こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
在宅緩和ケアのお話や、日々のあれこれを書き留めます。
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私は、面倒くさがりやですが・・。(^_^;)

2013-05-28 22:26:14 | 訪問看護、緩和ケア
私はかなりの不精者で、うまく片付けものができないタイプです。
なので、いつでも探し物をしている人で、家でも「お母さんの探し物が始まった。」と言われています。
でも、変なこだわりがあって、コピーをした時に、線が斜めになると絶対に許せないで、もう一度コピーし直します。
料理は大好きで、一通りのモノは作れますが、気分が乗らないと平気でレトルトも出します。
若い頃は直情型で、よく目上の人にも真っ向対決姿勢を見せる、跳ねっ返りタイプでしたが、紆余曲折を経て年を重ね、今では体型とともに、かなり丸くなりました。
そして、和が乱れることを嫌います。
面倒なことはもっと嫌いで、あまりややこしいことを相談されたり、言われたりすると逃げ出したい気持ちを抑えるのが大変です。
まあ、そんな変な私ですが、実際周りを見回すと、やはりいろんな人がいます。

たとえば、すべてを自分の思う通りに管理したいタイプ。
こうして、ああして、自分の思うように駒を動かせれば上機嫌で、ひとつうまくいかないとイライラ。
自分が知らないことは許せないので、知らないところでことが動くと、ときに烈火のごとく怒ったりするのがこのタイプですね。

聞いているようで聞いていないタイプは、あとでいろいろ混乱を招きます。
そのときはわかったように良い返事があるけれど、実は聞いていないことや、わかっていないことが多くて、なかなかことが進まないけれど、どこか憎めなくて、結局周囲はほおっておけず助けてもらえたりします。

絶対に自分のスタンスを崩さないタイプ。
空気を読んでその場に合わせることができなくて、しょうがないから周りが合わせてくれる。
プライドが高いので、自尊心を傷つけられると、しばらく気持ちが不安定になったりするタイプ。

過剰に周囲の人に気を遣い、自分の意見を言えなかったり、やたら我慢してしまう人。

まあ、<こういう傾向かな??>という話で、そういう面を持っているというというだけのことですが・・。

ほかにもいろんな傾向の人がいるけれど、人間ウォッチングは面白いですね。

私の周りにいる家族や職場の人や、患者さんや、お医者さん、その他の事業所の人たち、連携先のスタッフやケアマネさんなどなど。

特に看護師は、「管理したがる人」が多いように思えます。
服薬管理、栄養管理、排泄コントロール、体重コントロール、病状管理・・・そう言う言葉をたくさん使ってきた職種です。
でも、在宅で管理なんてできるはずもなく、そもそも訪問看護は管理しようとする方がおかしい話なので、そこを軌道修正するのは、なかなか大変です。

ただ、多かれ少なかれ人はみないろんな傾向があって、そういうものひっくるめての人間なのだから、お互いが理解し合っていい関係を作れるように努力するしかないわけです。
こういう傾向の人には、こういう対応がうまくいくとか、これは絶対言ってはいけないとか、人と向き合う時に相手の傾向を知っておくことは、とても重要なことだと思います。
もちろん私の傾向は、職場でも家庭でも周知のことなので、みんな温かい目で対応してくれているので、すごく助かります。

それが社会人だし、大人ってことなんだと思います。

ここではマイナス面なことばかり書きましたが、もちろんプラス面も含めて、まず相手をわかろうとすることから関係作りをしていくことが大事ですね。

この頃、PC開かない病

2013-05-27 22:33:23 | 日々のあれこれ
なんだか、毎日が慌ただしくて、ゆっくり本を読むとか、文章を綴るとか、じっくり何かを考えるとか、そういうことができません。
忙しいというのは、きっと単なる言い訳で、ブログ更新も億劫で、とにかく寝たいし転がりたいだけ。
今日は、もういいかな・・このへんで終わっても・・。
なんて考えちゃいました。

ブログを初めてかれこれ5年。
3日坊主の私が、よくここまで続けられたな〜って、我ながらびっくりです。

なんでブログを始めたのだろうと考えれば、何かを伝えたかったし、聞いて欲しかったから。

日々のこと、仕事のこと、いろいろな出来事のなかで、文章にすることで、自分自身も整理ができることを知っていたから。

自分が胸の中でモヤモヤと抱いていたことを、文章化してWEb上に上げることは、実は思いのほか周囲に影響があって、いろんなこと言われたり、まるで監視されているんじゃないかと思うこともあって、もうやめちゃおうかなって思ったのは、実は初めてじゃありません。
ネット社会の恐ろしさで、いつ誰が、どんな心象を持って読んでいるかわからない分、すごく怖いなと思うこともしばしばです。

でも、やっぱり私は私の言葉で、伝えたいと思うことがたくさんあります。
だから、今はPCに向かいたくない病が出てても、あるときには、あれもこれも伝えたくて、毎日何かしらつぶやいている時もあるのです。

よくブログを閉鎖する人が、「更新しないことに罪悪感を感じたり、更新しなくちゃいけないという強迫観念に駆られる。」というような内容の理由を書いているのをみました。
たしかに、訪れてくれる人が増えれば増える分、期待に応えられる内容のものを書かないと・・なんて思ってしまう自分もいて、これじゃあ本末転倒だなって思ったりします。

