こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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めぐみ在宅納涼会!

2010-07-31 23:22:46 | めぐみ在宅緩和ケア関連
昨夜は、いつもお世話になっている連携先の「めぐみ在宅クリニック」の納涼会にお邪魔しました。

最近のめぐみ在宅は、新しいメンバーも増え、かなりいい感じにパワーアップしてきています。

人生の終末期に向き合っていく職場ですが、その分スタッフは明るく前向きでいなければなりません。

私の職場もそうですが、どこかでパワーをチャージしなければ、前に進んではいけませんよね。

特に事務に入ったばかりのFさん、森三中の黒沢さんに全体の雰囲気が似ていて、今までにない炸裂パワー全開のお嬢さんでした。
めぐみ在宅に新しい風が吹いていますね。

とにかく、顔見知りのメンバーですし、いつもは現場で苦しみと向き合っています。

今日は、最初からハイテンションで盛り上がりました。

一次会は、Y先生御用達?の横浜の居酒屋さん。

料理の量にちょっとびっくりでしたが、美味しかったですよ~



しゃぶしゃぶのお肉もでした~。

K薬局の新店長は、好青年で一生懸命鍋奉行やら注文取りやらと活躍してくれましたよ。

ここで、遅れてきた人たちもそろって、いつもの連携仲間で大いに盛り上がりました!

今回も、小澤先生は1次会でご家族の元へ。

そして、残った有志で2次会へ繰り出しました。

このメンバーでのカラオケは初めてでしたが、役者がそろったという感じで、楽しかったです。

ちなみに、スタッフAさんの矢島美容室の振り付けは完璧でした。

気持ちよーく、昔の歌を中心に盛り上がり、エネルギーチャージを完了することが出来ました。

昨日は、私の咳も朝からほとんど出ることもなく、カラオケでは熱唱できました。
だいたいみんな似たような年代なんですよねー。
って、Y先生ごめんなさい。一緒にしちゃあ失礼ですね。

最後は、Y先生が無理やりいれた「瑠璃色の地球」をみんなで熱唱してのお開きでした。

(数日前の呼吸器機能検査で、27歳の呼吸機能と言われ気を良くしていた私です。)

ストレス発散には、やっぱカラオケですかね~?

たまに、カラオケ大嫌いな方がいますので、今回は全員大好きだったみたいです。

明日は、医学の友社主催の「在宅呼吸器ケア」セミナーのためお茶ノ水まで行ってきます。

このセミナー13700円もしたんです。

訪問看護師を対象に在宅での呼吸器ケアというところで、ちょっと奮発してみました。

ただし、ずっと目を開けていられるかは・・・・

区長ミーティング・区との意見交換会

2010-07-30 08:21:35 | 訪問看護、緩和ケア
昨夜は、区の高齢・介護保険・母子家庭支援の新しい担当者と、医師会役員との意見交換会に何故か出席してきました。
うちは医師会立と言うこともあり、行政との会合には、医師会長命令で出席しています。

そのために、常に訪問看護連絡会で話題になったことや、高齢者サポートネットワークでの問題点なども、再度行政に訴えることができました。

意見交換会のあとには、会費制での懇親会があり、より窓口に近い職員も参加し、食事をしながらかなり突っ込んだ話もすることができました。

ちなみに、昨日の審査会の件も、意見書をきちんと見ていなかった、審査員も事務局も気に留めなかったことに問題があったとして、今日には事例検討会をすることになっているようです。

また、COPDの患者さんなどは、介護度1を保つために毎回「病状不安定」での判定になるため、毎回6ヶ月ごとの更新となることに対しても、国へ1年にしてくれるように陳情しているそうです。

この期限ですが、横浜市は介護→介護では24カ月が多いのですが、医師によっては12カ月ということを主張される方も多く、12か月を原則としてということにはなっているようです。(なんでかは・・・意見書の関係ですかね・・)

もっといろいろお話はあったのですが、昨夜はバテテ寝てしまいました。

ちなみに、今日はめぐみ在宅クリニックの納涼会に参加するので、かけるかどうかは分かりません。

週末、まとめてご報告しますね!

認定結果

2010-07-28 22:59:53 | 訪問看護、緩和ケア
先月、すでに重度の黄疸で「帰るのなら今しかない。あと、数週間あるかどうか・・」という状態の患者さんの、居宅と訪問看護をお引き受けしました。

病状はかなりきびしく、すでにアンモニア値も高値を示し、肝性昏睡をおこすのも時間の問題でしたが、何とかトイレ歩行はでき、逆に活動性が亢進しているような状況でした。

急激な発症でしたので、ご家族も混乱する中、あわてて介護申請をしての受け入れとなりましたが、病院連携室も医師の意見書も確認し、これなら間違いなく介護度がつくだろうということでの退院となりました。

通常、介護度がつくかつかないか怪しい時には、包括とも連携してどちらが出ても大丈夫なようにしておきますが、まず介護度がつくと思っていましたので、担当スタッフも暫定2で仮プランで開始しました。

