絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ビッグニュース 特選

2011-09-29 | 絵画指導
栃木県のTさんが、栃木県展で特選になりました。

通信指導で、1年半。全くの素人のTさんが、トイレットペーパーの鉛筆デッサンを始めたのが、昨年の4月。半年で40号の水彩画で県展に入選し、その一年後の今回、特選になりました。

栃木県芸術祭奨励賞という賞でした。

おめでとうござます。!!!

この賞は、芸術祭賞1点、準芸術祭賞2点、に続いて若干名ということですから、上位10点くらいの中に選ばれたことになります。

絵を始めて、1年半で栃木県のトップに上り詰めたことになりますね。すごいです。
私も、通信指導ですから、遠隔操作でこんな指導ができたことを嬉しく思います。



この絵は、まず、平凡な風景ではないこと、あるものにスポットを当てて、一部をクローズアップしている点で、テーマ性があります。
次に、背景を現実のままでなく、真っ黒にしたことで、更にここを見ろと強く要求する絵になっています。見る人を引き付けて離さないインパクトを持たせました。
唯の枯れ木のようですが、中央の右上辺りに、主役になるポイントがあります。
このような宇宙人が現れたら、どこを見て話す?と言われたとき、目になる部分という話をしました。
主役脇役の組み立てがあるのです。

私のアドバイスを忠実に実行してくれました。

背景を真っ黒にしたことで、単なる自然主義から離れて、現代絵画に入ってきたと思います。次の展開は、いろいろありますが、それは本人に伝えてあります。もちろん一つではありません。いくつか示して、自分で考えることをさせたいと思います。

今回の絵は、そういう意味では、テーマと構図、絵にするという作戦勝ちだと思います。
私なら、この絵を背景にして人物を手前に描きます。そうすれば、また大きな発展になるでしょう。

ただし、始めて一年半で人物を描く力はまだありません。
だから、これからは、またデッサンをたくさんして、人物も描ける力をつけてほしいと思います。


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