なので、時々スランプに陥って何日も空いちゃうことがあるかもしれませんが、とりあえずは続けてみようと思います。

実は今日は午後から半日お休みをもらっちゃいました。
なんだかすごく疲労感が大きいし、腰の痛みというか、しびれもまた出てきたので、3度目の硬膜外ブロックをやってもらいに行きました。
麻酔科のクリニックがあくまでの時間、家で1時間ほどうららとお昼寝をしました。
それはとても幸せな時間で、ぴたっと寄り添ううららと一緒に、午後の暖かな時間ぐっすりと眠ることができました。
注射の方はといえば、すっかり安心してK先生にお任せ状態なので、最初の局麻だけチクッとするだけで、あとは全く苦痛もなく終了です。

今回は、帰りがけの買い物中から、右の臀部から太もも、下腹部の一部にかけて、感覚がすごく鈍麻して、いわゆる局麻された感じがすごく強くて、このまま尿閉とかなるんじゃないかとちょっと不安になりました。

でも今はすっかり落ち着いて、しばし痛みのない時間を持つことができています。

これだけ医学が進歩しているんだから、みんなが苦しんでいる腰痛をなんとか治して欲しいものだと思います。
滑ってしまった腰椎が、なんとか元に戻らないかなぁ・・。





退院指導はいつまでやるの??

2013-05-23 23:19:57 | 訪問看護、緩和ケア
在宅での療養をスタートするために、退院前カンファレンスをして、そこで今後のサービスをどうするかとか、病状のフォローを誰がするかとか、今後予測されることなど、もろもろを話し合います。

で、病状の悪化がない限り、だいたいがこのカンファをして翌日か数日後、長くても1週間ほどで患者さんは退院されます。
(病状のあまりよくない場合は、早くしないと間に合わないことがありますし、タイミングを逃すことを避けるためにも早く退院になることが多いですね。)

ひと月ほど前に、そのカンファレンスを行ったとき、在宅の環境さえ整えば、いつでも退院できますということだったのですが・・
あれから、病院からはなんの連絡もなく、どうなっちゃったのかとケアマネさんに尋ねてみました。

ケアマネさんも同じことを感じていたようで、病院に確認してくれました。

すると、退院指導中のため、まだ数週間かかるという返事でした。

退院指導・・。

胃瘻の注入の練習と、おむつ交換のしかたと、体位交換のしかた・・だそうです。

これだけに数週間かける意味がどうしてもわかりません。

いくら病院で練習しても、在宅に戻れば在宅の時間の流れの中でやっていくしまありません。
退院時カンファで師長さんんが何度も、「体位交換は2時間ごとでやっています。」と言っていましたが、そんなことを指導されても、帰れば私たちは「必要ないです。」と言ってしまいます。

おむつ交換も、一度病院でやって頂ければありがたいくらいで、あとはお任せいただければ一緒にやりながら覚えていただきます。

必要なのは経管栄養剤の選定と、簡単な手技、商品の注文方法の指導です。

病院では一日3回の注入を指導しますが、たぶん家に戻れば栄養剤の注入量は絞っていくと思いますし、介護負担や本人の負担も考えて、ケースバイケースですが、一日2回にすることだってあります。


まして、体位交換を2時間ごととか論外ですし、おむつ交換を覚える過程で、必然的に体位交換もできるようになります。
要は、必用時に一緒にやっていけば、皆できるようになるはずなのです。

1ヶ月以上も通って指導を受けて、家に帰ったらすごく省いた方法になっちゃうのは、きっと混乱を招く恐れもありますよね。

だから、簡単でいいんです。
外科的な処置とかなら、しっかり覚えていただく。
毎日の介護なら、ご紹介程度で、あとはおまかせ頂く。

いつもの連携先で無い分、うまく伝えづらくて、ちょっと困っています。


インシュリンに手こずる。

2013-05-21 22:25:37 | 訪問看護、緩和ケア
毎度のことながら、認知症の方のインシュリンには手こずります。

特に独居の方や、認認介護状態の場合は、離れて暮らすご家族にはどうにもならないため、ヘルパーの声かけや訪問看護での指導や支援が重要になってきます。

大きな病院で糖尿病治療をされていると、どうしても日々の状況がドクターに伝わりづらくて、いくら「内服がめちゃくちゃになっています。」とか、「インシュリンが打てていません」と手紙を持たせたり、連携室を通して伝えたりしても、いぜん薬の量もインシュリンの回数も変わらないことが多いのです。
ひどいと、薬もインシュリンも増えたりしますから、本当にびっくりです。

実際、薬も注射もロクにしていないので、血糖値が400とか500あっても不思議ではなく、それなのに出てきた数値だけで薬を増やそうとするドクターもどんなものだろうかと思ってしまいます。

結局ドクターにまで伝わっていないのでしょうが、薬の山を前に担当ナースはため息をつくわけです。

インシュリンの管理に関しては、ヘルパーさんに頼るところが大きくて、インシュリンを射つことはできなくても、声かけをして、一緒にメモリを確認して、患者さん自身に射ってもらうことはできます。

これはとても大事な援助です。
朝、昼、夕のインシュリンの場合、昼前に入るヘルパーさんは悩みます。

どっちのインシュリンを射つよう声かけをすればいいのかしら??と。

この場合、朝射っているのかどうかを確認する必要がありますから、毎日インシュリンの残量を確認してもらい、射ったかどうかを確認するのです。
ただ、ペンタイプのインシュリンは、メモリがイマイチわかりにくくて、量が少ないと一回ではメモリが減らなかったりします。


一体この人のインシュリンの優先順位はどれかしら?
朝射っていなかったら、朝のものを射つのか、昼に近いから朝をやめてひるに射つのか??

