老人(としより)の目(『ある年寄りの雑感』)

「子どもの目」という言葉がありますが、「年寄りの目」で見たり聞いたり感じたりしたことを、気儘に書いていきたいと思います。

斑入り源氏菫(ふいりげんじすみれ)

2011-10-30 14:43:00 | インポート
今日は10月30日だが、鉢植えの「斑入り源氏菫(ふいりげんじすみれ)」の花が一つ、昨日咲いた。スミレは春咲く花だろうから、その時期でないのに咲く、狂い咲きというものであろう。
花の名前は知らなかったが、ネットで調べてみて分かった。初め、「斑入り麓菫(ふいりふもとすみれ)」かと思ったのだが、花の色が白ではなく濃い紫なので、「斑入り源氏菫(ふいりげんじすみれ)」だろうと判断した。

このスミレは、庭の片隅に幾つかの株が姿を見せていたのだったが、気がついてみると、いつのまにか数が少なくなっていて、今年の夏はわずかにひと株だけ小さな葉を見せていたので、これは大変と、急いで植木鉢に移して、水やりを忘れないようにして大事に扱ってやったのだった。

そのためか、すくすく葉の数を増やして、小さな葉まで数えると十四、五枚ほどになった。努めて陽に当てるようにしたので、春が来たのかと勘違いして、思わず花をつけてしまったのでもあろうか。それとも、手厚い取り扱いに感謝して、その時節でもないのに、お礼に花を見せてくれたのであろうか。
よく見ると古い花茎らしいものも見えるので、知らないうちに幾つかの目立たない花をひっそりと咲かせていたのかもしれない。

今年の冬をなんとか無事に過ごさせて、来年、株が殖やせたらいいが、と考えている。
  
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