こぶた部屋の住人

訪問看護師で、妻で、母で、嫁です。
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2011-05-31 23:02:51 | 訪問看護、緩和ケア
よくドクターショッピングという言葉を聞きますが、これってドクターに限らず、ケアマネやヘルパーや訪問看護、デイサービスなんかもありますね。

次々と相手を変えては、言いたい放題で、権利は主張するけれど必要な約束は守らない。
学校でもモンスターペアレンツなんて言われていますが、介護の世界にもモンスターペーシェントもしくはモンスターファミリーは存在します。

本当にこういうケースに関わってしまうと、心身のダメージが激しくて、ほとほとくたびれてしまいます。
私も何例か経験がありますが、最終的には「申し訳ありません。私の力不足で、ご要望にお応えできません。」となり、契約を終了させていただきます。

スタッフもそれぞれ、かなりの問題ケースを抱えていて、それぞれ奮闘していますが、他事業所の方にスムーズに移行するための引き継ぎが済むと、本当にほっとした表情でいい笑顔が戻ってきます。

私たちは、いわゆるサービス業なので、かなりの事を言われても、とにかく頑張ろうとはします。
でも、さすがにお答えできることと、あまりに理不尽でお答えできないこともあるので、そういう時は毅然とした態度で接するのも大切だと思います。
ご本人とのコミュニケーションが難しくても、ご家族で間に立って調整できる方がいらっしゃればよいのですが、そういう場合、多くはご家族ともうまくいっていず、間に入って頂こうとすると、ますます混乱したりします。
とりあえず、次の事業所の方は大変でしょうが、環境を変えていただくのが一番いいのだと思います。

なんというか、いくらお金を払ってサービスを買うのだとしても、やはりルールや規則はあります。

それは、「患者さんの想いに添う」とは、全く別次元のもので、いわゆる理不尽な要求というものです。
いったい、何をしてほしいのか、何を求めているのかわからなくなりますね。

時々そういう事に出くわしながら、私たちも成長していくのでしょうが、あまり愉快な経験ではありません。

・・・って、ちょっと不愉快な記事となってしまいました。

そんな愚痴はこれくらいにして、今日近くのセブンイレブンに行ったら、うちのYナースとめぐみ在宅のIナースが立ち話をしていました。
そこへ私が加わって、業務連絡みたいになってしまいましたが、そこで3人がそれぞれ買ったお弁当。

ふふふ・・
これです。

「仁」の弁当です。
餡ドーナツは、残念ながら売り切れでした。すごい人気ですね。

仁弁当、揚げ出し豆腐、鳥の照り焼き、つくね、焼き魚、卵焼き、煮物などがタップリ入って450円。
なかなか美味しいお弁当でございました。
お勧めです。ちなみに、早くいかないとすぐに売り切れます。

昨日から来ている、S大の看護学生さんたちが笑っておりました。


この頃のわが子

2011-05-30 23:29:56 | 家族のこと
なんだかんだ言って、いつの間にか子供は大きくなっていきます。
最近は、ほとんどほったらかし状態で、毎日どこで何をしているかもよくわかない感じです。

なので、夜10時を過ぎて帰らないと、いきなり心配になってメールや電話をかけまくり、うっとうしがられたりします。

先週の金曜日から、大学の初めての研修旅行に、下田の施設に行った息子。
連絡先もろくに聞いておらず,日程表とかも貰わなかったので、きっと日曜日の夜に帰るかと思っていたら、夜になっても帰らず・・。
電波も通じない場所で連絡も取れなかったので、大学のホームページ見ていたら、3泊4日らしいことがわかりほっとしました。(呑気な親です・・。)

今日帰ったら、毎日雨だったにもかかわらず、真っ黒に日焼けした息子が相変わらず呑気な顔で、夕食食べていました。
この雨の中、毎日毎日釣り三昧。

はえ縄船に乗るは、堤防釣りするは、釣った魚を解剖と称して食するは・・。
源泉かけ流しの温泉に入るは、そりゃあもううらやましい限りの研修だったらしいです。

海洋資源学部って、いったい何を勉強する学部なんだろう???
釣り三昧は、本当に本当にうらやましくて、父親も「いいな~」を連発していました。

私はといえば、今日も今日とて会議で遅くなりそうだったので、娘に電話。
「ごめん。今日遅くなるかも。なんか作れる?」「いいよ。」

おお~!
やっとここまで来た今日この頃です

中学生くらいまでは、娘の「お腹へったー」の言葉に兄が怪しいチャーハンとかを作ってあげていたのに、最近は全く逆転です。
兄は何もしない。徹底的に何もしません。蹴りを入れたいくらいに

反対に娘は、以前では考えられないくらい、いろんなものに挑戦しています。
きり方や味付けや盛り付けは置いといて、かなり頻繁に食事の支度をしてくれるようになりました。

これは本当にうれしい。
母は、この日をどれほど心待ちにしていたか・・・。

あとは、妙な取り合わせや、焼き過ぎ、炒めすぎ、分量の間違いを減らしてくれればもっと嬉しいです。

兄弟といえど、まったく性格も好みも違う二人ですが、これからも自立して行ってね~。

お母さんは、自分のことで精いっぱいです。


雨の日の花たち

2011-05-29 12:31:23 | 草、花、収穫
今年は、例年よりも早梅雨入りとなり、毎日シトシト雨が降り続いています。

庭の花たちも、今が盛りと咲き誇っているのに、雨に濡れてちょっと重そうにしています。


 ポンポネッラのかわいい花姿

        

真っ白なつるアイスバーグは、本当にいい香りです。

そしてバレリーナのかわいい花たち  
            
 カンパニュラ。 カラーの白

薄緑の紫陽花は、雨にぴったりですね。


駐車場側の花壇も花盛りです。
アリストロメリアと千鳥草。金魚草

これは玄関わきの香りばんまつり。紫から白に花の色が変わります。

ちょっと離れてみると、霞がかかったみたい。
          
                   

初めて咲かせたコデチャ。なんてきれいな花びら。
   

雨の中で、しずくを受けて・・
お日様が出るのを待っています。

昨日からのいろいろ

2011-05-28 23:40:50 | 日々のあれこれ
昨日は夕方から鶴見区メディカルセンター訪問看護ステーションにお招きいただきました。
いつもお世話になっている鶴見の管理者栗原さんに「在宅ターミナルケア」の講師をお願いされ、お役にたてるか不安ではありましたが、お話をさせていただきました。
グループワークでの事例検討もあり、みなさん真剣に参加してくれて、とてもうれしかったです。
それぞれの地域で、みんな在宅を真剣に考え、勉強しています。
もっともっと、みんなの力で訪問看護を周知できるよう頑張りたいですね。

そして、終了後に管理者のみなさんに夕食をご馳走になりました。
場所は、鶴見でおいしいと評判の中華料理屋さんです。
特に餃子が美味しいと評判で、いつも満席でなかなか入れないということで、昨日は予約をしておいてくれました。
駅ビル?の中になるのかな??


