県展初入選

水彩の（５０号）静物画です。今年の県展に入選しました。６０代女性です。

昨年、風景画を描いて落選してしまいました。制作期間が一ヶ月で描いたので、制作時間が短かったという反省を生かして、今年はじっくり時間をかけて制作しました。

５０号二枚目の制作です。「自分にそんな大きな絵が描けるでしょうか？」と心配していました。私は、「赤ちゃんになったつもりで、とにかく言われるまま地道に一歩づつ進めてください」と話しました。
その言葉を聞いて気が楽になったと言っていました。

「事前の知識や経験はなくても、やりながら学べばいいんですから、大丈夫ですよ」と話しました。

この方は、毎週デッサン会に参加されて、休んだことがありません。３年連続入選でご紹介した方もどうようですが、すごい努力家です。私が作るDVDも欠かさず見て勉強されています。また、私の話を一つももらさないように、カセットを用意して、記録も録っています。

この方も、昨年の悔しさをバネにして、リベンジを果たされました。

テーマと構図は、静物画のモデルの研究で行ったものです。その後、光の設定や背景の工夫などを行って、煮詰めていきました。一つ一つの表現力はデッサン会の内容と重なります。

偉いところは、この絵を描くために人形だけを小さい絵で、別の紙に描いて練習をしたことです。
一枚の絵を仕上げるのに、部分練習をしたことになります。そういう勉強をすると、一枚と言っても、かなりの勉強をすることになりますね。努力に頭が下がります。