モップの精は旅に出る | ||
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読 了 日 | 2017/01/27 |
著 者 | 近藤史恵 | |
出 版 社 | 実業之日本社 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 245 | |
発 行 日 | 2016/04/25 | |
ISBN | 978-4-408-53682-8 |
前中定期の受診のため病院に行っていたので、うっかりブログの更新を忘れていて、今頃になって思い出した。早くに電源を落としていたパソコンを、もう一度起動させてこれを書いている。
いつ頃からかこういう忘れっぽいところがたまにではなく、しょっちゅう出るようになって、認知症予備軍にでもなったような気がする。そうなっても本人は分からないから良いが、周りが迷惑するだろう。我が家はカミさんがいろいろと病を持っているので、僕まで訳が分からなくなるのは困るので、何とか頑張って―と言ってもこればかりは頑張りようもないのだが・・・・。
今日は昨日までとは少し違って、気温も少し上がったようだが、風が強くてあまり暖かさは感じられなかった。毎回ドクターとのやり取りは代わり映えのしないもので、僕の病状というか少しの運動で息切れがする現象は、相変わらずだから、ドクターも診療の方法に戸惑っているみたいだ。
7種類もの薬を毎日飲んで、中には時にめまいを感じさせるものもあり、いや僕はそのようなことになったことはないのだが、薬剤師から渡される説明書にはそうした記述があり、今日も次回受信日・3月10までの42日分が処方され、いつまで飲み続けたらいいのかそちらの方が少し不安だ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/b4ec98792d6e79306238ce5aa9fb40bc.jpg)
急いで遅れを取り戻そうと、せっせと読書に励み、おかげで量だけは何とか昨年11月2日までの目標1700冊に届いた。それほど急ぐこともないのだが、80歳の誕生日、2019年11月2日までに2000冊という目標を、一応定めてあるから、自分の中では何とか達成したいと思っている。 何のとりえもない人間ではあるが、一つくらいは目標達成と行きたいではないか。長い年月をかけて目標に向かうのは、簡単なようだが、やってみるとなかなか難しいところもある。現時点での1700冊だって、数えてみれば17年の歳月を要したのだ。今でこそ何も仕事はないから、のんびりと読書に専念できるが、そうでない期間もあったから、「よくやった!」と自賛している。 一昨日の朝の寒さは格別だったが、昨日から少し気温も上がって、今日は部屋に陽のさす時間は何とか温かさを感じることが出来た。
シリーズ5巻目の作品だ。僕の好きなシリーズ作品の一つで、最初の巻は2003年の発行だから、もう14年も前になるのかと、今では何かにつけて月日の流れの速さを感じる。若い頃は「光陰矢の如し」とか、「一寸の光陰軽んずべからず」、あるいは「少年老い易く、学成り難し」などなど、いろいろ言われたものだが、深く考えたことがなかったから、偉くなれなかったなどと思っても仕方がない。それこそ「後悔先に立たず」だ。
今はあまりこういった諺も聞かなくなったのに、僕は最近になって時折こんな諺が頭をよぎる。これも歳をとったせいなのか?
話がそれた。ビル清掃作業員・キリコを主人公とするこのシリーズは、最初感が発行されたのは前述のとおり2003年だ。前から近藤史恵氏のファンだった僕は、迷うことなくその新刊を手に入れて読み、主人公キリコの魅力に取り込まれて、続く「モップの精は深夜に現われる」、「モップの魔女は呪文を知ってる」、「モップの精と二匹のアルマジロ」を読むことになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/b8/b4ec98792d6e79306238ce5aa9fb40bc.jpg)
リコちゃんはその後清掃を担当した会社の社員と結婚することになったが、彼女の観察眼や物事を把握する力は、ますます鋭くなり、巡り合う謎を解き明かしていくのだった。
残念ながら、下表の初出一覧にあるように、ラストケースでシリーズも終わりとなることが、巻末の著者・近藤史恵女史のあとがきに記されている。物語の主人公たちは歳をとらないが、14年も続いたシリーズだから、現実の世界でいえばキリコちゃんも結構中年の域に達しているかもしれない。
近藤女史がこの辺で終わりにしようと思ったのは、そうしたこともあるのだろう。長いシリーズと言えば、平岩弓枝氏の「御宿かわせみ」など、もっと比べようもないほど長い年月続いており、代替わりしながら現在も新たな物語が紡がれているようだ。僕も最初の単行本2冊の30篇余りを読んだものの、いずれその続きも読もうと思いながら、いまだに読まずにいる。まだまだ読みたいと思って手を付けずにあるストーリーは山ほどあるのだが、生涯(と言っても後わずかだが)どれほどの本を読めるのだろう。
# | タイトル | 発行年月 |
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1 | 深夜の歌姫 | 2014年5月・6月 |
2 | 先生のお気に入り | 2014年11月・12月 |
3 | 重なり合う輪 | 2015年5月・6月 |
4 | ラストケース | 2015年9月・10月 |
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