絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ローマ人の物語12巻

2009-11-13 | 読書
ローマ人の物語12巻を読んでいます。

よくこれだけ詳しく調べたものだと思います。これからローマについて勉強したい人にとっては、とてもありがたい本だと思います。塩野さんでも書けない部分もたくさんあることがわかりました。それは、資料がないからです。もっと、資料があれば、塩野さんも書き足したい部分がたくさんあるだろうと思いました。

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この12巻を読んでいて思うのは、皇帝が殺されて、次の皇帝になることは分かりますが、どうやって次の皇帝を決めるかということが、あまり説明されていません。カラカラ帝を殺して、マクリヌスが皇帝に就任したということですが、元老院から推薦された訳でもなく、パルティアとの戦いの周辺にいる人たちだけで、決まったかのようになっています。そんな簡単に決まるのでしょうか?それを元老院が認めたとか、ローマで人々の絶対的な支持を得て決まったとかいう感じではないのです。
皇帝不在では士気が上がらないから、皇帝になってくれとマクリヌスがみんなから推されて就任したという説明ですが、それは、そこでの戦いであって、広大なローマ全体のことではないように思うのですが、その辺はどうなのでしょうね。

考えながら、読んでみたいと思います。今、読んでいるマクシミヌスなどは、たいした役に就いていないにも関わらず、皇帝になっています。ローマにさえ行かずに戦っています。その間に、カルタゴでは民衆から皇帝になってくれと推されてしまったのがゴルディアヌスでした。こうなると、皇帝は世襲ではなくなっていきますね。

私は、ローマの皇帝は世襲だと思っていました。血族が途絶えた時、血のつながりのない人が皇帝になったかもしれないくらいに考えていました。よく読んでみる必要を感じました。



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