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★伏見の少女は丁寧語を話した=初秋・京都編(3)

2012年09月21日 | 新聞

【9月20日付の続きです】
名水と酒蔵の街・伏見で、かわいい女の子に出会った。
黄桜記念館(写真)の中庭で、京都の愛人…じゃなくて知人と休んでいたら、学校帰りの少女が近づいてきて、ベンチにランドセルを置いた。

「こんにちわぁ」と、昔の原田知世ちゃん的少女。
「あ、はい、こんにちわぁ」大人の僕たちのほうがうろたえた。
「おじさんたち、旅行ですか」。真っすぐ目を見て話すなんて、今どき珍しい…また、うろたえちゃった(おじさんと言われてガクッときたけど、まあいいかぁ)。

「そうです。おじさんは東京から初めて伏見に来ました。いい街ですね。学校終わったの?」
「はい。……東京ですか。わたし、おととし行きました。あ、わたし、学校が終わると、いつもここのベンチで本を読むんです」。
物おじすることなく、丁寧語をしっかり話すうえに、今どき本好き!
よほど、ご両親の教育がしっかりしているのだろう。

「じゃあ、わたし帰ります。さよなら」。
少し話したあと、ランドセルを持ち、おじぎをして龍馬通り商店街のほうへ走っていった少女。
なんだか、おじさんとおばさんは伏見の街がとても好きになりました。


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