降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★読者からの声には応えるのだ②

2014年03月04日 | 新聞

【 きのう3月3日付の続きです。写真はイメージです 】

実話なんです。
複数の読者から、社や販売店に
「配達された新聞( 奇数面 )の左上がペロリめくれて読みにくいのじゃ」
と苦情……じゃなくて、ご指摘(笑)が来ているが何とかならないか………と編集局長に相談された僕たち整理部。
なんともなりません!
めくれるぐらいが、なにか不都合ありますか!
と言いたいところだけど、確かに編集局内では整理部が「印刷」にもっとも近い( のかもしれない )。

【 編集局で「新聞印刷」に近い度数 】
▽出稿部=オフセット印刷のことも知らない( と思う、たぶん )☆☆☆☆☆
▽校閲部=なんでも知っていそーだけど、近くはない ★☆☆☆☆
▽整理部=網点やカラー分解、高速輪転機の緊急停止のしかた(笑)など、印刷関係はなんとなく知っている ★★★☆☆
▽総務部=資材関係で一見近そうだけど、どーかなあ ★☆☆☆☆

問題の新聞。
調べてみると、あるエリアに配達される新聞だけが、
「奇数面左上がペロリとめくれる」
ことが分かった。
となると、Aサテライト( 衛星 )工場で印刷された新聞。
整理部は、すぐやる課( ←なのか?)。

整理部長がAサテライト印刷工場に出向き( ←暇なの? )、
工場長を通じて、輪転機搬入業者、製紙担当者と話し合ったという。
新聞用紙&印刷のことで、なぜ整理部がぁ……⁈
本来、印刷局の仕事じゃね( ↑語尾上げ )

乗りかかった船だから、いろいろ調べてみたら、
水を使うオフセット印刷なので、AサテライトのA系統輪転の乾燥調整がうまくなかった、スマンスマンスマン( 工場長談 )
ということが分かって改良、その後「新聞左上ペロリ」はなくなったのだった。
あー、良かった良かった良かった。

……でも、新聞印刷まで、整理部の責任範囲ではないよなぁ、どー考えても……と今でも思っているのだ( なんでもかんでも整理部に振るなよ事件でした )。



(=゜ω゜)ノ