すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

春が訪れない(?)核燃の村

2014年02月15日 | 日々思うこと

先週末に続き関東甲信越地方に降り続いた雪は交通機関にも影響を与え各地に被害が出ています。水分の多い重い雪は屋根をも崩壊させる威力で雪国でも要注意です。二日前には春の訪れを感じていたものの近くの児童遊園地もまた白くなってきましたが、降っては消える自然の営みを繰り返して春が訪れる雪国の光景です。

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春がいつまでも訪れない青森県六ヶ所村を特集したETV特集「核燃の村・苦悩と選択の記録」の再放送を深夜に釘付けです。これは“過疎と出稼ぎの村”の40年に渡るNHK取材で2006年に放送され、アーカイブスでついこの間にも一度観ていたのですが今夜はしっかりと視聴しました。 国策に翻弄され続けた六ヶ所村、先ず世界最大の開発といわれた
「むつ小川原開発計画」により村民は大枚を手にしたものの巨大計画はとん挫し、多くの村民は失業とともに御殿のような家を手放してきました。

そこへ持ち上がったのが核燃の村としての選択で、
日本各地の原発から使用済みの核燃料が運ばれてくることで村には経済的な豊かさがもたらされてきました。しかしこの間、開発推進か反対かで村の人間関係には大きな亀裂が生じ、人々の絆を寸断してきた核燃の村の苦悩の歳月を見つめた質の高い番組でした。


今、海外メディアからもNHK経営委員“お友だち人事”の資質と言動への批判が高まっていますが、このような原発などの国策に関わる教養番組は、これから先も大丈夫なのかとつい余計なことを考えてしまいました。そして公共放送は政権政党に左右されることのないようにと願わずにはいられない深夜です。また14日付け信濃毎日の社説は「NHK問題 任命責任が問われる」でした。http://www.shinmai.co.jp/news/20140214/KT140213ETI090005000.php