なんだか昔懐かしい中華屋さんって感じです。
満席で活気のあるお店は、いい匂いで充満していて、入ったとたん食欲が一気に急上昇です。
この壁 

生ビールと炒め物のセット900円。炒めものはカシューナッツ炒めでした。うまっ!

そして餃子もこのボリュームです。
7個も入ってる!
さらに酢豚や小龍包、チャーハンも次々と運ばれて、食べた食べた食べました。
鶴見の皆様、ご馳走様でした。

ところで・・・、
昨日の朝、肺の定期検査に行ってきました。
半年ごとのCTを続けて2年。
あの影は全く変化なく「肺はきれいだよ。」と言われほっと安心。
でも、相変わらず突然息苦しくなったり、歩いていると息がうまくつげなくなったり、急に喉が締め付けられるようになったり、声がかすれたりという症状は続いています。
去年咳喘息も言われているので、「なんで苦しいんでしょうね?」と聞いたら「だから痩せるとよくなるとおもうよ。肥満による喘息が問題になっているんだよ~。」って明るく言われた私。
大分前にも言われたけど、今の私は食べることでストレス発散しているので、なかなか痩せられないんですよォ・・・。
そして、また中華料理のドカ食いをしてしまいました・・。
うちのスタッフは、その話を聞きながら失礼なほどうけていました。
何でやねん
鶴見区メディカルでもこの話をしたら、「私も咳喘息なんです!」とOさんが・・・。
たしかに、分類的に同じ体型・・。・・・やっぱりそうなのかなぁ。
ここはひとつ、一緒に痩せようね~。


学生さんでいっぱい。

2011-05-26 23:39:59 | 訪問看護、緩和ケア
先週からK看護学校の学生さん二人が、2週間実習に来ていましたが、木曜日はE看護学校第2看護科の学生さんも二人一日実習があり、朝のカンファは大賑わいです。

今は、うちの新人さんもいるので、同行訪問組むのも一苦労でしたが、今日その学生さんも実習が終わりました。

2週間も来ていた学生さんは、すっかりステーションに馴染んでしまって、スタッフも娘のようにかわいがっていたので「あら~。明日から来ないの?淋しくなるねー。」なんて言っていました。
素直で一生懸命な学生さん。
今日は最後のカンファで、「将来、在宅がやりたいです!」なんて嬉しいことを言ってくれました。
2週間と言ってもしょうみ8日の実習で、それでも一人20件位まわったらしく、ちゃんとポイントを押さえていました。すばらしい!

E看護学校は、『「在宅緩和ケア」の実習でターミナルの患者さんの同行訪問を』と言う事でしたが、案の定木曜日一日に限定していては、同行できる対象がなく、今日は普通の同行のあとに、カルテや資料を見ながらのレクチャーになってしまいました。
2週間いた学生さんは、ターミナルの方からリハビリや褥瘡の患者さんなど、いろんな患者さんに訪問できたので、同じ在宅の実習なのにカリキュラムの違いでこんなに差がででしまうのは、すごくかわいそうだなと思ってしまいます。
E看護学校も来年のカリキュラムはもう少し考えてあげてほしいなと思います。

来週からはY看護大学の実習が始まりますので、もうしばらく若者の元気のパワーをおすそわけしてもらえますね。

学生さんのパワーといえば、患者さんやそのご家族だって、学生さんと同行するとみんな元気になったりします。
リハビリなんて、普段以上に頑張っちゃったり、満面の笑顔でお話ししてくれたりと、患者さんにとっても新しい風が吹くような効果があるんじゃないかと思います。

教務の先生に聞くと、看護学生の実習受け入れ施設は少なくて、受け入れ先を確保するのが毎年大変だといいます。
特に、看護学校だと看護大学にあらかた押さえられちゃって、保健所の実習も受けられなくなっったそうです。
保健所もなんで、大学だけ取るようなことをするのかわかりませんが、みんな同じ看護師として現場を支える人になるんだから、均等に受け入れてあげてほしいなと思います。

みんな本当にいい子たちです。

また、ステーションももっと看護学生を受け入れてあげてほしいですね。
実習生というと、面倒くさかったり業務の流れが変わったりと思うかもしれないけれど、逆にスタッフも自分を振り返るいいチャンスになりますし、みんなしっかりしていますから、邪魔になるようなことはありません。

ところで、うちのスタッフの中の数人が、ベット上でのビニールを使った洗髪をまだしたことがない、と言う事が発覚。
「ええーッ!?本当に!?」
しまった。漏れていた・・・。
「なんでか、受け持ちの人で今までベット上洗髪の必要性がなくて・・。」とのとこ。

で、昨日急遽実習を行いました。

モデルは、専任ケアマネのSさんです。

大きなビニール袋にバスタオルを巻いてUの字に入れ、ケリーパッドを作り洗濯ばさみで数カ所つまみます。
新しいオープンオムツを頭の下に入れ、ギャザーのカーブに沿って襟をガードします。
さっき作ったケリーパッドを頭の下に入れて、ベットの下のバケツに固定して、準備はOK.
オムツを使う事が一時問題になりましたが、今まで一度も不快と言われたことはなく(感心されることは良くありますが。)、ご本人が了解してくれれば、とても使い勝手の良いものです。

そして、それはビデオにとられ、パソコンの看護技術動画コーナーに納められました。
いつでもだれでも、同じ手技確認が出来るように、このコレクションもだいぶたまってきました。

ワーワーキャーキャー言いながら、こういうのって結構楽しかったりするものです。

この一週間は、そんな感じでワイワイやっていたので、なんだか賑やか疲れで夜は睡魔が激しく襲ってくるので参りました。

あすは、同じ医師会系の鶴見区の訪問看護ステーションに、在宅緩和ケアのお話をしに行く予定です。
CNSでも認定看護師でもない私のお話しでもいいのか不安ですが、この地域での在宅緩和ケアの関わり方を、素直にお伝えできればいいなと思います。

24時間地域巡回型サービスに協力?!

