すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

「戦争法案」強行採決と公務員の憲法9条アレルギー

2015年07月06日 | 日々思うこと

一週間のスタートは朝からどんより雲で、このところの安保関連法案の審議中継やTV番組を視聴する度に私もどんよりと気持ちが重くなっています。政府・与党は安保関連法案を丁寧に説明する方針でしたが、毎日新聞の世論調査(4・5日)では国民の8割以上が説明が「不十分だ」とし、第2次安倍内閣発足後初めて支持率と不支持率が逆転です。

そして本日の安倍首相、「政権与党におごりや油断が生じれば、国民の信頼は一瞬にして失われ、政策実現にまい進することにより、国民の皆様の負託に応えていきたい」と・・・。多くの憲法学者をまったくの無視で、平和外交への努力政策も見えません。戦争は人を狂わせるとはこのことで、今まさに戦時中にあるかのごとく安倍政権は狂ってしまい、この15日にも衆院特別委員会で強行採決し、その後は衆院本会議で可決という動きに身震いです。

ジワジワと戦争への足音が教科書検定からも伝わりますが、自民党の文部科学部会は2日、選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げる改正公職選挙法の成立で、学校教育のあり方をまとめました。公立学校の教員の政治的行為の制限を強化し、違反には罰則を科すための公務員特例法の改正を盛り込んで、今月中に政府に提言する方針です。“教育は国の根幹”、かってのナチスがどのようにして全体主義(ファシズム)をつくりあげていったのか、日本も今その方向へ進んでいることをどれだけの人が感知しているでしょうか。

ご近所の畑のヒマワリの花がいつの間にか咲き出しています。ヒマワリのバッチを着ける多くの弁護士も安全保障関連法案には反対です。

「九条の会糸魚川」は結成10周年にあたり、弁護士の平山知子さんを講師に記念講演会を開催します。

日時:7月26日(日)午後1時30分~4時

会場:糸魚川地区公民館3階大ホール(糸魚川市横町1-14-2)

演題「女性も男性も人間らしく豊かに生きる~日本国憲法って素晴らしい!~」

講師:平山知子さん(東京大学法学部卒業 1966年弁護士登録 2004年に東京新宿区に「あかしあ法律事務所」開設 元日弁連「両性平等に関する委員会」委員長)

広く市民に伝えたく糸魚川市“おしらせ版”への掲載をお願いをしましたが、「市の後援でないので」と断られました。後援となると市はこれまで憲法や“9条アレルギー”で、「9条の会」を出さずに実行委員会ならばOKという何だかお笑いの世界のような事例があります。

ちなみに平成19年6月28日の糸魚川市平和都市宣言」では、「市民とともに平和と安全を求める誓いを新たにし、核兵器の廃絶と戦争のない真の恒久平和を願い、ここに平和都市を宣言します。」と・・・。 戦後70年、大半の人たちは生まれた時から平和な社会で育ち今日に至りましたが、これは平和憲法があればこそであることは誰もが周知していることです。憲法を遵守すべき公務員も地方から崩れていることを痛感で、「平和都市宣言」の糸魚川市で市民とともに戦後70年目の行事などがどこにも見当たらないのはなぜでしょうか。