いまをさかのぼる事、35~6年ほど前と記憶する。
小生がまだ、10歳かソコらのころの話しをします。
小生は、高校を卒業するまで軽井沢に住んでいた。
軽井沢に住んでいると言うだけで、別段 財閥と言う訳でもコンツェルンと言う訳でもなく、
そのころの平均的家庭より やや貧乏くらいのものだった。
でも通っていた幼稚園は、みなさんがご存知の ココ。
20年ほど前から、幼稚園を経営していないが、園長先生は現在もいる カルロス神父様です。
旧軽井沢で、少年期を過ごしていた訳で、当然の如く同級生達や友達も旧軽井沢の子供達ということになる。
そのお友達の中に コバヤシ君と言うのがいて、彼の家は 平成天皇陛下とミチコ様が出会ったテニスコートの前の酒屋を経営していた。
「オレの家に ドイツ人以外の外人が買い物に来るよ」コバヤシ君が ボク(小生)に言って来た。
「えぇ? ドイツ人以外の外人って、どんな感じなん?」
「ちょくちょく来るから、見に来ればいいじゃん。」
「うん、オヤジのカメラ持って行くよ。」
当時の軽井沢には、いろんな国から来た外人が多く住んでいて、在日していた同盟国のドイツ人が疎開して、そのまま住み着いていた。
現に同級生にも何人かのドイツ人がいたほどだ。ステッカー君やら、ダビー君と言った具合だ。
小生は、アメリカのテレビドラマが当時から好きだったので、彼の言う 外人 はアメリカ人と決めつけ期待していた。
しかしその期待は、もっと驚くべき出会いとなる。
父の机から、買ったばかりの FUJIKA の一眼レフを持ち出し、コバヤシ君の家で 張り込みを始めて2日目に
その男がやって来た。
小生は、目を疑った。
そう彼こそが「ジョン レノン」だからだ。
少し変わり者だった 小生は、当時から洋楽を聴くというオマセさんでした。
驚きと興奮によって、ドーパミンやらエンドルフィンやらが身体中を駆け巡り。
その場のヤリトリは、ほとんど記憶に残っていない。
それほどのサプライズだったのだ。 軽井沢と言う町が、子供にはどういうモノ?なのかなんて関係ない。
ただ自分が住んでいる小さい町という概念しかない。
そこにいるべき人間ではないはずの ジョン レノンなのだ。
ガシャン!という音で、ボクは正気に戻った。
「ヤメナサァ~イ」 おぉお、ジョンが喋った!
「ゴメンナサイね、ジョンは写真を撮られたくないの」
誰だ、コノ髪の毛チリチリの汚いオバはんは?(オノ ヨーコさんです。子供が言う事ですから、許して下さい)
いまにして思えば、その記憶に無い部分で小生が失礼をしたのかも知れない。
しかし、大破した新品のカメラを持って帰った ボク が、その後にどんな制裁を受けたかは想像にお任せする。
コレだけは言っておくが、充分すぎるモノを頂きました。
いい記憶と悪い記憶とは、表裏一体なのです。
本日の講釈は、ココまで。
小生がまだ、10歳かソコらのころの話しをします。
小生は、高校を卒業するまで軽井沢に住んでいた。
軽井沢に住んでいると言うだけで、別段 財閥と言う訳でもコンツェルンと言う訳でもなく、
そのころの平均的家庭より やや貧乏くらいのものだった。
でも通っていた幼稚園は、みなさんがご存知の ココ。
20年ほど前から、幼稚園を経営していないが、園長先生は現在もいる カルロス神父様です。
旧軽井沢で、少年期を過ごしていた訳で、当然の如く同級生達や友達も旧軽井沢の子供達ということになる。
そのお友達の中に コバヤシ君と言うのがいて、彼の家は 平成天皇陛下とミチコ様が出会ったテニスコートの前の酒屋を経営していた。
「オレの家に ドイツ人以外の外人が買い物に来るよ」コバヤシ君が ボク(小生)に言って来た。
「えぇ? ドイツ人以外の外人って、どんな感じなん?」
「ちょくちょく来るから、見に来ればいいじゃん。」
「うん、オヤジのカメラ持って行くよ。」
当時の軽井沢には、いろんな国から来た外人が多く住んでいて、在日していた同盟国のドイツ人が疎開して、そのまま住み着いていた。
現に同級生にも何人かのドイツ人がいたほどだ。ステッカー君やら、ダビー君と言った具合だ。
小生は、アメリカのテレビドラマが当時から好きだったので、彼の言う 外人 はアメリカ人と決めつけ期待していた。
しかしその期待は、もっと驚くべき出会いとなる。
父の机から、買ったばかりの FUJIKA の一眼レフを持ち出し、コバヤシ君の家で 張り込みを始めて2日目に
その男がやって来た。
小生は、目を疑った。
そう彼こそが「ジョン レノン」だからだ。
少し変わり者だった 小生は、当時から洋楽を聴くというオマセさんでした。
驚きと興奮によって、ドーパミンやらエンドルフィンやらが身体中を駆け巡り。
その場のヤリトリは、ほとんど記憶に残っていない。
それほどのサプライズだったのだ。 軽井沢と言う町が、子供にはどういうモノ?なのかなんて関係ない。
ただ自分が住んでいる小さい町という概念しかない。
そこにいるべき人間ではないはずの ジョン レノンなのだ。
ガシャン!という音で、ボクは正気に戻った。
「ヤメナサァ~イ」 おぉお、ジョンが喋った!
「ゴメンナサイね、ジョンは写真を撮られたくないの」
誰だ、コノ髪の毛チリチリの汚いオバはんは?(オノ ヨーコさんです。子供が言う事ですから、許して下さい)
いまにして思えば、その記憶に無い部分で小生が失礼をしたのかも知れない。
しかし、大破した新品のカメラを持って帰った ボク が、その後にどんな制裁を受けたかは想像にお任せする。
コレだけは言っておくが、充分すぎるモノを頂きました。
いい記憶と悪い記憶とは、表裏一体なのです。
本日の講釈は、ココまで。