絵画指導 菅野公夫のブログ

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美術史クイズ 119 解答と解説

2011-01-28 | 美術史クイズ
美術史クイズ 119

解答

第1問 モーゼ像
第2問 ミケランジェロ
第3問 サンピエトロ イン ビンコリ教会
第4問 ラケルとレア
第5問 イスラエル12部族
第6問 ビットリア コロンナ
第7問 ユリウス2世

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解説

この像は、ユリウス2世がミケランジェロに命じた自分のお墓でした。
しかし、命令した後、ミケランジェロが石切り場で8カ月もかけて石を切りだしたのに、命令を変更しました。ミケランジェロは40体の彫刻を作る計画を持っていたのです。結局、作ったのはこの3体だけでした。

ラケルとレアとは、ヤコブの妻です。イスラエル12部族の母となった人です。
イスラエルとは、「神と戦って勝った」という意味の言葉ですが、このヤコブが夜何者かに襲われて、一晩中もみ合って戦い、やっとの思いで勝ったのですが、その相手が神でした。変な話ですが。だから、ヤコブがイスラエル12部族の父になるわけです。

このイスラエル12部族が、エジプトに行き、その後、奴隷となり、その奴隷を救い出したのが、モーゼなので、このモーゼ像の両脇にラケルとレアを置きました。
ラケルとレアは姉妹ですが、ヤコブがラケルを好きになり、結婚する運びになったとき、結婚するには7年間その家でただ働きしなければなりませんでした。漸く7年働いたので、ラケルと結婚しようと思った時、姉のレアからもらってくれないと困ると言われ、ヤコブはラケルと結婚するには後7年ただ働きをしなければなりませんでした。
騙されて働かされたような感じですが、そのため、二人の夫になりました。

モーゼは、角が生えていますが、これは本当は光だったようです。それを聖書を訳す人が発音が似ていたため間違って角にしてしまったということです。だから、ミケランジェロのモーゼには角が生えています。

モーゼの十戒については、長くなるのでやめます。


この像を完成させたのは、ミケランジェロが67歳くらいです。
最後の審判を描いた後だったと思います。ミケランジェロは、男色であったと言われますが、60歳の時に、ビットリアコロンナという修道女となかよくなります。
恋人までになったかどうか、わかりませんが、お互いに尊敬する仲だったと言われます。ラケルとレアはその女性をモデルにしているだろうと言われます。
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