2011-05-25 22:01:53 | 訪問看護、緩和ケア
昨日は、横浜市訪問看護連絡協議会の総会でした。

総会の最後に、24年度に開始される予定の「24時間地域巡回型サービス」についてのアンケート調査の依頼があり、横浜市の担当者から簡単な説明がありました。

24時間地域巡回型訪問サービスとは、在宅生活の限界点を上げることを目的として、適切なアセスメントとマネジメントに基づいて、時間帯を問わず、利用者に「必要なタイミング」で「必要な量と内容」の介護・看護サービスを提供するもの・・だそうです。

要するに24時間、アセスメントにより必要なサービスを適時行い、看護・介護一体でサポートするという構想のもとに作られたらしいのですが・・。

現在要支援の訪問介護サービスは、定額料金内でサービスを1回入れても2回入れても同じなわけで、多く入れれば事業所の負担が大きくなり、少なく入れれば事業所は儲かるようになっています。

「24時間地域巡回型サービス」も、定額でのサービスで行うと言う事で、訪問は短時間で行いオペレーターがコールの内容を聴いて、看護師が行くべきかヘルパーが行くべきか、話だけで済ませるのかを判断して、振り分けるようです。
ケアマネは、同じ事業所以外でなければいけないそうで、現存する事業所がこれを始めるには、今いるケアマネはどうするのだろうかとまず疑問。

オペレーターは、コールしてきた患者さんの普段の状況を知っているわけでもないのに、電話だけで振り分けが出来るのだろうか?

今、夜間訪問料金がかかるので、出来るだけお互いに緊急訪問を避けるよう工夫していて、それでも緊急訪問はあるというのに、定額料金となれば一気にコールは増えるだろうな・・と予測できるのだけれど。
ヘルパーか看護師かを選ぶのに、どっちか判断が難しい場合、看護師が出動する頻度が高くなるような気がしますが・・。

介護度3以上だそうですが、医療ニードも高くなっているのに、看護師の配属はかなり少ない人数が想定されているのが疑問・・。

特定疾患やターミナルの患者さんは、医療保険になるけれど、この時の看護師の位置ずけはどうなるのかな??
そして一番の疑問。
24時間対応で動くスタッフ、看護師もヘルパーも、そんなに集まるのかな????

賃金はどうなるのかな??

さらに、看護師の人数はきっと集まらないと思うから、訪問看護ステーションに協力をしてもらいたいらしく、そのためにアンケートを持ってきた様子。


でも、どう考えても訪問看護ステーションが提携するのは無理。

ただでさえ人手不足のこの業界。
まして、24時間対応の電話当番ですら、持ち手がいなくて困っているのに、夜中に何件も呼ばれた挙句、翌日の日中の訪問も行くなんて、だめでしょう。
でも、もし夜中が忙しくて翌日疲れて働けないとしたら、その訪問するはずだった訪問料金は、保証してくれるんでしょうか??

今、緊急訪問行くたびに一件当たりの賃金が時間外料金として支払われるのに、定額の収益の中で、支払えるんでしょうか??
3交代だとしたら、その人員配置は3倍以上必要でしょうね。

翌日の訪問に影響がありすぎて、とても訪問看護ステーションでは対応できません。

などなど、考えれば考えるほど現実離れした構想にしか思えず、看護師に限らずヘルパーさんだって、夜間巡回型が人手不足でどんどん減っている現状なのに、昼も夜も動いてくれる人なんて、なかなか集まらないでしょうにね。

だいたい、当初莫大なお金をつぎ込んで、事業所が儲かるように初めても、介護保険のように数年後には暫時改定されて、どんどん給付がへっちゃうに決まっているしね。
国のやり方は、介護保険でみんな痛い目見ているので、よくわかっているんですよね。

(あ~眠くて死にそうです)

そんなわけで、今の構想だとまず人が集まらず、ごくわずかの事業所しか稼働できないと思います。

って、眠くてこれ以上考えられません。
今日はこれでお休みなさい。

アンテナが多すぎて・・。

2011-05-23 23:09:24 | 訪問看護、緩和ケア
いろんなことに首を突っ込みすぎて、最近とみにいろんなことを頼まれます。
「ちょっとお話をしに来てね。」みたいな内容が多くなっていますが、今日はお隣の地域のステーションからの電話で、ほとんど交流がない事業所だったので、ちょっとびっくりしました。

だって、内容が「ラップ療法を地域の先生方に受け入れてほしいけれど、全然理解が得られないし、もっと地域で普及したいのに、どうしていいのかわからない。そちらのステーションが以前から一生懸命にやっていると聴いたので、経験をお話ししてほしい。」というものだったからです。

どうやらめぐみ在宅クリニックからのご紹介のようですし、自分の勉強にもなるかとお引き受けしました。
とりあえず、今は手一杯なので、8月頃をお約束したのですが、またまた自分の首を絞めることになりそうです。

ただ、地域の先生にわかってもらうというのは、実はなかなか難しいことだと思います。

何か新しいものを持ってくるというのは、何につけても抵抗されるものです。

ただでさえラップ療法は賛否両論があって、もう親の仇みたいに嫌ったりする先生もいるらしいですし、逆に妄信的にラップ療法にこだわる先生もいて、もっと臨機応変に考えられないものかと思ったりします。

ただ、これも衛生材料ではないものを使うということで、リスクマネージメントの観点からも、患者さんから説明と同意を求めなければいけません。

それに、創の状態や使用する環境によっては、ひどく蒸れたりかぶれたり、感染を悪化させる可能性もなり、十分なアセスメントと管理が必要になってきます。
それに、不良肉芽がある場合は、医師により適切なデブリを行ってもらい、感染傾向があれば抗生剤を処方していただくなど、主治医の協力は必要です。