「あー、でも私の声掛けで射ってもらっても、私はそのあと帰らなくちゃならないし、そのあとに低血糖とかで何かあったらどうしよう。もしもの時には私の責任??ぐわいが悪くなったら救急車??あー怖いわ〜。」的な不安を訴えてくることがままあります。

インシュリンの種類も複数だったり、単位もちょこちょこ変わったり、それを朝昼晩と射ってもらうには、チームの協力が何より大切になってくるのです。

残量確認、全然減っていなければ、血糖チェック。
その数値が高すぎたり低すぎたり、また低血糖症状の有無も観察して、変だなと思ったら訪問看護ステーションに電話をする。
朝のインシュリンが減っていれば、朝の分はしないで昼になったら昼の分を射つ。

それだけのこと、されどそうてほどのこと。それが在宅療養なわけです。

朝起きられなければ、その分全部時間はずれ、ヘルパーの活動時間とも合わなくなります。

そしてうかうかしていると、いつの間にかインシュリンが何十単位も一度に減っていたりもするわけです。

食事だって、マイペースな皆様、食べたり食べなかったり、やたら多量に食べていたり・・。


主治医が、その患者さんが認知かそうでないかぐらいはわかるはずです。
糖尿病の処方は特に、生活リズを考慮して出していただかないと、無理なんですけれど。


まあ、そこをちゃんと連携していけば、ヘルパーさんもいたずらに怖がる必要もなくなるわけです。

一連の手順や異常を気づくポイント、声掛けの仕方や、確認の仕方などなど。
うちのヘルパーさんにはもちろんですが、最近良くタッグを組んでいるヘルパー事業所にも、話をして欲しいとの依頼が有り、一緒に考えていこうと思っています。

そこではもう一つ「看取り」についてもお話することになっています。
なぜなら、なれないヘルパーさんより「怖い。」という言葉が何回か出たためです。

医療、介護の上で、介護者のコワイは何なんだろう??
とりあえず、何が怖いのか聞きたいと思います。

その上で、そのコワイを一つずつでも解決できたらいいなと思いつつ、どんな話にしたらわかってくれるか、それを考えていきたいと思います。


団塊の世代に右往左往

2013-05-20 23:13:52 | 訪問看護、緩和ケア
2025年問題は、団塊の世代が後期高齢者になると、医療費やら介護保険費用がかさみ、少子化の進んだ世代にとてつもない負担を強いることになるし、国も支えきれないという問題です。
そのために、年寄りが病気になると病院や施設も満杯になり、経済的にも苦しい人達が、在宅に溢れかえるんじゃないかという予測の元、いろんな企業があの手この手で新規参入を図っているのは、前回も書いたとうりです。

国としても、その財源をどうまかなうかに、頭を悩まし続けていて、今回数年前に導入された要支援が、切り捨てられるという方針が決定されたわけです。
これって、あと3年後の改正時に変わるのだとはおもいますが、これは大変なことになりそうです。

もともと、介護保険開始時は要介護1から5までしかなかったのに、突然「要支援」なんてものができて、最初は私たちも戸惑いました。
なんでわざわざ・・。
予防が大事って言っても、なんだかしっくりこなかった私ですが、やがてそのシステムに慣れて、やっと定着した矢先だったような気がします。

第一、この要支援を開始するには、包括支援センターを作り、予防のためだけのソフトを開発し、記録も計画も予防用に作り、料金設定だって別にして、審査会でも一番ごちゃごちゃする段階です。

しかも、開けてみれば「近所の家にはあちこちお茶を飲みにはいけるけど、ひとり暮らしだし、膝が痛いから掃除はして欲しいのよね〜」とか、「あちこち病院にかかってて、バスで出かけるけれど、半日くらいリハビリで足腰弱らないようにしたいな〜。」
くらいの方まで、要支援1とか2とかがバンバンついてしまって、端で見ていて「なんでこの方は、要支援??」と思うような人までヘルパーさんが入っていたりします。

逆に、どう考えても大変、絶対要介護だよね・・という人が、要支援のままだったりと、その要介護1と支援2のあいだは、なんだかファジーな感じがしていました。


それでも、この制度で支援として、サービスを使って暮らされている方はたくさんいるわけで、これが切り捨てられたら、これは大混乱になるかもしれませんね。

要支援のサービスは、民間やボランティアを活用するということになっていますが、そんなにうまくいくのでしょうか・・。

第一、そんなにボランティアってないですしね。

今のところ、ゴミだしとか配食サービスは可能ですね。
買い物、配達は、昨今コンビニや大手スーパーでも始めましたし、生協の宅配などもあります。
ただ、低所得のお年寄りは、一度に買う量はとても少なく、毎回それを配達というわけにはいかないでしょうね。
こうなるとやはり、近所のちから、地域の力も必要となってきます。
掃除や調理は、出来るところは自分で、どうしてもできないところは、有償ボランティアなどを利用するか、ご家族や近所のかたに手助けしてもらうのでしょうか。

ただ、こういう状況でいつの間にか具合悪くて、誰にも気がつかれなかった・・ということのないよう、近所の声かけや安否確認は重要ですね。
そういうサポートネットワーク作りも必要なのじゃないでしょうか。

いつから開始になるのかわからないけれど、(3年後?)1年前には審査会から要支援を無くしていかないとダメってことですよね。

うーん。

こういうこと、何年かおきに始めたりやめたりって、本当にしんどいですから、お国の上の方々も、十分現場の声を確認してほしいなとおもって居るしだいです。

いろんなサービスが増えてきた!

