。


ペンタス、ガウラ、コキア、ブルーサルビア、カンパニュラなど植えてみました。

くちなしのつぼみ。いい香りです。

ミニきゅうりは、小さな実を鈴なりにつけてはいますが、ここから大きくなれるのは何本かな??

 

そして、今年初めて植えてみた「坊っちゃんかぼちゃ」



大きくなるかな~?

来週は、ベランダで育苗中の苗を庭に降ろせるといいのだけれど・・・

くしゃみが止まらないし、頭が重いしでまいりました。

私にうつして今はすっかり元気になり「あれ、風邪ひいちゃったの?」とか言っている夫に、どんなお返しをしようか考え中です。

そういうわけで、今日は寝ます。

ケアマネアンケート再び・・・

2010-06-18 22:22:53 | 訪問看護、緩和ケア
うちのスタッフが、ケアプラザ主催の「いまさら聞けない担当者会議」なる勉強会に行ってきました。

そこで、再びショッキングなケアマネさん対象のアンケート結果を目にし、報告してくれました。

たまたま、今日は月例カンファだったので、スタッフのほとんどがいるところでの報告でした。
担当者会議に関しては、特出した報告はなかったのですが・・・

「担当者介護で困っている事は何ですか?」というアンケート結果の中に

訪問看護師が、訪問介護やケアプランについて、しきってしまって困っている。と言うのがありました。

これには、みんな唖然。

そして、怒り。

何なの?

これを書いたケアマネさんと看護師の間に何があったか知らないけれど・・・

それって、裏を返すと『自分でプランの事もケアの事もしきれず、納得できるような説明もできません。』ってことですよね。

まあ、看護師にもとんでもないキャラクターの人がいることも確かなので、あとは想像の域を出ませんが・・

いつになったら、こんなことを言われなくなるのかなぁ。


でも、そのあとは気を取り直して、Sさんによる「ハンドケアとヘッドトリートメント」の勉強会となりました。

二人ひと組でお互いの手をマッサージ。
指のストレッチから始まって前腕まで、気持ちいい~。
頭がまた気持ちよかったですよ~。

頭皮が動きにくい人は、血行も悪く禿げやすいそうです。
スタッフの中にもかなり差があり、すでに若干頭頂部の密度が低いK姉さんは、やはり頭皮の動きが悪かったです。
(夫の頭を確認しなくちゃ。)
頭皮を刺激しながらのヘッドトリートメント。
終わったあとは、頭がポカポカ。出来ればそのまま寝たかったです。

そしてK姉さんの差し入れ、瀬谷の名店カスタードの窯出しシュークリームを頂き終了となりました。

は~。今週もやっと終わりました。

夫から風邪をもらって体調いまいちですが、週末も我が家は騒がしそうです。






よろず相談どころ。

2010-06-17 22:36:35 | 訪問看護、緩和ケア
この地域で、一番古いステーションのためか、毎日いろんな相談ごとが舞い込んできます。
地域のケアマネさん、ケアプラの方、連携室のナース、区役所の方、突撃訪問の住民の方、新しい事業所の方などなど・・・

このところ、それが妙に多くなってきました。
なんか、「よろず相談どころ」みたいになってきています。

確かに忙しい時はヒエ~と言う事もありますが、前任の管理者が開拓して私に引き継がれ、15年近く地域に根差してきた賜物なのだと思うとうれしくもあり、出来る限り丁寧に相談に乗っていきたいと思っています。

それにしても、この地域の中でも、全く誰の手も借りず、どうにもならなくなるまで、誰かが気ずくまで、腐りかけた畳の上で寝ている方がたくさんいることに、改めて驚いてしまいます。