ラップ療法信奉者は、デブリもいらないし、自己融解させて自然治癒力で治るのだ!!という人もいますけれど、そこを超えられる体力や栄養状態や環境が全部そろうとは限りませんので、うちのステーションでは安全な折衷型ともいえる管理をしています。

うちが最初に始めた時は、表皮剥離程度から始めて、こちらの采配で出来る範囲で行いながら、エビデンスをもって主治医の先生に使用の了解を取りに行きました。

軽度の症例をいくつか行い、経過の写真も撮りながら、治癒までの期間やコストパフォーマンスも含め提示すると、うちの地域の先生たちは、みんな理解を示してくれました。

一番よかったのは、往診をお願いしている皮膚科の先生が、納得してくださって協力して頂いたことです。
いつも柔軟な対応で、被覆材やお薬もいち早く新しく効果的なものを導入される先生なので、「じゃあやってみましょう。」と言う事になり、実際やってみたらとても効果があることが実証されたので、現在も継続しています。
ただし、ラップ療法と言っても、よく言うサランラップを巻くだけではなくて、ポリエチレンラップ療法と言って、穴あきポり袋にサルバのフラットオムツを入れるものから始まり、現在ではそこから改良され衛生材料として開発されたモイスキンパットを主として使っています。

こういう治療法も、日々進化しているわけで、いかにそのよりよい衛生材料を手に入れ自分の患者さんに調達するかは、ステーションの持っているアンテナによるのだと思います。

アンテナはどうやって増やすのかといえば、やはりあちこちに顔を出す。
意見を述べる。発信する。
これは結構エネルギーがいりますし、自分の仕事が膨れ上がっていきますが、そうこうしているうちに、いろんな情報も手に入ります。

今年度は、増やし過ぎたアンテナのおかげで、篠笛のお稽古をしばらく休止する羽目になりましたが、篠笛はもう少し先、余裕ができた時のお楽しみにしておきます。

とりあえず、知らない人たちと出会いのチャンスなので、私なりに頑張ってみたいと思っています。


ところで、スタッフが教えてくれた今日の笑った話。

いつもトンチンカンな話が楽しいMさん。
Mさんのサイドテーブルの上に、なぜかご主人がウィンナーの袋を置いたままにしてあったそうな。

起き上がったMさんが「あら、これなに?亀?」

スタッフY「いや、亀じゃないでしょう?」

Mさん「じゃあ、スッポン?」

スタッフYと夫  「なんで、亀とかスッポンなの?(笑)」
 これだけの話で、ステーションは大笑いでした。

なんか、かわいいでしょう?
こんな話で癒されています。


日曜の楽しみ

2011-05-22 15:47:33 | 日々のあれこれ
今週は、緊急当番ではないフリーの日曜日です。

緊急当番ではないというだけでも、とても解放感にひたれます。

今日は瀬谷区のイベントのため、興魂太鼓の本番があるということで、瀬谷まるハウスまで行ってきました。
中学生・高校生グループの娘たちも新曲披露となり、しかも上級別格のお兄さんグループもオリジナルを演奏するとのことで楽しみに行ってきました。


ビデオを撮ってほしいというので、カメラに内蔵されたムービー機能で撮影をしてみましたが、う~ん。
あとで確認したら、音はわれているし、どうもきれいじゃない感じ・・。
これはあとで、娘のブーイングに合いそうです。

それにしても、お兄さんたちの演奏は相変わらずド迫力で、どういうわけか前のほうに陣取ったおばあさんたちが「きゃー!かっこいい!!すんごいねぇ。プロみたいだよねぇ。あー、涙出ちゃう~!!」って、ハンカチ握り締めて黄色い声で騒いでいたのにびっくり。

オリジナルの2曲もすごくかっこいいし、どこかで興魂太鼓の参加があったら、ぜひ見てくださいね。

お兄さんたちのど迫力の演奏と、躍動する筋肉も見どころだと思います。

娘たちの新曲は、まだまだ練習不足というか・・・、これからに期待したいものです。


ところで、日曜日の最大の楽しみといえば、今のところ夜に放送されるドラマです。

「仁」と「マルモのおきて」
同じ時間の放送なので、「マルモ」はビデオで「仁」はもう正座してみちゃいますね。

「仁」の人気はすごいらしくて、「お新」を上回り今年80か国で放送されるそうです。

実は私は第一部を見ていないのです。
今となっては、「見損なった~。しまった~!!」としか言いようがありませんが、第2部は最初から固唾をのんで見ています。

そして、先週の「仁」、まさにターミナルケアの基本、真髄でした。
見た方も多いと思いますが、すごい迫力でした。

             

当代きっての人気役者で遊び人だった大和屋吉十郎が、手足がマヒして寝たきり状態になっていました。
南方 仁は、末梢の循環障害や壊死も起こしかけ、神経障害も発症している吉十郎を診て「鉛中毒」と診断します。
吉十郎には、10歳くらいの子供がいて一度は捨てたものの、今は一座の下働きをしています。
二人の関係はぎこちなく、お互い憎しみ合っているかのようでもありました。

吉十郎を仁友堂に入院させ、食事療法で治療する傍ら、キレート剤にかわる生薬を探す仁たちの治療で、一時驚くほどの回復を見せ、立って見得を切るまでになりました。
その姿に、自分がいてもいなくても運命の通り人は死に、自分はただほんの少し延命をするだけでしかないのではと考え込んでしまいます。
今度こそは、自分はその運命に負けない、歴史の修正力に勝ちたい。必ず完治させたいと躍起になってしまいす。

もう一度舞台に立ちたい。という吉十郎の本意は、死ぬまでに息子に自分の晴れ姿を見せたい。という理由からでした。
一度は一座に帰った吉十郎は、練習中に倒れてしまいます。
診察をした仁は、「もうこれ以上は無理です。舞台に立つまでに死んでしまいます」そういいます。
それを聞いた役者仲間が舞台に立ちたい訳を語り、仁に言います。
「兄さんにとって、手足を切ってまで生きながらえるのは、たいして値打ちがないのさ。先生、命の値打ちっていうのは長さだけなのかい?」と。
仁はその言葉に愕然とします。
「自分の気持ちに振り回されて、患者をちゃんと診れていなかったんです。長生きさせることばかりを考えていた・・。」そう反省した仁は最善をつくし、舞台当日を迎えます。
けれど、土壇場になって吉十郎は舞台に上がるのを断念します。
自分ひとりの芝居じゃない。と。