2013-05-18 23:21:44 | 訪問看護、緩和ケア
来る2025年に向けて、この業界も混沌としてきました。

瀬谷区は小さな区ですが、そこにどんどん新しく訪問看護ステーションが増えてきて、現在は10箇所もの訪問看護ステーションがあります。

青葉区に至っては、、20箇所もあるそうです。(人口も多いのですが・・。)

ここ数年で乱立といっていいほど、ステーションができては消えている状態ですが、なんだか大丈夫なのかな??
地方へ行けば、まだまだ県単位で数箇所しかないところもたくさんあるのに、都市部に集中する新規開業のステーションの多さにはびっくりします。

大手グループ系のステーションもあちこちにあり、最近ではまるでコンビニのフランチャイズみたいなところから、突然起業した個人のステーションまでありす。

でも、既に横浜市内はステーションがたくさんあって、今から参入されても、よほどのコネクションや特性がないと、なかなか指示書を獲得するのは大変だと思います。

数がそこそこだったうちは、自分のところに来た患者さんを、新しいステーションにご紹介したりも出来ましたが、最近ではそんなことをしている場合じゃなくなったので、自分たちでなんとか生き残っていただくしかありません。

他区のある管理者さんが苦笑していました。
他業種だったご近所さんが、突然出資して訪問看護ステーションを立ち上げ看護師も雇って始めたけれど、挨拶に来て「顧客はどこから獲得するんだ?」と聞かれて空いた口がふさがらなかったといっていました。
訪問看護ステーションで「顧客」って言われても・・。(^_^;)

たぶん、いろんな情報で「これは儲かる!これからはこれだ!」と、ひらめいたのでしょうが、現実はそんなに甘くないですし、リサーチをちゃんとしなければ、間違いなくアウトですよね。

なにしろ、たくさんありますし、しかもこの業界も一度いい関係で仕事をすると、ずっとその関係は続きますから、あとから参入して、医師やケアマネに顔を売るのは、なかなか苦労があると思います。
もともと、その地域で何かしらの活動をしていて、顔がしれているとか、コネクションがあれば話は別ですが。

やはり、新規事業はリサーチが大事ですよね。

そんな状況ですから、最近ではちょっと変わった形態の訪問看護サービスや、看取りのための入所施設、「認定看護師がいます!」というようなオリジナリティを全面にしているところも増えてきたそうです。

そうそう、最近では訪問地域を市内外全域に広げているステーションも出てきました。
もともと、精神の訪問看護ステーションは市内全域でしたが、それ以外でもかなりエリアを拡大していることろが増えてきました。
その殆どは、大手企業がバックにあるようですが、緊急訪問とかを考えたとき、どうなんでしょう・・。
それに、患者さんから患者さんへの移動距離が長くなるので、その時間ロスはどうするのか、そのロスが患者さんのケアの質の低下につながらないのか、それがちょっと気にかかります。


また、看取りの出来る看護師だけでやっている小規模多機能事業所や、大きな病院の医師を取り込んだ看取り施設などもあるようで、「在宅患者の受け皿がなくなる。訪問看護師テーションをどんどん増やせ!」という国の提言ほど、患者さんは溢れていないようです。
ただ、これもきっと都市部だけの話でしょうし、神奈川県のなかでも、こんなに乱立してるのは横浜市内だけなのだと思います。

そんなわけで、利用者数が思うほど増えないと、悩んでいるステーションも結構あるのではないかと思います。

うちは今くらいのスタッフで、今くらいの規模で地域に根ざした訪問看護が続けていければ、それ以上の欲はないのですが、なんだか周りが買う混沌としてくると、ちょっと不安がよぎるのも事実ですね。

まあ、周りを見ながら、リサーチをしつつ、この地域にとって必要とされるステーションでありたいという気持ちを忘れずに、守っていけたらと思っています。





横浜市「在宅医療連携拠点」

2013-05-15 23:15:11 | 訪問看護、緩和ケア
この前記事にした「リーダーシップ研修」。
あれの目的がよくわからないといったけれど、たぶん医師会の先生と、医師会の訪問看護ステーションの管理者がみんな出てきていたのは、今後実施される予定の『在宅医療連携拠点』作りのためもあるのかな・・・と思います。

これは何かといえば、5月3日の読売新聞にも出ていたとうり、在宅医療の充実を図るために、市医師会と連携して、高齢者の入院治療を担う病院と退院後在宅療養ををする診療所を結びつけるための拠点ということです。
来る2025年は、在宅医療の対象者が今の2倍になることが予測されていて「2025年問題」とまで呼ばれています。

現在でも、退院後の療養先や診療所を自力で探さなければならないケースが多くて、途方に暮れている患者さんやご家族はたくさんいます。
そういう方を減らし、速やかに在宅療養に移行するために、どの地域にどんな診療所があるかを把握し、速やかにそこと繋げるネットワーク作りをすることとなりました。
今年は、西区が手上げをして先行実施となりましたが、近い将来には各区の医師会立訪問看護ステーションを拠点として、常時2名の看護師が常駐して、入退院の高齢者を支援することになります。


とはいえ、受け皿となる在宅支援診療所が少なくて、今後はそちらの整備も並行して行わなければなりませんよね。

ちなみに、地域のなかで退院直後や、家で寝たきりになって途方にくれていた方を、あちこちにお繋げするという仕事は、うちではずっと昔からやっていて、突然のご相談にも、状況によっては即動いていましたから、今更ながらそれが形になるということだと思います。
今まで、医師会だから地域のためにボランティア的な動きで、訪問看護を使わなくてもつなげてきましたが、もしかしたら拠点という名前がつくことで、多少なりとも認めていただけるのだとしたら、それはとてもありがたいことだと思っています。

いずれにしても、在宅が療養の場として、やっと国レベルで認められ、周知されてきたのだとしたら、それは本当に嬉しいことです。

未だに地域格差があったり、事業所に格差があるので、並行して在宅のコメディカル全般の底上げもしなければいけないので、まだまだ課題は山積みですが、とにかく一歩を踏み出すことからでしょうか。

