絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

ギリシア人の物語Ⅲ

2018-02-07 | 読書
ギリシア人の物語Ⅲを読んでいます。

アレキサンダーの東方遠征の時代です。



アレキサンダーという人は、騎馬隊の隊長のような気持ちで、先鋒で突進していく人でした。
これは、驚きです。大将が突撃の先鋒だなんて、とんでもないことではないでしょうか。

この大将が殺されたら、戦いは終わりです。なのに、正に「俺に付いて来い」という形です。
こんな大将がいるでしょうか。

いま、イッソスの会戦を読み終えたところですが、アレキサンダーのギリシャ3万に対してペルシャは15万、5倍の敵に対して
どうやって勝てたのだろうと不思議に思います。

アレキサンダーの歩兵は、ペルシャ戦争の時代なら重装歩兵部隊という名前で呼ばれましたが、この時代はファランクスと言われ、巨大なハリネズミのような塊になって戦います。長い槍が7メートルもあったそうです。先頭はその槍で突き刺すように進みますが、二列目からは少し上げて、列が後ろになるごとに、角度が上がるので、ハリネズミのように見えるらしいです。

ペルシャの方も重装歩兵部隊なのでしょうが、規模が小さく槍も短いので、勝負になりません。

そのファランクスが本体ですが、その右翼、左翼でアレキサンダーが騎馬で縦横無尽に暴れまわり、敵を崩し、壊滅させます。

そういう戦い方だったようです。

結果は、アレキサンダーの勢いに押されて、ペルシャの王ダリウスが恐れをなし、逃げ出してしまったので、決着がつきました。

ペルシャの死者は、戦いで殺されたより、逃げるときに押しつぶされて死んだ方が多かったそうです。
ペルシャの死者の数が何万という数に上ったのに対して、アレキサンダーの方は、500人くらいとのこと。

ーーー
それにしてもこの時代のペルシャは大きい国でしたね。
それを全てアレキサンダーは獲得してしまうのですから、とんでもないことです。
三万の兵を連れて行ったにしても、獲得した都市にそれを収めるギリシャ人を置いて行くのですから、
どれだけの兵が必要でしょうか。







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