ゆみねこ日記

日常日記です。

5月の読書記録 その2

2017-06-01 09:18:17 | ブックレビュー
5月の読書記録の後半です。 こちらも中々面白い作品に出会えました。

木内一裕さんの、探偵シリーズ、面白くて一気に読みました♪


水の中の犬水の中の犬感想
読み友さんがこのシリーズを絶賛していたので手にしてみました。想像以上に面白くて一気に読了。元警察官の探偵、人のために命をかけて悪い奴らを倒す…。ちょっと人が死にすぎという感はあるけれど、映像向けなのかな?男の子は救ってあげたかったなぁ。探偵事務所のこれからが読みたいので、続けて「アウト&アウト」を読みます。
読了日:05月25日 著者:木内 一裕
アウトアンドアウト (100周年書き下ろし)アウトアンドアウト (100周年書き下ろし)感想
探偵事務所を引き継いだ矢能。滅茶苦茶ハードボイルドですが、本当の悪党を懲らしめる展開なので小気味よく読めました。栞ちゃんが良い子で、一服の清涼剤。面白かったです。
読了日:05月25日 著者:木内 一裕
バードドッグバードドッグ感想
やくざの頭の失踪事件と、妹を探す姉からの依頼。やくざの捜索は元やくざの矢能しかいない?!依頼された案件の解決はスッキリ。そして一番のツボだったのは、美容師のお姉さんと矢能のやりとりと、格好良くなったヘアスタイルに居心地の悪さを感じてしまう矢能。栞ちゃんの可愛さは相変わらず、これ、続編読みたいですね~。
読了日:05月26日 著者:木内 一裕
僕が殺した人と僕を殺した人僕が殺した人と僕を殺した人感想
1984年、13歳の少年だった、ユン・アガン・ジェイとアガンの弟ダーダー。2015年、全米を震撼させた連続殺人鬼・サックマンと、彼ら4人の関わりは?サックマンの正体はてっきり彼だと思い込んでいたので、後半その正体が明らかになったときには驚きが。暑くて熱い台湾の熱気と、彼らを取り巻くすべての苦しみと悲しみ。切ない物語でした。
読了日:05月27日 著者:東山 彰良
ブラバンキッズ・オデッセイブラバンキッズ・オデッセイ感想
ブラバンキッズ・ラプソディーの続編。中澤忠雄という優れた指導者が率いた、普通の県立高校の吹奏楽部。熱い指導とそれに食らいついていった生徒たち。病をおして指揮棒を振る中澤氏の鬼気迫る姿が想像出来、涙が出ました。そして中澤氏を支えた奥さま・信子さん、彼女の願いであったOBバンドの立ち上げ。吹奏楽が好きな人、ぜひご一読を。
読了日:05月27日 著者:石川 高子
BUTTERBUTTER感想
交際していた男性が次々に不審な死を遂げる。その陰に梶井真奈子。木島佳苗を連想させるような拘置中の女に単独インタビューを行うために会いに行き、どんどん真奈子に取りこまれていくかのような雑誌記者の里佳。作中に出てくる、バターたっぷりの高カロリーの料理…。うーん、これは好き嫌いが分かれる作品なのかな。私はあまり好きではなかったです。残念。
読了日:05月29日 著者:柚木 麻子
旅に出たくなる地図 日本旅に出たくなる地図 日本感想
地図を眺めるのが大好きな私。これは写真も美しいし、見どころ満載。東日本はお馴染の場所がたくさん。まだまだ未知の場所である西日本を訪れたくなりますね。また機会があったら借りてきたいなぁ。
読了日:05月30日 著者:帝国書院編集部
ライオン・ブルーライオン・ブルー感想
生まれ故郷の交番勤務として赴任した警察官・澤登。彼には警察学校時代の同期・長原の行方を捜すという目的が。田舎独特の権力との癒着、大規模開発や町村合併問題もはらむ。最も怪しいと思った彼が犯人ではなく、意外なあの人が絡んでいた。でも、この主人公、好きになれない。
読了日:05月30日 著者:呉 勝浩
ハルカな花ハルカな花感想
天祢涼さん、初読み。不思議な少女・ハルカが、花に関する謎を解いてゆくストーリーかと思いきや…。ちょっと研究者のことや花屋「あかり」のこととか、盛り込み過ぎかな?父と娘のすれ違いを描いた「花は口ほどにものを言う」は好きでした。
読了日:05月31日 著者:天祢 涼
九十歳。何がめでたい九十歳。何がめでたい感想
愛子さん節炸裂。ご自身の老いを笑い飛ばすような勢いある文章。いつまでもお元気で文を綴っていただきたいですね。
読了日:05月31日 著者:佐藤愛子

