隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1454.CUT(カット)

2014年04月08日 | サスペンス
CUT(カット)
読 了 日 2014/03/20
著  者 菅原和也
出 版 社 角川書店
形  態 単行本
ページ数 281
発 行 日 2013/08/31
I S B N 978-4-04-110356-8

 

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の中は僕が考えているほど単純ではなく、大部分の人たちにとっては、思うに任せないのが現状ではないかと感じている。僕にすれば、「天下の回りもの」と言われるものが、一向に僕の所には回ってこないのも、その一環ではないか。
いや、そういうことではなかった。貧乏生活が続くとどうもひがみっぽくなっていかん。僕が気になっているタイトルが、時として図書館になかったりすることを言いたかったのだ。
そういう時僕は、図書館の本はどういう基準で揃えられるのだろうか?と思う。いくら出版業界が不況だとはいえ、毎月、いや毎日か、出版される本の数は並大抵の数ではなかろう。そんな中からどういうことで選ばれるのか、多分それぞれの図書館で基準があるのだろう。そうでなかったら、図書館によって蔵書の傾向に差が出ないだろうから。
しかし、それにしたって三か所の図書館のどこにもないという本が、一つや二つではないのが不思議な気がする。まあ、今度行ったときに係りの人に聞いてみよう。

 

 

係りと言えば、昔僕の娘が「図書館の司書」になりたいと言っていたことがあった。僕はそのころ司書の何たるかも知らずにいたのだが、今ネットで調べると、司書とはかなりあいまいで公式な定義はないようだ。だた、 公立の図書館で専門職としての司書は、図書館学を開講している大学で単位を取る必要があるということだ。
中卒、高卒の人は司書補の講習を受けたのち、3年以上実務経験を踏んで司書講習を受けるのだという。結構面倒なものだ。

幸いにして、本書はNETで検索したら、袖ヶ浦市立図書館にあったので、行って借りてきた。
何だか僕は図書館に無いような本を探して読みたがっているようだが、そんなことはなく、単純にテレビの書評番組などで紹介された本の中から、気になるタイトルをピックアップしているだけなのだ。たまたま、というかいつもというのか、僕の気にするタイトルが図書館にも無いことが多いのはどうしてなのかはよくわからない。
だが、そうした状況を押して探し出した本が、必ずしも面白く読めるとは限らないのが、悩ましいところだ。
いや、本書が面白くなかったおいうわけではないが、最近は僕の鑑識眼もあまりあてにならなくなってきた。以前は今ほど多くの本に注目することもなかったので、たまにこれは面白そうだという僕の勘が外れるということは稀だった。ところが今はそっちこっちでやたらと新作・話題作(と称するもの)が多くなって、できるだけ新しい作家の本を探す僕には、難しくなっているのか?

面白い本を読みたければ、なじみの作家の本を読めば間違いないのだが、できるだけ広く浅く多彩な作家を探して読もうとすると、やはり当たりはずれに遭遇するのは致し方のないことかもしれない。

 

 

イトルのCUT(カット)が示すように、本書はある意味ではサイコ・キラーの物語だ。
と思って読んでいると・・・・。
いや、こういう話は説明が難しい。僕は物語の説明が下手なくせにこうしたブログを書いているから、なおややこしくなるのだ。トリックとしても、シチュエーションとしても、どこかでお目に罹ったことがあるような気もするが、ストーリー展開のプロセスにひかれて、引きずられるように読んだ。カタカナ言葉が多いのは、説明に窮している証拠だ。
余分なことだが、社会福祉法人の役員をしている僕は、常々施設の職員に対して、わかりやすい文章を書くよう言っているのに、こんなわけのわからない文章を書いているようでは人に言う資格はないな。

 

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