舞台裏、仁は自分たちで作ったサポーターを付けさせます。
やっと立ち上がった吉十郎は、逃げようとする息子をの前で決め台詞を言い、大見得を切りますが、その場で倒れこんでしまいます。
悔しさにうちのめされる父を見つめていた息子に、咲は父の思いを伝えます。
息子は、もがく父に向かって「いよっ!大和や!」と声をかけ、父はその声に耳を疑います。
「いよっ!日本一!!」泣きながら声をかける息子と、泣きながらうなずく父。
そのまま、吉十郎は亡くなってしまいますが、その顔はとても穏やかな満ち足りた顔をしていました。
息子は、父の亡骸の前で役者になることを誓うのです。

こんな感じのあらすじでしたが、端々に命の意味であったり、運命であったりを考えさせるキーワードがちりばめられています。
現代から江戸時代にタイムスリップしながら、歴史の流れに翻弄されていく仁が、そこで生かされている意味を模索しつつ立ち向かう姿が本当に魅力的です。

うーん、大沢たかお 素敵です~。

着物姿がとても似合います。

今夜はいよいよ竜馬にもとへ向かいますね。
はらはらどきどき、どうなるのでしょうね。

それではまた。

夜は眠くて・・

2011-05-20 23:56:01 | 訪問看護、緩和ケア
この頃、夜は眠くて起きていられずブログ更新もままならない感じです・・。

何しろ自分で自分の首を絞めているので、やらなくてはならない事ばかりの中、逃避傾向にあるのかもしれません。
自分では、時間を作って余裕をもって仕事をしたいと思っても、どうもうまくいきません。
今日も、出来れば新患さんは一件にして、落ち着いていればもう一人は週明けに・・と思っていましたが、「具合が悪いから今日にして。」とのご要望で午後から2件の初回訪問を押し込み、学生カンファに参加し、18時半には自宅のテレビの配線の確認に来てくれる業者さんに間に合うように帰宅しました。

そのために後回しにしたお仕事は、週明けに持ち越され、私の机の上はまたも異次元の世界へといざなわれていくんですよね。


そういえば今日の患者さんも、お一人福島での被災者の方で、娘さん宅で療養されることになった方です。

今、褥瘡で訪問しているおばあちゃんもそうなのですが、当初被災者への介護保険や医療保険の負担は全額国が持つという事で開始されましたが、今後の見通しがそろそろ立ってきています。
5月いっぱいは、100%給付ではありましたが、今後は被災状況や被災地域、避難地域かどうかなど細かく分類されて、だいぶ絞られてくるようです。
確かに、誰でも何でもかんでもでは負担しきれないとおもいますが、ちゃんと状況判断してくれないと、医療難民が生まれてしまうと思います。

ご家族を受け入れても、経済的に問題のないご家庭はよいけれど、高齢者所帯や病気を抱えて自分たちだけでもやっとというご家庭だってあるはずです。

また、深い褥瘡などは治癒までに数か月かかることも珍しくありません。
医療ニードも考慮して考えてほしいなと思います。

最近は余震も減ってきていますが、まだまだ油断は大敵です。
これからも十分気を付けていきましょうね。


看護師の医療行為

2011-05-18 23:31:25 | 訪問看護、緩和ケア
病院では医師の仕事でも、在宅では訪問看護師がやらなければどうにもならないことがたくさんあります。
もちろん、基本的には医師法や看護師法にのっとって行いますが、緊急時そんなこと言ってられないことだってたくさんあるのです。

よく議論されるのは、男性のバルンカテーテルの挿入でしょうか。

女性は看護師が行ってよいのですが、男性は医師の仕事となっています。
女性に比べ、尿道も長いし前立腺というものがあって、そこが肥大していたりすると、カテーテルが入りずらくて、無理に入れようとすると出血したりします。
前立腺肥大の人で難しい人は、医師の中でも泌尿器科の医師でなければ入らないこともあるからで、出来れば私たちもやりたくはありません。

ただしネラトンカテーテルという、その時だけで留置しない導尿に関しては、カテが細いので挿入しやすいため、残尿測定なども含め看護師が医師の指示で行う事はよくあります。

でも、留置カテーテル(バルンカテーテル)は基本的に医師のお仕事となっています。

そうはいっても、訪問したら尿閉を起こしていて、お腹パンパンで苦しがっていることもあり、ほとんどの場合医師に連絡を入れると「バルン入れてください。」と言われてしまいます。
「法律でだめです。」っていっても、在宅の場合医師がすぐにこれる状況ではないので、医師の指示ということで、私たちがバルンカテーテルを留置することになります。
管を入れると出るわ出るわで、500から1000㎖くらいたまっていて、今まで苦しくて悶えていた患者さんの表情がす~ッと穏やかに変わっていきとっても感謝されるので、よかったなぁ・・と思う瞬間でもあります。
留置じゃなくてネラトンカテーテルでいいじゃないかと思われるでしょうが、そういう方はほとんどその後も自尿の出ないことが多く、神経因性膀胱とおもわれる経過がある場合は、あとでまた緊急訪問とならないように、留置していきます。
病院では自己導尿とか、家族による間欠導尿の指導とかになりますが、病状の進んだ方には介護負担が大きくなるので、留置にすることがほとんどです。

今回は、腎瘻の洗浄をどうするかという事で検討しました。

ストマと腎瘻のある患者さんがいます。
腎瘻は腰のあたりから管を入れて、直接腎臓の腎盂というところに留置して尿を出す処置です。
でも、とても細い管を入れるので、ちょっとしたことで詰まることがあります。
尿路感染を繰りかすと浮遊物があったり砂が混じったりして、詰まってしまう事があります。
詰まると腎盂に尿がたまってパンパンになり水腎症を引き起こすことになりますし、何より腰のあたりがhひどく張って痛みが出てきます。

