ゆみねこ日記

日常日記です。

11月の読書記録

2018-12-01 06:27:36 | ブックレビュー
11月の読書メーター
読んだ本の数:35
読んだページ数:10529
ナイス数:4397

鬼嵐鬼嵐感想
北関東の過疎の町で突如発生した殺人ウイルス。東京の大学病院をやめて父が経営するクリニックを手伝う夏未はその感染源を探る。一気に読ませます。面白かった!
読了日:11月01日 著者:仙川 環
猫と狸と恋する歌舞伎町 (新潮文庫nex)猫と狸と恋する歌舞伎町 (新潮文庫nex)感想
男子大学生・谷中千歳はオスの三毛猫。恋した女の子・愛宕椿の正体は?狐と狸ではなく、猫と狸の化かしあい。軽く楽しめる1冊でした。
読了日:11月02日 著者:額賀 澪
スイート・ホームスイート・ホーム感想
町の美味しいケーキ屋さん「スイート・ホーム」。その家族と町の住人たちのほっこりした物語。美味しいケーキ、食べたい!
読了日:11月03日 著者:原田 マハ
どんまいどんまい感想
謎多き老人「カントク」が率いる草野球チーム・❮ちぐさ台カープ❯。野球を通して交錯する普通の人々を描いた物語。重松さんならではの、心暖まる1冊です。
読了日:11月04日 著者:重松 清
ドライブインまほろばドライブインまほろば感想
峠越えの寂れた食堂「ドライブインまほろば」に義父を殺めた少年と妹がやって来た。店主の比奈子には幼い娘を亡くした過去が。兄妹の辛い境遇、比奈子の壮絶な人生。親に捨てられた男たち。救いの光はラストで。とても読みごたえがありました。お薦めです。
読了日:11月06日 著者:遠田潤子
ダンデライオンダンデライオン感想
11歳の僕は野球の試合中に頭にボールが当たり、目覚めたときに31歳になっていた。20年の時を超え、果たさなければならないことは?タイムリミットは7時間、スリリングな展開に引き込まれて一気に読了。久々の中田永一さんの長編、面白かったです。
読了日:11月06日 著者:中田 永一
死にたい、ですか死にたい、ですか感想
村上しいこさん、初読み。いじめにより自死した高校生・典洋。母は裁判で無念を晴らそうと必死になり、父はアルコールに逃げる。母の依頼で裁判を取材する新聞記者・大同要にも、家族に関するトラウマがある。胸が苦しくなる法廷のシーン、救いのないいじめの描写でとても苦しい読書でした。妹・由愛の必死な行動に希望が。
読了日:11月07日 著者:村上 しいこ
銀橋銀橋感想
宝塚と言う特別な世界、男役も娘役もそして客席も一体となった夢の国。あぁ、実際に公演を観たことがあれば、もっと楽しめただろうなぁ。でも、面白く読めましたよ。
読了日:11月08日 著者:中山 可穂
血の雫血の雫感想
ネット社会の闇、匿名性の盾に守られながら人を傷つける輩。連続殺人の犯人を追うネットで傷つけられた刑事・田伏とサイバー犯罪の専門家・長峰。とても読み応えがありました。「ひまわり」は犯罪者だけど、彼に共感してしまったのは、私だけでしょうか?お薦め本です。
読了日:11月09日 著者:相場 英雄
雨上がりの川雨上がりの川感想
川沿いのマンションで暮らす川合家。一人娘の春香がいじめにあって学校に通えなくなる。母・杏子は怪しい霊能者に洗脳され、父・淳は苦悩する。バラバラになりそうな家族の再生の物語。期待通りの面白さ♪お薦めですよ!
読了日:11月10日 著者:森沢 明夫
神さまを待っている神さまを待っている感想
派遣切りにあい、家賃が払えずホームレスになった26歳の水越愛。漫画喫茶で寝泊まりし日雇い労働、ついに「出合い喫茶」でお金を稼ぐことに。彼女をそこまで追いつめてしまうのは何故なのか?貧困女子と呼ばれる女性たちのリアルを描いた問題作。
読了日:11月10日 著者:畑野 智美
調べる!47都道府県―生産と消費で見る日本〈2013年改訂版〉調べる!47都道府県―生産と消費で見る日本〈2013年改訂版〉感想
各都道府県の生産と消費を国が発表している様々な統計をもとにグラフで見ることができました。出身県、今まで居住した県など、ふむふむと感心しながら楽しめました。