横浜市訪問看護連絡協議会総会で聞きかじったこと

2013-05-14 23:14:53 | 訪問看護、緩和ケア
今日は午後から25年度の市連絡協議会総会だったのですが、総会のあとに「在宅医ネットよこはま・訪問看護ステーション 連携フォーラム」の報告がありました。

残念ながら私は出席できなかったのですが、こんな面白い話があったのなら、なんとか行きたかったなぁ・・とちょっと残念。

で、この連携フォラームでは、「こんなお医者さん困ります。こんな看護師さん困ります。」というテーマで在宅医と訪問看護ステーションにアンケートを取った結果報告があったのだそうです。
これがおかしいやらびっくりするやらで、思わず会場がどよめくような話が、現実の話として紹介されていました。

その内容を、勝手にご紹介させていただきます。

まずは、こんなお医者さん困ります!から。

夜間の緊急の電話で、超不機嫌になる先生。
大学病院や総合病院だと、主治医と連絡が取れない。
指示書の内容が、何年もずーっと変わらない。(薬も病状も変わっているのに!)
急変で主治医と連絡をとったら、外来中だと断られたので、救急搬送したら「勝手に救急搬送した!」と家族も看護師も激怒された。
療養管理指導で、患者さんに渡さなければならない衛生材料を出してくれないので、患者さんが自費購入している。
処置内容や薬の内容も変わっているのに、看護師には一切連絡がない。
専門外の病状に対して、他科受診をしたいと申し出ても、取り合ってくれない。(褥瘡がどんどんひどくなっても知らん顔。)
在宅で亡くなられたのに、死亡確認も診断書も書いてくれず、検死になってしまた。

はいはい。あるある。
でもまあ、こういうことを先生たちにはっきり発信できただけでも進歩ですね。という話になりました。

そして、こんな看護師さん困ります!!という話。これは医師側からですが、めっちゃ面白い。
嘘みたいな本当の話です。

患者と揉める看護師が困る。
入浴介助をお願いしたら、担当看護師が腰が痛いと断った。じゃあ、代わりの看護師をと言ったら、「うちはみんな看護師が高齢なのでできません。」と言われた。(爆笑!)
患者さんとタメ口で話す。
指示がないと全く動けない。「37.2°ですが、お風呂にい入れてもいいですか?」など、自分で何も判断しないで、いちいち確認してくる。
一体、何のために入っているのか、「何がしたいの?」「先生の判断にお任せします。」
緊急に処置を頼んだら「それなら先生行ってよ!」と言われた。
夜間の緊急コールがあったからと主治医に電話してきて「先生のほうが早いから先生行ってよ。」と言われた。
薬の処方内容にあれこれ口出し、患者に「これ、強いからやめたほうがいいわよ。」とか吹き込む。
24時間対応のステーションなのに、緊急電話があるとなんでも主治医に振ってくる。
主治医を変えさせる。
患者に主治医の悪口やらプライベートなどをべらべらしゃべる。
法人内で勝手にサービスをぐるぐる回して、主治医を無視して好きなようにする。
見取りを希望していても、「看取りは大変だからやめたほうがいいよ。悪くなりそうなら救急車で入院させなさい。」と言い含める。
主治医にも相談なく、すぐに救急車を呼ぶ。
勝手に入院させて、主治医に連絡もしない。
ナースとドクター同時に緊急コールがあって、ドクターはすぐに駆けつけたのに、ナースがなかなか来ないで、やっと来たのが2時間後だった。何でそんなに時間がかかるのか聞いたら、「やだ、先生女なんだから、化粧に時間がかかるのよ。」と言われた。
看護師呼ぶより安いから、ドクター呼んだ方がいいわよと患者に吹き込む。
24時間対応なのに、緊急電話wかけると「対応は朝になってからするので、ご用件を吹き込んでください。」とい留守録になっている。
(流石にここは廃止になったそうです。しえー)
「もう危ないので、今夜はここに泊まります。」と言って、患者の家に二日も泊まり込み、食事も全部その家で食べた。
なにか頼むとすぎに怒る。へそを曲げる。
処置中に背中やパンツが見える。
医師が指示を出すと「あーめんどくさい!」と言ってからやる。

ざっとこんな感じでしょうか。

いや〜。まさかね。いないでしょう。
でも、実際体験した医師が言っているので、もしかしたらいるのかも・・。

恐ろしいですね。

泊まり込みナースの話は、私も前に聞いたことがありますが、在宅で看取るという意味を全く理解していないのでしょうね。
緊急電話は、なるべく医者を動かす!私はまだ一度も緊急訪問したことがない!と豪語していた管理者にも昔会ったことがあります。
何年も前、市の協議会で公言していましたので、今でもそうなのでしょうか・・。
まあ、化粧で2時間とか、留守録とは論外の話で、こういう事業所は24時間体制を即刻取り下げるような勧告処分があればいいのにと思ってしまいます。

しかし、看護師もいろんな人がいますね。
在宅はチーム医療なので協調性がないとか、空気を読めない人には全く向かない職業ですから、こういう話を協議会で発表するのも大事ですね。
もしかしたら、ひやりとされた方もいるかもしれません。

笑い話ですませちゃいけませんね。でも笑っちゃいます。

行政は、何をしたいのだろう??

