すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

藤原邦達先生の訃報と・・・

2015年07月25日 | 日々思うこと

市民活動の大きな指針でもあったお二人の先生の訃報が届きました。カネミ油症事件を原点に環境汚染や食の安全性について研究し、常に消費者の立場で大きな役割を果たしてこられた食品衛生学(医学博士)の第一人者の藤原邦達先生(享年87歳)の訃報が一昨日に届きました。

藤原邦達先生は、家庭栄養研究会の顧問として30年以上の長きにわたりご指導をいただき、かなり前に一度お会いしたことがあります。先生は2008年の『食べもの通信』の財政難による休刊の危機の折、合同出版社を紹介していただくなど、暖かい助言がなければ今日の『食べもの通信』の継続・発展はありませんでした。

そして昨日、哲学者で反戦平和を追求し続けられた評論家の鶴見俊輔さん(享年93歳)の訃報です。護憲を掲げ、2004年に結成された市民団体「九条の会」で、大江健三郎さんや故・小田実さん、故・井上ひさしさんらと共に呼びかけ人で、“思想の巨人”とも言われた方でした。市民運動のリーダーとして晩年まで民主主義の力を信じ、「民主主義は完全に成立することはない。追い込まれて盛り返す。そのパワーが重要なんだ」と話していました。

夕方、友人の家を訪れると黒姫山をバックに大きなムクゲの木が白い花をいっぱい咲かせていましたが、白いムクゲの花は珍しいようです。藤原・鶴見先生とも京都府にお住まいでしたが、お二人にささげる思いで撮りました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。 

そんなことで今日は市内をあちこちと動き回り、夕方の帰宅途中できれいな夕日が目に入りました。運転をしながら水平線に沈む瞬間には間に合わず、県道姫川橋の上から日没直後に撮りました。穏やかな日本海に“陽はまた昇る”・・・、子どもたちの輝く明日のためにも平和憲法を活かし、今をしっかりと生き抜いてゆかねばなりません。

明日は午後1時半から、糸魚川地区公民館で「九条の会糸魚川」の結成10周年記念講演会です。10年前にご一緒に会を立ち上げた村山常雄さん、人生の最後の病床でも「平和を守れ」と訴えていたその壮絶な生き方に続き歩んでゆきたいと思います。