今日29日、晴海にある第一生命ホールで、「室内楽の魅力」スイスのカルミナ四重奏団と、セバスティアン・マンツ(クラリネット)による、モーツアルトのクラリネット五重奏曲、ブラームスのクラリネット五重奏曲を聴いてきました。
ブラームスが最後の季節にであった名曲、そしてモーツアルトも最晩年に産み落とした名曲。
モーツアルトの悲しいほど華麗で、心をわし掴みする名曲と、うって変わってブラームスは、光と影、苦悩と諦め、孤独な寂寥感と暖かい親密さが、その人生観を映し出すかのようです。
弦と管が丁々発止するというのではなく、弦は管をひきたたせ、管は弦に寄り添って導かれるように、たおやかなやり取りが繋がり、柔らかな音色に包まれていくのでした。
運河を望む場所の、チョット変わった楕円形のホールは1,2階とも満席で、初冬の穏やかなマチネの演奏会でした。