それでも、前回の記事のように本人たちにとって、それが普通であれば見守っていれば良いのでしょうが・・・。

現実、それを貫くのも限界があり、誰かがヘルプを出してきます。

その時に、私たちはどれだけ速やかに、最低限度必要な環境を整え、苦痛を緩和することが出来るか。

最近は、そういう動きにかなり慣れてきました。

これも、『先生、お願い!』と言えば、過激タイムスケジュールを縫って診に来てくれる先生がいてくれるから可能なのだと思いますが・・

でも、本当はどの先生にお願いしても「よっしゃ!!」と言って出張ってくれる事が理想ですよね。

昔は、そういう町のお医者さんがたくさんいたのだそうですが、すでにそういう先生たちは、ほとんどが高齢か亡くなられてしまっています。

ビル診療で、時間で町からでて行ってしまう先生のほうが圧倒的に多いこの頃ですが、それでもこの地域は恵まれていると思います。

そんなわけで、飛び込み相談の患者さんや、先生からの逆コールにお応えしていると、いつのまにか過密スケジュールでどうにもならなくなってしまいます。

そして、正規のルートでの新患さんのご依頼をお断りする事もしばしばで、本当に申し訳ない思いで一杯になってしまいます。

でも、そこは横のつながりがばっちりなので、すみやかに最寄りのステーションにお願いしているので、患者さんが途方に暮れることはありません。

目まぐるしい毎日ですが、このブログを読んで下さる人達や、コメントをくれる方たちにすごく支えられている気がします。

不思議なもので、その日あった出来事や、疑問に思った事、感動したことなどをこんな風に文章にすることで、自分自身の中でいろんな事が解決していきます。

さらに、コメントでいろいろなご意見をいただいたり、同意を得られたりすることで、「また頑張ろう!」と思えたりします。

文章にすること、言語化することが少しずつ訓練され、今自分が何を考えているのかに、フォーカスを当てる事が出来るようになりました。

ですから、まいにちのよろず相談にお答えしていく事も、私にとっては大切な訓練なのかも知れません。

人間、なるべくしてそこにいるのだと最近富に思います。

此処にいて、この地域でこそ自分の役割があるし、そこで出会った人達とも、これからずっといろいろな形で関わりながら、お互い何かを得て行くのだと思ったりもします。

これ、本当にそう思うようになったんです。
自分でも驚いていますが、年の功ですかね・・まもなく恐怖の誕生日がやってきます。ヒエ~







38回地域緩和ケア研究会

2010-06-15 22:44:28 | めぐみ在宅緩和ケア関連
今日は朝から、昨日の記事をめぐって、後日談があったりいろいろなコメントをいただいたりで、考えさせられた一日でした。
いやいや、難しい判断に迫られることが多いですね。

昨日から、うちのステーションには看護協会の『訪問看護研修ステップ1』の研修生が来ています。
その一人を連れて、めぐみ在宅主催の38回地域緩和ケア研究会に行ってきました。

今日は人数も多く、しかも初めての参加者が多かったようです。
そして、今日も研究会は雨でした。

今回の事例検討は、困難事例中の困難事例って感じでした。

さすが女組長Yさん。
あの悪名高いI団地の困難事例を一手に引き受ける方だけありますね。
ケアマネとしては、辣腕です。

精神疾患のご兄弟によるお看取りで、そのご家庭の抱えるさまざまな問題を、辛抱強く一つ一つクリアしながらのプランニングはさすがです。
訪問看護ステーションは、同じ地域のIステーションで、彼女たちもかなり苦しみながらの援助だったようです。

回収事例で詳しい事は書けませんが、いつものグループワークと発表のあとに、ケアマネYさんが言った言葉は考えさせられました。

ある日、区の担当者がたまたま病人を発見し、重体だったために救急搬送した。
搬送先の病院で、精神障害を持ったお子さんたちが、病状や状況を理解できずに騒いだり暴れたりしてしまい、追い出されてしまった。
どこの病院ももう受け入れてもらえず、途方に暮れた区担当者からの依頼でケアマネを引きうけ、訪問診療と訪問看護を入れて、大騒ぎのうちに看取りまですることが出来た。

そこで、彼女が言った事。
「経済的にも困窮し、病状理解も死の受容も出来ていず、常識が通じないと思われるかもしれないが、実際は彼らはとても常識的だと思うし、親に対する思いは周囲が考えるよりも深い理由で生きて欲しいと願っていただけ。
今回も区の担当者が見つけるまでは、そのご家族でずっと介護してきたわけだし、誰も気がつかなければ、彼らなりの愛情表現や介護で自己完結していたであろうケース。
それを、救急車に乗せて病院に連れて行き、彼らの納得の行かない治療をすることで、大騒ぎになったり暴れたりと言う事になってしまった。
はたして、本当に自分たちが介入してよかったのかどうかを、今でも考えてしまう。」と。

そういう事、結構あると思います。

自分たちの提供するものの方が、良いにきまっているし、それが一般的だとして、ケアプランや訪問看護が入っても、実はその家族独自の世界観や価値観があって、なかなかしっくりこない事。

