絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

狩野永徳 対 長谷川等伯

2013-08-03 | 美術
7月3日放送の「ライバルたちの光芒」で、狩野永徳と長谷川等伯について語られました。

とても良い番組でした。このような番組をたくさん作ってほしいと思います。

私は、良い番組を見ると、最低3回は見ます。
今回は、そのケースでした。

狩野永徳は、狩野派と言われる大きな山脈のような存在の頂点に立つ絵師。
それに対して、長谷川等伯は、一匹狼。

京都に出た等伯が、永徳のこの絵を見て、衝撃を受け、
これに負けない絵師になろうと決意するそうです。



長谷川等伯の傑作はこれ。



日本画名作100選という番組だったか、それで見事一位に選ばれた作品です。
子供を亡くした後のつらい時期に子供を偲んで描かれた作品だそうです。

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この二人のライバル対決は非常に面白いですね。

等伯の方が4歳年上ですが、狩野永徳の方は、時の支配者から厚遇をうけている大会社の御曹司のような存在で、
しかも、天才的な存在でした。巨人の星で言えば、「 花形満 対 星飛雄馬 」という感じでしょうか。

そして面白いのは、等伯は絵を学ぶために、永徳の父親の弟子になるのです。
そこで頭角を現す中で、永徳と競い合うのです。

等伯の絵のすばらしさを千利休が認めます。
それに対して、永徳は石田光成を使って政治の力で、等伯を追い落とそうとします。

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番組では、高橋英樹さんが、吉岡一門と宮本武蔵の対決のようだと言いました。
うまい例えですね。


狩野永徳の有名な絵は、この二つがあります。

 

権力者に雇われていた狩野永徳は、絵があまり残らなかったと言われます。
それは、権力が移るとき、城などが焼かれるということがあったからでしょう。

安土城、大阪城などです。







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