すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

記録的な大雪とソチ五輪の狭間で・・・

2014年02月11日 | 日々思うこと

先週土曜日から日曜日未明に太平洋側に降り続いた記録的な大雪は、都知事選へ大きな影響を与えて投票率が過去3番目の低さでした。雪に不慣れな都民にとって投票所への足が遠のいたことが主な原因とされていますが、そんな悪天候の中で組織力のある候補者にはプラスであったと10日夜のNEWS23が伝えていましたが、地方選挙でもよくある事例です。そして月曜日夜のTV各局の都知事選についての扱いはすこぶるあっさりとしており、首都圏での記録的な大雪や開会式を終えたソチ五輪を中心にした内容で少し驚きました。

また驚くといえば、投開票日夜8時過ぎのTV画面の「舛添氏当選確実」の速さもさることながら、NHKの出口調査で20代の有権者は舛添氏に続き、2番目に田母神氏に投票していることでビックリしました。安倍首相にも考えが近く、日本の右傾化ナショナリズムを象徴している候補者だけに、戦争ゲームで育った若者たちへ一種の怖ろしさと、忍び寄る戦争前夜の足音が伝わる思いでした。

ところで10日の衆院予算委員会で安倍晋三首相は、東京都知事選で脱原発を主張した候補が敗れたのを受け、原発再稼働には強気のようで原発輸出にも積極姿勢です。さらに「周辺国やアジアで原発が新設される際、福島第1原発事故の経験と教訓を共有してもらう・・・」と、福島第一原発の検証と総括がないままでの無責任な発言です。


そして都知事選を終えた小泉元首相といえば、これからも「原発ゼロ」の国造りを目指してゆくと心強い言葉でした。そんなことで私ももう一度、フィンランドの最終処理場「オンカロ」の映画『100,000年後の安全』を視聴しました。原発を推進する人も反対する人も、今の私たちの豊かさと便利さのために未来に責任を持たなければならないこと、最終的には放射性廃棄物を処理する責任義務があることが伝わってきました。「3・11」まであと一ヶ月でまる3年という中で復興も進まず、東北の被災地や仮設住宅も記録的な大雪に見舞われた日本中が震える2月の余寒です。