訪問看護は医療保険でしたので、最初は介護保険もこのまま使わずにいけるかと思いましたが、やはり病状の進行に伴い、意識の混濁と不穏状態がみられ、沈静をしたために介護ベットとエアマットをレンタルしました。

医師の意見書には、最初からベットの必要性も急変の可能性も、意識状態の悪化が近いうちに起こることも、数週間の予後も記載してもらっていましたから、安心してレンタル開始しました。
いちおうは、、万が一介護度がつかなければ自費負担になることはせつめいしましたが、まずそれはないでしょうということでのスタートでした。

そして、ご家族の献身的な介護を受け、3週間の後静かに旅立たれました。

認定結果は、亡くなった後に「混んでいるので遅れます。」という通知がありましたが、数日前にご家族より電話があり、「やっと出ました。介護1でした。」と言うご連絡を受けました。

そして、プランも介護1に変えて、あとは最後の印鑑を・・・と言うところまで来ていました。

ちょうど、「ご挨拶を是非。」ということで奥さまと息子さんが訪ねてくださり、認定結果も持ってきて下さったのですが・・・

なんと要支援1だったんです。

「ええー!!??」一般の方ですから、要支援と要介護との区別なんてよくわからなかったんでしょうし、私たちだって、まさかの要支援でしたから、大パニックでした。

患者さんはすでに、あちらに行かれていますし・・・

要介護間違いなし。なんてことを信じて受けた私たちもバカかもしれないけれど・・・

いくらトイレに行けたからって、あの意見書であのこげ茶色に近い黄疸で、看護師も調査には同席していて…そうなるのか・・・??

スタッフの叫びと怒りは大きく、とりあえず何で事もあろうに要支援1なのか、介護保険課に問い合わせていました。

まあ、意見書も含めて最初から支援1で上がってきて、そのまま審査会も1で通過したわけで、いまさら「なんで、どうして?」と言っても後の祭りでした。

そういう意見書でした。とのことで、「どうしても不服なら、ご遺族が不服申し立てをしてください。」とのことでした。

大切なご家族を亡くされ、やっと葬儀なども終わり心の整理をつけているところに、そんなこと言えるわけないですよね。
結局、ベット一式のレンタル料金が実費となってしまいましたそりゃあこういうこともあることは説明はしてありますし、とてもきちんとしたご家族なので、ちゃんとご理解は頂けると思うのですが・・・

ほかのサービス使っていなくてよかったです・・・。

でも、こんなことじゃあ、ターミナルの方に怖くてサービス使えません。
病院の連携室の担当者に伝えたら「うそでしょー!?絶対あり得ませんよ!!」と言ってびっくりしていました。

あとで、意見書を調べてから再度電話をしてきて「やっぱり絶対変ですよ!ものすごく細かに病状や、予後もかいてあるし、これで要支援1なんて納得できません。」とのこと・・・

だって、実際そうなんだからしょうがない。

結局、私も介護保険課の方とも話し合い、今回どうしたわけかこんなことになってしまったけれど、ターミナルで在宅に帰るために申請する方は、区変のチャンスもないのわけですから、もっと状況を確認してくださいとお願いしました。
介護保険課の方も、「確かに今回は、ちょっと考えなければならない結果となりましたが・・・今後はよくチェックするように気をつけます。」と言って下さいました。

できることなら、ターミナルで在宅を希望される方は、最低でも介護1ほしいのが本音です。

ヘルパーさんや訪問入浴などもっと使っていたら、数十万になってしまいます。

ただ、こんなこともあるので、もっと慎重にしないとだめですね。
病院の連携室は、医療ニードが高いばあい訪問看護ステーションにケアマネごと依頼してくることが多いので、うちばかりじゃなくてほかの事業所でもこういうことはあると思います。

はー・・あたりまえのようでも、それじゃ困ることいっぱいです。

ちなみに、きのうの急変のおじいさんは、復活していました。びっくり。

吐物の中に、大根とニンジンの塊があったらしいので、誤飲が原因だったのでしょうね。

ちなみに、60分をちょっと時間を開けて2回で請求しました。
記録を2回に分けないといけないのでちょっと面倒ですが・・・。
って、こんなこと書いちゃまずいですか??

あすは、区長と医師会との医療連携のためのミーティングがあります。
また夜遅くなります・・。疲れた~。

長時間をどう取るか・・・

2010-07-27 22:42:51 | 訪問看護、緩和ケア
夕方から、想定外の患者さんの急変があり、そこから主治医を待ったり、処置をしたり、今後の方針を待ったり・・・・

途中で「時間ですから」と帰れるはずもなく、患者さんのそばで17時から19時30分まで約2時間半・・・・

患者さんもどうにか落ち着いて、ご家族にも今夜の注意事項や点滴の外し方などを指導し、納得して頂いての退室までそれくらいは普通にかかります。

訪問看護は介護保険で行っていますから、算定できるのは90分です。
特別管理加算はついていません。
さて、このような場合、どのように請求するのがよいのでしょうか??