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5月の読書記録 その1

2017-06-01 09:11:42 | ブックレビュー
5月も面白い本に出会えました。


イチオシは、小路幸也さんの「ラブ・ミー・テンダー」
東京バンドワゴンシリーズの第12弾、4の倍数の巻はスピンオフ。
楽しく読了♪


5月の読書メーター読んだ本の数:47読んだページ数:13855ナイス数:2472神様ドライブ神様ドライブ感想大学4年生のみのるは、就活に失敗し大学を休学してしまう。知り合いになった紡の誘いで全国の神社をめぐるドライブに同行することになり、途中看護師のほのかも加わり3人で全国を旅することに。紡の抱えたものが重くてちょっと切なかったけれど、旅を終えた3人に明るい未来が見えて良かった。今まで知らなかった神社や神話の蘊蓄を知ることが出来てそちらも楽しめました。読了日:05月01日 著者:浜口 倫太郎
海に向かう足あと海に向かう足あと感想のどかなヨットマンの物語かと思いきや、衝撃的な結末に驚く。今、世界が不安に満ち溢れている。本の中のことが現実になってしまったら、取り返しがつかなくなる。何でもない日常が一番幸せなのだと思いました。読了日:05月01日 著者:朽木 祥
海に向かう足あと海に向かう足あと感想この本のラストの衝撃、いつまでもあとを引きそうです。寝る前に読んだので夢見が不穏なものに。読了日:05月01日 著者:朽木 祥
木足(もくそく)の猿木足(もくそく)の猿感想戸南浩平さん、初読み。第二十回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。明治初期、武家の時代が終わりをつげ、人々の暮らしもまだ江戸の色を濃く残していたこの時期、東京・横浜を舞台に連続して外国人が殺害され、生首をさらされる事件が連続して起こる。事件を探索する片足が木製の義足の奥井。真相はちょっと驚きの…!中々面白いと思いました。読了日:05月02日 著者:戸南 浩平
(P[あ]6-3)水沢文具店: あなただけの物語つづります (ポプラ文庫ピュアフル)(P[あ]6-3)水沢文具店: あなただけの物語つづります (ポプラ文庫ピュアフル)感想明日町こんぺいとう商店街の、水沢文具店の物語。急死した祖父のあとを継いで文具店の店主になった龍臣と、新米教師・栞を軸に描かれたストーリー。文具と物語が大好きな人は、きっと気に入るはず。私もこの本、大好きです。お勧めです。読了日:05月03日 著者:安澄 加奈
むすびや (双葉文庫)むすびや (双葉文庫)感想家族三人で営む、小さなおむすび屋さん。東京下町の商店街にある「むすびや」の長男・結(ゆい)とその周辺の人々の目線で語られる物語。読み終えるとほっこりと満足感。むすびやでおむすびセットを食べてみたくなります。母・澄子さん、素敵♪ 穂高さんの紡ぐ物語、大好きです。お勧めです!読了日:05月05日 著者:穂高 明
22年目の告白-私が殺人犯です-22年目の告白-私が殺人犯です-感想藤原くんの表紙のインパクトに魅かれて、つい購入しました。映画のノベライズ版ということですが、とても面白く、一気に読了しました。時効終了後7年、犯行から22年を経て殺人犯が告白本を出版する。謎に包まれたその男は人目を引く美貌であった…。本を愛し、犯罪を許さない、そういう人たちにはお勧めですね。映画も是非見てみたい!読了日:05月06日 著者:浜口 倫太郎
空しか、見えない空しか、見えない感想15歳の夏、遠泳のバディになった8人の男女。仲間の一人が思い出の海岸で事故死し、彼・義朝を悼むために10年ぶりに再会した。25歳の彼らが再び遠泳に挑む。大人になり、それぞれの事情も絡むが・・・。読み終えると、とても清々しく、感動の涙。みんな幸せになってほしいな。読了日:05月07日 著者:谷村志穂
サイレント・マイノリティ 難民調査官サイレント・マイノリティ 難民調査官感想読みごたえのある1冊でした。難民調査官・如月玲奈と捜査官補・高杉純。シリアからの難民父娘の認定から派生した様々な疑問、殺人事件と誘拐事件まで絡めたミステリー。先輩の元調査官・長谷部の登場も嬉しかった。読了日:05月08日 著者:下村 敦史
