すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

戦後70年目のドイツと日本の首相の違い

2015年05月08日 | 日々思うこと

今日も朝から風もなく穏やかで、2ヶ月ぶりに能生棚口地区の「えほん」での陶芸教室へ出かけました。国道8号から県道246号に入り能生川とほぼ平行して車を走らせ、上流の須川橋を渡るとこの辺りの田植えはこれからです。

陶芸教室が少し早めに終わったので、ここより上流にある棚口温泉市直営の「権現荘」の改築現場を見て、さらに山奥の西飛山地区まで足を延ばしました。道路沿いの日陰にはまだ雪が残ってまばゆい新緑に目をうばわれ、正面には5月10日まで営業予定という残雪のシャルマン火打スキー場とその奥には妙高に連なる火打を望むことができました。

こんな爽やかな季節に、おぞましい政治の世界のことは避けたいものですが、世界が注目する安倍首相の「戦後70年談話」が気になります。去る5日付けの新潟日報6面では「検証・村山談話」の特集で、歴史認識をめぐる歴代内閣の動きを年代を追って詳細に掲載で、安倍首相のコロコロと変わる言動に危うさが伝わってきます。

コロコロ変わるといえば庭の東側の塀沿いのツツジも満開で、ミツバチなどの交配で花の色が混色になってきました。ツツジに限らず珍しい良い品種はなかなか増えず強い遺伝子が残るようですが、日本中が“安倍カラー”一色に変わってはならないと痛感です。

そんなことで第一次安倍政権が発足した06年当時、「村山談話は私の内閣でも生きている」と明言し、退陣した翌年には雑誌の対談で「村山さんの個人的な歴史観に日本がいつまでも縛られる必要はない」と・・・。「個人的」と受け止めている点も問題ですが、先月20日には村山談話の侵略やおわびに関して、「同じことを言うのであれば、談話を出す必要がない」と発言です。

一方、ドイツのメルケル首相は第2次大戦の終戦から70年となる8日を前に、過去と向き合う決意を示す映像を政府ホームページで公開です。ナチスのホロコーストなどを念頭に「われわれには注意深く敏感に対応する責務がある。歴史に終止符はない」と、歴史教育の重要性を強調していることが日本との大きな違いです。