・・・って、だいたい病気の人を対象にしたサービスですから、こんなことはよくあるわけです。
なにも、IVHが付いている人や人工呼吸器ついている人ばかりじゃないですし、認知症のおじいさんが、突然急変することだってあります。

医師や家族やケアマネの間で、なんだかんだ調整したり処置をしたり、かたずけをしたりするのも重要な仕事ですから時間で区切られてもな~と思います。

もちろん、区切って頂かないと、算定できずにボランティアになってしまいますいから、普通に延長が算定できるようにしてもらいたいなと思います。

さてさて、あすはケアマネさんと相談です。

すごい雷!

2010-07-26 22:11:33 | 訪問看護、緩和ケア
昼間の殺人的な暑さもさることながら、夜の雷はすごかったですね。

あの稲光は半端じゃなく、不気味なほどの明るさでした。

そのうち降りだした雨も大粒で、やがて雷鳴がビリビリ地面まで揺るがしていました。

ちょうど、事務のOさんを送る途中、いきなり街が暗くなりました。

瀬谷警察も堀病院もガソリンスタンドも、真っ暗に・・・

信号機まで停電するんだ?!

ほんの数秒だったみたいだけれど、これは結構恐怖でした。

こんなときは、酸素や呼吸器やその他の医療機器を使っているかたは、あせりますよね。

予備電力にすぐ切り替わるものはいいですが、HOTなどでは切り替えられないものもあるので、

動転する人もいるんじゃないでしょうか??

こんな気圧の変動する季節は、体にいろんな変調をきたします。

台風シーズンなどもそうですが、喘息の人は発作を起こしやすいですし、癲癇のひとも
痙攣発作を起こしやすいといいます。

ちなみに、わたしも夕方から咳が出始めています。


週明け早々、いろいろ面倒なことが転がり込んでいるところでの、この天気・・・

大丈夫かな・・?

何とか明日からまた、一つずつ処理をしていかないとね。

頑張ろう!

2010.7.25今日の庭

2010-07-25 17:55:35 | 草、花、収穫
暑い!!

こんな日に庭仕事したら死にます。

とりあえず30分ほどしましたが、死にそうになったのでやめました。
こんな日は、クーラーのきいた部屋でゴロゴロするのが一番です。

最近お手入れできずに、ボーボーの庭ですが、こんな感じです。

日々草、かわいいです。




夏の暑さにめっちゃ強いのは、ランタナやポーチュラカ










オニユリって、いかついネーミングですね。この毒々しさのせいでしょうか??

 
みるからに、暑そうな色ですね。



のうぜんかずらは、名前の割りにトロピカルな感じが不思議です。

ゴーやも今年は豊作でした。
  

ひと雨ほしいこの頃です。

皆様暑中お見舞い申し上げます。

今週のあれこれ

2010-07-24 12:25:58 | 日々のあれこれ
今週もやっと終わりましたが、なんだか毎日ばたばたしている割に、仕事が全然はかどらない週でした。

なにせ、呪われたように、体調が思わしくなく、とにかく咳が止まらなくてまいりました。

火曜の夜は、横浜市訪問看護連絡協議会の臨時役員会、木曜日の夜は、区の事業である『在宅高齢者サポートネットワーク』の定例会と、出て歩くことが多くて、残務整理ができません。

そのうえ、3人の方が旅立たれ、困難事例が舞い込み・・・

家に帰ると少し楽になる咳が、出勤と同時に出始めて、会議の席で発言しようとすると、もう止まらなくなるという状況に、これはよほど仕事がストレスなのかな・・?と悩みました。
周りの人も、びっくりしてるし・・
もしかして、転地療養とか(憧れ)するといいのかしら・・と思ったりしつつ、そんなご身分ではないことはよーくわかっておりますので、自分なりに娘のサルタノールを吸ってみたり、テオドール飲んでみたり、後鼻漏が残っているのでそのせいかと思って鼻炎の薬を使ってみたり、じたばたしながら仕事をしていました。

で、結局、喉から気管まで痛くなったので、昨日の退社後、最近できた呼吸器内科のクリニックを受診しました。
レントゲンは異常なし。
「気管の過敏性が亢進しているんでしょう。咳喘息ですね。」といわれ、「気管支喘息にならないようにこのスプレー使って下さい」と言われ、吸入剤をもらって帰りました。

   

朝夕2吸引ずつっていわれ、昨日から開始して、今日は朝から咳が激減!!
大きく息を吸っても平気。
のどの痛みも楽になったし。

こんなことなら、もっと早く受診するべきでした・・・。
なまじこんな世界にいると、あるものでなんとかしようとするので、こじらせちゃうんですね。
でも、また月曜日になったら出てきたりして・・。
あんまり考えないようにして、行くっきゃないですね。