優しい水優しい水感想誰かが近所の小川に捨てた熱帯魚、それをすくって持ち帰った少年。魚はすぐに死んでしまい、残った水の中には白いモヤモヤした謎の微生物が…。とても怖いお話でした。タイトルは真逆で皮肉に満ちています。実際、私たちが知らないだけで、恐ろしいものが身近にいるのかも?怖い、怖い。。読了日:05月09日 著者:日明 恩
追想の探偵追想の探偵感想いつものハードボイルドな月村さんとは違った雰囲気の連作短編集でした。特撮映画雑誌の編集者・神部実花は〈人さがしの神部〉と呼ばれるほどの女性。好きな特撮映画に関連する人を徹底的に探し出す。あまり興味のないジャンルだったせいか、流し読みになってしまいました。やはりいつもの月村さんを読みたいなぁ。読了日:05月09日 著者:月村 了衛
R.S.ヴィラセニョールR.S.ヴィラセニョール感想フィリピン人の父と日本人の母の間に生まれたレイ。房総・御宿で染織工房を一人で営む。彼女の抱えるメスティソとしての葛藤、父が母国フィリピンに抱える思い。フィリピンのことを全く知らなかった私には、とても重い読書になりました。でも、ぐいぐい読ませる筆力、乙川さん、これからも追いかけたいですね。読了日:05月10日 著者:乙川 優三郎
明日のひこうき雲 (teens’ best selections)明日のひこうき雲 (teens’ best selections)感想家族に問題を抱える中学2年生の溝口遊は、一人の少年に恋をする。サッカーに打ち込むキンちゃんに恋することで、遊の生活は変わりはじめる。真っすぐな14歳の物語。爽やかで感動的!お勧めします。読了日:05月10日 著者:八束 澄子
死体島 - オッドアイ死体島 - オッドアイ感想シリーズ第4弾は、朝倉さんが鹿児島の離島・虫の島へ潜入捜査を。外部の人間を極端に嫌い排除する村長と島民たち。そこには隠された死体とあの国の陰謀が。自衛隊と警視庁捜査一課の朝倉争奪戦はこれからどうなるのか?次が楽しみなシリーズです。読了日:05月12日 著者:渡辺 裕之
にっぽんのおかずにっぽんのおかず感想読友さんの感想から手に。47都道府県のおかずを写真入りで紹介されています。普段の食卓にさりげなく用意されるおかず、やはり東北や北陸はなじみのおかずがほとんど。こういう伝統的なおかず、いつまでも受け継いでいってもらいたいですね~。読了日:05月12日 著者:白央篤司
【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)【2017年・第15回『このミステリーがすごい!大賞』大賞受賞作】 がん消滅の罠 完全寛解の謎 (『このミス』大賞シリーズ)感想余命宣告を受けた末期がんの患者が、相次いで4人高額の保険金を受け取ったあとにがんが消滅し、完全寛解した。医師・夏目と羽鳥、保険会社勤務の森川は協力してその謎に挑む。西條先生は何を求めていたのか?一種のサイコパスなのではと思ってしまいました。読了日:05月13日 著者:岩木 一麻
贅沢のススメ贅沢のススメ感想高級品を扱う事業者を次々と買収する投資ファンド会社。ボス・藤浪と部下の古武士、事務員の加奈子の3人だけの小さな会社。高級イタリアンレストラン、オーダーメイドのシャツ工房、高級時計店、椅子工房、ワイナリー、ホテル等々。贅沢とは?ということを考えさせられました。読了日:05月13日 著者:本城 雅人
鍵師ギドウ (実業之日本社文庫)鍵師ギドウ (実業之日本社文庫)感想東京・谷中の鍵屋・野々村十六堂に住みこみで働くことになった福森孔太は、元ピッキング犯。凄腕の店主・多聞の弟子となり、最強と言われる窃盗犯・鍵師ギドウを追う。ギドウの正体はラストで明かされ、ちょっとビックリ。鍵の蘊蓄はさらっと読み飛ばしてしまいましたが、まずまず面白かったです。読了日:05月14日 著者:大門剛明
永久囚人 警視庁文書捜査官永久囚人 警視庁文書捜査官感想シリーズ第2弾。文字や文章に強いこだわりを持つ警視庁捜査一課科学捜査係文書解読班の主任・鳴海理沙。部下の矢代と新たに配属になった夏目静香。猟奇殺人が連続し、残されたダイイングメッセージ。鍵になるのは自費出版された「永久囚人」という小説。新人・静香が大活躍、中々面白かったです。作中のネット書店「ナイル」、本の感想を集めたサイト「読書カウンター」、SNS「ミクサス」で思わず笑い!読了日:05月15日 著者:麻見 和史
