隅の老人のミステリー読書雑感

ミステリーの読後感や、関連のドラマ・映画など。

1879.櫻子さんの足下には死体が埋まっている わたしのおうちはどこですか

2019年02月02日 | 連作短編集
櫻子さんの足下には死体が埋まっている
わたしのおうちはどこですか
読 了 日 2019/01/08
著  者 太田紫織
出 版 社 KADOKAWA
形  態 文庫
ページ数 237
発 行 日 2016/01/25
ISBN 978-4-04-103004-2

 

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海道が舞台のこのシリーズを読みながら、不思議と僕はその北海道に観光都市の魅力というのか、それを感じて行ってみたいという気が全く起こらない。寒い冬の今だからか?
それでも会社勤めの頃に、僕は二度ほど北海道に行っている。二度とも夏だった。一度目は半分仕事だったから、札幌市内のホテルに泊まって、札幌ラーメンを食べたくらいしか思い出さない。いやもう一つ、時計台を見に行ったのだった。ところがイメージとはかけ離れて、小さな建物と小さな時計台に、「へーっ!?」といった感じで、同僚と二人で少し期待外れの感じを持った。
僕たちは何を期待していたのだろうと、あとあと思ったものだが、今になれば、観光はどこか素直な気持ちで、見て歩かないと感動もどこかに逃げてしまうのかもしれない、そう思えるのだ。
もう一回は社内旅行ではあったが、純粋な観光旅行で、北見の方まで足を延ばして、網走刑務所を見たり、ジンギスカン鍋を食べたりと、大いに楽しんだ。そうしたことを読書の中では思い出さないのはどうしたことだろう?

もともと僕は社内旅行にしても、あまり好きではなかったから、いつもその時期になると、不参加の言い訳を考えることが多かった。もったいないことをしたものだが、当時の心境は今まったく蘇らないから、何だったのか?と時々不思議に思うだけだ。

 

 

シリーズとはいえ、前回読んだのが2017年10月だから、読み始めても話がつながらない。そのうえ困ったことに前回未解決の問題が引き継がれており、ますます僕を混乱させる。
終盤になってようやく事の起こりから今回解決に至った筋道がおぼろげながら分かってきた。僕がこのシリーズに興味を持って、読み継いできたのは、骨を愛する櫻子さんの法医学に関する言動と、彼女の人に対する物言いのブッキラ棒のところだ。
最近はこうした物言いをする女性主人公がそっちこっちに現れて、それぞれ人気を博しているようだが、僕も会社勤めの頃、実際の人物でも似たようなキャラクターにあっているから、どこか親近感を抱くのか?
しかし、この主人公にすれば、持てる知識と行動力に支えられたうえでの、物言いだから、表立って反感を抱くものは少ないのだろう。

 

 

ぎてみればいつも、過去はあっという間だ。少し経てばそうも思うのだろうが、毎朝寒さに震えている身としては、北国の人同様に春が待ち遠しい。
僕の住む木更津市真舟は坂の街で、特に我が家の位置する14軒のブロックは、7軒ずつ段差があって、拙宅は下の段だ。庭を隔てた裏の家は上の段で、さらに引っ越してくるなりコンクリート住宅に建て替えたから、我が家の1階への日差しが遮られるようになった。大分昔の事だが、日照権を盾に争うようなことはしなかったが、今でも納得できずにいる。
僕の部屋は2階だから、毎回書いているように晴れた日は、暖かな日差しが注いで、部屋を暖めるが1階の居間は、終日エアコンとストーブの世話になっているから、暖房費も半端ない。
時々思い出したようにカミさんの嘆き節が・・・・。

 

収録作
# タイトル
第壱骨 わたしのおうちはどこですか 後
  Intermedio
第弐骨 ハートのジャックは何処に消えた
第参骨 帰ってきたテディベア
エピローグ  

 

 

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