そうそう、木曜日はヘルパーさんの治療食の試食会でした。



白身魚の香味ソースかけ。キュウリのしょうが醤油あえ、人参とさつま揚げのあえ物。
美味しかったです。
白身魚は生タラでしたが、実がふっくらとしていて、香味ソースがいい感じにかかっていてバッチリなお味。
香りのものをたっぷり使うことで、減塩が全く気になりませんでした。
お酢の効果もあるんでしょうね。
我が家の食卓にも、乗せることにしました。

とにもかくにもこの暑さですからね。
皆様、おからだご自愛くださいませ。

苦しみの中でも・・

2010-07-23 23:37:44 | 訪問看護、緩和ケア
今日、日本の混沌とした時代を看護師として支えてきた女性が、90年の人生に幕を引きました。

いつも、気使いを忘れず、清拭やマッサージをすれば「ありがとう。ああ、気持ちいい・・」と言ってくれた方です。
ぎりぎりまで、自分で座薬までいれて、我儘をほとんど言わない方でした。
息子さんが介護者だったので、無理は言えなかったのか、いつも静かな方でした。

「Kさん、私たちの大先輩ですね。お国のために、頑張ってこられたのですね。」

と言うと、満面の笑みを浮かべて、恥ずかしそうにうなずいていました。

そして、今日が旅立ちの日となりました。
これからは、ゆっくりお休みできますね。




夕方、訪問から戻ると以前訪問していて、ホスピスに入院されていた患者さんの娘さんが来ていました。

「あら?Tさんじゃない。」
「あー!!よかった、会えたー。」とTさん。

お母様をお見送りできたという報告をしに来てくれました。

お母様との間には、苦しい葛藤の時間があって、私も担当看護師も長い時間をかけて、娘さんの気持ちを聞いていましたから、娘さんのお元気そうな姿をみてほっとしました。

最後の時間を、ホスピスで過ごしたことで、自分に余裕ができてお母さんにも穏やかに接することができたようです。
そして、長い間言えなかったお母さんへの感謝の気持ちも、「ちゃんと言えたの!」と誇らしげでした。

苦しみの中でも、光は射します。

その光をちゃんと感じて、プラスに転換することができたようです。

毎日、庭をみながらお母さんと二人でアイスクリームを食べていたの。」

私には、母と娘が柔らかな新緑の庭のベンチで、よりそう姿が見えました。

本当に、「死」というものは、苦しみとともに、今まで見えなかったものを見せてくれるものだと思います。

「これからは、自分の時間を楽しみたいの。」

もちろんOKですよ。本当にみんな、みんな頑張ったね。

もう頑張らなくっていいからね。



それにしても・・・

こんな毎日の中で、実は人出不足で新患さんを受けられない状況になっています。

新患さんの電話をお断りするたびに、とても苦しい、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまいます。
訪問看護は、素敵な仕事です。
本当にたくさんのものを、患者さんやご家族から得ることができます。
難しい理屈も、無理やりひねくった看護用語も要りません。
素直な気持ちで、患者さんに寄り添えるのは、訪問看護の特権です。

誰か一緒に訪問看護しませんか?




見送る。

2010-07-22 23:00:06 | 訪問看護、緩和ケア
昨夜は、風呂上がりで髪がぬれているうちに緊急当番から電話が。。

自分ですべて納得のいくまで選び、自分の亡き後の段取りまですべて整えていたAさんが旅立った知らせでした。

ずっと私が関わっていたので、お約束通り最後の支度に伺いました。

昨日から、もうほとんど意識はないものの、奥さまや集まったご兄弟みんなでずっと見守っていました。
夕方の時点ではすでにSPO2が60台まで下がっており、下顎呼吸に近い状態でしたから、たぶん今日中に旅立たれることは分かっていましたが、とうとうお別れになってしまいました。

夕方、2ℓの酸素でSPO2が60台だったので、酸素のつまみを少し上げてみたりしましたが、Aさんの意思ではないと思い、2ℓに戻しました。
「Aさん、酸素濃度は2ℓって自分で決めたんですよね。自分で何度もSPO2測定して。。延命は嫌だからって・・。
酸素を増やす事はAさんの意思ではないですものね。だから、このままにしますね。」

それを聞いていた弟さんが言いました。

「俺さ、昨夜兄貴があんまり苦しそうに見えたから、1回2.5ℓにしちゃったんだよ。すぐに戻したけど。。
兄貴、すまない。」と。

 胸が熱くなりました。

奥さまも、妹さんも黙ってうなずいていました。

みんなどれほどAさんの事を大切に思っていたか・・

すっかり痩せてしまった奥さんが言いました。

「このひとね、もっともっとやりたいことがあったの。いろんな事が出来た人なの。私だったらよかったのに。私が変わりたい。」
「看護師さんには、主人が元気な時に逢ってほしかった。きっと主人からたくさんの事を学べたと思うのよ。」と・・

