すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

これでよいのか!?安全保障の歴史的大転換!

2015年05月14日 | 日々思うこと

今日も熱中症になりそうな暑さで、久しぶりに書店へ出かけました。目的は二つで、上の孫の誕生日プレゼントの国語辞書の購入と、もう一つは「週刊ポスト」最新号の立ち読みです。新聞広告の見出し『安倍晋三 「二つの血脈の狭間で」誰も知らない“独裁者”の生い立ち』とあれば読まない訳にはいきません。本誌で「自民党史上初となる首相再登板を果たしてからの安倍首相は、時に党内からも“独裁者”との批判が上がる。」と書かれ、その幼少時代の生い立ちに迫る興味深いシリーズ1回目でした。 

安倍首相は去る3月の衆院予算委員会で現行憲法を「GHQ(連合国軍総司令部)の素人がたった8日間で作り上げた代物」と評し、「原案が(憲法学に精通していないGHQ関係者により)短期間に作成されたと述べていました。では首相自身は憲法学者なのか、そうではあるまい、精通している訳でもなく、立憲主義も正しく理解できない彼こそが素人ではないだろうかと・・・。

当ブックマークの「雪の街だより」ブログ主の馬場弁護士も「改憲のための改憲論議」で、『憲法の本質を国民の権利と自由とを守ることを目的とする立憲主義憲法にあると考えると、現日本国憲法は必要以上のものを定めており、改正の必要はまったくない。』と書き込んでいました。

写真は市内の「かねこつつじ園」で、2軒目の書店で希望の辞書を求めてから立ち寄ってみました。遠方の福祉施設の人たちも訪れて白いつつじの丘をバックに記念撮影です。

そして本日、安倍内閣は臨時閣議で集団的自衛権の行使や、地理的制約なく自衛隊の海外派遣を可能にする安全保障関連法案を決定し、「平和安全法制整備法案」と武力紛争時に米軍など他国軍への後方支援を行うための新しい「国際平和支援法案」の2法案を明日15日に国会に提出です。憲法9条に基づく専守防衛を根幹としてきた安全保障政策の歴史的な転換に道を開くことはいうまでもありません。

また当ブックマークのもうお一人「私日記 のびる~新潟より~」のブログ主は、『1894年8月1日、明治天皇は清国に宣戦を布告。理由は「東洋平和のために」である。清国も宣戦「韓国民の苦しみを救うため」東学党の乱はすでに収まり、出兵の口実はなくなっていたにもかかわらずである。戦争の口実などいかようにも作り出せるという好例である。』と書き込んでいました。

事あるごとに「国際貢献」や「国民の命と暮らしを守る」と言いながら、国会の数の力でとんでもない道へと進んでいる安倍首相、今日の会見では「日本の安全が強化され、同盟国である米国の戦争に巻き込まれることは絶対にありえない」とまるでヒトラーのようで、その生い立ちから“独裁者”たる所以を感じてしまう一日の終わりです。