絵画指導 菅野公夫のブログ

大好きな絵とともに生きてます

三日坊主Hさん リンゴのデッサン

2016-05-24 | 通信指導
ハンドルネーム「三日坊主H」さんが、初めて描いたリンゴのデッサンを見せてくれました。

私が二度ほどアドバイスをして描き込んでいただきました。



最初に見せてもらったものも、形と立体感がかなり出ていたので、
良いと思いましたが、線が目立っていて、網目のような感じがしたので、
しっかり塗り込んでくださいと言いました。

二回目のアドバイスは、リンゴの暗い部分と床の影が見分けがつかなかったので、
陰より影は暗いということを教えました。

今の状態でのアドバイスは、影の外側を少しぼかすこと、床の線を感じさせて手前と奥の違いをだすことです。

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私の勘違いで、これは、三回目のアドバイスの後のようです。
影のぼかし、床の遠近を考えた表現がされていますね。

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この段階では、もうほとんど言う事がないくらい良く描けていますが、
厳しく言うなら、リンゴの下の方が黒い輪郭線の帯を感じます。
そのため、やや平面的になって、下の方の本当の量感が足りません。

これだけ強い光が、ほぼ真上から当たっているので、周りの床に当たった
光がリンゴに反射します。それを考えると、リンゴに当たる反射光がどの部分にどのくらい当たるかを考えた表現が必要になります。それによって、正面と側面を分けたり、後ろへ回り込む面を感じさせたりします。

しかし、これは、絵画教室で描いたものらしく、写真も撮ってないようですから、
もう一度確認することができません。
私のアドバイスも、こうなるはずだと想像してやってみました。



コメント
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