降版時間だ!原稿を早goo!

新聞編集者の、見た、行った、聞いた。
「降版時間」は新聞社整理部の一番イヤな言葉。

★「大阪毎日」は生きていた=京都初秋編(1)

2013年10月22日 | 新聞


京都に来た。
新幹線京都駅には一時期あまり見られなかった欧米の旅行者が多く、
「お・も・て・な・しの国へ、ようこそ」
と挨拶しようかな、と思ったが、逆に日本の印象が悪くなるおそれがありそうなのでやめたのどすえ(←ニセ京ことば)。

知人と、寺町のスマートコーヒー(京都・中京区)で待ち合わせ。雨が小降りになったので、近くの「1928ビル」に行った。
1928ビルは三条通りのランドマーク的建物で、元は大阪毎日新聞京都支局だった。
アールデコ調デザインの佇まいがいい。
ビルの窓やバルコニーには社章・星(☆)マークが残り、往時の「大毎」の面影を見ることができる=写真。
武田五一氏の設計。現代建築家の若林広幸さんが買い取り(現オーナー)複合施設として生き残ったのだ────感謝。

知り合いが、若き日この支局ビルで働いていた。
その人が新人支局記者として、耳に赤鉛筆をさし(←たぶん、ね)、白いワイシャツ姿で15字詰め原稿用紙【注・下段】を片手に(←たぶん、ね)、このビルをバタバタ走り回っている様子を想像したら、微笑ましくもあった。
ちなみに、同ビル地階は支局時代、食堂やシャワー室があった。

【15字詰め原稿用紙=15じづめげんこうようし】
昭和50年代、新聞社によって原稿用紙のサイズや体裁は多少異なるが、
▽10字詰め( B5判の半分サイズ)
▽15字詰め( B5判)
があった。いずれも、ファクス送信用に薄い青い罫線が引かれていたはず。



(・ω・)ノ