2013-05-13 23:09:28 | 訪問看護、緩和ケア
この地域で長いこと訪問看護をやっているので、おのずと行政との連携やプロジェクトでの絡みが増えてきます。

それは、絶対に必要なことだし、地域として訪問看護やケアマネと行政とが一体になれるのは、本当に嬉しいことだと思っています。

だから、区役所に行って顔見知りの、話の通じる職員に出逢えば安心するし、いろいろな相談事もできます。

区内の訪問看護連絡会では、ケアマネットのケアマネさんと、西部病院病院連携室のスタッフに混ざって、何年も前から区の高齢障害課の保健師さんも入ってくれています。

数年前までは、担当係長さんも必ず出席してくれて、毎年行われる連絡会行事の医療介護セミナーにも、全面協力をしてくれていました。
もちろん、区の高齢者サポートネットワークなどともリンクして、かなり熱心に地域医療に取り組んでくれていました。

今でも、保健師さんは必ず出席してくれていますが、係長さんってどんな人だっけ・・・という状態が、ここ数年続いています。
そういえば、ほかの会議では時々会っているのですが、でも顔がよく思い出せません。
少なくとも役職のついている方が、今の在宅現場の現状を理解されているのか、甚だ疑問だったりします。

在宅高齢者サポートネットワークが発足された頃は、もうちょっとみんなが燃えていたような気がするのですが、今では何のため、何をしているネットワークなのかな??と思ってしまいます。
意見交換も必要だし、過去の結果報告もいいけれど、それじゃあこれから何をするのかも、全部中途半端でストップしているような気がします。

今年初めに、管理職対象に市のリーダーシップ研修がありましたが、これも半日はほかの地域の成功したプロジェクトの報告でした。
そのあとはグループワークで、地域ごとにその地域の抱える在宅医療に関する課題の抽出作業をして終わりました。
じゃあ、行政として各区の出席者に今後地域でリーダとして何か役目が与えられるのかと思えば何もなく、ただ研修をしましたという事実だけが残ったわけです。

これはなぜなのかな??と考えていて、最近思うのはあまりに役所内での移動が多すぎるのじゃないかと思ったりします。

せっかくいい関係性が出来上がって、地域でこれからケアマネの底上げをしようとか、看取りのできるスタッフを育成しようとか、そういう話が盛り上がってきても、話が佳境に入ると「すみません。移動です!」という話になってしまいます。

それじゃあ、ちゃんと引き継いでくれるのかと思っても、全く畑違いの部署からきた人に、介護保険の現場や在宅療養の実態や問題なんて、わかろうはずもありません。

自分から連絡会に来てくれる人は、それでもすぐに仲間になってもらえますが、ほとんど顔も合わすことのない、お役所の奥にいられては、とても一緒に何かを起こすのは難しいと思ってしまいます。

なんだかな〜。
もっと積極的に上に立つ人が出てきてくれないと盛り上がらないですよね。

それでも区の保健師さんからの提案で、今年はALSについての勉強会をすることが決定しました。

これはぜひ成功させたいと思っています。
とにかく連携を取りながら、また仲良く地域の介護現場の底上げを目指したいなと思います。

そうそう、今年も障害者施設での健康調査結果を障害担当者にお渡ししましたが、チェックを入れた方のフォローに入ってくれたのでしょうか?
全く連絡もありません。
かえってそういうのを持ち込むのは、ありがた迷惑なのかな・・。

もっと一緒に地域で活動したいと思っているのですが・・・。

いろんなことで・・

2013-05-11 20:46:32 | 訪問看護、緩和ケア
毎日いろんなことでバタバタしていて、精神的にも体力的にもしんどいこの頃です。
昨日は、夕食後テレビを見ていて寝てしまい、気がついたら夜中の1時すぎでした・・。とほほ

うららも、私のそばで爆睡してました。

なんだか年をとったな〜と思います。
いつまで頑張れるのかな〜・・・。


そんなことばかり呟いているので、スタッフに「最近マイナス発言が多いって評判ですよ。大丈夫ですか?」って言われちゃいました。

でもまあ、そこはもともと頑丈な私のことですから、ブツブツ言いながらやり過ごしていくんでしょうね。


4月から昨日まで、6人もの患者さんがご自宅から旅立たれました。

A子さんは、4年間娘さんからの手厚い介護を受けられて旅立ちました。
何度も何度も命の危機を乗り越えて、絶対入院はさせたくない娘さんの献身的な介護は、見ている方が心配になるほどストイックなものでした。

当初は入院も何度かしましたが、入院中の看護スタッフのケアとか、環境そのものが受け入れられなかったのだと思います。

誰にも母のケアを委ねることなく、自分がすべて丁寧に気を配りながら行うのです。
私たちができるのは、排便ケアと状態観察、そして娘さんの話を聴くことだけでした。

それゆえに、A子さんは旅立つタイミングを測っていたのだと思います。

旅立つ方は、みなさんそれぞれの家族の中で、自分の逝くタイミングを推し量っているような気がします。

今逝っては、家族のダメージが大きすぎるから、もう少し受け入れられるまで待とうか・・
この日この時間、すべてが揃うから逝こうとか・・
これ以上とどまると、家族が疲れきってしまうから、今のうちにさっさと逝こう・・とか。

残された家族を思い、最善のタイミングを見計らっているようにしか、思えないことに何度も遭遇しています。

そして、A子さんは4年の献身的介護のうえ、やっと旅立ちを受け入れられた娘さんに別れを告げたのです。

本当に、ご苦労様でした。
もう大丈夫。娘さんは立派にやりぬいて、きっとこれからは優しいご主人と仲良く暮らしていけますよ。
スタッフ一同そんな思いで、ご冥福をお祈りしました。

