すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

地殻変動と原発再稼動への不穏な動き

2015年05月30日 | 日々思うこと

土曜夜9時からのNHKスペシャル「戦後70年 ニッポンの肖像 豊かさを求めて」に間に合うよう、急いでお風呂から上がると画面は地震速報なのでビックリです。震源地は小笠原諸島西方沖で地震の規模(マグニチュード)は8.5と推定で、関東地方など広い範囲で揺れを観測したと報じています。29日の鹿児島県の口永良部島の噴火といい、このところ頻繁に起こる地震に日本列島周辺の地殻はどうなっているのかと案じてしまいます。

国内の原発はすべて停止中とはいえ核燃料があり地震が起こる度に案じてしまいますが、それでも政府と原子力規制委員会と電力会社の原発再稼動への強かな執着には驚くばかりです。その一つが新潟日報の月刊「CARREL(キャレル)」の最新号で、オープンガーデンを楽しむ特集に目を通してゆくと驚くページに出会いました。

「一年間の電力消費量はどのくらいなの?発電のための燃料費が増加しているってホント?」の4ページに及ぶイラスト入りで、“ちょっと知りたい もっと知りたい”Q&Aの内容です。「再生可能エネルギーはどうなっているの?」では「 火力発電をするための燃料費は、原子力発電の停止前よりどのくらい増えているのですか?」に「 火力発電による代替としての燃料費は、2014年では3.7兆円増加していると経済産業省では試算しています。1日当たりに換算すると100億円増加になります」と最後を締めくっているではありませんか。 

この編集スタイルについて日報社へ意見を届けようと思っていたら何と東京電力の広告ページで、これではクレームのつけようがありません。見開き2頁の掲載料はかなり高額であることは確かですが、それにしても「CARREL」は女性たちに人気の生活情報誌だけ、原子力エネルギーに疑問を抱かない読者に「なるほど」と再稼動を思い込ませる東京電力の不穏な動きに、福島原発事故による被災者への賠償や事故検証はどうなっているのかと叫びたい気持ちになりました。

叫びたいといえば、28日の衆院特別委員会での民主党の辻元清美議員で、安全保障関連法案への熱き思いが伝わってきました。辻元議員の機雷掃海で日本がテロに狙われ、自衛隊にも死傷者が出るリスクが高まるのではないかとの質問に、安倍首相が「早く質問しろよ」とヤジを飛ばし審議が一時中断しましたが、メディアは“つまびらかに”伝えないので首を傾げてしまいました。

「国民の皆さまに丁寧に説明し理解をしていただく」と何度も繰り返す首相ですが、この人が言う「国民の皆さま」とは自民党支持者だけなのでしょうか。野党女性議員の質問とはいえ人を見下した首相の人間性に、地殻変動とともにますますの危うさが伝わってしまいます。

写真は近くの市道沿いのハマナスで、年々花が少なくなって今では群生を見ることがなくなってしまいました。これは管理不足によるところが大で、野放しでも花をいっぱい咲かせるオオキンケイギクとは大違いで、雑草の中の深紅のハマナスが愛おしい昨今です。