絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

香川のTさん 果物のデッサン

2015-01-14 | 通信指導
香川のTさんが、果物のデッサンをしています。



実際は丸テーブルなのですが、お皿の丸さと二重丸になるので、直線にしてもらいました。

リンゴの座り方のアドバイスもしました。
リンゴは、肩とお尻があります。
そのお尻は、平らではないので、リンゴはどちらかに傾きます。
それが、後ろに傾向いていました。

その場合は、お皿を見下ろしている角度と、リンゴを見下ろしている角度が違うかのように感じます。
もっと、言えば、かけない人が描いたような錯覚を起こします。お皿は見下ろしているのに、リンゴは見下ろしていないように感じます。

それで、リンゴを回してもらいました。

物が三つの時の、考え方もお話ししました。
初めは、三つともくっついていました。しかもリンゴの下が見えない状態です。
バナナとキューイでリンゴをしたから包むかのような感じでした。
そこで、もう少し離してくださいと言いましたところ、今度はそれぞれがきれいに同じくらいの空間で離れました。
そこで、
1対1対1という感じと、2対1という感じの違いについて話しました。

2対1の方が自然です。1対1対1は、バランスが良すぎます。2対1の方がリズム感があります。

この場合は、バナナとリンゴは重なっていますが、キューイは離れています。
そういう意味の2対1です。

また、メインはリンゴでしょう。そうなると、リンゴの右下が見えていることも重要です。

私は、構成がとても大事だと思うので、結構そういう点に拘ります。

リンゴの描き方は、包丁で垂直に切ったときの切り口を考えて描くことをお話ししました。
その切り口が360度に無数にあると思って、表面を描いてくださいということです。

ただ、無数に描くことはできませんから、基本は三つの面です。
正面と左右の側面です。切り口としては、5~6本引いて形を感じさせようと思えばリンゴの立体感が出るでしょう。

以上のようなアドバイスをいたしました。


コメント
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