隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0578.不安な産声

2005年04月08日 | 本格

 

不安な産声
読 了 日 2005/04/08
著  者 土屋隆夫
出 版 社 光文社
形  態 文庫
ページ数 481
発 行&nbsp:日 1994/10/20
ISBN 4-334-71950-3

 

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標を定めて読書を始めてまもなく、読んだ本を整理しておく為に、この日記とは別にアクセス(マイクロソフトのデータベースソフト)で読書管理と名づけたデータベースを作った。
それともう一つ、平岩弓枝女史のTVドラマに関するデータベースも作っておこうと、しばらくの間、図書館に通って資料を調べていた時、ついでにミステリードラマについても一緒にデータ化しておこうと思い目に付いたのが、渡哲也氏主演の「不安な産声」だった。
原作の著者・土屋隆夫氏については「危険な童話」(112.参照)1冊を読んだだけで、よくは知らなかったのだが、ドラマの紹介文を読んで、原作を読みたくなった。
ドラマは残念ながら、1997年の放送だから見てはいないのだが、今回原作を読んでドラマも是非観たくなった。気長に再放送を待つことにしよう。

さて、本書のストーリーは、前半、医大の教授であった殺人事件の容疑者が取調べを担当した検事にあてた手紙で真相を告白するという形式で綴られる。
中ごろで検事側の捜査活動の描写があり、後半、再度手紙となる。最初から拘留中の容疑者が告白するということで倒叙形式のようだが・・・・、この真相告白が見事な描写で、引き込まれる。
人工授精をテーマにした人間ドラマである。

 

 

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