絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

企業秘密 なーんてね!

2013-05-29 | 私の絵
今回の私の絵は、ほとんど白と黒の絵具だけで描いたのですか?という質問を受けました。

「ははは、それは企業秘密です」

というのは、嘘で、お答えしました。

単なる白黒だと、もっと冷たい無表情な灰色になります。

私の絵には、ラベンダーという色が含まれています。簡単に言うと、青紫の明るい色です。そして、黒に見える部分は、黒ももちろん使いますが、ウルトラマリンのディープやローアンバー、ライトレッド、パーマネントグリーンのディープなどが使われています。

イエロー系統が少ないですが、枯草や遠景の中には、イエローグレーなども使われています。中継の赤紫のような色は、ライラックを使いました。

簡単に言うとそういう絵具ですが、それらの色を混ぜて使っているので、どこにどのくらいの量を混ぜたかなどは、説明しきれません。
画面に着けてみての感触でもっと青くとか、もっと赤くとか、もっと明るくなどと、やっていきます。

空の色は、ラベンダーと白を使いましたが、地面の雪の白さとの微妙な明るさの差は、重要です。また、真っ白に感じる雪の部分もやや色が含まれています。ただの白では絵の印象がきつくなりすぎます。それと、一番明るい部分が白なので、それ以外はそれよりも暗くなると考えるのです。トイレットペーパーのデッサンと同じです。真っ白な紙を描いても真っ白な部分はほとんどないということです。

空は、均一にピタッと濡れえたら、二度とやり直しはしないつもりで進めます。
空の塗り直しは、二度と均一にならないと思った方がいいです。

だから、空の中に見える枝や葉は、描くときには思いっきり緊張して描きます。
0000号の活躍です。江戸時代の浮世絵師が筆で描くのと同じです。やり直しは効かないつもりで描くのです。それはプロの技が必要です。

筆の先に含ませる絵の具の量を調節します。他で試塗りをして細さを確認してから描く感じです。
ごちゃごちゃしているので、適当でいいかなと思ってやると、この感じが出ません。
それこそ慎重に、一本づつ神経を入れて描きます。

語りつくせませんが、そんなことを考えていました。


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