絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

香川のTさん 箱のデッサン

2015-01-24 | 通信指導
コメントをいただいたように、香川のTさんも箱のデッサンをしてくれました。

  

この三枚を描いてくれました。

水平な面の上にある平行線は、地平線の上の1点で交わるように見える

これが、透視図法のルールです。

1枚目は、上の箱の三本の線が右に行って閉じます。
同様に、左に行く3本の線も左に行って閉じます。その閉じた点がどちらも地平線の上になっていればよいのです。

下の箱は、ちょっとわかりにくいですが、手前の上にちょこんと見えている三角形の線と箱の下の線を使って、左右の閉じる点を見つけます。
上の箱とは違う位置になりますが、閉じる高さは地平線の上です。
そうなっていれば、下の箱の上に上の箱がピタッとかさなっていることになります。

2枚目は、箱の上に片側だけ乗せてくれました。
これは、上の箱の乗っている部分の右の面が違います。
少し立ち過ぎています。もっと左に傾くでしょう。
下の箱の上の面は、右に行って閉じるでしょうか?
あれ?、左に行っても閉じるか心配ですね。

3枚目は、同様に片側だけ乗せてくれました。
やや上に向かう遠近を使いすぎたような気がします。
また、下の箱の透視はどうでしょうか。かなり隠れていますが、
見えない部分を見えている部分で延長して考えたとき、右に行く線は地平線で閉じるでしょうか。

ーーーーー

この箱を重ねて描く勉強は、今までの通信指導ではほとんどやってきませんでしたが、
今回やってみて、かなり重要だと思いました。

これは、風景画を描くときに、建物を描くための必要なアイテムです。
もちろん、箱のようなものを静物で描くときも必要です。
いままで、基本デッサンでこれをやらなかった人は、ぜひやってみてください。
しかし、指導者がいないと自分では間違いになかなか気づけないかもしれませんね。


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今日のデッサン

2015-01-22 | 私の絵
今日は、デッサン会でした。

私が描いたデッサンです。それぞれ50分で描きました。

 

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香川のTさん 二つのトイレットペーパー完成

2015-01-22 | 通信指導
香川のTさんが、完成させてくれました。



今度は、下がっている部分がキリッとしましたね。
木目も描いて更に完成度を増しました。

いいですねえ。
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香川のTさん 二つのトイレットペーパー

2015-01-21 | 通信指導
香川のTさんが、二つのトイレットペーパーのデッサンをしてくれました。



本人は、まだ完成していないと言っています。垂れ下がった部分がまだとのことです。
しかし、よく描けていますね。表面のしわまでとてもよく描けています。

実は、これは、私が指導する前に描いたものを見せていただきました。
それが、これです。



これもかなりよく描けていましたが、やはり、トイレットペーパーの形の把握ができていませんでした。
また、空間に関する意識が違いますね。確かな存在感ということも含めて、たった1か月半ですが、このようになりました。

私は、どのくらいデッサン力がついたか比べるために、敢えて同じものを描いていただきました。
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私の風景画 10号水彩

2015-01-21 | 私の絵
昔描いた風景画を直しました。
水彩画の10号です。



本庄の早稲田駅の近くですが、今は、カインズホームなどができて、すっかり変わってしまいました。

風景画を学ばれる方は、このような広々とした風景から描き始めたら良いと思います。

とにかく、何にもないようなところで、地平線の帯をしっかり意識して、しっかりした大地を感じるように、遠近をつかむことからです。たr

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私のこの絵は、透明水彩絵具です。そう言うと、驚かれます。
透明水彩絵具ですが、油絵みたいに描けます。白も黒も使います。
この白い雲を紙の白さで表すなんて面倒です。
しかも、長い年月が経つと、絵の具の塗ってない部分は日に焼けて紙が黄ばみます。
やはり、白いところは、絵の具の白を使わないといけません。

塗り残しがあったり、鉛筆の線が見えていたりするような薄い軽い水彩ではありません。

この方法を本庄第一高校美術部で指導しました。
だから、生徒たちは、油絵に負けない水彩画を作り出しました。

軽い挿絵的な気分で描く水彩なら、額に入れて部屋に飾る程度なら、あの塗り残し水彩でも構いませんが、
展覧会で勝負するなら、私の方法を覚えていただきたいと思います。






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