隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

0039.指に傷のある女

2000年04月10日 | 本格
指に傷のある女
SHAKE HANDS FOREVER
読了日 2000/04/10
著 者 ルース・レンデル
Ruth Rendel
訳 者 深町眞理子
出版社 角川書店
形 態 文庫
ページ数 320
発行日 1986/1/10
ISBN 4-04-254108-9

 

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にも書いたが、WOWOWが'91年4月に本放送を始める前、試験放送のような形で無料放送をしていた時期に、英国のTV番組「ルース・レンデルミステリー」シリーズを放送していた。
その頃、ちょうどBS受信機を買ったばかりで、タイミングよく放送された番組を録画して、何度となく楽しんだ。
当時はミステリーも読んでいなかったので、ルース・レンデル何ものぞ、という感じだったが、ウェクスフォード警部シリーズは、それまで見たことのない新鮮な気持ちと、重厚な本場英国のミステリーという感じで認識を新たにした。そして、いつか原作も読んでみようと思ったのだ。

多分第1作は、ドラマの順序と同じで、「運命のチェスボード」だと思う。この作品は、1975年の作品でシリーズの3作目か4作目ぐらいだろう。
ドラマでストーリーは判っているものの、活字は心理状態や、こちらの想像力をかきたてて、映像とはまた違った面白さがある。と同時に、映像を思い浮かべることも出来て、そうした楽しみ方も出来るというわけだ。
ウェクスフォードの執念とも言える、捜査がこの作品のキーポイントなのだが、ミステリーとしての面白さも充分に備えた秀作である。

 

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