隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0427.ポワロの事件簿2

2003年09月07日 | 短編集
ポワロの事件簿2
POIROT'S EARLY CASES
読了日 2003/9/7
著 者 アガサ・クリスティ
Agatha Christie
訳 者 厚木淳
出版社 東京創元社
形 態 文庫
ページ数 254
発行日 2001/04/27
ISBN 4-488-10507-6

 

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面白そうな国内のミステリーが次々と目の前に現れ、こうした古典的名作に目が届かない。クリスティ作品は本書でようやく6冊目となった。この創元推理文庫に収められた短編は、1923~30年に書かれた初期の作品だが、僕はいずれも初めて読むものばかりだ。しかし、これらの作品はデヴィッド・スーシェ氏の主演によりドラマ化されており、僕は全てそちらを先に見ていたから、読んでいるとドラマのシーンが浮かび、初めてのような気がしなかった。

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本書は、「ポワロの事件簿2」となっておりこの前に第1集があるようだが、例によって僕は古書店で手に入ったものから読むので、なかなか順序よく読むことが出来ない。この短編集で、クリスティ女史が生んだ世界的な名探偵ポワロの、気障で、お洒落、自尊心の塊のような、それでいて憎めない、というような魅力が、余すところなく描かれている。ちょっと見では、鼻持ちならないような小男のポワロが、後世までその人気を保ち続けているのは、灰色の脳細胞を駆使しての事件解決ということの他に、そうした数々の魅力であろう。

 

収録作と原題
# タイトル 原題
1 戦勝舞踏会事件 The Affair at the Victory Ball
2 料理女を探せ The Adventure of the Clapham Cook
3 マーキット・ベイジングの謎 The Market Basing Mystery
4 呪われた相続 The Lemesurier Inheritance
5 潜水艦の設計図 The Submarine PlansThe Submarine Plans
6 ヴェールをかけたレディ The Veiled Lady
7 プリマス急行 The Plymouyh Express
8 消えた鉱山 The Lost Mine
9 チョコレートの箱 The Chocolate Box
10 コーンウォールの謎 The Cornish Mystery
11 クラブのキング The King of Clubs




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