読了日:11月10日 著者:
ラストラン ランナー4ラストラン ランナー4感想
ランナー、とうとう完結。もっともっと碧李と貢のレースを見たかったな。この先の二人の成長を予感させるラストは、とても爽やかでした。
読了日:11月11日 著者:あさの あつこ
ママがやったママがやった感想
79歳のママ・百々子が72歳の夫・拓人を殺す。夫は妻の営む居酒屋に平気な顔で女を連れてくるようなクズ。8つの物語で綴る家族の半世紀。そもそもこんな男を選んだ百々子が私には理解不能。
読了日:11月12日 著者:井上 荒野
人間狩り人間狩り感想
第38回横溝正史ミステリ大賞優秀賞受賞作。犬塚理人さん、初読み。20年前に起きた凄惨な女児殺害事件、その犯行映像がネットの闇オークションに出品された。流出元を追う警察と私刑を下すべく元犯人を追う「自警団」。先が気になって一気読み。これはお薦めですよ!
読了日:11月13日 著者:犬塚 理人
伴走者伴走者感想
視覚障害者のある選手が安心して全力を出せるように、目の代わりとなって周囲の状況や方向を伝えたり、ペース配分やタイム管理をする、伴走者。マラソン・アルペンスキー、自分ではなく他人のために勝利を目指す。知らない世界を見せてもらいました。
読了日:11月14日 著者:浅生 鴨
dele2 (角川文庫)dele2 (角川文庫)感想
dele2、3つの短編。「アンチェインド・メロディ」、「ファントム・ガールズ」と切ない物語のあとで、祐太郎の過去が明かされる「チェイシング・シャドウズ」。切ない幕切れだけど、この二人の物語の続きを待つことにします。
読了日:11月15日 著者:本多 孝好
国宝 (上) 青春篇国宝 (上) 青春篇感想
極道の息子・喜久雄と梨園の御曹司・俊介。女形として芸の道に生きる二人の数奇な運命。とても面白くて一気読みです。感想は下巻で。
読了日:11月16日 著者:吉田修一
国宝 (下) 花道篇国宝 (下) 花道篇感想
下巻も集中して一気に読破。芝居に生きる役者たちの壮絶な生き方、歌舞伎を見たことのない人でも容易に舞台を想像することが出来る作者の筆力。国の宝となった喜久雄の見る景色はどんなに美しいものなのでしょうか。間違いなく今年読んだ本の中でも上位に値する作品です。お薦めします。
読了日:11月17日 著者:吉田修一
まれびとパレードまれびとパレード感想
ゾンビ・座敷わらし・泥田坊・邪鬼、人ならぬものたちを描いた4つの短編。どれも面白くて、読みながらニヤニヤしたり、うるっとしたり。重い読み物の間にお薦めですよ♪
読了日:11月18日 著者:越谷 オサム
能面検事能面検事感想
どんな圧力にも流されず、1㎜も表情筋を動かすことのない・不破俊太郎。人呼んで「能面検事」。新米検察事務官の惣領美晴と共に大阪府警の暗部を暴く。新シリーズでしょうか。中々面白かったので、続編出たら読みたいです。
読了日:11月19日 著者:中山七里
カーネーション (くもんの児童文学)カーネーション (くもんの児童文学)感想
いとうみくさん、初読み。母に愛されない娘・日和。読んでいてとても心が痛みました。母も辛いのだと思いますが、それより子供がかわいそう。日和には桃吾が居てくれて良かったです。
読了日:11月19日 著者:いとう みく,酒井 駒子
群青の魚群青の魚感想
面白かった!特養ホームで起きた不可解な殺人事件。ホーム職員で第一発見者のシングルマザー・穂香と臨場した交番巡査・武藤、新米刑事・風間。最後までハラハラドキドキしながら読了。二人の警察官のこれからも見たくなります。続編希望。
読了日:11月20日 著者:福澤徹三
活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫)活版印刷三日月堂 雲の日記帳 (ポプラ文庫)感想
シリーズ最終巻。天文台の「限定星座版」・大学のゼミ生たちの「街の木の地図」、古書店浮草の店主・水上の「雲日記」。三日月堂の活版印刷を介して繋がって行く人々。弓子さんの幸せを見届けられて良かったです。
読了日:11月21日 著者:ほしお さなえ