「そうですね。もっとお話がしたかった・・私たちはね、Aさんご夫婦が大好きなんですよ。今でも、たくさんの事学ばせてもらっているし・・でも、奥さんが病気になったとしたら、ご主人はもっと辛かったと思うんですよ。」


そんな会話を数時間前にしたばかりでした。

蒸し暑い夜中の街を、自転車をこぎながら、ご夫婦との会話を思い出していました。

O先生も駆けつけてくれました。

しっかりものの姪御さんに支えられ、奥さまはしっかりと最期を見届けられました。

「よく、頑張って最後まで看られましたね。本当にご苦労様でした。」

そして一緒に旅の支度を整えました。

山が好きだったAさんのために、奥さまが用意したのは、山歩きの服でした。

きっと今頃、魂は雄大な山々や涼やかな森の中を駆け抜けているのかもしれません。
そして、再び妻の元へ戻って寄り添っているのではないでしょうか。


再び自転車をこぎ、家に帰ると深夜0時半でした。

もう一度シャワーを浴びて眠りにつきました。

眠りに落ちる直前に、誰もが避けられない「死」を感じ、「死」の足音を遠くに聴いた気がします。。


この仕事をしていると、「死」があまりにも近くにありすぎて、時々すごく怖くなります。

私も人生の折り返し点を通過しました。

それは、どこで待っているのか・・・
未来はどこにあるのか・・

そんな思いにとらわれること・・・ありませんか?

困難事例かも・・

2010-07-20 23:26:08 | 訪問看護、緩和ケア
けさ、Bさんの夫から電話が・・
「もう、どうにでもなるから、ヘルパーも訪問入浴もいらないよ。全部キャンセルだから!」
「でも、奥さんの状態はかなり悪いんですよ。この暑さのなかご主人だけじゃ、大変ですよ。」
「良いんだよ、どうにかなれば救急車を呼ぶから!ガチャン!!」
「・・・」

娘さんからは、「お父さんに阻まれ、お母さんの介護をさせてもらえないし、せっかく食事指導を受けたのに、食事の準備も拒否されてしまい、手を出せないんです。」というご相談も・・

通院先の病院にも受診日を全部キャンセルしちゃいました。

取りつく島もないとは、まさにこのこと。

奥さま、ほとんど臥床状態ですが、リハビリパンツは二日に一回しか変えてもらえず、高分子吸収体がぐずぐずにこぼれるまではかされていた方です。

腎不全ですが、食事は夫の用意するマヨネーズかけご飯や、漬物などを食べさせられていました。
お風呂は、数週間入っていず垢だらけ・・
2階の寝室はサウナ状態・・・

そこにやっと、ヘルパーや訪問入浴を入れて、やっとこさ少しさっぱりしてきたところです。
娘さんは、怒鳴られるので何も言えませえん。

実は、3年前も同じような状態でいったん中止になった方です。
当時は、奥さまももっとお元気だったのですが。。。

今度はちゃんとサービスを使うからよろしく頼むよ。と言われまだ3週間・・・

どうしようか、困ったものです。

娘さん一家が同居されているので、いざというときには救急搬送はしてもらえると思うのですが、この暑さの中ぐちゃぐちゃのおむつで何日も過ごしたら、あっという間におむつかぶれですね・・
脱水と電解質異常でまた病状は悪化すると思いますが、通院先の病院はもう、きっと受けてくれないでしょうし、救急車にお任せするしかないかも・・

困難事例。

区の担当保健師にも、主治医にもご報告しましたが、みんな「困ったね。どうしようもないですね。」と言うお返事のみ。

今のご主人には何も通じないので、あとはちょっと引いて待つしかないみたいです。
同居の娘さんに観察だけはしてもらって、早い段階に救急車対応をお願いするしかないみたいです。

ご本人と娘さんだけなら、いくらでも良い環境での療養を提供できるのですが、あのご主人が立ちはだかっているうちは、介入しようがありません。
ネグレクトに近い状態ですが、面倒を見ないわけではないので、法的にはどうにもなりません・・
夫は多分に認知もあるようですが、お体鍛えていて、80台半ばでもやたら元気です。

とりあえず、様子観察となりました。

介入できない事例ほど、ハラハラするものはありません。

だいじょうぶかな~?
心配です。

夏到来

2010-07-19 23:38:42 | 訪問看護、緩和ケア
本格的に夏ですね。
暑いですわ~。

若いころは、夏が大好きでいつでも南の島を夢みていました。

ダイビングをやっていたので、一年中まっ黒でしたし、海が恋しくて恋しくて、どこに潜ろうかを考えるのは、すごく楽しみでした。

今は・・
どちらかと言うと、山の中の清流が恋しいです。

海も好きですが、南の島に行っても水着を着るわけにいかず・・・(迷惑なので・・)

とりあえず、貧乏暇なしということで、くそ熱い瀬谷で頑張るしかないですね。
昨日の蜂に刺されたところは指のハレはひき、痛みもなくなりましたが、よくよく見ると2か所刺されており、まだ熱感と発赤が残っています。ちょっとかゆいかも・・