亡くなられたかたそれぞれの人生があります。

その人生の最後の最後を、黒子のように支えるのが私たちの仕事です。

毎回、人生の終わりのやりとりを見せていただけます。

だから、私たちも成長しないといけませんよね。

人を憎んだり、恨んだり、貶めたりすることなく、今起こっていることを、厳粛にきちんと受け取められるようになりたいです。

今でも、七転八倒もがいている私ですが、それでも少しづつ成長しているのだと思っています。

こうして、たくさんの方が亡くなって、またたくさんの方との出会いがある。
訪問看護は、人として生きることの意味を、私たちに教えてくれます。

それをどう捉えるのか、スルーするのか、糧とするのかは、その人しだだとは思いますが。


来週は、毎日にように会議続きとなります。
何かいいこと、あるといいな〜。





地域格差

2013-05-08 22:07:36 | 訪問看護、緩和ケア
今日、以前この地域で一緒に在宅を支えた仲間から電話がありました。
彼女は、連携先のクリニックの元ナースで、たくさんのスキルを身に付け、在宅での看護に情熱を傾ける熱い人です。

活動的な彼女が前向きな生活の中で、いろいろなことに挑戦しているのは聞いていましたが、なんといまは他県で在宅支援診療所の訪問看護師をやっているということでした。

「わお!懐かしい!久しぶり〜!!」から始まって、近況報告などのあと、彼女の電話の要件が「独居の看取り」の準備についてでした。

彼女の話では、「場所が変われば、そこで出来ていることを同じように出来ると思ったら、全然違うのよ。なにしろ、在宅での看取りなんてめったにないことで、死ぬのは病院に決まってる。てっいうのが常識なんだから。」とのこと。

まあ、話には聞いていましたが、外に出てみて初めて身にしみる話となって実感したそうです。

「だから、身寄りのない独居の人が、自宅で死にたいと言われても、一体どこまでこちらでやればいいか分からないので教えて!」

なるほど、本当にそういう感じなんだなと。

ケアマネさんもいるにはいるけど、とてもそんな話に乗れる相手じゃないそうで、その先駆けとなるには、まず自分が動かなきゃダメなんだと、彼女は奮闘しているようでした。

とはいえ、日本国内なので法律的には変わりはないので、ポイントさえ押さえればなんとかなるはずです。
少なくとも、ざいたくでの看取りを支援してくれる往診医と訪問看護師がいて、巡回も対応してくれるヘルパーステーションがあれば、とりあえず大丈夫だと思うのです。
(訪問看護が医療保険となれるがん末期などの場合は、それこそ24時間定期巡回型訪問介護などの利用もいいかもしれませんが、これもそんなに多くはないですよね。)
独居で生保であれば、ほとんどは地域のお役所の保護担当者にお願いできちゃうんだと思います。

最終的に支払いなどはお任せできるので、とりあえず葬儀社に相談しておいたり、お墓の確認をしておいたり、部屋の後始末の相談だけは本人としておいたほうがいいよ、と伝えました。
まあ、あとはなるようになります。
私たちのやることは、できるだけ苦痛を少なくして、穏やかな時間を提供することです。
幸い関われる時間はたっぷりあるとのこと。
彼女のことです。きっと良いお看とりが出来ると思いますし、その地域を看取りのできる地域としてひっぱていけると確信しています。


ちゃんと聞いて欲しい。

2013-05-07 22:26:01 | 訪問看護、緩和ケア
先日初回訪問で、患者さんから「最初にお願いしたいことがあります。」と言われました。

「僕は、言語障害があります。ですから、とても聴きにくいと思います。面倒かもしれませんが、どうか最後まで話を聞いてください。」

ゆっくりと、言葉を絞り出すように、一生懸命そう話してくれました。

多くの医師や看護師が、今まで彼の話を最後まで聞いてくれなかったそうです。

言葉がうまく話せないことと、彼の知的能力とは全く関係ないのに、時にまるで幼児に話しかけるように、幼稚な言葉をかけられることもあるといいます。
そして、大事な話は彼ではなく、付き添っている妻に伝えられるのだと。

まるで手短に伝えよと、言わんばかりに妻に向いて話をする人々。

それは「とても悲しい」ことだと、彼は私に言います。

「僕は、きちんと僕に向き合って、僕の伝えたいことを聞いて欲しいし、僕に話をして欲しいのです。面倒だと思いますが、よろしくお願いします。」


うーん。
こんなお願いをされたのは初めてだし、そんな風に思いながら日々を過ごされている方がいることに、改めてショックをうけました。

障害の重さと、本来持っている知的、文化的な質の高さは全く異なるはずなのに、言語障害や不随意運動を伴うだけで、一番病態を理解しているはずの医療従事者が、そんな差別的な対応を日々しているなんて・・。

それに、知的障害があったとしても、やはりきちんと本人と向き合って、まずは話を聞くところからはじめるのが当たり前のはず。

もしかして、今の今まで自分でも気づかないうちに、隣の人に話しかけていたのじゃないかと、ハッとしてしまいました。

担当をお願いしたスタッフにこのことを伝えると、彼女もショックだったようです。
「そんな風に、感じられていたんですね・・・。」

自分はどんな会話をしているのだろうか。
対話は、相手と対等になされるべきものだと、もう一度心に留めたいと思います。


連休最終、三大目撃事件簿!