光秀の定理 (単行本)光秀の定理 (単行本)感想この本を読了すると、明智光秀に対する見方が変わるような気がします。生真面目で融通のきかない光秀と、愚息・新九郎とのやり取り。確率を検証する部分は苦手分野なので流し読みになってしまいましたが、光秀と心を通わせた友人たちとのストーリーとして読むととても清々しい読後感です。新九郎の言葉「人とは所詮、自分の得手とすることを通じてしか賢くなれぬ。また慶びもない。」この文章に出会えたことは幸せ。読了日:05月16日 著者:垣根 涼介
グッバイ マイ フレンドグッバイ マイ フレンド感想夏のある日、突然命を奪われたクラスメートのタクヤ。彼の死を、後ろの席の女の子・仲良しだった男の子たち・彼が好きだった少女と幼なじみの少女・クラス委員の男子・テニス仲間・担任教師が語る。タクヤくんが良い子でみんながその死を悲しみ、その思いに読みながら涙でウルウル。児童書って侮れません。大人が読んでも素敵な1冊、お勧めです。福田隆浩さん、初読み。読了日:05月16日 著者:福田 隆浩
狐霊の檻 (Sunnyside Books)狐霊の檻 (Sunnyside Books)感想面白かった!貧しい娘・千代が大金持ちの阿豪家に売られてきた。千代の役目は閉じ込められたこの家の「お守り様」のお世話をすること。阿豪の家の繁栄の秘密と、あぐりこ様の悲しい運命。檻から抜け出すことは可能なのか、ハラハラドキドキが止まりません。物語の結末も大満足。廣嶋さんのファンタジー、大好きです。読了日:05月16日 著者:廣嶋 玲子
嫁をやめる日嫁をやめる日感想姻族関係終了届=今、話題の死後離婚がテーマの一冊。46歳という若さで突然死した夫。遺された妻は生前から夫との関係は冷めていた。舅・姑や夫側の親戚関係、子供もいない夏葉子は夫の両親や引きこもりの姉の面倒までみなければならないのか?夫が隠していた秘密や名家の嫁という立場、色々考えさせられたけれど、最後の落とし所は見事。読み心地は悪くなかったです。実家のお父さんがMVP!柿谷さんの作品は、目の付けどころが素敵です。読了日:05月17日 著者:垣谷 美雨
ラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴンラブ・ミー・テンダー 東京バンドワゴン感想待ってました!堀田ファミリーの物語。今回はスピンオフ、我南人と秋実さんの出会いの物語。アイドルの恋物語と秋実さんの出自を絡め、スカッと楽しい読み心地の一冊でした。「Loveだねぇ」のこともよーく分かりましたね♪さて、また1年後、堀田家の皆さんに会えるのを楽しみに待ちたいですね。読了日:05月17日 著者:小路 幸也
ときどき旅に出るカフェときどき旅に出るカフェ感想37歳の瑛子の住まいの近くに出来た、カフェ・ルーズは、元同僚だった円(まどか)が営むお店。出てくる料理もスィーツもとても魅力的。円の強さ、瑛子の自然体、どちらも素敵ですね。近くにカフェ・ルーズがあったら、常連になりそうです。シリーズ化希望!読了日:05月18日 著者:近藤 史恵
諦めない女諦めない女感想小学校1年生の娘をスーパーでわずか数分目を離したすきに拉致されてしまった京子。諦めず待ち続ける母親の姿は、狂気ともいえるほど。娘・沙恵は船に乗せられ、小さな島で同じように拉致された子供たちと集団生活の末、7年後に解放される。母と娘が再会したそのあと、重くて苦しくて、でも読むことを止められず一気に読了しました。諦めない女、それは京子であり沙恵であり、本を書こうとしている桃子でもある。読了日:05月18日 著者:桂 望実
ガーディアンガーディアン感想以前は荒れていた中学校で今は長期不登校の生徒が多い、そんな学校に赴任した英語教師・秋葉。そこはガーディアンと称する生徒による自警団が存在する学校だった。学校と言う狭い社会、先生は悩む生徒を救うことが出来ないのか?面白かったけれど、何となくもやっとする読後感でした。読了日:05月18日 著者:薬丸 岳
