すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

“憲法破壊のクーデター”と政治家の言葉

2015年05月26日 | 日々思うこと

安全保障法制の関連法案の審議入りを前に、野党の「自衛隊の活動範囲が広がり、リスクが高まる」との批判に、安倍首相の「木を見て森を見ていない」発言には驚きました。いつの世も政治家の言葉は重く、首相自身は森の中の一つ一つの木(事例)が分かっているのだろうか、その個々の木に自衛隊員の命がかかっていることを見落としてはなりません。

そして今日からいよいよ衆院本会議で審議入りで、国のカタチが大きく変わる安全保障の大転換とあって注視です。安倍首相は自公与党議員の質問にも常に原稿を読んでおり、「政治家は平和は願うだけで終わってはだめ、果敢に行動していかねば」と・・・。歴史認識の希薄さには驚くこともないようですが、戦後70年間の日本は他国と戦わずして国民の命と暮らしを守ってきたことがどこかへ吹っ飛んでいるようです。さらに「切れ目のない法整備で抑止力を高め、国民の安全リスクを低くしていく」と法案の意義を強調で、気づかないうちに数の力による“憲法破壊のクーデター”が進んでいます。

写真は京成バラ園の「バイランド」で耐病性抜群の四季咲きで、隣りの孫たちの新居の駐車スペース横に植えました。昨秋に何輪かが咲き、冬を越して今また咲き誇り四季咲きであることが分かって「選んでよかった」の思いです。

分からないといえば国も地方も政治家の言葉で、糸魚川市議会19日の臨時会で正式に議長に選ばれた倉又稔氏(68・創生クラブ)は議長就任に当たり「地方議会は住民を代表する唯一の機関であることを肝に銘じ、議会の権威を高めるべき努力をしたい」との挨拶でした。一見何気ないようですが「権威」という言葉に首を傾げ、議会に権威などは不要ではないのかと受け止めた人も多いようですね。ちなみにWeblio辞書三省堂)で権威とは① 他を支配し服従させる力。 「親の-ーを示す」 「 ー-が失墜する」 です。

現在の糸魚川市議会は19議席の12議席が国の流れを受ける自民党保守会派ですから、市民から「大政翼賛会のようになった」と言われても仕方がないようです。また合併後の新市議会で異例の2回目の就任となった倉又議長、議会で一番の“右より議員”とあってか「彼らしい言葉だ」と皮肉な見方もあるようですね。

しかしここでは議会の権威を高めるではなく、市民代表として議会の権能を高めるべく努力が求められているのではと素朴な疑問です。そんなことで私が現職議員なら、また議会運営委員会で“吊るし上げ”られるところですが、批判がなくなったら民主主義は終わりで、税金のムダづかい集団に他ならぬことを肝に銘じてゆきましょう。