すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

国際的にも非難される発言と行為

2014年02月21日 | 日々思うこと

このところ天気の悪い日にはできるだけ外出を控えており、昨20日は衆院予算委員会質疑を視聴です。午後からは日本維新の会の山田宏衆院議員が従軍慰安婦問題で93年の「河野談話」を取り上げたので、昨年の橋下維新の会代表の女性蔑視発言やNHK籾井会長の失言もあり注視しました。山田議員は質疑の冒頭から日本軍による従軍慰安婦の存在を否定し、当時の石原元官房副長官が参考人として出席して強制連行を裏付ける証拠はなかったと言い出すのでビックリです。さらにこの問題だけに1時間をかけて政府に迫り、根拠となった韓国人元慰安婦16人の証言内容を検証する設置検討という運びになり、今この段階でなぜもう一度掘り起こさねばならないことなのかと彼らの歴史認識に呆れるばかりです。


夜になって、東京五輪・パラリンピック組織委員会の会長を務める森喜朗元首相の浅田真央選手への配慮を欠く発言ニュースです。安倍首相に近い人たちの一連の発言といい、「世界一の東京五輪」をめざすという中で、どうして
こうも続くのかと恥ずかしく思います。そして深夜はフィギュアスケート女子のフリー演技に釘付けでした。ショートプログラムで出遅れた浅田選手は、こん身の見事な演技でメダルこそなかったものの日本中を感動させたのではないでしょうか。

Photo 

写真は昨年夏に米ロサンゼルス近郊のグレンデール市中央の公園に設置された韓国人従軍慰安婦を象徴する少女像です。ソウルの日本大使館前に設置された少女像のレプリカで、韓国系市民団体から寄贈されたそうです。従軍慰安婦問題を語るとき、私は10数年前に女性学を一緒に学んだ仲間たちと上越市立高田図書館で「ハルモニ絵画展」を開催したことを思い出します。元慰安婦のハルモニ(おばあちゃん)らが書いた数十点の絵は、日本国内の確か5ヶ所ほどで開催され、新潟県民会館で展示を終えた絵を上越市までボランティアで運んでくださった人や、飾り付けを手伝ってくれた人たちなどが頭を過ぎります。

まだ少女だった頃のハルモニたちのその稚拙な絵から、言葉では表現できないものが伝わって多くの人たちの心を打ち、戦争とは人権侵害そのもので被害者にも加害者にもなってはいけないということを歴史から学んだ一つでした。またこの絵画展を機に県内の友人らが韓国の被害女性たちが共同生活を行なう福祉施設「ナヌムの家」を訪れたりと、隣国がより近くなり今日に至りました。そして今日は都内の多くの図書館で「アンネの日記」の関連書籍が破られていたという悲しいニュースです。本書は平和のバブルでもあり、中学生の頃に読み耽けったことを思い出します。このところ、従軍慰安婦発言といい国際的に非難される国内での一連の行為をとても残念に思う週末です。