で、今日はさらに毒虫を発見してしまいました。



毎年、同じ柿の木にやってきては、葉っぱを根こそぎ食べまくります。

しかも、もしこいつに触れたりしたら、とんでもないことになります。
地方によっては「電気虫」と呼ばれるくらい激痛が走ります。
とんでもなく痛くて、指先さされても腕全体が痛いような気がしました。(昔刺されたことがあります)
ひとによっては水泡形成するらしいですが、私は跡が硬結して半年以上痕が残りました。

皮膚科クリニックの壁に「刺されて痛い虫ナンバーワン」に選ばれていました。
見た目ですが、刻んだニガウリにちょっと似てます・・・。(ニガウリさん、ご免なさい・・)
この毒針は触れると同時に毒液を注入するようにできていて、死んでしまうと毒は注入できません。

ちなみに、サザンカなど椿系をこのむ毒蛾で茶毒蛾と言うのもいます。
こいつは小さいガが密集して葉の裏側についていて、始末が悪いことに、毛が飛んできて触れただけでも炎症を起こします。
細かい発赤が毛虫の移動した、または毛がついた部分に沿って帯のように出来ます。
めちゃめちゃ痛痒いし、発疹の感じですぐに分かります。
私は、こいつにも刺されたことがあります。

そういえば、虫じゃないけど冷汗出るほど痛い奴にも刺されました。
カツオの烏帽子・・・
真っ青のビニール袋みたいなやつで、海の波間をぷかぷか漂い、数十年前湘南で大発生して、何人もの人が死んだり呼吸困難で死にかけたりしました。

私は、やはり指をさされましたが、肘を刺されて大騒ぎをした友人もいて、初めてのサーフィンを諦めて帰ったことを思い出します。

いずれにしても、流水でよーく流して、リンデロンVGとかを縫って上から冷やすしかないですね。
私は今回イドメシンコーワの湿布を出していただきました。

アンモニアは、効果ないそうです。おしっこをかけたりしないでくださいね。

本当に侮るなかれ、恐るべしは有毒生物。

海にはもっとすごい毒を出す奴がいっぱいいるので、お気をつけくださいね。
命も危険もありますので・・

蜂に刺された!!

2010-07-18 17:52:25 | 日々のあれこれ
今日は、ボーボーに茂った庭を、何とかするべく昼過ぎから夫と枝うちをやっていました。
大きな枝をだいたい落として、高枝ハサミでパチパチやっていた時です。

左手にバチン!!っていうような衝撃が走りました。

イタッ」と思うと同時に何かが飛び去って行きました。

左の小指の付け根あたりに大きな針跡が。
痛みが急激に増強してきます。
あわてて家にはいり、水で流しましたがますます痛くなってきます。

私はかなりのアレルギー体質なので、もしかして今度刺されたらまずいかも・・。
なんて考え、あわてて朝飲み忘れていた抗アレルギー剤を飲み、シャワーを浴びて氷で冷やしたり、ステロイド軟こう塗ったりしていました。

でも、それでもどんどん痛くなって、なんだか手全体が痛いような気がします。
左手を握ると腫れぼったく、しかも痛いんです。

なんだか肘のほうまで痛い気が・・・
2時間以上たってもますます痛いので、休日急患診療所に電話をしてみました。
何かほかに方法があるかもしれないし・・と思って。

「来てください」というので、夫に送ってもらいました。
休日急患診療所は普段は私たち訪問看護が使っている場所です。

当直の先生の一人は、往診をお願いしている先生でした。

でも、結局「冷やして鎮痛剤を飲んで、RVGを塗るくらいしかないよ。」とのこと。

気は心で強ミノを静注してもらい、冷却シップとRVGをもらって帰ってきました。
(ちなみに、数少ない恩恵として、急診の受診料はただです。

あしなが蜂だと思うのだけれど、「毒性と言うよりも刺されたところが悪かったんじゃない?」
と言われ、そんなものかと思い帰りましたが・・ほかの指もはれぼったくなってきました。
手が握れない・・・。

湿布をしてもいまだに痛いです。
ロキソニンも飲んでみましたが、あまりききません。

なんというか、全体にひりひりして部分的にず―ンと痛くて、熱傷の痛みに似ています。

なんだか踏んだり蹴ったりなんですよね・・。

1ヶ月ほど前に夫からひどい風邪をもらい、それがこじれて急性副鼻腔炎になり、やっと落ち着き始めたころに咳が止まらなくなり、その上膀胱炎になり、それもやっとやっと落ち着いてきたところでの蜂事件です。
咳もまだ完全に収まっていないのに、今度は左手が思うように使えないなんて・・・

