ジェンナーの遺言 | ||
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読 了 日 | 2012/02/22 | |
著 者 | 山崎光夫 | |
出 版 社 | 文藝春秋 | |
形 態 | 単行本 | |
ページ数 | 261 | |
発 行 日 | 1986/11/30 | |
ISBN | 4-16-309340-0 |
レビの書評番組のどれかで知ったタイトルだった、と思うのだが定かではない。どうも忘れっぽくなって物の名前とか人の名前がとっさに思い浮かばなくて、イライラが募ることが多くなってきた。
初めて聞く作家の名前だが、タイトルからメディカル・ミステリーだということだろうと思って、読みたいと思って、古書を手に入れた。1999年11月初めから始めたこのミステリー読書は、当初海外のメディカル・ミステリーが多かったのだが、近頃は翻訳ものがほとんどなくなって、国内ものばかりになっている。ある時期僕には変なこだわりがあって、ネットをさほど利用していなかったころは、暇を見つけては神田の古本屋街を医療関係のミステリーや、その頃初めて出会った幸田真音氏の金融ミステリーを捜し歩いたこともあった。
今のように比較的簡単に読みたい本を探せるようになるとは思ってもいなかった。その上、わが国にもたくさんの優れた医療小説を書く作家がたくさんいることもわかった。それでも、本の情報を得るためにQ&Aのサイトへ投稿する人も多いようだ。
メディカル・ミステリーということで思い出した。以前「sooda」というQ&Aのサイトを見ていたら、医療小説についての質問があったので、僕は回答しておいたのだが、質問者が10冊に満たない回答を拒否していたために、10冊を回答していたのはどうやら僕だけだったようで、案外医療関係の本は読まれていないのかと、不思議な感じがしたものだった。 僕は回答の最後に、参考までに僕のブログ・アドレスを載せておいたから、そこをたどってアクセスする方が時々現れるようになった。誰しもがいろいろと情報を探していることがそんなことからも伺える。
http://sooda.jp/qa/364646(質問者への僕からの回答が乗っているページ)
タイトルから種痘を発明したエドワード・ジェンナーのことだろうと、見当はついたが、地球上から絶滅したとされている天然痘の患者が現れたという、ショッキングな内容だ。
医学の進歩によってその脅威から免れることになった病気やウィルスは多くあるらしいが、ウィルスは絶滅したといっても、全く無くなったというわけではなく、安全な環境の下いくつかの機関で保存されているらしい。
そうしたウィルスが何らかの原因で外部に持ち出されるという恐怖を描いた物語は、小説に限らずドラマや映画にもなっている。昔見た「カサンドラクロス」という映画が、僕の見た限りでは最初のウィルスの恐怖を描いたドラマだった。最近BS放送でもリバイバル放送されていたようだ。
者の山崎氏は早稲田大学教育学部の卒業ということだから、別に医学とは関係ないのだが、医学関連の著書が多くあるようだ。本書も長編だが、下記のように2編の短編が併載されており、いずれも医学関係のストーリーだ。
# | タイトル | 紙誌名 | 発行月・号 |
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1 | ジェンナーの遺言 | 別冊文藝春秋 | 175号(昭和61年3月) |
2 | いびき教授 | オール讀物 | 昭和61年4月号 |
3 | 夜行金沢行き | 書き下ろし |
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