2013-05-06 17:19:36 | 日々のあれこれ
連休中は、なんだかんだとやることがあって、結局ブログ更新もさぼって4日過ぎてしまいました。

いつもより肌寒い5月の始まりでしたが、昨日今日は暖かくてほっとしました。

我が家は、単身赴任中の夫が帰ってきて、普段できない家の修繕やら、お墓の修繕やらで毎日がすぎて、家族で焼肉屋さんに行ったぐらいです。

それでも、久々に家族が揃って(子供たちもやうららも)過ごせた連休は、それなりにいいものでした。

そして、毎日のうららとの散歩も良い気持ちでしたよ。


いつもの散歩道。 

川辺の散策は、季節の移り変わりがとても良くわかります。

そうそう、今日の散歩ではすごいものに3回出くわしました。

水がきれいで、小魚が群れをなす小川なので、近くの子供たちが網を片手によく遊んでいます。
小学校4年生ぐらいの少年がいて、一人は岸辺で膝を抱えて泣いていました。
もうひとりの子供が「もう帰ったほうがいいよ。」と言っていて、喧嘩でもしたのかな・・と思いながら通リ過ぎました。
うららが水辺の草むらに顔を突っ込んで匂いを嗅いでいるので何かと思ったら、ちり紙と下痢うんち・・。
「ゲッ!」と思ってうららを引きずり、土手の上に回り歩いていたら、さっき泣いていた少年がおしり丸出しで草むらから立ち上がりました。
しかも、ティッシュをポンポン撒き散らし・・。ちょっと手にも付いちゃった感じで、気にしています。

なるほど・・。
下痢Pで、お腹痛くていわゆる「野○○」というやつですね。
しかも、上の土手にある遊歩道から丸見えです・・。
こういうわけで泣いていたんですね。
それを遠巻きに待っている友達・・。
まあ、一生忘れられない思い出になるんでしょうね。
しかし・・帰ればいいのに。子供たちがよく裸で遊んでいる場所なんだけど・・。

とまあ、気を取り直して二ツ橋の水辺から散策路を通って東山の水辺まで続く川沿いを歩いて行きました。



ヒメジョオン、ハルジョオンも群れて咲くと綺麗です。

蓮華やマーガレット、たんぽぽ綿毛   
紫蘭もきれい。

木々の木漏れ日、これは何の花?
     

あっという間に生い茂った草むらの間を、サラサラ流れる小川の中には、メダカほどの魚から10センチ程の魚が、驚く程沢山群れています。


東山の水辺に程近い川を覗いていたら、今度は大きな亀を発見しました。
しかも、大きなザリガニと格闘中!
逃げるザリガニ、食いつく亀。
おおー!
亀って獰猛なんだ・・。
やがて、ザリガニはお尻から亀に食べられていきました。
あのハサミは、無情にも役に立たず、足だけばたつかせながら・・。
おそるべし、弱肉強食。こんなところで・・

しばらく散策後、再び同じ道を帰ってくると、川向こうの前方5メートルくらいに、上の遊歩道からバン!となにか落ちてきました。
ええっ!?
見ると、おじさんが3人前の弁当のからを、遊歩道から川べりに投げ捨てたのでした!!
ひどい。
反対側の遊歩道を歩いていた人もびっくり!!
そのおじさんは、とっとと歩いて行ってしまいました。残念な話です。

こんなきれいな川辺。
最初から綺麗だったわけではなく、地域を上げての緑化や自然を戻すための護岸工事の結果、ここまで回復した里山の風景です。
でも、まだまだ平気でゴミを捨てていく人たちはいます。
なんか、おじさんに何も言えなかった自分も歯がゆいし、結局どうすることもできずに、そのまま帰ってきてしまった自分にも腹が立ちます。
情けないなぁ・・。

私が今一番大好きで、気持ちを落ち着かせてくれる場所なのに・・。

というわけで、今日の三大目撃事件のおはなしでした。

血糖値がすごい。

2013-05-01 21:24:04 | 訪問看護、緩和ケア
在宅で、しかも認知だったり、介護力に問題があったり、いろいろな問題でうまく血糖コントロールができないことがままあります。

認知症がかなり進んだ状態で、独居の方も結構いますが、ご家族から「でも、インシュリンはちゃんと打てているんですよ。すごいでしょう。」と言われてていた患者さんがいました。
「すごいですね。」といいつつも、訪問開始とともに、インシュリン残量を、ヘルパーさんにも手伝ってもらって確認したらヘルパーさんが声かけする昼以外、まったくインシュリンが減っていないことがわかりました。

朝2種類、昼、夜一種類ずつ打つはずのインシュリンは、日数×昼分とたまに射った分だけしか減っていず、平均の血糖チェックの値が300から500の原因は、いとも簡単に判明しました。

しかも、常に空腹感を訴え、気がつくと半日で食パン2斤とか、おにぎり7個とか食べちゃうこともあり、ちょっと心配な状況だったりします。

こういう、血糖値が250以上はあたりまえ、300から500の人たちは意外に多くて、しかもバリバリご飯食べて結構自由に暮らしています。
もし、この血糖値の人が外来に来たら、普通なら即入院じゃないかと思うのですが、主治医の先生もこういう状況になると、あまり積極的に治療をすすめるここともなくなってきます。

すでに、片足切断していても、目がよく見えなくても、いろんな障害があっても、コントロールできる方はとっくにできているので、自分の余生を好きなように生きていただく方向に、自然と傾いてしまうようです。

在宅での血糖コントローで一番怖いのが低血糖です。
ひどければショック症状で意識がなくなったり、場合によっては命に関わるリスクが高いので、やや高めのコントロールを行うことが多いのですが、これも、好き放題に食べているので、なかなか思うようにいかないのが現実です。

独居や家族に介護力がない場合、インシュリンがネックになるので、できれば内服コントロールにして欲しいのですが、これにも限界があるし、インシュリンの放出が全くない方は、インシュリンしか残された道はないので、ここをどうするかが一番問題になります。

医療もこんなに進んでるんだから、もっとほかに方法はないのかと思ってしまいますが、いまのところないのでしょうね。

毎朝、カンファレンスでの報告を聞くたびに、400、500で元気に食べている方の話を聞きながら、人間て案外強いんだな・・と感心している私です。