隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1609.スープ屋しずくの謎解き朝ごはん

2016年03月13日 | 連作短編集
スープ屋しずくの謎解き朝ごはん
読 了 日 2016/03/04
著  者 友井羊
出 版 社 宝島社
形  態 文庫
ページ数 280
発 行 日 2014/11/21
ISBN 978-4-8002-3413-1

 

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日は朝10時から天羽支部会で、富津市の福祉施設・生活介護「太陽のしずく」に行ってきた。
天羽支部と言うのは、社会福祉法人薄光会が運営する事業所・ケアホームCOCOの利用者(入所者)の保護 者の団体の名称で、太陽のしずくとは、同じく薄光会の生活介護施設の名称だ。
その天羽支部は事業所や法人本部からの連絡等の事案で、年4回ほどの会合が行われる。法人は他にも入所・通所および老人施設などを運営しており、その施設ごとに利用者の保護者・家族の会が結成されて、同様の会合が開催される。
保護者・家族の中には高齢のものもおり、参加者は会を追うごとに減少の傾向にあるが、暫時世代交代も行われて障碍者の行く末を見守る必要がある。
さて、本日は平成27年度最後の会合で、会費納入と言ったことがらもあり、いつもより多少多くの人員が参集した。毎回の参加者に配布するため、僕が会報の作成に携わっていることは、前回書いたばかりだが、いつものように少ない参加者を予測していたので、今回は数部不足してしまった。

 

 

4名の役員と僕の分は、後日配布することにして何とか間に合わせた。毎回多くの参加者が集うことが理想なのだが、なかなか集まらないのは、式次第の貧困さにもあるのではないかと思われるから、その点に一考を要する。
僕の担当する会報作りも、回を重ねるごとにマンネリ化していく危険がある。都度新鮮な話題を提供して、読者を開拓していくには、やはりそれなりの努力がいるだろう。それにはもっと賛同者を増やして、多くの意見を集約していかなければならない。次回5月1日に行われる、平成28年度第1回の会合に配布するための、会報作りに今から準備をして、備えることにしよう。

 

 

の時代どこでもポイントセールスなるものが行われて、同じ買い物をするならポイントシステムのところで買う、と言った傾向がある。もちろん僕個人のことである。金のない僕のことだから、そうは言ってもたいした買い物をするわけではない。が、細かい買い物でも度重なると、そうしたポイントは溜まっていく。
そこがポイントシステムの狙いどころなのだろう。たまったポイントで商品と交換したりすると、得したような気になるが、しかしよく考えてみれば少しも得はしていないのだ。小さな値引きをその都度するのでなく、それを溜めておくと考えれば納得がいく。
だが本当にそれは値引きになっているのだろうか?経済学者はそうしたポイントシステムについても懐疑的だ。だが、僕のような凡人にはそうしたこととは関わりなく、溜まったポイントを商品と交換するのは、ちょっとした喜びなのだ。

 

 

本書はヨドバシカメラでいつの間にか溜まったポイントを利用して手に入れたものだ。
本当はもう少し溜まってから、早川書房から出た「ミレニアム4―蜘蛛の巣を払う女」の上下巻がほしかったのだが、それではいつになるか分からないので、「日常の謎」らしい本書のシリーズ2冊と交換したものだ。
多分このような傾向の作品は、今の流行のような感じで、書店の文庫棚の前にしつらえた平台に、所狭しと並んでいるのを見かける。
本書は宝島社の「このミス大賞」シリーズとうたわれており、大賞には及ばなかったが優秀な作品と言うことで、刊行されたもので毎回の大賞募集のつど、生まれているようだ。
それらの作品には侮れない面白さを持ったものも多く、僕はいくつかそうした面白い作品を読んでいるから、本書も読んでみようと思ったのだ。

前に、「鎌倉香房メモリーズ」のところでも書いたが、出来ったといわれる探偵の職業もまだ探せばあるものだ。本書の探偵役はスープ屋と言う看板を掲げる、スープをメインとする食堂の店主だ。胃袋ばかりでなく心まで癒す、おいしいスープの朝ごはんが客の抱えた悩みまでを解決するという連作短編は、読者の読後感を満足させる。

 

初出
(このミステリーがすごい!大賞作家書き下ろしBOOK)
# タイトル 号・発行月
第一話 ポタージュ・ボン・ファム Vol.3 2013年11月
第二話 ヴィーナスは知っている Vol.3 2013年11月
第三話 ふくちゃんのダイエット奮闘記 Vol.3 2013年11月
第四話 日が暮れるまで待って Vol.3 2013年11月
  私を見過ごさないで 書き下ろし

 

 

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