貘の耳たぶ貘の耳たぶ感想繭子と郁絵、同じ産院で生まれた二人の男の子の母親。繭子は自らの手でネームタグを取り替えてしまう。繭子の行動や考え方に嫌悪感を覚えながらも、先が気になり一気読みでした。愚かな考えのせいで、多くの人を傷つけ、何といっても二人の罪のない子を苦しめた結果には吐き気を覚えました。航太も璃空も幸せに成長してくれますように。読了日:05月19日 著者:芦沢 央
死者の盟約: 特捜7死者の盟約: 特捜7感想特捜7シリーズ第2弾。ポケットから様々なグッズを取りだす里中と、彼女に振り回される岬のコンビ。謎の連続殺人事件と誘拐事件、7係とSITの確執などを絡めて中々面白かった。でもすぐに内容を忘れてしまいそうだな。読了日:05月20日 著者:麻見 和史
ブラバンキッズ・ラプソディー―野庭高校吹奏楽部と中澤忠雄の挑戦ブラバンキッズ・ラプソディー―野庭高校吹奏楽部と中澤忠雄の挑戦感想元吹奏楽部員の母として、我が子たちにも中澤先生のような指導者との出会いをさせてあげたかったなぁと思いながら読了。公立の弱小校を、わずか2年目にして全国金賞の栄誉に。10年間のドキュメンタリー、とても読み応えあり。石川高子さん、初読み。余談ですが、我が子たちは地区大会で普門館が会場だったのです。ちょっとラッキー(^_-)読了日:05月21日 著者:石川 高子
越後の民話 (第2集) (日本の民話 (70))越後の民話 (第2集) (日本の民話 (70))感想民話の内容は、どれも聞いたことのあるものなのですが、語り口がふるさとのなまりなので、越後のおばあちゃんの語る民話という感じがリアルに感じられました。声に出して読んでみるとまた面白いですね。読了日:05月21日 著者:水沢 謙一
途上なやつら途上なやつら感想気の進まないサマーキャンプに無理やり送り込まれた小5の純矢が帰宅した時、母・カレンは書き置きを残し居なくなっていた。預けられたのは遠い親戚だという、万知田歌子の家。その家には年老いた歌子の母親と、居候の男が二人。何とも不思議な一年を歌子の家で過ごす純矢。でも、どの人物も共感できなくてやっと読了。カレンの思考と行動が意味不明で、こんな母親に育てられる純矢がかわいそう。タイトルのとおり、みんな途上なのかな。読了日:05月22日 著者:まさきとしか
誘拐捜査誘拐捜査感想八王子で下校途中の少女が誘拐された。犯人から14年前の誘拐殺人事件との関わりを明かすメールが。先が気になり、一気読み。冤罪・死刑制度も絡め、盛り沢山でしたが、面白かった。読了日:05月23日 著者:緒川 怜
新装版 紫のアリス (文春文庫)新装版 紫のアリス (文春文庫)感想不倫を清算し、長年勤めた会社を退職した紗季。夜の公園で不思議なウサギと男の変死体を見た。引っ越した先のマンションには、必要以上に親切な老婦人。アリスのキャラクターと紗季が封印していた15年前の事件の真相。先が気になり一気読み。柴田さんの紡ぎだす世界観はとても魅力的。読了日:05月23日 著者:柴田 よしき
誰かが見ている誰かが見ている感想第52回メフィスト賞受賞作。宮西真冬さん、初読み。不妊に悩みようやく授かった我が子。夫は子育てに無理解、子供に愛情を感じられないのに、ブログで幸せな母子を演ずる千夏子を主軸に物語は進む。千夏子に共感出来なくてイライラしながらも、後半の展開は見事。今の時代が抱える様々な問題をとらえた意欲作。読了日:05月23日 著者:宮西 真冬
おひさまジャム果風堂おひさまジャム果風堂感想地方の遊園地でスーツアクター、しかもヒール役を演ずる27歳の拓真のもとに、急死した妹の子供がやってきた。亡き両親のこと、妹の思い、ヒーローを目指して努力する拓真。拓真と昌(あきら)の会話が面白く、ジャムの美味しそうな様子に脳内がジャムの甘みと香りで満たされる。昌と拓真の夢が叶うと良いなぁ。読みやすいのでどの年代の方にも楽しめる良書。お勧めです。読了日:05月24日 著者:髙森 美由紀
だからあなたは殺されるだからあなたは殺される感想両親の離婚で離れて暮らしていた妹と、実母の死がきっかけで同居することになった新米刑事の正義。高校生の妹・優羽が正義の仕事にやたら口を出したり、正義の性格が嫌いだったけれど、最後の展開は何とも後味の悪いものに。読み終えるとタイトルが意味深です。読了日:05月24日 著者:水生 大海
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