STRONG 遠藤 創造と破壊 銀幕の隙間でひとこと。

映画 TV CM 映像の現場で、いい効果やビジュアルを作り出しながら
ここで喋ったりぼやいています。

映画TV美術業界 近況?

2010-11-03 12:16:57 | ブログ

気が着いてみれば、11月になっていました。
先日の更新で、「書いて行かなければ」云々申しておいて、全然更新しておりませんでした。
サボリ癖がついてしまいまして、大変申し訳ない。

アクセスは、いくつなのか?どんな検索でヒットしているのか?は、毎日チェックしているのですが。

とりたてて、代わり映えしない状況が続いているため、正直言って「ネタ」がございません。

家から出なければ、ほぼ何も起こりませんから。( twittre やるくらいだし。)

しかし、どんな検索で当ブログにヒットしているか?を見ると、書かない訳には行かない気がします。



その理由は、「業界に入りたい」であるとか?「映画 美術 装飾 求人」やら「映像美術 仕事」とかの検索で、
多くの人が 当ブログを覗いていらっしゃるからです。



小生ごときが、偉そうにいろいろと申して、果たしてそう言った方々のお役に立てるとも思っていません。

しかし、なにか「そうだったのか!」とか「なるほどね。」なんて事を感じてもらえば嬉しいです。



11月に入り、専門学校や大学を来年卒業される方は、「就職」の二文字が大きくのしかかって来ていると思われます。

とりわけ、映像美術を目指している人達は、どこも求人をしていないので落胆されている事でしょう?

業界には、数多くの美術会社がありますが、そこではすでに多くの人達が 社員 というカタチで働いていらっしゃいます。

よく研究をされている方ならお解りでしょうが、現在 物理的に作品数が激減しております。

そして、その予算もそれに比例するかのように減少の一途を辿っています。

いままで、4~5人の体制で現場を動かしていたユニットが 3人 でやらなければならなかったりしています。

逆に「えっ?この作品規模で、こんなに美術部が来ているの?」という現象も起きてます。
この場合は、会社と言う組織上のなかで、何も仕事がないなら現在動いているユニットに加勢しようと言う考えから、作品規模に関係なく人材が投入されるからです。つまり、社員ですら余っているのです。


現在のこの状況を簡単に言うと「仕事がない」という事になります。


どこの会社も「自社の社員」を守って行く事、喰わせて行く事が最重要になっているので、フリーランスや新人を起用できない状況なのです。

なぜか?使えない人間をリストラするようなことないんです。 出来なくても一度仲間になれば、あまり見捨てるような事がないんです。 この辺は、他の業界と違って人間味がありますが ダメ な甘い部分でもあります。

また フリーランスは、社員さんと違い保証がないため若干ギャランティーが高いために敬遠されているのです。
新人については、一本やひと月のギャランティは安いですが 現場で使えるまでの事を考えると?約1年程度は、ただお金を払わなければならない存在になります。
会社自体の危機にそう言った先行投資は、出来ないのです。


30年近く業界におりますが、ここまで酷い状況はいままでなかったと記憶しております。



しかし、もし業界を諦める事が出来ないのであれば?

とりあえず、他のアルバイト等を続け、常にネット等で状況を把握し情報を集め、機会を狙って下さい。

この状況がいつまでも続く訳ではありませんし、いままでの作業を少ない人材でこなしている現場は、悲鳴を上げている事も確かです。

この状況が、すでに2年ほど続いています。そろそろ臨界点に達するでしょう。

求人も始まると思われます。


正直 小生も困り果てておりますが、来るオファーは「来年」の話しばかりですから、今年は諦めています。

しかし、また小生のユニットをこの場で、募集したりするかも知れませんよ。

あとは、政府が景気対策にしっかりと取り組んでもらって、各企業さんの宣伝費が上がればいいんですけど。


更新をサボった罪悪感から、久々に云々カンヌン長々と。

本日の講釈は、ココまで。