これはとても辛い症状のようで、こうなると水も飲めなくなり患者さんはひどく苦しんだりします。

この解決策として、腎瘻の洗浄があるのですが、これは大原則医師のお仕事です。

ですが・・・
頻繁な閉塞に往診医がその都度対応するのは困難ですよね。
第一、患者さんの経済的な負担だってかなりのものです。

今回は、大学病院の泌尿器科の主治医が、もし看護師がやってくれるのなら、一緒に一回やってみますか?と言ってくれました。

手技やリスクや、連携について外来で話していただけることとなりました。

これは、うれしい申し出ですよね。
この先生は、サイボウズライブにも入ってくれていますし、大学病院の先生がわざわざ時間を取って直接指導というのは、めったにないことです。

で、昨日はめぐみ在宅クリニックのIナースと、出かけていきました。
久しぶりというか、私が働いていた頃とは比べものにならないくいら大きくきれいになっていて、そのぶんどこかよそよそしい、冷たい感じもしたりして・・。

待っている間に連携室にもより、今後の連携でお願いしたいことなどをお伝えし、それからまたウロ外来に戻りました。

患者さんも時間を合わせて到着しており、初めてウロのY先生にもお目にかかりました。

サイボウズのコメントの感じから勝手に想像していた感じとはとはだいぶ違ったけれど、森のくまさんみたいな優しい先生でした。
そこで、私がビデオを撮りIナースがメモを取り、いろんなことを想定した質問もでき、これなら安全にお引き受けできそうだと思い、安心しました。

もちろん指示書にも書いていただくとともに、万が一トラブルがあった時のために、同意書もつくりました。
リスクは回避しないといけませんから。

手技的には、洗浄液の量が少ないだけで、膀洗とあまり変わりはありません。

「何でも絶対だめです、できません。」では在宅は成り立ちませんが、法律の壁はあるしリスクも回避しないといけないし・・。

これからもこういうパターンは増えていくのかもしれませんね。

私たちも「何でもできます。します。」は危険だと思っています。

でも、医師を含めご家族の希望も含め、どこまでなら手伝えるか、どうすれば安全に行えるかをよく検討して勉強して対応していかないとダメですね。

ちなみに、よく問いあわせがあるけれど、絶対に看護師の処置をお断りしているのは輸血です。
在宅で、看護師だけでの輸血は絶対にしません。
免疫療法やCARTなどの血液製剤の一部は、医師の指示のもと行いますが、いわゆる輸血は危険が多く、急変時の対応も難しいので、原則一時入院で行ってもらいます。

ステーションのPCには、今まで行ったいろいろな処置のビデオがいつでも見れるようになっています。
スタッグは、それを見ながら手技確認をして、訪問に行ったりしています。

なるべく安全に、そしてリスクマネージメントも考慮して、法的な問題もクリアできるような対応を、これからも模索していくことが大切ですね。

理事の先生に感謝

2011-05-16 23:57:26 | 訪問看護、緩和ケア
ひょえ~。
理事の先生との定例会、終わったのが23時です。
今日も一日があっという間に終わってしまいました。

でも、いろいろなお願いを前向きに検討していただきました。
今まで、お金が付かなかった事にも、それなりのつけて頂きました。
みんなの頑張りを、ちゃんと評価してもらえたのだと思います。

ステーションによっては、搾取ばかりでスタッフに全く還元してもらえない所もあると聞きます。
でも、うちはなんだかんだ言って、ちゃんと還元してくれるので、うれしいです。
こういうのって、上を見ればきりがないですし、心象を悪くしないようにお願いするのも結構難しいんですよね。
あまり無理難題を言っては、通るものも通らないし・・。

とりあえずは、一つ肩の荷が下りました。
一つ一つ問題をクリアしていかないとね。

実は、今日訪問の帰りにお巡りさんにつかまっちゃったんですよ。

後ろからクラクション鳴らされて、あわてて止まったのだけれど、何でなのかわからない・・
結構、先を急いでいろいろ考えながら走っていたからお巡りさんにも気額かなかったし。

「なんで止められたかわかる?」
「わかりません。」
「一時停止しなかったでしょう?危ないよ。」

が~ん。

そういえば、いつも車が詰まっていて必ず止まるところが、今日は車がいなかったのでスルーしちゃったかも・・
「考え事してた?あそこは事故が多いんだよ。ダメだよ。ちゃんと止まらないと。」
「すみません・・」

そして切符を切られ、7000円の罰金の払い込み用紙を渡されました。

でも、でも、こういう時は警告として、ありがたく受け止めないといけません。
だって、もしかしたら大惨事だったかもしれないし、あのまま考え事しながら飛ばしてたら、人を撥ねちゃったかもしれないし。
とにかく、これから注意しなくちゃ。

でも、結構ショックでややパニックになり、集金に行くのを忘れ先様にご迷惑までかけてしまいました。
ダブるショックです。
最近、いろんなことで頭いっぱいで、忘れ物も多いしまずい傾向です。
もう少し、頭の中を整理して、ちゃんと確実に行動しないとダメですよね・・。

反省。

で、明日はまたまた遅くなりそうです。

午後から市大病院まで連携のために行かなくてはならず、帰ってから今度は市の連絡協議会の役員会が待っています。
頭くらくらします。

勉強する時間が作れません。
これで単位取得なんて出来るのかなぁ・・。

とにかく、眠くてもうだめです。

また明日、頑張るしかないか。

5月の庭

2011-05-15 23:18:12 | 草、花、収穫
週末緊急当番とはいえ、昨日の電話のやり取り以降、全く電話はなりませんでした。
すごくラッキー。

天気も良くて、風も心地よい5月の庭です。

とはいえ、やらなきゃならないことが山積で、あまり庭に出ている時間はありませんでした。
・・が、せっかくのお天気、やはり癒されたいですよね。

そうそう、バラが咲きました。

去年の秋、もう花が終わって、切り詰められ安売りされていた苗を植えたものです。
花の数は少なかったけれど、きれいに咲いてくれました。

ディスタント ドラムス  

花びらの色が、開花するに従い変わっていきます。

 

ピンクから薄いオレンジに、そしてもっとレトロな色合いに、重なり合って開きます。

来年は、もっとたくさん花をつけてくれるかな?