たとえば、ゴミ屋敷の中で暮らす人が病気になって、近所の人の通報でケアマネやらいろんな人が入り、なんだかんだと説得してゴミをトラックに積んで捨ててしまったとして、確かに家は清潔できれいになったけれど、その人の失ったものはとてつもなく大きいかもしれませんよね。
(これは実際あった話で、そのケアマネさんはゴミを捨てるのがどんなに大変で汚かったかを誇らしげに語っていました。)

うまく言えないけれど、良かれと思って結果良かったのだろうと思いつつも、『本当にこれでよかったの?』と考える事が、実はすごく大切なのだと思いました。

ともすれば、上から目線になる可能性を持ち、自分の価値観で清潔やQOLを判断してしまう危険性の大きい仕事です。

自分に自信を持つことは大切ですが、もう一度相手にとって快適であるのかどうか考えないと、どこかで大間違いをしてしまいますよね。


訪問看護に散髪は入るか?

2010-06-14 22:32:42 | 訪問看護、緩和ケア
夕方、お久しぶりのケアマネさんから一本の電話が。

「ご無沙汰してまーす!」の元気な声。
以前は近くのケアプラにいて、よくお話した方ですが、異動になってからは、ほとんど合うこともなくなっていました。

「お久しぶり~。どうしたの?」

「ちょっと、おおたけさんに聴いてみたいことがあって・・・訪問看護で散髪は加算の対象になるの?」

「???訪問看護に行って散髪したら散髪料が取れるか?」

「違う違う。僕の利用者に入っている訪問看護師が、訪問中にその人の散髪をしたんだよね。それって、いいわけ?」

「いつも訪問に行って、ちゃんとやることやってて、患者さんとの関係性がよくって、話の流れで散髪が必要と判断できればいいんじゃない?私も昔はよくやってたよ。介護保険前は、訪問理容も少なかったし髪染めまでやってあげてたけど・・。」

「ええーっ!?いいの?だって、僕の中では順序として床屋に行く。行けなければ訪問理容に頼む。訪問看護として依頼しているのにプランにないことをするのは違うだろうってかなり激しく怒っちゃった・・・。」

「たとえば、訪問したら『最近調子悪くて床屋ない行けない。頭もかゆくて今一番不快で気になることは髪の毛なんだ。』っていわれたら、「じゃあ散髪して頭すっきりする?」という話になってもおかしくないよね。
この季節、頭の中に脂漏性湿疹出来ちゃう人いっぱいいいるし、それだけを目的にそれだけして帰ってくるのはおかしいけれど、会話をしながら頭皮の様子も見ながら、一番不快な思いを解決できるなら、いいんじゃない?」

「でも、僕なんかこれって保険で賄われているんだぞって思いがずっとあって、仕事が違うんじゃないかと思ってすごく腹が立ったんだけど・・俺って、柔軟性ないのかなー?すごい過激なこと言っちゃったんだけど・・・」

「うーん。今は私もまずは訪問理容のご紹介をするけど、患者さんのなかには、ずっと関係性の良い訪問看護師に切ってもらうのを楽しみにしている患者さんもいるのよ。
今でも、時々散髪してくるスタッフもいるし、それは床屋として散髪してくるんじゃなくて、訪問看護師としてのタッチングだったりコミュニケーションだったり、観察の一部だったり、緩和ケアだったりするから。古い訪問看護ステーションならどこにも散髪セット置いてあるんじゃないかな。
プランがこうだから、これしかいけないっていうのは変でしょう?その時その時状況違うし。
例えば、プランにいろいろやる事羅列してあっても、当の患者さんが「今はとても辛くて何もしてほしくない。」って言われれば、そばにいて手を握っているだけでもそれは援助になるのよ。」

「あー!俺ちょっと頭がちがちになっちゃったのかなー??確かに相手の看護師もそんなようなことは言ってたけど、俺すごい剣幕で怒っちゃったからな~。」
「いろいろ考えたけど、言いすぎました。ごめんなさい。ってあやまっちゃう?」
「いや、もうそれは無理かなー。」
「まあ、そんなこともあるよ。最近頭硬いぞーっていう、神の思し召しだと思ってちょっと違う方向から見てみたら?
だいたい、言われっぱなしになっている相手にも問題あるでしょう?
ちゃんと自分のケアを言語化できなくて、理解してもらえなかったのは。」
「また何かあったら相談してもいい?」「どうぞ、どうぞ。」

こんな会話となりましたが・・・

(ちなみに、こんな電話をくれるくらいなので、いつもはおおらかですごくいい人なんです。)

確かに、看護師がわざわざする仕事じゃないかもしれないけれど、いろんな取り方ありますよね。


・・・どうおもいます?