絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

美の巨人 さざえ堂

2016-03-25 | 美術
一昨日、麓原会の中村先生からお電話をいただきました。
内容は、BSジャパンで、11時から美の巨人があるから見るようにというお話でした。

その番組で、児玉のさざえ堂が出るから、見ておいてほしいとのこと。

こういう電話は、初めてのことで何だろうと思いましたが、見て良かったです。

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メインのお話は、福島県の会津にあるさざえ堂でしたが、それに関連するものとして、児玉のさざえ堂が紹介されたのです。

実は、私は、このさざえ堂という言葉をほとんど知りませんでした。

なぜなら、私のところでは、小平の観音様と言われているからです。
今は、本庄と合併したので、本庄市になっていますが、以前は児玉町です。
この観音様は、児玉町小平という地名なのです。
正確には、東小平と言っています。

本庄とか小平というと、秋田の本庄や東京の小平と勘違いされそうですので、しっかり知ってもらうためには、埼玉県の北部にある本庄市の以前は児玉町と言った町の山間部にある小平という地名です。

その小平の観音様は、別名百体観音とも言われ、観音様が100体あるのです。
言葉では知っていても、私は中を見たことがありません。
百体と言っても、本当に百体あるとは思いませんで、たくさんあるからそう言っているのかと思っていたくらいです。

しかし、今回の番組で本当に百体あることがわかりました。

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意味するところは、一階に34体、二階に33体、三階に33体で、合計100体。

一階は、秩父の34、二階は、坂東の33、三階は、西国の33ということだと知りました。

そう言えば、私は以前観音様の絵を頼まれて描きましたが、その時の勉強で、観音様は33の姿に変身したと学んだ覚えがあります。

それで、33なのかと納得しました。
しかし、それなら34は?と疑問に思い、知人に聞いたところ、33では、3倍しても100にならないので、秩父だけ付け足したと説明してもらいました。

私は、NPO「本庄ファンクラブ」の一員ですが、その中の方で詳しい人にお伺いしました。
このNPOは、本庄の魅力を紹介しようとしているもので、本庄の名所旧跡などに詳しい人がいるのです。

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では、なぜさざえ堂と言うのか?
それは、一階から三階まで、グルグル回るように上がって見ていくので、まるで貝殻のさざえのようだということで、そう呼ばれるとのことでした。

それが、はっきり分かるのが、会津のさざえ堂でした。
建築としては、この会津のものが、本当に斜めに回転しながら上がっていくので、さざえ堂と呼ぶのにふさわしいものです。

木造のこのような建築は珍しいと語られていました。

私は、これを見ると、バチカン美術館を思い出しました。
イタリアのローマの中にある、バチカン市国。その中にバチカン美術館があります。
正式な入口から入ると、みんな螺旋階段を上がります。いや、階段ではなく坂だったと思いますが、どうでしょうか。私は足が悪くなる前から、エレベーターで上がっていたので、初めて行った時の一回だけの記憶なので、不確かですが、とにかくこれとそっくりだなと思いました。

会津のさざえ堂は、上りと下りに分かれていてぶつかることがないようにという配慮がされているとの説明でしたが、バチカンはその上り下りという分け方をしていたかどうか、何でも二本あるという感じで捕えていました。

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美術に携わるものとして、ここに住んでいながら、このさざえ堂のことを知らないでいるのは、いけないということだったのか、中村先生のお蔭で、良い番組を見せていただきました。

こういう関係の人がいるということ、とても有難いなあと思います。

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尚、私はこの100体を全て撮影してみたいと思って、知人に話したところ、その人がすかさずそれなら、ありますと言って見せてくれました。

いま、つきみ荘という元気な老人のための施設がありますが、そこにファイルでみることができます。


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