田布施町で行われた小出裕章先生の講演会に行ってきました。福島原発事故直後の１０年前、周防大島町でのそれ以来の山口県での講演でした。当時の私は、原発が事故を起こすことが信じられなく、フクシマの悲劇をただ怖いと思っていましたが、小出先生のお話を伺い安全保障のないまま、廃棄物処理の目途もないまま原発を推し進めてきた政府や電力会社、関連企業に対して大変な怒りを覚えたことを思い出しました。しかし、あれから１０年余りがたっても、日本の原発政策は軌道修正されるどころか、再稼働などに向かっています。
小出先生は、原子力の平和利用に夢を抱いて原子工学を学ばれる中で、その危険性を目の当たりにし、上関原発新設についてはとんでもない暴挙であるとはっきり教えてくださいました。「私たち大人には原子力の暴走を許し、福島第一原発事故を引き起こした責任がある。自分が被ばくしても、子供たちを被爆から守るのが大人の責任である」という言葉に重い責任を感じました。
「原子力 明るい未来のエネルギー」と掲げられた横断幕が今は誰もいない町で、朽ち果てています。
田布施からの帰途、田んぼは田植えが済んでいて、早生品種はもう着々と植えられていました。私も準備しなければなりません。
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議会報告４２号 
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