すずきせいこの「日々雑感」

政治や暮らし、孫のことから平和・原発問題まで“本音でしなやかに”・・・

党首討論、「つまびらかに存じ上げない」安倍首相

2015年05月20日 | 日々思うこと

日曜日の「食の嵐」が去ってまた静かすぎる街に戻りました。このイベントでどれだけの人が新幹線を利用したのか気になるところです。新幹線といえば上京の度に車中でお土産に「北陸新幹線サブレ」を求めます。金沢城や新幹線W7系、金沢→東京の切符が表記されたユニークさで、お味もよく確か税込み510円というお手ごろ価格です。

このところ須沢海岸の散歩でハマヒルガオの花が目に留まります。多年草のハマヒルガオが咲き出すと初夏を感じ、日本海を見ながら沖縄を思います。そして今日の都内の日本記者クラブでの翁長知事は「新基地建設は造らせない。工事を中断をして話をしてもらいたい」と主張し、名護市辺野古への新基地建設を中断すべきだと明確な言葉でした。

ところで本日の国会での党首討論は先ず、1月に就任した民主党の岡田代表と安倍首相の初めての対決で、岡田代表は新たな安全保障法制に集中です。国の根幹に関わる大問題だけに、安倍首相の歯切れの悪いあいまいさに驚きました。岡田代表は自衛隊の後方支援について「リスクは飛躍的に高まる。きちんと説明すべきだ」と迫ると、安倍首相は「安全が確保されている場所で後方支援をする」と反論で、さらに首相は「戦闘に巻き込まれることがなるべくないような地域を選ぶのは当然のことだ」と、「???」・・・。

また岡田代表は新たな安保法制に関し「平和憲法が揺らぐのではないかと国民の不安がある」と指摘、しかし安倍首相は「日本の意思に反して戦闘に巻き込まれることはない。巻き込まれ論はありえない」と強調です。それならば今なぜ新たな法整備が必要なのか、これまでのPKO協力法や後方支援・周辺事態法などで充分に対応できるのではないのかと素朴な疑問を抱きました。

共産党の志位委員長は安倍首相の歴史認識やポツダム宣言を問い質すと、首相は「ポツダム宣言をつまびらかに承知をしているわけではないが・・・」、「私はまだその部分もつまびらかに存じ上げませんので、直ちに論評することはできない」と述べ、討論は最後までかみ合わないまま終了です。この「つまびらか」という普段あまり使わない言葉は漢字では「詳らか」ですが、こんな答弁で国民は納得するとでも思っているのでしょうか。政府・与党は今、安保法制の国会審議を80時間程度で終わらせようとしていますが、PKO協力法の時は190時間だったそうで、国民の理解を置き去りにしてはなりません。