これはジギタリス。
去年ピンクと白が咲きましたが、今年は白のものだけ咲いてくれました。
地植えしたものは、おじいちゃんに抜かれちゃったみたい・・。

 
妖精のウエディングドレスみたいな花ですね。
強心剤か毒薬か・・。昔これを使って殺人事件がありました。怖・・

 ピラカンサの花。真っ白でかわいらしい花が密集しています。

 金魚草。
いろんな色がありますが、ピンクと白のグラデーションがとってもかわいいでしょう?

これは千鳥草
ニゲラも咲きました。白とブルーです。今年ピンクはまだ見当たりません。

木陰に咲いたいるクレマチス。
毎年、勝手に咲いて勝手に終わっていますが、大好きな花の一つです。

今日のところはこの辺で。

これから、もっともっと賑やかになっていきます。
一番、庭が元気なシーズンです。
来週には、つるバラも咲いてくれるかも・・。

明日からは、看護学生さんもやってきます。
そして夜は、理事の先生方との定例会です。

少しでも、みんなが働きやすい職場になるように頑張るぞー!

受け入れ先がない・・

2011-05-14 22:32:18 | 訪問看護、緩和ケア
金曜日の夕方、カンファレンスの後に一本の電話・・。
「お父さんが、腰が痛くて起きられない!」

担当が聴けば、娘さんに押されて転び、その後から痛みで全然動けなくなったとのこと。
もともと、親子でよくやったりやられたりているので、そこはあまり驚かないのですが、とにかく痛くてトイレもままならない様子。

うーん、腰椎の圧迫骨折かも・・。

週末の夕方、主治医に電話するとまだ東京とのこと。
今から帰るが1時間半くらいかかるというので、電話で処方箋を指示してもらい、鎮痛座薬と湿布をとりにいき、担当ナースが緊急訪問をしました。

もともと困難事例で、わくわくのケアマネAさんと待ち合わせての訪問でした。

Aさんとは、困難事例ばかり何件も一緒に持っているので、阿吽の呼吸で連携をしています。

訪問すると、やはり痛みはかなりひどく、寝返りも無理な状態とか・・。

娘さんには介護は望めないので、週末と言う事もありやはり入院を考えました。

が・・。

一番受け入れてくれそうな病院では、ブラックリスト入りしており、きっと断られると思います。
無理やりどこかに入れてもらっても、きっとまた入院先で大騒ぎをおこし、帰されてしまう事は目に見えています。
もし、正直に今までの経緯や入院中の予測される行動を伝えれば、絶対断られるに決まっているし、逆に何にも伝えずにお願いしたら、きっと信用問題で今後の患者さんの受け入れにも影響してくるかもしれません・・。
しかも、救急隊にも超有名なご家庭なので、行く先を見つけるのは至難の業です。

う~ん。
家にいてもらうしかない。

ということで、ケアマネさんにご協力を願って、押さえてもらい(手や足が出るのでとても危険なので)座薬を入れ説得してなんとかオムツも装着しました。
尿器で排尿を促すと100CCほどの濃縮尿。
痛みで動けず水分もとれず、やや脱水傾向なんでしょうが、とても点滴などさせるはずもなく、とにかく経口で飲んでいただくしかありません。
枕元に水分と当座の食糧を置き、家での安静としました。
さすがに本人も不安になったのか、帰ろうとする二人に「もう帰るのか?明日も来ていいぞ!」と言ったとか・・・

というわけで、翌日からはヘルパーを朝夕に設定しました。
座薬のために訪問看護を朝夕入れるのは問題なので、主治医に内服で疼痛コントロールをお願いしました。
今朝、主治医より「腎機能もあまりよくないので、内服一日1回でいきます。」とのこと。
こういう時は、本当にヘルパーさんには頭が下がります。
やはり、日常生活で一番重要なのはヘルパーさんですね。

明日は、担当ナースが見に行ってくれるとのことなので、お任せになりました。

それにしても、時々こういうケースに出くわします。
きっと、どこの事業所にもこういうケースはあると思いますが、本当に受け入れ先がなくて困ることがあります。
なんとか家で見れればいいのですが、在宅がもう不可能となれば、他県の遠い病院や施設に行って頂くこともあり、いくら何でも・・と思う事もあります。



それにしても、なんだかなぁ・・。
自分の人生だから、なんと思われようと好きに生きればいいと思うのだけれど、やっぱり生き方とかって人生の最後に集約されるなと思います。
自分が良ければそれでいいのだけれど、どうせなら周囲から心配されたり愛されて過ごしたいし、最後にはみんなに「ありがとう」と言って死にたいなと思います。


話は変わって・・

最近瀬谷にカレーの専門店が出来たとスタッフが教えてくれました。
インド人がやっていて、ナンとライスは食べ放題だとか。
娘に話したら行きたい!と騒ぐので行ってみました。

瀬谷駅の南側、美容院アッシュの裏、湘南ゼミナールの1階です。

名前は・・『ナマステ』って。ちょっと笑えます。
         

店の前でメニューを見ていると、きれいな顔をしたインド系のお兄さんが「どうぞ」と。

店の中のお兄さんもシェフもみんなインド人(もしかしたらネパール人?)

ちょっと安っぽい感じの作り、壁の黄色も天井のレイアウトも、それがいかにもインドっぽいというか、いい感じなうえに、お兄さん二人すごくイケメンなんです。

で、娘がチキンカレーのセット(カレー、ナンかサフランライス、サラダ、飲み物)で750円。私は、キーマカレーセット880円(だったと思います。)

ナンは、窯で焼きたての熱々、そしてデカイ。

焼き立てナンの美味しいことったらありません。
フワッフアとパリッパリの混在。
カレーは普通の辛さにしてもらいナンにつけて頂きました。
これはキーマカレー 
実はカレー嫌いの娘ですが、めずらしく全量摂取でした。
美味しかったですよ~。
ナマステ。


在宅でのチーム医療

2011-05-12 23:04:14 | 訪問看護、緩和ケア
4月いっぱいでめぐみ在宅クリニックを退職されたS先生が、私たちに置いて行ってくれたもの。
それがサイボウズライブの活用です。

今、数人の患者さんをサイボウズライブを活用することで、すごくタイムリーにサポートしています。

たとえばAさんのチーム。
主治医、クリニック看護師、訪問看護師、ケアマネ、ヘルパー、薬剤師、栄養士、歯科医師、訪問入浴が毎日情報交換をしています。
目標は、気切を閉じ、経口摂取が出来るようになること。
そして、少しづつ前へ進んでいます。