厄年じゃないんでしょうが、お祓いしたほうがいいかなぁ。
それとも大当たり年として、もっと宝くじ買ったほうがいいのかなぁ。


そんなわけで、今日はご飯の支度も放棄して、ばあちゃんリクエストの「サンマルク」でお食事です。

あ~。まだ痛いです~。

納得のいくまで・・・

2010-07-17 23:56:30 | 訪問看護、緩和ケア
自律が強く、こだわりも持つAさん。

体調はすぐれず、衰弱が進んでいます。

SPO2も徐々に下がっており、息苦しさも出てきました。
眠ってしまうとSPO2は92%~93%くらいまで下がるので、息苦しくて目が覚めるようでした。
そして、うつらうつらの夢のなかで、何度も嫌な夢をみるのが辛いんだと言っていました。

連休に入ってしまうので、昨日のうちに酸素も設置してもらいました。

今日はお休みですが、不安の強いご夫婦ですので、訪問させていただきました。。

私の訪問を待っていてくれたAさんご夫婦。
質問がいっぱいあるのだそうです。
今日は休日なので、「とことんお付き合いしましょう。」と腰を据えました。

今日は、姪御さんやお姉さんも見えていて、しっかりと目を開けてお話をしてくれました。

SPO2は94%前後。「ちょっと息苦しい」とのこと。

「もし、嫌ではなかったら、酸素をしてみますか?」
「うん、試してみる。」


酸素が導入になった事で、いろいろ考えることがあったようです。

一つは、酸素をする事で、延命になってしまうのではないかという事。

もうひとつは、自分で全部理解して納得してから使いたいということ。

Aさんは延命を希望されていません。

「酸素は、Aさんの苦しさを緩和するために導入したので、これをしたら延命と言うわけではないんですよ。
それに、酸素を使うか使わないかは、Aさんが決めていいんです。
ここは病院ではないので、Aさんが選択していいいんですよ。
だから、酸素飽和度が低くてもAさんがいらないと思えば使わなくてもいいです。
でも、苦しいのを我慢してうつらうつらするのは辛いと思いますので、いつでも使えるように酸素はここにありますからね。」

と言うと、彼はうなずいてかすかな声で言いました。

「なるべく、苦しくなく逝きたいんです。」と。

「なるべく苦しくなく・・ですね。なるべく苦しくないようにお手伝いします。
それにO先生は、苦しくないようにするためのプロですから、大丈夫ですよ。」

Aさんは、納得したようにうなずきました。

けれど、酸素の機械を妻が扱うことに不安があるようです。

3度も妻にカニューレの付け方を練習させたりしましたが、今度は起き上がって、酸素を自分のそばに持ってこさせました。

そして、パルスオキシメーターを付けてくれと言います。

彼の指にパルスオキシメーターを挟み、酸素濃縮器をAさんのほうに向けました。
そして、Aさんに機械の操作を伝えました。

彼はひとしきり、酸素のダイアルを回しながら、自分の酸素飽和度を確認しながら、「僕は、自分が納得しないと嫌なんです。
比較したいし、データーがほしい。」と小さな声で言います。

「このひと、精密機器の測定の仕事をしていたから、細かい数字が気になるみたいなんです。」と妻。

妻も姪御さんも、先ほどから涙をポロポロこぼしながら、彼の納得がいくように一緒に寄り添っていました。

Aさん「今は酸素を止めているのに、酸素飽和度94%とあまり下がらないけれどなぜ?」
「今は座位になって横隔膜も下がっているし、意識的に呼吸をされているからだと思います。でも横になって眠ってしまうと、横隔膜も上がっているし、呼吸回数も減って浅くなり、酸素飽和度が下がるので、息苦しくて目が覚めるのかもしれませんね。」とお話ししました。

Aさん「分かりました。それじゃあ酸素は寝るときだけ付けてみます。調節は自分でしたい。妻は機械音痴なんです。」

「もちろんご自分でやっていただいていいですよ。でも、この機械は在宅用でいたってシンプルで誰でも使える機会なので、奥さまでも簡単ですから、そこは信じてあげてくださいね。」
妻は泣き笑いで「もう!」って言ってましたが、一番Aさんの性格を知っているのは彼女なので、そっと見守ってくれると思います。
これからも、きっと出来る限りご自分で選択されると思いますが、最後までAさんらしく過ごしてほしいと思っています。

人それぞれこだわりを持っています。
病院ならあたりまえの酸素吸入も、在宅では希望しない方もたくさんいらっしゃいます。

傾眠状態で上気道が乾燥しているので、なおさら酸素の刺激が辛く感じたりもします。
湿度調節だけでは、どうにもならないものですが、マスクだともっとうっとうしかったりして・・
もう少し、何とかならないのかな。。と思ってみたりして。

いろんな意味で、力不足を感じながら、それでも患者さんの思いに耳を傾けていければいいな・・と思います。

勉強会 「絆の会」

2010-07-16 22:51:48 | 訪問看護、緩和ケア
今日は近隣のステーションや、連携先のケアマネさんもご招待しての勉強会でした。

昨今、身寄りのない方や、親族と絶縁中の方など、独居で終末期を迎える方が多くなってることから、NPO法人「絆の会」から任意契約での終身の保証人制度につて講義をしていただきました。