ベルリンは晴れているか (単行本)ベルリンは晴れているか (単行本)感想
1975年7月。ヒトラー自死の後のベルリン。少女アウグステは、恩人の不審な死で彼の甥に訃報を伝える旅に出ることに。戦後の混乱、戦勝国による略奪.人種差別。骨太の歴史ミステリー、アウグステの抱えていたものの重さに胸が詰まる思いでした。これは多くの人に読んで欲しい1冊です。お薦め!
読了日:11月23日 著者:深緑 野分
花だより みをつくし料理帖 特別巻花だより みをつくし料理帖 特別巻感想
澪ちゃんのその後、懐かしい「つる家」ゆかりの人々のお話。小野寺様の一風変わった奥方との物語、良かったです。そして澪ちゃんと源斉先生も。「みをつくし」のこれからも、もっと読んでみたいけれど、それは我儘な願いでしょうか?面白かったです!
読了日:11月23日 著者:髙田郁
ふたりの花見弁当 食堂のおばちゃん(4) (ハルキ文庫 や 11-5)ふたりの花見弁当 食堂のおばちゃん(4) (ハルキ文庫 や 11-5)感想
楽しみに待っていた「食堂のおばちゃん」シリーズ4。万里くんがしっかり頑張っているのが嬉しいですね。巻末のレシピ集が本当にありがたい♪近くにこんなお店、有ったら良いなぁ。
読了日:11月24日 著者:山口恵以子
流転の海 第9部 野の春流転の海 第9部 野の春感想
まずは、宮本輝先生にお礼を申し上げたい。大河小説を最終章まで書き続けて頂き本当にありがとうございました。また第一部から読み返して松坂家の物語を堪能する時を待ちたいです。「野の春」の文庫化を楽しみにしています。
読了日:11月26日 著者:宮本 輝
花咲小路三丁目北角のすばるちゃん花咲小路三丁目北角のすばるちゃん感想
花咲小路商店街シリーズ、今作の主役は高卒18歳男子の駐車場経営者・すばるちゃん。駐車場の看板兼住まいの真っ赤なシトロエンには、亡き父の霊が宿っている。悪人が出てこないので、さらりと読了。次は誰が主役かしら。
読了日:11月27日 著者:小路 幸也
沈黙のパレード沈黙のパレード感想
ガリレオシリーズ最新刊。アメリカ帰りの湯川教授、ちょっと丸くなったような。面白かったです。
読了日:11月27日 著者:東野 圭吾
フーガはユーガフーガはユーガ感想
勉強が良くできる兄・優雅と運動が得意な弟・風雅。双子の彼らの誕生日に起こる不思議な現象。辛い境遇なのに、二人の明るさが何とも言えない。色々な伏線がラストでキレイに収束する伊坂マジック。切ないけど、「フーガはユーガ」なんだよね。お薦めですよ♪
読了日:11月28日 著者:伊坂 幸太郎
リベンジリベンジ感想
IQ172の頭脳とキックボクシングの技を持つ天才女子高生・萌子が大活躍。原発利権に群がる権力者と北のあの国が手を組んだら?ハラハラドキドキが大好きな皆さん、お薦めですよ♪
読了日:11月29日 著者:柴田 哲孝
海とジイ海とジイ感想
海神・夕凪・波光の三編。瀬戸内の美しい海辺でジイたちが語るそれぞれの人生、想い。海神のジイと優生が交わした約束に泣かされました。夕凪、既読感があると思ったら、海路のアナザーストーリーでした。海神と波光は深くリンクしています。どの物語も素晴らしかったです。お薦めです。
読了日:11月29日 著者:藤岡 陽子
ふしぎ駄菓子屋 銭天堂10ふしぎ駄菓子屋 銭天堂10感想
銭天堂シリーズ第10彈。銭天堂にやってきて居着いた不思議な男の子・健太。どこからやって来て、何が目的なのかわからない。じっと目を離さない墨丸、この巻も面白く読了。巻末の招き猫たちの座談会が楽しかったです。
読了日:11月30日 著者:廣嶋 玲子
ペットシッターちいさなあしあとペットシッターちいさなあしあと感想
生き物のにおいで死期が分かる陽太が社長をつとめる「ペットシッターちいさなあしあと」。前作があったことを知らずに読んだので、ちょっと残念。陽太の母が好きになれなくて読みにくかった。
読了日:11月30日 著者:髙森 美由紀

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