Bさんは、主治医、クリニック看護師、訪問看護師、ケアマネ、ヘルパー、薬剤師、そして画期的なのが大学病院の主治医も参加してくれていることです。
毎日、誰かが更新するたびに、メールに連絡が来ます。
そこを開き、お互いの情報を交換します。

今、腎瘻の閉塞が頻回なBさんのために、対応について一日何回もネット上での話し合いが行われています。

もちろん患者さんには承諾を取っていますし、もともと誰がどんなチームで、どんなパスワードを使っているかもわからないので、関係者以外存在すらわかりません。
セキュリティの安全性も高くなっています。
また、全員やっているわけでもなく、チームケアが重要な何人かの患者さんに限定しています。
ですから、普通のメールで状況報告や意思の疎通を図るより、またFAXで連絡を取ったりするよりも、セキュリティーは安全と言う事になります。

毎日の変化、たとえば褥瘡の患者さんの創の変化も、添付の写真でわかりますし、検査結果などからの治療方針も、すみやかにチーム全体に共通理解され、同じ方向でケアが行われます。

ここに、大学病院の先生も加わり、今とてもいいチームが出来上がっています。

本当は、他にもこういうチームケアが必要な患者さんはいっぱいいますが、主治医にその気がなければできないですからね。

とにかく柔軟な発想や好奇心、安全を見極めたうえでのチャレンジができるというのも、在宅では重要だと思います。
在宅は、事業所が違うと同じ患者さんと関わるのに、てんでバラバラになりがちですが、仮想空間でのケアカンファレンスを毎日開いているのと同じ効果がありますから、チームみんなが同じ情報をもって、それぞれが専門性をもって分担して関わることが出来るのです。

電子カルテの時代、在宅でもITをもっと有効活用していくべきだと思います。

サイボウズ上での患者名も、仮名であったり○山○男であってもいいわけで、チームの中でだけ了解していれば問題ないので、さらにセキュリティーに不安がある方は、もっと暗号化するなどしてもいいかもしれません。

現在、褥瘡などデジカメで撮った写真を主治医とメールでやり取りしている事業所は多いと思いますが、それよりは安全性が高いので、もっと在宅で普及していくといいですね。

そのおかげで、腎瘻の洗浄など、大学病院の先生が指導を買って出てくださったので、来週はクリニックのナースとS大学病院まで行ってきます。
ついでにその病院の連携室ナースとのアポもとれたので、連携体制を深められるように話し合いたいと思っています。

毎日いろんなところに顔をだし、たくさんの人たちと出会います。
そして、知り合った人から、その知り合いへとつながっていき、意外な情報をもらったり、新しいドレッシング材の開発に協力したり、山ほどのサンプルを頂いたり・・。
どんどん広がっていく世界にびっくりしながら、それにおじけずく事の無いようにいいもの、新しいものを吸収できたらいいなと思います。


増えたり減ったりが難しい。

2011-05-11 22:43:50 | 訪問看護、緩和ケア
訪問看護に限らず、ヘルパーさんだって訪問入浴だって、クリニックだってそうだとは思いますが・・。
ゴールデンウェーク前、いっぱいいっぱいで新患さんをお引き受けして、どうにもならずにお断りした方もいるのに、明けて落ち着けば今度は勤務表のあちこちに空きが目立ちます。

休み中に入院されたり亡くなられたりで、急に空きが出てしまいました。

新患さんも、お受けしていますが、それでもまだ余裕があります。

う~ん

毎度同じことの繰り返しですが、増えるときに一気に押し寄せてきますし、亡くなるときには次々と亡くなられます。

それも、一人のスタッフの受け持ちが一度に減ってしまったりするので、その調整にも頭が痛いです。
「患者さんお願いします!」と言われても、曜日が合わなかったり、時間が合わなかったりで、担当制のデメリットですね。
でも、いい機会だから、同行訪問でほかの人のスキルを学んでもらったりしています。

それにしても、患者さんが増えたり減ったりするたびに、勤務表を睨みながら悩んでしまう私は、肝っ玉の小さい管理者ですね・・。

今週の新患さん2名は、すでに担当が決まりました。
金曜日の新患さんも、すぐに振れそうなのでいいとして、それでもまだ何人かは受け入れ可能だなんて、ちょっと久しぶりです。
休み前にお断りしていたので、いつまでもいっぱいだと思われていることがあるので、受け入れ可能の連絡を始めました。

来週からは看護学生さんも来ますし、わさわさとしてくると、同時にややこしいご依頼が立て込んでくるのが世の習いです。
今のうちに、出来ることはやっておかないとね。


ところで、腰を痛め泣く泣く仕事を辞めたスタッフから、超うらやましいハガキが来ました。

ハガキには、広々とした庭に和風ですっきりとした平屋の家の写真があります。
転居のご挨拶状です。

写真の下には「終の棲家」の文字が・・。

彼女は私よりもずっとお姉さまで、子供たちも独立して悠々自適の生活をされていました。
訪問看護はすごく楽しくて、大好きだと言っていましたが、腰を痛めて退職し、時々美味しいパンを焼いては差し入れてくれていました。
今回、かねてよりご主人の「退職したら妻の実家の富山で、自然に囲まれて自分で野菜を作りながら暮らしたい。」という夢を実現させたのです。

いや~。憧れのスローライフっていうやつですね。

老後、夫婦二人でのんびりと、自然のなかでストレスフリーな生活・・。
夏には庭に夏野菜が実り、冬は雪の中から野菜を掘り出して、時には海へ釣りに出かけて、たまに子供や孫が押し寄せてくる・・。
いいなぁ~。
みんな、一様にハガキを見ながらため息です。
そりゃあ、腰痛なんて治ります。

私も夫とよく話します。
いつか、気候温暖にして風光明媚な海も山もある場所で、自給自足で暮らしたいね~。
なんて・・。

でも、ちゃんと実現している人もいるのだから、私も夢は持ち続けたいと思います。

とりあえずは、目先の山積の問題を、一つ一つクリアしなければだめですね。
明日は、今日残した仕事を絶対かたずけよう!!

・・とりあえず、声に出してみました・・。頑張ります。