 

NPO法人「きずなの会」は、いわゆる判断能力のある方が、任意契約をして死亡後まで計画通りにサポートしてくれる保証人契約の法人です。

4月に近親者と絶縁状況の患者さんを独居状態でお看とりをした経緯から、今後増えるであろう独居の患者さんのサポートをすみやかにお願いできる職種を探していました。

ちなみに成年後見人は、認知症の方が対象で契約までにはなんだかんだと時間を要します。
また、死亡後の跡かたずけや財産管理、葬儀、親族探しまではやってくれません。
これは社会福祉士さんも同様です。

「きずなの会」は、判断能力がある時に契約をします。

そこで、契約料を払い供託金を払うことで、急な入院や転居、入所などの身元引受人になってくれます。

そして、介護保険サービス外のサービスを有料で請け負ってくれるのです。

そのなかでは、急変時の延命処置を希望するかしないか、葬儀の形式や予算、財産をどのように分与するかなどを事前に意思表示をして置きます。
本人、弁護士、きずなの会相談員との3者契約を取り交わし、死亡後の遺体の引き取りも、葬儀後の遺骨の供養も全部やってくれます。

料金は、一般料金としては、全部を込みで170万円ほどを支払います。
けれど、生活保護の方は、基金からの持ち出しで24万円ほどになります。
この料金は分割も可で、80歳の老人が1カ月5000円で30年ローンだったりしますので、さすが非営利団体なわけですね。

保険外サービスでの手術時の保証人や、延命の決断まで託されてしまうわけで、そういう場合は時給としての料金が必要になります。
でもそれは最初に預けてあるお金から支払われるのだそうです。

ここは弁護士と連携しており、社会福祉士より若干料金設定は高くなっていますが、それでも内容的にみれば、すごく濃いし法的に強いので安心材料になると思いました。

そんなわけで、参加者も30人を超えて、なかなかおもしろい講演となりました。

たまには、こういう法的なお話を聞いておかないと、苦手なままじゃあ在宅は難しいですよね。

こういうことも分かっていれば、独居でのお看とりでも安心して家に連れて帰れます。

ちなみに、今日は勉強会の前はカンファレンスでした。
カンファでは、先日私が受講した「エンゼルメーク」のまとめをスタッフにもお知らせしましました。

いろんなものを、いろんなところで吸収出来たらいいですね。


選挙

2010-07-14 22:54:42 | 訪問看護、緩和ケア
人それぞれ、こだわりはあると思います。

先日の選挙、日本の未来がかかっている大切な日でしたよね。

支えたいという思い」で書いたAさんが、妻に抱えられながら、何としても一票を投じるのだという強い思いで、選挙に行ったのだという話を聞いてみんな本当に驚いてしまいました。

だって、彼は足の付け根からIVHが入っていますし、大きな創もあります。
なにより病状の悪化による全身衰弱がすすみ、終日傾眠状態だったかからです。

以前から、「選挙は絶対行くぞ!」と言っていたAさんですが、妻はまさか冗談だとばかり思っていたそうです。

ですから、選挙当日に「選挙に行く!」と言った時には本当にあわてたようです。

それならそうと言ってくだされば、いくらでもお手伝いで来たのですが、そこは自律の強いAさんですから、妻に抱えられてなんと歩いて投票所まで行ったそうです。
幸い、投票所は元気な人ならものの5分もかからないところにあります。

けれど、Aさんにとっては、命がけの道のりです。
ポータブルトイレに移動するのもやっとの状態ですから、華奢な妻に抱えられ、点滴台をひっぱっての道のりは厳しかったと思います。
そのため、投票はしたものの、全く動けなくなってしまい、近所の人が自宅から車いすを持ってきてくれて、やっとの思いで帰宅したのだそうです。

Aさんがそこまでして誰に投じたのかはわかりませんが、政治に無関心な人たちもいる中で、自分は見ることのない将来の日本のために、命を削って投票をしにいった人がいる事を、政治家の人たちは知ってほしいと思いました。
こんな一票もあることを・・。

なんだか、テレビではいろんな政党がお互いの足を引っ張り合いながら、自己主張ばかりを叫び、政治のせの字も知らないようなタレントやら、親父の受け売りで担ぎあげられ、ほかの政党の悪口ばかりを言っているような2世議員ばかりにスポットが当てられて、いったいこの国はどこへ行ってしまうのかな?と恐ろしくなってしまいます。

マスコミも偏った報道がほとんどで、中立的に分析して解りやすく伝えてくれる番組はごくわずかです。

でも、きっとAさんみたいに、何としてでも自分の一票を投じたいという人は、けっこうたくさんいるんじゃないかと思います。
毎年、不在者投票を必ずしている患者さんもいます。

そういう、市民の思いをどうかわかってほしいし、利権争いや蹴落とし合いをやっている暇があったら、もっとちゃんと仕事して下さい!
と思いました。